森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ジュウニヒトエ

2022年05月31日 | 自然観察日記
イワヨモギが張り付いている金網とモルタル仕様の法面にジュウニヒトエが綺麗な花を咲かせていました。思わず声をあげてしまいました。実に美しく初めて出会う種でもあり何とも言えぬ至福の瞬間です。私以外誰一人この花に気づく人がいないのです。

ジュウニヒトエの花

2022年05月31日 | 自然観察日記
キランソウ属の一種で穂状の花序はこれほど大きくなる種は在来種はこの種だけではないでしょうか(花壇でよく見るセイヨウキランソウも大きな花穂を作ります)。花色は白(青い花もあるそうです)。それ以外はキランソウやニシキゴロモに似ています。

イワヨモギ

2022年05月30日 | 自然観察日記
見たことのあるような無いような・・。花期でもなく葉だけの状態で決め手に欠くのですが、ヨモギの仲間と踏んでいろいろ調べて得た結論がイワヨモギでした。ところが図鑑では北海道にしか分布していない種となっていて行き詰まりました。

法面に生育するイワヨモギ

2022年05月30日 | 自然観察日記
イワヨモギがあった場所が法面をモルタルで吹き付けたようなところでした。調べていくうちに法面の吹付処理の中にイワヨモギの種子が使われていろいろな場所で見られるようになっているということを知りました。昨年キクタニギクが新潟でも見られるようになったことを知りましたが同じような事例になります。

ニガイチゴ

2022年05月29日 | 自然観察日記
新潟県内では海岸寄りに見られるニガイチゴが小野上温泉近くに見られました。小野上温泉は渋川市に属していてかなり山奥のイメージの場所です。新潟県内ではこんな雰囲気の場所ではミヤマイガイチゴが見られるのです。ちなみに新潟県内ではミヤマニガイチゴは海岸近くには分布していません。こういうことを考えながら植物を観ていくとまた興味深い世界が広がっているようで楽しさが尽きません。

ニガイチゴの花

2022年05月29日 | 自然観察日記
もみじイチゴは下向きに咲きますが、ニガイチゴは上を向いて咲いています。ミヤマニガイチゴの実を食べて経験はありますがニガイチゴを食べてことがないのですが、甘い中にも少し苦みがあるのだそうです。

ヒカゲスミレ

2022年05月28日 | 自然観察日記
もう一種スミレを載せます。このスミレは今回が初めての出会いでヒカゲスミレと思われます。枯れ気味の沢の斜面に見られました。花は幾分終わりかけているのかどれもきれいな形にはなっていません。

ヒカゲスミレの花

2022年05月28日 | 自然観察日記
新鮮な状態ではないので形がはっきりしない点があります。普通白を基調にした色彩の花弁ですが、古くなるにつれ色をさすことがあるようです。唇弁には赤紫色の筋が見られます。

エイザンスミレの変種

2022年05月27日 | 自然観察日記
てっきりヒゴスミレだと考えていましたがどこかおかしい。じっくり調べてみるとどうやらエイザンスミレの白花種でシロバナエゾスミレと名が付いている種のようです。スミレはとても多くの変化がありまた雑種もありますから嵌ってしまうと虜になってしまうようです。スミレの愛好家が沢山いますね。そこまで嵌りこむつもりはありませんが、自然界で出会うものに対しては少しは理解したいと思うレベルです。

シロバナエゾスミレの花

2022年05月27日 | 自然観察日記
このスミレが見られたところは半日影で柔らかい崩れやすい土の斜面でした。その周辺の100ⅿ位の範囲に点在していました。この種の生育するところから少し離れて典型的なエイザンスミレが見られました。