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お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

もしも徳川家康が総理大臣になったら

2024-08-04 | 映画(ま行)


◾️「もしも徳川家康が総理大臣になったら」(2024年・日本)

監督=武内英樹
主演=浜辺美波 赤楚衛二 野村萬斎 竹中直人 Gackt

コロナ禍の真っ最中だった頃、いろいろ不安で仕方なかったよね。有名人が重症化してバタバタ亡くなるし、治った人も後遺症で苦しんでたり、ワクチン接種するのしないので意見分かれちゃったり。感染ったか、出勤するな。治ったら出てこい、でも近寄るんじゃないぞ。会いたい人にも会えない日々、小さな分断があっちにもこっちにも。政府でクラスター起きたらどうすんだとあの頃思っていたけれど、そこを題材にした突飛なお話が本作。武内英樹監督だし、パブリックイメージ通りの歴史上の人物たちでケラケラ笑わせてくれるんだろうと思っていた。

確かに前半はそうだった。相変わらずテレビ育ちのハートをくすぐる仕掛けが随所に。「大江戸捜査網」のテーマ曲流れた瞬間、思わず気持ちが⤴️アガった。
「死して屍拾う者なし」
と思わず映画館の暗闇で口にしてしまった💧。上映中のおしゃべりは❌ブッブーですわ。徳川吉宗は「勝手に暴れん坊にされている」と困っているのが笑える。北条政子の「政子の部屋」、紫式部の大河ドラマ制作会見。
「ちょくちょくやってるやつやーんw」
と小芝風花にCMでからかわれた竹中直人の豊臣秀吉再び🤣。
「心・配・御無用っ!」「ごもっとも!」
大河放送してる頃、真似してたわ、その台詞w。Gackt様の
「者ども出陣じゃー!」
も大河から埼玉解放戦線を経て、もはや鉄板w。信長役、イメージ通りで適任。

武内英樹監督作ってどれも突飛な話。変な状況を側から見ていたはずの人物が巻き込まれて、成長していくのがストーリーの軸になっているように思う。古代ローマ人と遭遇した上戸彩も、埼玉解放の大義を知る二階堂ふみも、銀幕のヒロインに出会う坂口健太郎も。本作のストーリーは荒唐無稽もいいとこ。でもその大騒ぎを通じて、自分の道を見つけ出す浜辺美波は爽やかな感動をくれる。

そして徳川家康総理を演ずる野村萬斎のラストの演説は、現代ニッポンにグサグサ刺さる言葉が散りばめられたお説教でもある。歴史上の偉人に「お前たちを信じる」と未来を託されたのは、僕ら国民。なかなか感動のツボを心得てて、バカやってるようで大真面目な映画です。

さぁ!選挙に行こうぜ、皆の衆。

坂本龍馬官房長官の会見シーン、好き。
「ぜよってなんですか」
「ぜよはぜよぜよ」
🤣🤣





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