森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

タニウツギ 雑感

2007年05月31日 | 自然観察日記
 このはなを見ると思い出すのが「糧めし」の話。昔、新芽を採取し乾燥品を蓄え雑炊の中に入れて食べたというものです。そういう貧しい時代があったということをやっぱり伝えていかないといけないんでしょうね。
 火事花といって忌み嫌う風習もあります。ただ、赤い花=火というような単純な話ではないと思うのですが、そこにはどんないきさつがあったのか興味深いところです。

タニウツギ 白花

2007年05月31日 | 自然観察日記
 ピンク色が定番ですが時たま白花が自生しています。ピンク色もかなりの巾で変化していますが、真っ白な花はあまり見かけません。前山の公園脇道路に1株白い花があり結構目立ちます。でも、採っていく人はいないでしょう。

タニウツギ 1

2007年05月31日 | 自然観察日記
 ウツギの季節になりました。越後の山野にはタニウツギのピンクの花がここかしこに賑やかです。ありふれているせいか庭樹にしている人は少ないですね。日当たりの良い荒地がお気に入りですから、土木工学の方では工事した載り面に植えて土留めにするの有用な樹種とか。ウツギは「空木」、茎の中が空洞になっているためですね。

センダイハギ(マメ科) 2

2007年05月29日 | 自然観察日記
 日本にも自生があります。主に海岸砂丘に見られるものです。とはいっても私はまだ県内で本当の自生を確認していません。寺泊の民家裏に群生していたのがありますが自生か栽培か定かではありませんでした。
 外来帰化植物ではありませんが本来の自生地から遠くに生育地を広げている種のようです。人の力も借りての分布域の拡大、もっとっもっと普通に道路脇の雑草みたいに花が見られるようになるのかな。

センダイハギ(マメ科)

2007年05月29日 | 自然観察日記
 道路脇の草むらに黄色の花が群れていました。普段見かける種でないので車を止めて確かめるとセンダイハギでした。近くに民家が無いところでしたが、おそらく庭にでも植えていたものが逃げ出したのでしょう。

フタリシズカ(センリョウ科) 2

2007年05月28日 | 自然観察日記
 同科にヒトリシズカというなかなか粋な名前をもらった種がありますが、花そのものはあまり似ていません。花穂が1本と2本の違いで、ヒトリシズカとフタリシズカの違いでしかないようです。花も地味ですね。でも、これもなかなか味わいのある花ではないですか。

ミズキの花

2007年05月27日 | 自然観察日記
 「水木」というくらいですから水分が多いのでしょう。伐採すると樹液が沢山でてくるそうです。シラカバの樹液は利用されていますが、ミズキは聞いたことがありませんね。ですから材は柔らかく家具材などには向かないようです。
 小さな虫が沢山集まってくる花です。でも、一つの花序だけでも花数が多いのに、これが数十も集まって一つの平面状(テーブル状)に並んで咲くわけですから、これだけ沢山咲いていると虫も何処に行ったら迷うのではないでしょうか。

ミズキは遠目から

2007年05月27日 | 自然観察日記
 遠目からでも直ぐそれと判る樹にミズキがあります。テーブル状に花は沢山咲くのですが、高木ですから近くでは葉に重なってよく判りません。むしろ、遠くからの方が見るのにはいいようです。
 ぶらりと山間の集落を訪れると、明るい陽に輝いている白いミズキの花が迎えてくれました。

ヒョウタンボク(スイカズラ科) 2

2007年05月26日 | 自然観察日記
 もう一種我が家にアラゲヒョウタンボク(以前紹介しました)があるのですが花の時期がかなり違うのが面白いですね。
 ところで、この植物の異名が「ドクブツ」「ヨメコロシ」などという物騒なものです。可愛い赤い実が猛毒とされていてかなりキケンなしろもの。スイカズラの仲間にハスカップなど食用のベリー類も多いのですが、ヒョウタンボクは危険信号です。
 そんな花を入り口に置くのは魔除の意味も含めてのことです。

ヒョウタンボク(スイカズラ科) 1

2007年05月26日 | 自然観察日記
 我が家は何処が入り口か定かでないのですが、一応入り口にヒョウタンボクが植わっています。かなり前に新潟大学の構内の藪に自生していたものを一枝持ち帰って増やしたものです。
 この時期は花、秋には赤い実と楽しめるものです。花はキンギンボクともいい、はじめ白いものが黄色に変色します。それも、対になって仲良く咲く姿がどことなく気にって、今は入り口に咲いているというわけです。

ヤブニンジン(セリ科) 2

2007年05月25日 | 自然観察日記
 生えているところが薮蚊が一杯いるようなところですから、ますます印象が悪いですね。
 アップで見ればそれなりに面白いです造詣です。線香花火のような形で白い小さな花が咲いてその後に長い実が出来ます。これが種の特徴で、よく似たヤブジラミとの区別になります。

ヤブニンジン(セリ科)

2007年05月25日 | 自然観察日記
 山野草といってもこの種に興味を持つ人はかなりの人でしょう。ヤブニンジンといいます。ニンジンといっても食用というわけでもなく、葉がニンジンに似ているというのが理由なのだそうですが、そんなに似ているかなぁ・・。花も小さくて目立ちません。とはいってもこれも大切な森の住人です。