ノササゲも雑木林の中の山野草です。同じマメ科のつる植物でもツルマメやヤブツルアヅキなどは日当たりの良いところを好みその習性はすべてを覆いつくすような激しいものがありますが、ノササゲは控え目で灌木にこっそりと巻き付いて優しい花を見せています。
里山の林の中は花が少なくなります。近年の暮らしの中で山の手入れがほとんどできていないことも原因があるのでしょう。それでもぽつんぽつんとこの時期の花が見られます。シラヤマギクもそのうちの一つで雑木林の林床にあまり他の種が生育していないような場所に生育しています。
消毒など全く手入れをしていないとおもわれる垣根様の仕立てです。果実の表面はカビなどが付いているのかくすんだ状態で柑橘特有な光沢などがほとんどありません。しかし、柏崎にしては大き目な6cmほどの果実が実っていました。酸味と苦みがあり種子も多いために食用には向かないのだそうです。
少し珍しいオオニガナが花を咲かせていました。里山などの湿った場所に見られる種で新潟県内では絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。丘陵公園には自生していた記録はあるのですが現在は確認できておらずどこかに残っていないかを気にしながら探している段階です。ところが、柏崎市の夢の森公園にはたくさんあって容赦ない草刈りの対象になっていました。
丘陵公園の里山にゴヨウアケビが自生しています。初めての経験ですがゴヨウアケビに立派な実が付いているのを発見しました。園内にはミツバアケビが普通に見られアケビはまだ確認できていませんからおそらく自生はないのだろうと考えています。一般にゴヨウアケビはミツバアケビとアケビの雑種と言われていて両方の形質が現れています。そして、結実しないということになっているのです。ところが目の前の個体には御覧のような実が付いていました。