森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ミズタビラコ(ムラサキ科)

2006年08月02日 | 自然観察日記
 山の沢筋に咲く可愛い花である。ワスレナグサと同属のムラサキ科。越後ではもっと大きな花でエチゴルリソウという名花があるが、小さいながらもじっと眺めれば生育する環境も手伝って味のあるものである。
 もっとも身近なものでよく似たものにハナイバナやキュウリグサがあるが、いずれも花の中央部が黄色でミズタビラコの白色と異なるから区別するポイントにいい。
 それはそうと、「タビラコ」はキク科の野草の名前でムラサキ科に付けられたものは誤りなのだそうだ。おまけに「ミズ」までつけられて可愛そうな植物なのである。どういういきさつがあったのだろうか。

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