やや湿ったb所に群生するタニソバです。ミゾソバが里の種であるな奥山の種がタニソバというところでしょうか。ミゾソバを小型にしたような種です。全国的に山地に生育している種だそうですが、あまり気づかない存在です。花が咲くころに群生しているとようやく気付くような感じです。散策路の沢筋、林が切れて比較的明るいところに見られました。
米子不動尊近くにくるとどこかで観たようなそれでいて思い出せない種が群生している場所に出くわしました。花があれば即座に分かったのですが、今は全くありません。タイミングの遅れた花などが概して存在するものなのですが、この種については全く見当たりません。果(さくか)が頂についていて、葉などからの特徴からナデシコの仲間と類推してみましたが、その場ではセンジュガンピがどうしても思い出せません。
風に揺れる小さな被写体にピントを合わせるのは大変な労力。機能の優れたカメラなら簡単なのかもしれませんが持合いのものは平凡な機種。小一時間も悪戦苦闘して、偶然ここまでの写真をゲット。ナデシコ科の果実ですね。
センジュガンピは傾斜のきつい場所に生えているように思います。やや薄暗い林床に純白な花が咲いていると幻想的な感じさえするのですが、ここはまさに信仰の地でもあることからいい感じだと思います。新潟県内にも自生があるのだそうですが、まだ私は観たことがありません。県境の高山帯付近で記録があります。経験的にセンジュガンピは信州の亜高山帯の花という刷り込みがなされていますから、持ち帰って調べてセンジュガンピと気づいた時には大いに納得しました。
オシロイシメジも久々。かつて南会津でおびただしく群生していたところに遭遇したことを思い出しました。純白の怪しい雰囲気のあるキノコです。綺麗なキノコであることは間違いありません。概してキノコは人が手を入れた開けた場所に発生するもので全くの草藪などでは少ないものです。オシロイシメジも山道などの脇に発生することが多いようです。食用可とされていた菌ですが、最近不可扱いされています。以前食べられるキノコとされていたものが毒キノコ扱いされるものが多くなりました。これもそのうちの一つです。
季節がらキノコも出ています。普段見かけないものもあり、興味津々。とはいってもキノコは名前のないものが多く特定することが困難なことがしばしば。ところどころモミがでていましたが気にしていると少し色あせ気味のアカモミタケと思われるキノコが見つかりました。ハツタケの仲間で質はもろく地上生です。新鮮なものは美しいキノコで赤味が強いのですが、雨に当たって本来の色が出ていない様子。食べたことはないのですが食用とされます。
このキノコも久しぶりに見るキノコです。アカヤマタケ。すらっとして傘の大きさに比べ茎が長いキノコ。茎の表面に黒い線が現れるのが特徴で少し汚れた感じがします。一見食べれそうですが中毒したとの話もあるそうです。綺麗なキノコです。
カメバヒキオコシが太平洋側に、その変種が日本海側に生育しタイリンヤマハッカといいます。日本海側に近いとはいえ数々の種が新潟とは異なる感覚から太平洋側のカメバヒキオコシではないかと思い持ち帰って調べて、結論はカメバヒキオコシにしました。花がやや小さいということなのですが、あまり花がなくわずかに残っている花を写真に撮っての比較です。多少怪しいぶぶんがあります。
正直言って越後で見るタイリンヤマハッカの花と並べて比較しないとその差がはっきりしません。メジャーで測ったわけではないので印象での判断。しかし、長野にはタイリンヤマハッカは成育することにはなっていないようですから、今回はこれに従っておきます。
ところで、カメバヒキオコシの名前の由来が「亀葉」なのか「噛めば」なのか判然としません。「引き起こす」という言葉がついているので、倒れた人がこの葉を「噛めば引き起こす」となったのではと思うのですが・・。多くの文献で「亀葉」が使われています。葉の形から来ているのは分かりますが、どうなのでしょうね。どちらでもいいことではありますが・・・。
ところで、カメバヒキオコシの名前の由来が「亀葉」なのか「噛めば」なのか判然としません。「引き起こす」という言葉がついているので、倒れた人がこの葉を「噛めば引き起こす」となったのではと思うのですが・・。多くの文献で「亀葉」が使われています。葉の形から来ているのは分かりますが、どうなのでしょうね。どちらでもいいことではありますが・・・。
ヒメウスノキ。別名アオジクウスノキというそうです。今年これで二度目の出会いになりました。9月初め雨の栂池自然園に訪れた際深い霧にまぎれながらもヒメウスノキを観ています。今回は、その時よりは多少条件が良いのですがやはり雨模様の中。優しい緑色の葉に赤い実が印象的で、これはこれでなかなか絵になる光景です。多くはないのですがところどころに生育していて不動尊に至るまで見られました。