Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

鬼の首引き

2006-09-14 | うちの子に御用?
 うちのルーク・スカイウォーカー(7歳児)が図書館で借りてきた本。
ルーク「あのね、ちち。『鬼の首引き』って本を借りてくるからね。」
と今朝はしきりに言っていた。友達が借りていて面白そうだったらしい。
帰宅するとテーブルの上に予告通りに置かれていた。

 力自慢の若者が旅をしていたところ、巨大な鬼と遭遇する。
うまそうな若者だから喰おうと鬼は思ったが、
まだ人間を食べたことがない娘に”お食初め”をさせる、と言い出す。
へぇー、なかなか子煩悩な鬼じゃないか。面白い。

 喰われたくないから若者は大声を出したり、扇子で叩いたりする。
鬼は怒るが、若者は「これは咳だ」とか「虫がいた」などと言う。
でもこれは単なる時間稼ぎでしかないよなぁ。
力くらべをしようと鬼が言い出すので、若者は食べられる娘と力くらべをする、と答える。
当然若者は勝つ。とうとう娘は泣き出した。

 鬼はいよいよ怒って、仲間をかき集めて来た。そして鬼達が若者が首にかけた縄を引っ張るという”首引き”が始まった。
おぉ、これが”首引き”か。結局若者が機転を利かせて勝利するというお話。


絵がいいんだよねぇ。娘のことが可愛くて仕方ない鬼が妙にニコニコしているのがおかしいし、鬼の”お食初め”という発想がユーモラス。
やっぱり日本の民話はいいよね。
ルークが好きな「たのきゅう」などもそうだけど、危機に陥った主人公が機転で乗り切る物語は、
ファンタジーとサスペンスが同居して家族で楽しめる。

 そういえば、復活してたいへん嬉しかったまんが日本むかしばなしの放送打ち切りが決まりましたね。テレビの視聴時間と学習の成果が学校でいろいろ言われている昨今だが、この番組だけは全くの別格だったのに。こういう良質な番組がなくなることで、ますます「メディアは悪影響を及ぼす」だけのように言われることになる。本当は、つきあい方を考えればいいところもいっぱいあるはずなのに。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする