森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

雪渓が残る海谷渓谷

2023年06月30日 | 風景
海谷渓谷の登山道を遡ると渓谷を横断する場所に出ます。そこにはまだ残雪が厚く積もっていて、崖の上部から崩れ落ちてくる岩や土の塊などで黒くなっています。

雪渓の上に転げ落ちた土の塊

2023年06月30日 | 自然観察日記
雪渓の下部で傾斜の緩い場所を歩いてみました。隣接する崖の上部から剥がれ落ちてきた土の塊がありそこには何種類かの植物が付いていました。雪が解けて運よく生き延びられる場所に定着できれば良いのですが、ほとんどはいずれ枯死する運命でしょう。
2・3の塊についている植物を観てみました。羅列してみます。

雪渓上に落ちた土の塊に見られた植物 ① ワレモコウ

2023年06月30日 | 自然観察日記
雪渓上に落ちた土の塊に見られた植物をいくつかを羅列してみます。
これはワレモコウ。渓谷の上部は頚城駒ヶ岳(1487m)をピークにした山塊です。その山塊が渓谷に面した崖の頂部が崩れてくるのだろうと思われますが、そこはそれほど海抜は高くはありません。

雪渓上に落ちた土の塊に見られた植物 ⑦ シモツケソウ

2023年06月30日 | 自然観察日記
シモツケそうです。これは意外でした。新潟県内のシモツケソウは魚沼の群馬県境の高山帯で見かけるのが普通です。糸魚川地域では県境の高山で稀に出てくるようですから海谷渓谷のこの資料はかなり特異な分布を記録することになります。

ハイイヌガヤの果実

2023年06月28日 | 自然観察日記
ハイイヌガヤは雌雄異株の種。果実がみられました。じつはこれは昨年実った実でこの秋に熟します。ヤニくさいのですがしょくようになります。残念ながら私はまだ口にしたことはありません。