タチツボスミレの白花種と理解していますが、距まで純白のものをシロバナタチツボスミレといい距が薄くピンクがかるものをオトメスミレというのだそうです。スミレの愛好家が多いようで非常に細部にわたって形質の差異が注目され一つ一つに名前が付けられています。比較的このタイプのものがみられました。
桐生にカッコソウを見に行きました。自然観察の森に行った後少しは離れた小平の里のカッコソウ協議会(守る会)による栽培保護場に行く機会がありました。もともとは鳴神山の山頂付近に自生していた種の保存法に指定された貴重種です。スギの林の中で金網で厳重に囲いされシカの食害や盗掘を防いでいます。訪れたときは花のピークのようで数多くの株に花がありました。
担当されている係の人の話では栽培に関することで決して弱い種ではないとのこと。株は植えぱっなしにしないで掘り上げては移植するとしっかりとした株になるとか。もともとの自生地は地盤が安定していないガレ場に近い環境でランナーで増える性質があるのですが、そのランナーが切断されたり株に刺激が当たる旺盛な生育を示すそうです。鉢に植えられていた株の葉の大きさには驚きました。
調べて驚きました。イチリンソウは県内にパラパラと自生していることは知っていましたが、個体群密度が角田山を含めた弥彦山塊で突出しているようなのです。実際に葉のある時期に歩いてみてそれを実感した次第です。