ヨーロッパ原産のヒメオドリコソウに白化種があることは以前から知っていましたが、この目で確認したのは今回が初めてです。今回散策した里道沿いにはあちこちに見られましたからこのエリアには白花の遺伝子が蓄積しているエリアではないかと思いました。ヒメオドリコソウは見飽きた雑草ですが白花種になるとかなり印象が異なります。何かとても貴重なものを見ているような雰囲気になります。
白花種が多く見られたとはいえ、赤紫色の普通種は非常にたくさん見られます。この種は越年草で開花結実後種子が落ちて秋に発芽し越冬し翌春開花します。普通白花種は劣勢でその形質が発現するのは稀ですが、このエリアはかなり高頻度で白花種を見ましたから白花の遺伝子がかなり高密度で存在しているエリアと考えています。どんな遺伝をするの少し興味を持っています。単純なメンデル遺伝ではないかもしれません。
手ごろなところにコブシとタムシバが咲いていましたから、両種の花を比較してみました。葉のついている方(右)がコブシでない方(左)がタムシバです。葉がないと両者は同じように見えてしまいますね。ちなみにコブシは新潟県内の種ですからキタコブシとなります。
里では桜の季節。少し山手の道をドライブして出会ったものがオオバヤシャブシです。残雪がまだ残るような場所ですからほかの木々は芽吹くか同課の状態でした。今では工事で関係で道路の法面に吹き付けられたものに混ざっていたオオバヤシャブシが至る所で見られるようになっています。本来の分布域は関東から和歌山辺りなのだそうです。