森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

マツムシソウ

2018年11月30日 | 自然観察日記
西穂高ロープウェイの駐車場、車を置いた脇の草原にマツムシソウの花が沢山咲いていました。季節外れの花が見られるのはおそらく草刈りに合って遅めの花をようやくつけることができたのではないかと思いました。

マツムシソウのロゼット

2018年11月30日 | 自然観察日記
マツムシソウはロゼットを作ることは知っていましたが、この葉を見ているとマツムシソウに見えないのです。しかしここから伸びている茎の先端にはマツムシソウの花序が付いています。

マツムシソウの葉

2018年11月30日 | 自然観察日記
ひょっとして別種?他にマツムシソウの仲間があったかなぁ?と疑心暗鬼。しかし、この株を見てようやくマツムシソウという確信を持った次第です。とにかく葉の切れ込みが無いかほとんどないのです。

マツムシソウのつぼみ

2018年11月30日 | 自然観察日記
草刈りなど人為的な作用を受けて本来の形質を表現できなくなっているのでしょうか。いつもいつも同じ顔をしているというのは自然界では少ないと思います。同じ名前をもらった種でも環境によってかなり変わってしまうということを今までも何度も目撃して来ました。再び命の不思議さを痛感しています。

ツルツゲ

2018年11月29日 | 自然観察日記
常緑のつる性木本。針葉樹林帯の笹藪の際などに生育していました。地味な存在であまり注目されませんがこの種は特に色づくようなこともなくこのままで越冬するようです。

ゴゼンタチバナの紅葉と赤い実

2018年11月29日 | 自然観察日記
ツルツゲが生育する同じ環境にゴゼンタチバナがあります。こちらは針葉樹林帯の中でも紅葉しています。草本のゴゼンタチバナはやがて地上部が枯れますから常緑のツルツゲとは異なる適応をするのでしょう。赤い実がたくさん見られ楽しませてくれました。

ヌメリササタケ

2018年11月28日 | きのこ・菌類
久しぶりに見たヌメリササタケです。やや老菌ですがフウセンタケの仲間の食用キノコ。低山でも見られると思いますが、浅草岳の山麓で見て以来の体面になる気がします。そうすると優に15年は開いていると思います。

ヌメリササタケの裏面

2018年11月28日 | きのこ・菌類
キノコを採集する人の中では「ズボ」という言い方で馴染んでいるキノコです。場所によってはたくさん発生するのでしょう。あいにく私はたくさん採ったことがなくいわゆる「シロ」を知りません。

銅葉いろいろ

2018年11月28日 | 自然観察日記
尾根筋の岩場。紅葉で色づいているものや紫外線対策で色づいているものなどで緑色の葉がみんな銅葉になっています。適応集中という現象の一つと考えてもいいかもしれません。ゴゼンタチバナ、イワカガミ、スノキ?が確認できます。