◼️「台風クラブ」(1985年・日本)
監督=相米慎二
主演=三上祐一 紅林茂 松永敏行 工藤夕貴 大西結花
10代で観た方がよかったのか。それとも今の年齢で観たからよかったのか。どちらもあるように思えるけれど、いずれにせよ言葉にし難い映画なのは間違いない。相米慎二監督作、やっぱり苦手だなー。
子供の頃、台風が迫ってくると何故かワクワクした。外には出られないけれど、窓越しに見える風景はいつもと変わる。大人たちはあたふたしている。それは非日常だった。台風の目に入って風が静まったタイミングで外に出た。その静まり返った空の色は今でも覚えている。大人になってからは、災害への備えであたふたする側にまわる。住宅関連の仕事してたから、通り過ぎる前から鳴り続ける電話番をしたこともあったな。この映画での台風襲来の一夜も狂気をはらんだ非日常だ。
「台風クラブ」は、台風直撃で学校に取り残された数名と、学校サボって東京に出かけた一人の姿を淡々と追った映画。今撮ったら問題になりそうな描写にハラハラ。プールで男子をコースロープでグルグル巻きにしてパンツ脱がしたり、男女が下着姿で暴風雨の中踊りまくったり、工藤夕貴は親の布団にもぐってなんかモゾモゾやってるし。学校の管理体制やら、授業中に私生活のトラブルやら。ロケ地だった自治体では、内容への反発で上映されなかったとか。
ティーンエイジャーの学校や親への反抗心、それぞれの胸にくすぶってる思いが台風の晩に爆発する。当時のヒット曲「もしも明日が」を歌いながら踊り狂う。ずっと挨拶し続ける彼の執拗な怖さは、この場面早く終わらねえかなと思って観ていた。
「どんなに偉いか知らないけどな、15年経てば今の俺になるんだよ」
って三浦友和の台詞が響く。そんなこと学生に言ったって分かる訳がない。それはある意味、電話越しに勢いで教師を批判するような若さへの嫉妬。
バービーボーイズの「暗闇でダンス」聴いて踊ってるけど、あの際どい歌詞の曲をよくもまあ当時聴いてたよな。それも今の大人の目線。相米慎二監督の「雪の断章」でもバービー聴きながら踊るシーンあったよね。
子供の頃、台風が迫ってくると何故かワクワクした。外には出られないけれど、窓越しに見える風景はいつもと変わる。大人たちはあたふたしている。それは非日常だった。台風の目に入って風が静まったタイミングで外に出た。その静まり返った空の色は今でも覚えている。大人になってからは、災害への備えであたふたする側にまわる。住宅関連の仕事してたから、通り過ぎる前から鳴り続ける電話番をしたこともあったな。この映画での台風襲来の一夜も狂気をはらんだ非日常だ。
「台風クラブ」は、台風直撃で学校に取り残された数名と、学校サボって東京に出かけた一人の姿を淡々と追った映画。今撮ったら問題になりそうな描写にハラハラ。プールで男子をコースロープでグルグル巻きにしてパンツ脱がしたり、男女が下着姿で暴風雨の中踊りまくったり、工藤夕貴は親の布団にもぐってなんかモゾモゾやってるし。学校の管理体制やら、授業中に私生活のトラブルやら。ロケ地だった自治体では、内容への反発で上映されなかったとか。
ティーンエイジャーの学校や親への反抗心、それぞれの胸にくすぶってる思いが台風の晩に爆発する。当時のヒット曲「もしも明日が」を歌いながら踊り狂う。ずっと挨拶し続ける彼の執拗な怖さは、この場面早く終わらねえかなと思って観ていた。
「どんなに偉いか知らないけどな、15年経てば今の俺になるんだよ」
って三浦友和の台詞が響く。そんなこと学生に言ったって分かる訳がない。それはある意味、電話越しに勢いで教師を批判するような若さへの嫉妬。
バービーボーイズの「暗闇でダンス」聴いて踊ってるけど、あの際どい歌詞の曲をよくもまあ当時聴いてたよな。それも今の大人の目線。相米慎二監督の「雪の断章」でもバービー聴きながら踊るシーンあったよね。