草刈りなど人為的な作用を受けて本来の形質を表現できなくなっているのでしょうか。いつもいつも同じ顔をしているというのは自然界では少ないと思います。同じ名前をもらった種でも環境によってかなり変わってしまうということを今までも何度も目撃して来ました。再び命の不思議さを痛感しています。
ツルツゲが生育する同じ環境にゴゼンタチバナがあります。こちらは針葉樹林帯の中でも紅葉しています。草本のゴゼンタチバナはやがて地上部が枯れますから常緑のツルツゲとは異なる適応をするのでしょう。赤い実がたくさん見られ楽しませてくれました。
久しぶりに見たヌメリササタケです。やや老菌ですがフウセンタケの仲間の食用キノコ。低山でも見られると思いますが、浅草岳の山麓で見て以来の体面になる気がします。そうすると優に15年は開いていると思います。
尾根筋の岩場。紅葉で色づいているものや紫外線対策で色づいているものなどで緑色の葉がみんな銅葉になっています。適応集中という現象の一つと考えてもいいかもしれません。ゴゼンタチバナ、イワカガミ、スノキ?が確認できます。