色鮮やかなリンドウがありました。リンドウの色彩も場所によってかなり印象が異なります。丘陵公園の個体はくすんだ色のものが多く見られますが、ここのリンドウは青色が花冠の外側にも出ていて綺麗です。日当たりが良い場所の個体と林の中の個体には色彩に変化があるように感じていますから、この場所は日陰のタイプなのでしょう。
あまりぱっとした天気ではない日でしたが、綺麗に開花した花もありました。リンドウは日は当たると開花する性質があります。リンドウの花は雌性期雄性期があることが知られています。めしべが開いていますからこの花は雌性期になると思います。葯が花粉を出してすぼんでいるように見えます。
シダ植物ですから花はなく胞子を作ります。その胞子を作る袋が胞子嚢。1つの胞子嚢の中にどれくらいの胞子ができるのでしょうか。千の単位ではきかないでしょう。ともかく正に天文学的な胞子が一つの個体で作られ空中に飛散することになります。その中のいくつがこのような個体にまで生育できるのでしょうか・・。自然というのは不思議なものです。
水と森の公園の池をまたぐ橋、その下に水が少なってむき出しのミツガシワの匍匐茎が露わになっていました。水位が上がると水の中にありますが、意図的に水位を下げたのでしょうか。ミツガシワが繁茂すると他の種が入りずらくなるのがなんとなくわかります。泥の上をびっしりと覆い尽くす茎が圧巻です。
ミツガシワは水中植物。茎は水中の土の上を這う形で成長します。泥の中には潜らない性質があります。水で浸された方が冬越しにはいいと思いますが、水がないと少し可哀想な気がします。次年度の新芽がところどころに見られます。
亀の甲羅に見立てた名前のようですが、個人的にはあまり似ていないかなぁという感想です。時に草高が伸びすぎる場合があるので形にならない時もありますが、全体に小さくまとまればミニの鉢仕立てには良いかもしれません。
上越市の大潟にある水と森の公園に立ち寄りました。何度か訪れている場所ですが晩秋の季節は今回が初めてです。ヤツデの木が目に留まりました。もともと西日本に自生するとされる木で新潟県にもともと自生している種かどうか怪しいのですが、ここの雰囲気では自生そのもの。庭木として多く栽培されている種、種子が運ばれて自生状態になったとも考えられます。