森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

シロバナヒメオドリコソウ

2022年04月30日 | 自然観察日記
ヨーロッパ原産のヒメオドリコソウに白化種があることは以前から知っていましたが、この目で確認したのは今回が初めてです。今回散策した里道沿いにはあちこちに見られましたからこのエリアには白花の遺伝子が蓄積しているエリアではないかと思いました。ヒメオドリコソウは見飽きた雑草ですが白花種になるとかなり印象が異なります。何かとても貴重なものを見ているような雰囲気になります。

普通種と混在するシロバナヒメオドリコソウ

2022年04月30日 | 自然観察日記
白花種が多く見られたとはいえ、赤紫色の普通種は非常にたくさん見られます。この種は越年草で開花結実後種子が落ちて秋に発芽し越冬し翌春開花します。普通白花種は劣勢でその形質が発現するのは稀ですが、このエリアはかなり高頻度で白花種を見ましたから白花の遺伝子がかなり高密度で存在しているエリアと考えています。どんな遺伝をするの少し興味を持っています。単純なメンデル遺伝ではないかもしれません。

コブシとタムシバの花比較

2022年04月29日 | 自然観察日記
手ごろなところにコブシとタムシバが咲いていましたから、両種の花を比較してみました。葉のついている方(右)がコブシでない方(左)がタムシバです。葉がないと両者は同じように見えてしまいますね。ちなみにコブシは新潟県内の種ですからキタコブシとなります。

両種の花弁の比較

2022年04月29日 | 自然観察日記
花弁で見ると少し違いが見えてきます。葉の性質と同じで最大幅が先端に近いのがコブシで、最大幅が中ほどのものがタムシバです。花弁と葉は同じ起源のものですから同じようなっ形質が現れるのでしょう。

ヤマネコヤナギの雌花

2022年04月28日 | 自然観察日記
運よく手で手繰り寄せられる雌花がありましたからアップで写真を釣ることができました。ヤナギの花ですから全体は花というより花穂という方が正しく、花は突起の一つ一つになります。めしべばかりの花です。

早春に咲くオオバヤシャブシ

2022年04月27日 | 自然観察日記
里では桜の季節。少し山手の道をドライブして出会ったものがオオバヤシャブシです。残雪がまだ残るような場所ですからほかの木々は芽吹くか同課の状態でした。今では工事で関係で道路の法面に吹き付けられたものに混ざっていたオオバヤシャブシが至る所で見られるようになっています。本来の分布域は関東から和歌山辺りなのだそうです。