三条市の保内温室で見つけたすごい花です。バナナの仲間であることは一目で分かりますが、名前がすごいですね。地際から数十cmの位置で大型の花序ができていました。この花序が咲き終わるまでに半年はかかるそうで、その長さもあっけに取られます。2月から咲き出しているようですから8月頃まで見られるのでしょうか。
ハイビスカスの長いしべです。先端は部分は雌しべですね。5裂した黄色の濃い柱頭が確認できます。それがまとまって太くなって下がりますが、下がったところに雄しべが沢山付着して花冠の基部に伸びています。つまり、雌しべの花柱と雄しべの花糸が合着しているという構造になっていますね。蜜腺は花冠の基部にあると思いますから、しべの飛び出し方からみるとポリネーター(花粉媒介者)はかなり大型のものとなります。鳥の仲間やこうもりの仲間も媒介しているのでしょうか・・・。
ベゴニアはシュウカイドウ科の花、身近な花です。公園や学校の花壇には必ずといっていいほど植えられています。しかし、この仲間は日本に自生はなく、あるのは大陸産のシュウカイドウが野生化しているのを見るだけですね。といっても越後では野生化したシュウカイドウを見ることはほとんどできません。かつて弥彦神社に隣接するスギの林の一角に咲いていたことくらいしか思い出せません。もともと日本になかった花が今は身の回りにあふれています。生活を豊かにしている面はあるものの、これがそのまま野生化するような性質があるなら生態系の撹乱という厄介な問題が発生します。ベゴニアは幸い日本には適応しづらさがあるようですから、あまり心配はしなくてもよいようですが、溢れる持込種の中にはおとなしいものばかりではありません。
サトイモ科の一つ、アンスリュウムの肉穂花序(にくすいかじょ)です。ミズバショウやマムシグサなどのサトイモ科の花は特異です。このアンスリュウムも赤いものは苞(仏炎苞)で花弁でもがくでもありませんが、働きは「花弁」ですね。棒状の上に乗るぶつぶつが一つ一つの花で、単性花のようです。ルーペで確認していませんから、間違えているかもしれませんが雌花のように見えます。サトイモ科の肉穂花序は個体の大きさで雌株雄株に分かれるものや、先端部が雄花、基部が雌花というような構造になっていますから、一つの花で雄しべと雌しべを持つ両性花ではないと思います。
長年思い描いていたセツブンソウに会いに行きました。長岡市はもううんざりの雪模様。そんな中、一路長野の群生地目掛けて車を走らせます。途中、上越辺りは吹雪に近い状態の時もあって暗い気持ちを抱きながらの旅です。妙高辺りの積雪の多いこと!まだ2m以上はあろうかという壁。ところが、長野に入るとまるで別世界ですね。越後の人間は信州は寒いというイメージを持っている人が多い気がしますが、この季節は全く逆で信州のほうがずっと春です。雪もないし日差しはありますから、同行された方の驚きもよく分かります。
それはそうと、信州で北限の分布地といわれる千曲市に出向きました。事前に日程調整をしたためにぴったり満開のセツブンソウ群落を見ることが出来ました。小さな花とはいえ、3万株くらいあるといわれる群落は感動です。種子から開花するまで数年かかる花です、自生の個体をみるのは本当に感動です。群落内には1枚の葉のみの発芽株も八重になったものもあり、さまざまな顔を見ることが出来ました。雪国から出てきて早春の花を堪能した一時、まだまだ時間が欲しいところでしたね。
それはそうと、信州で北限の分布地といわれる千曲市に出向きました。事前に日程調整をしたためにぴったり満開のセツブンソウ群落を見ることが出来ました。小さな花とはいえ、3万株くらいあるといわれる群落は感動です。種子から開花するまで数年かかる花です、自生の個体をみるのは本当に感動です。群落内には1枚の葉のみの発芽株も八重になったものもあり、さまざまな顔を見ることが出来ました。雪国から出てきて早春の花を堪能した一時、まだまだ時間が欲しいところでしたね。
キンポウゲ科の花の多くが花弁様のものはがくですということは何度も触れてはいますが、セツブンソウもその仲間。一見すると黄色のものがおしべのように見えてしまいますが、これが花弁が変化した蜜腺で、青黒いのがおしべ(両側が白くなっているところが花粉が出てきたところ)、中央のやや赤みを帯びたものが雌しべです。花弁のような白い最外片ががくです。やっぱり間違いやすい花です。
しかし、そんなことはどうでもいいことかもしれません。小さな花を見ることでとても幸せになれ、一緒に来た人とも気持ちが通い合えたのですから、この花の存在に価値があるのです。
しかし、そんなことはどうでもいいことかもしれません。小さな花を見ることでとても幸せになれ、一緒に来た人とも気持ちが通い合えたのですから、この花の存在に価値があるのです。
セツブンソウが早春の花とはいうものの、群落に行く手前の日当たりのいい草地にはオオイヌノフグリが花盛りです。こちらはどこにでもあるということから気にも留められない点はあるのですが、とても美しい花です。その輝きはセツブンソウの比ではありません。ヨーロッパからの帰化植物だそうですが、在来種にイヌフグリがあったばかりに可哀想な名前の呪縛からのがれられないのが残念ですね。
ラン科の種は植物界の中で最も種類巣が多いグループではないでしょうか。属のレベルでも多くあって、まさに他種多様なのです。言い換えれば地球上のあらゆる環境に適応して進化している種と言えます。事実、南極大陸以外の地上から樹上まで分布しているそうです。受粉の関係で昆虫との関わりが特に強異種も多く、今まさに昆虫と共に進化の途上にあると考えられているのですね。
これはラン科アクロニア属の一種ですが、地味ながら葉の途中から花が咲いているのが面白くてカメラに収めました。着生ランですが、花が葉から出る辺りにもさもさした毛が沢山あります。どんな昆虫がポリネーターなのか見当も付きませんが、このもさもさには木屑などゴミが溜まり易い構造に見えました。さらに、葉の溝と合わせて考えると水を蓄える構造なのかもしれません。
花が葉の途中からでるということでは、越後にはハナイカダというミズキ科の低木があります。これも葉の途中から花が咲くという性質を持っていますが、それが他の機能と結びついているようではありませんね。
これはラン科アクロニア属の一種ですが、地味ながら葉の途中から花が咲いているのが面白くてカメラに収めました。着生ランですが、花が葉から出る辺りにもさもさした毛が沢山あります。どんな昆虫がポリネーターなのか見当も付きませんが、このもさもさには木屑などゴミが溜まり易い構造に見えました。さらに、葉の溝と合わせて考えると水を蓄える構造なのかもしれません。
花が葉の途中からでるということでは、越後にはハナイカダというミズキ科の低木があります。これも葉の途中から花が咲くという性質を持っていますが、それが他の機能と結びついているようではありませんね。
ロードデンドロンといっても要はツツジ科の一つのグループ、ヤマツツジやシャクナゲの仲間ですね。日本はツツジの国ですから、「つつじ」といえば大体イメージは共通しています。私は「ロードデンドロン」というとシャクナゲのイメージが出てきます。世の中広いもので「ロードデンドロン」といってもさまざまなタイプがあるようで、この花を単独で見ているとシャクナゲではなくなんとなくクチナシのように見えてしまいます。しかし、丁寧に花を観察したり花のつき方など間違いなくロードデンドロン・・・。産地は分かりませんが、アジアやオーストラリアには日本とは違ったタイプのロードデンドロンが沢山あるのだそうです。面白そうだなぁ・・・。外国に出かけてさまざまなツツジを調査や観察をしている人がちょっとうらやましい限りです。
知人がいちごを沢山もらったとかで食べに来いと言うのでお相伴に預かることにしました。そして出されたものを見て唖然!重箱に並べられたものが、いちごの押し寿司・いちごの天麩羅・いちごグラタン・いちごの漬けものなどなど。どれも初めての味^^
いちごの押し寿司はワインビネガーでさっぱり仕上げたとかで、なかなか美味しかったです。
帰りには沢山のいちごの土産をもらい、思いがけなく「いちご三昧」で春味満喫。
いちごの押し寿司はワインビネガーでさっぱり仕上げたとかで、なかなか美味しかったです。
帰りには沢山のいちごの土産をもらい、思いがけなく「いちご三昧」で春味満喫。
いちご三昧を体験したあとで弥彦山塊で見つけた今年最初の花、オウレンです。今年は各地で例年の2~3倍の大雪ということがいわれていますが、恐る恐る林道を走って驚きました。この一帯はそれほど大雪ではなく、むしろ昨年よりも積雪量は少ない気がしました。すでに角田山には多くの人が登山している様子でした。
弥彦山塊を後に少し南下して和島地区に移動して、妙法寺というお寺の境内を散策してみました。手入れがされていてすでにユキワリソウの花が見られます。
私の家の周りはまだ1m近い雪で覆われていますが、もう直ぐ花の季節が来ると想うとワクワクしますね。時間を見つけては、一足早く咲き出した場所に飛んでいって一人悦に入っています。
私の家の周りはまだ1m近い雪で覆われていますが、もう直ぐ花の季節が来ると想うとワクワクしますね。時間を見つけては、一足早く咲き出した場所に飛んでいって一人悦に入っています。
ちょっとユーモラスな構造はクマツヅラ科の小花のようす。園児が並んでいるようにも見えませんか。わずかに覗く白い部分が雌しべの柱頭、黄色の塊は葯、合わせて顔に見えます。スカート様な花弁とともに小さな女の子といった風情ですね。
この花の構造からどんな昆虫かあるいは動物がポリネーター(花粉媒介者)になっているのか?蜜腺がどうなっているのか分かりませんが、昆虫と花は多くが1:1で進化してきていると考えると葯の大きさ(花粉の量)から花粉を利用するハナバチ系の昆虫というところでしょうか。
この花の構造からどんな昆虫かあるいは動物がポリネーター(花粉媒介者)になっているのか?蜜腺がどうなっているのか分かりませんが、昆虫と花は多くが1:1で進化してきていると考えると葯の大きさ(花粉の量)から花粉を利用するハナバチ系の昆虫というところでしょうか。