読みたい本がついつい溜まってしまう。それがいつの間にか、読んだ気になって「積んどく」となる。炬燵の周りは本が邪魔して動けなくなる。そこで、やっと重い腰をあげて本箱を作ることになった。
さいわい、数十年前に買っておいた材料があったのでそれを利用する。ただし、棚板が1枚足りなくなったので、古材を探したら古民家改造の時とっておいた床板を採用する。しかし、明治の床板のようで平らではなかった。手斧で削ったのだろうか。しかも、虫食いもひどい。さっそく、水性ペンキでそれをごまかして組み立てる。とはいうものの、全体のサイズが合わなくなり最終的にはカンナで調整する。
土台に2個の基礎材を置くことにする。その板にあうものを探してみたら、やはり古民家改造の時にとっておいた広葉樹の敷居を使うことにした。銅でできたレールを外して一部虫食いもあった。これも白ペンキでカバーする。むかしの材木はどっしりしていて多少の虫食いや傷があっても安心できる。
余ったペンキは、いつも酷使している作業台を塗ることにする。また、基礎材の上におく厚い板も製材所からいただいてきたわけあり板を白ペンキでごまかしていく。この白ペンキも5~6年前の残りものだ。要するに、今回の材料はほとんどすべて廃材やら手持ちの余り物で作ったことになる。
ついでに、近所の大工さんからいただいた椅子の板も残った最後のペンキで塗る。この椅子はパイプも板も廃材で造られている。焚き火で野外クッキングするとき重宝している。野外専用の椅子だ。
ペンキ塗りは、雪や霜や低温でペンキがなかなか乾かないので、それを待ちながら塗ったのでそれぞれ時間はかかっている。最後に、本箱は5mmのベニヤを張って裏板補強とする。いずれ転倒防止の機具を取り付ける予定だ。
やっと、念願だった本箱に書籍を並べることができた。それでも、全部を収容できたわけでもない。炬燵の周りになんとか空間ができたことを良しとする。場所の関係で幅が60cmくらいしか取れなかったものの、久しぶりのDIYを楽しむことができた。廃材や余り物が生かされたのが何よりうれしい。