森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

リンドウ

2017年11月30日 | 自然観察日記
色鮮やかなリンドウがありました。リンドウの色彩も場所によってかなり印象が異なります。丘陵公園の個体はくすんだ色のものが多く見られますが、ここのリンドウは青色が花冠の外側にも出ていて綺麗です。日当たりが良い場所の個体と林の中の個体には色彩に変化があるように感じていますから、この場所は日陰のタイプなのでしょう。

リンドウの開いた花

2017年11月30日 | 自然観察日記
あまりぱっとした天気ではない日でしたが、綺麗に開花した花もありました。リンドウは日は当たると開花する性質があります。リンドウの花は雌性期雄性期があることが知られています。めしべが開いていますからこの花は雌性期になると思います。葯が花粉を出してすぼんでいるように見えます。

フユノハナワラビ

2017年11月30日 | 自然観察日記
草刈りをしてあるすっきりしていて気持ちの良いもの。そんな中でところどころ刈残してくれたのでしょうか、リンドウやフユノハナワラビがところどころに見られ、散策する人の心を癒します。

フユノハナワラビの胞子嚢

2017年11月30日 | 自然観察日記
シダ植物ですから花はなく胞子を作ります。その胞子を作る袋が胞子嚢。1つの胞子嚢の中にどれくらいの胞子ができるのでしょうか。千の単位ではきかないでしょう。ともかく正に天文学的な胞子が一つの個体で作られ空中に飛散することになります。その中のいくつがこのような個体にまで生育できるのでしょうか・・。自然というのは不思議なものです。

サルトリイバラの実

2017年11月29日 | 自然観察日記
サルトリイバラも赤い実をつけて誇示しています。鋭い棘には閉口しますがこの季節のサルトリイバラは無力的です。雌雄異株のためつるはあってもあまり実の付いたものが多くないのが残念です。

ミツガシワの冬姿

2017年11月29日 | 自然観察日記
水と森の公園の池をまたぐ橋、その下に水が少なってむき出しのミツガシワの匍匐茎が露わになっていました。水位が上がると水の中にありますが、意図的に水位を下げたのでしょうか。ミツガシワが繁茂すると他の種が入りずらくなるのがなんとなくわかります。泥の上をびっしりと覆い尽くす茎が圧巻です。

冬を迎えるミツガシワ

2017年11月29日 | 自然観察日記
ミツガシワは水中植物。茎は水中の土の上を這う形で成長します。泥の中には潜らない性質があります。水で浸された方が冬越しにはいいと思いますが、水がないと少し可哀想な気がします。次年度の新芽がところどころに見られます。

センブリ

2017年11月28日 | 自然観察日記
キッコウハグマと競うようにセンブリも花盛りでした。新潟県内でセンブリの花をこんなにたくさん見たのは今回が初めて。草刈りをしている公園という環境なのでしょうか、晩秋に多くの花を見せていました。

6裂したセンブリの花

2017年11月28日 | 自然観察日記
秋の花ですが晩秋に良く見つけます。それも、よく整備された公園です。花は5枚に花冠が割れますが時に6裂や4裂になることもあります。6裂の花冠でもおしべは5本です。ミツバチが吸蜜に来ていました。

キッコウハグマ

2017年11月27日 | 自然観察日記
晩秋の花も探すといろいろ出てきます。キッコウハグマが沢山咲いている場所があり思わず足を止めました。枯れ葉等に紛れてうっかりしていれば目に入らないような小さな花ですが、地面に広がって沢山咲いています。

キッコウハグマの葉

2017年11月27日 | 自然観察日記
亀の甲羅に見立てた名前のようですが、個人的にはあまり似ていないかなぁという感想です。時に草高が伸びすぎる場合があるので形にならない時もありますが、全体に小さくまとまればミニの鉢仕立てには良いかもしれません。

ヤツデ

2017年11月26日 | 自然観察日記
上越市の大潟にある水と森の公園に立ち寄りました。何度か訪れている場所ですが晩秋の季節は今回が初めてです。ヤツデの木が目に留まりました。もともと西日本に自生するとされる木で新潟県にもともと自生している種かどうか怪しいのですが、ここの雰囲気では自生そのもの。庭木として多く栽培されている種、種子が運ばれて自生状態になったとも考えられます。