イイギリに着生していたシダをもう一種。ヒメノキシノブです。シダ植物はあまり得意な分野でありませんが、新潟では見かけたことがない種なので驚きました。新潟に自生していてもごく少ないのでしょう。このヒメノキシノブも至る所で見ましたから暖帯に生育する着生シダなのでしょう。ノキシノブに比べ葉の長さは半分以下で先端が丸みを持ちます。
マメヅタはシダ植物。新潟県内では糸魚川地域と佐渡にわずかに記録されているという県内稀産種です。しかし、伊豆半島にいって最初に気づいたのは至る所にマメヅタが自生していることで、環境の違いをしみじみ感じたものです。昭和の森の樹木ばかりでなく通ってきた道路わきの民家の樹木などにもごくごく普通に見られます。静岡の人は私が感激する気持ちは分からないことでしょう。
イイギリの幹に1株だけカヤランが目に留まりました。小さな個体で花もない時期ですから見逃しそうな存在です。私にとっては貴重な体験でちょっとした感激。他にもあるはずと少し探しましたが十分な時間がないため見つかりませんでした。
新潟県内では目撃したことがなくおそらく自生はしていない種だろうと考えています。よく見るとつぼみらしい膨らみが見られます。このランの花期は3~4月だそうですからおそらくこれがつぼみだろうと思います。もう少し丁寧に観察するべきだったことを悔やんでいます。
県内にも点在するウラジロガシです。県内ではだいたい昔の海岸線に自生が見られますから暖帯の一つの目安になる樹木です。伊豆半島ではかなり内陸にも普通に見られそうですが、常緑樹の高木が至る所に自生していますから気づいたのはごくわずか。道の駅天城峠の昭和の森会館に隣接する庭園にまずまずの大木がありました。
伊豆半島の大木はどれも地衣類やシダ類が着生しています。特に浄蓮の滝の沢筋や川津川の谷筋は湿度が高いのでしょう、様々な着生植物を見ることができます。このウラジロガシは地衣類以外あまり見られません。やや日当たりのよい風通しの良い場所に生えていたもので着生するには少々条件が悪そうです。
新潟の里山にもサンショウは自生しています。しかしこのような大木を見ることはほとんどありません。少なくとも私は経験がありません。成長するとコルク質が発達し凸凹になります。道の駅で売っていたすりこ木はこのようなものを切り出したものでしょう。