変わった花です。外花被片が4枚はっきりわかりますが、この写真では見えていませんが内花被片が細い糸状で外花被片の下方に延びているはずです。おしべが8本あり中ほどに葯が黄色く膨れています。中央に4裂した柱頭をもつめしべが一つあります。
主に亜高山帯の湿り気の多い場所に生育するギョウジャニンニクです。森林植物園にまとまった群落を見つけました。以前歩いたはずの木道の周辺にありました。その時は小さな群落で気付かなかったようですが今回は木道付近まで自生している個体を確認できました。木道が大きく荒れていてところどころ通行止めになっていたのですが生育していたのはかろうじて歩ける場所でした。
木道脇にもあるのですが少し奥の方にはほかの草も交えながらかなりの個体数が生育しているのが分かります。北海道ではアイヌネギなどと呼ばれ山菜として流通しているという話を聞きます。しかし、新潟あたりではほとんど見ることがありませんから自生のものは出回りません。それでも、ときどき栽培されているものが流通しているものをみるようになりました。