ツイストII 世良公則&ツイスト ツイスト ポニーキャニオン 1994-11-18 売り上げランキング : 24,095 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
僕の音楽的ルーツを探求する企画第4弾。僕が男として、”かっこいいよなぁ”とひたすら憧れてきた四大ミュージシャンがいる。一人は既に登場した甲斐よしひろ。二人目は宇崎竜童、三人目は柳ジョージ。そして四人目は世良公則だ。これらはみんな小学校高学年に初めて聴いたミュージシャンばかり。特に世良公則&ツイストが「ザ・ベストテン」で、並み居る歌謡曲の人々を抜いて1位を獲る様にやたらと感動したものだ。しかし小学校高学年にはこれまたあまりにも早すぎる歌詞の世界。
♪さわらないでよぉ~もうこれぇきぃりぃよぉ~ あんたのおんなぁ~よしにしたわぁ(SOPPO)
♪よいどれぇおとこぉとぉ~ なきむしぃおんなぁ~ しらけたぁわぁぁらいぃに~ 厚化粧ひとつぅぅ(あんたのバラード)
この機微がわかるかってそりゃ無理な話。訳もわからず
♪今夜こそぉ~おまえを~おとしてみせぇるぅ!(銃爪)
なんて歌っている小学生だったから、親はハラハラもんだったかもねぇ。
中学1年のときだったかにカセットで購入したセカンド・アルバムがこの「ツイストll」。シングルは ♪燃えろいい女 と♪性(さが)(シングルとは別ヴァージョン)を収録している。うちの配偶者は「あんたにはないワイルドさが世良さんにはあるから、あんたは憧れるのよ。」と分析する。でもねぇ世良さんの音楽って荒々しさだけじゃないんだよね。歌詞に歌われる女性を見つめる視点がやさしいのだ。あれだけ情念込めて”オンナ歌”を歌える男性ヴォーカリストって他にいない。例えばチャゲ&飛鳥の♪ムーンライト・ブルースも”オンナ歌”だけど、そこにあるのは甘さ。男女の厳しさと人を見つめるやさしさが同居した歌はなかなか他の人には歌えないと思うのだ。
後に世良さんは役者として成功することになるのはご存じの通り。女優・薬師丸ひろ子を慕うやさしい男を演じた「Wの悲劇」、「なんぼのもんじゃい!」とかたせ梨乃の服を破り捨てる「極道の妻たち」もよかったけれど、僕が一番気に入っている主演作は「cfガール」。型破りなCFディレクターを演じた世良さんはひたすらかっこよかった!。何度繰り返し観ただろう(高岡早紀チャン目当てもあるけど)。エンディングで流れる主題歌 ♪抱きしめてくれ は隠れた名曲。