山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

人を脅す「フクラスズメ」

2017-08-31 18:39:31 | 生き物

 畑の隣に「カラムシ」の群生が元気が良い。

 その葉を食べつくす勢いの幼虫「フクラスズメ」がいつの間にかやってきた。

 

                  

 近づくと頭を震わして脅してくる短気な蛾の幼虫だ。

 大食漢でみるみる葉がなくなっていく。

 キャベツや白菜も食べてしまう害虫でもある。

 

                  

 寒い冬に雀が羽毛を立てて防寒する様態を「フクラスズメ」という。

 成体はそれに似ているので付いた名前だ(画像はweb「日本産蛾類図鑑」から)。

 

  

 スリムになったジョロウグモだろうか、隣にオスを侍らせながらエサを狙っていた。

 ジョロウグモの模様や形態はいろいろあるのでこんなスリムな画像は図鑑に載っていないことが多い。産卵を終えた雌のようだ。

 

             

 網に引っかかっていたのがメタリックな「コガネムシ」らしい。

 しばらくもがいていたら自分の重さで網から脱出成功。

 フクラスズメの幼虫もジョロウグモもコガネムシも、みんなモダンアートな服装だ。

 アーティストは人間だけではないことを自然界は教えてくれる。    

 

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「山の村」の夏の植物

2017-08-30 21:28:17 | 春野山の村

 久しぶりに「春野山の村」に行く。

 森の「オトコエシ」をじっと見ていると、そこは蝶の楽園でもあったが競争の世界でもあった。きょうはヒョウモンチョウやアオスジアゲハがやってきていた。

 

                       

                   

 森の宇宙がそこにある。

 地面をじっくり見ると、赤い実を一つ着けた「ツルアリドウシ」を日陰で発見。

 斑入りの「フモトスミレ」も近くでつつましく根を張っている。

 

             

 尾根沿いで黒い実を見つけたが、アオツヅラフジかなと思っていたが、どこかが違う。

 葉や茎から「アマヅル」ではないかと捜索する。実を食べたら甘かったのできっとそうに違いない。

 

                   

            

 いつも迷う「ガンクビソウ」に「サジガンクビソウ」。「ミヤマヤブタバコ」という似たものがあるので手ごわい。

 春と違って今の時期は花が少ないが、間違いなくいたるところに多様な共存と競争の植物世界が存在している。それは地球そのものの多様な縮小世界のような気がする。

 人間はその一部でしかないこと、多元的な価値をいまだ認められない人間の未熟さを表現しているように思えてならない。

       

 

 

 

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楊貴妃をカイドウに例えたが

2017-08-29 20:26:03 | 植物

 国道の日陰に野生化した「シュウカイドウ」(シュウカイドウ科)をときどき見るが、わが家の庭も今が花盛りだ。

 唐の玄宗帝が楊貴妃をカイドウの花のようだと美人の代名詞にしたが、そのカイドウ(海棠)の花の色に似ているので付けられた「秋海棠」。

 冬越しするベゴニアとして愛されているが、花弁は黄色い部分なのだ。

                  

 その近くに「オオニシキソウ」(トウダイグサ科)が咲き出した。

 むかしは地を這う在来種のニシキソウが普通だったが、最近はこの背が高くなる帰化種「オオニシキソウ」が目立つようになった。

 

           

 高速道路の路肩に群生する「タカサゴユリ」(台湾百合)の侵出が凄まじい。

 わが畑でも毎年勝手に咲き出すので、どんどん活け花にしたりしている。

 ふつう、百合が花咲くには数年かかるが、タカサゴユリは1年で種から花が咲いてしまう。この繁殖力は日本を席巻してしまうぞ。

        

 さらにこのところ元気になってきたのが「キンミズヒキ」(バラ科)だ。

 紅白の「ミズヒキ」は」タデ科だが、キンミズヒキはバラ科。

 全草が止血剤としての漢方薬ともなり、若葉・若芽は山菜となる。

 

 儒教の国、北朝鮮がミサイルを北海道沖に打ち込んで朝からマスメディアがてんやわんや。自他を感動・鼓舞させる政策は核競争ではなく、地球と国土の緑化・共生にある。

 

 

 

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下りの高速道路で

2017-08-28 21:38:16 | 路上観察

 富士・富士宮あたりの高速道路の楽しみは、富士山の雄姿を観ることができることだ。

 残念ながら天気がいま一つだったのでくっきりとはいかなかったが、空中浮遊するかのようにポーズをとってくれるので、いつでも絵になる。

 

                         

 「上り」のときは渋滞に巻き込まれたのでゆっくり乗用車のロゴマークをなんとか見られたが、「下り」は順調なスピードだったので、ロゴマークの確認は一瞬のことだっただ。

                   それでも、「上り」は確認できなかった「スバル」が「下り」ではけっこう観られた。スバルの6星は、合併した時の会社を表すという。ドイツのアウディの4社(4輪)と経過が似ている。

 「フォード」「ランドローバー」は1台見たものの、高級外車らしき乗用車はスピードが速すぎて見逃してしまうことがあった。

 

               

 「トヨタ」の乗用車は相変わらず7割ほどの走行を占めていたが、「ホンダ」がそれに次ぐ台数だったように思われた。

 これらを統計にしていけば面白い結果が得られると確信する走行だった。

 自動車おたくにはたまらない走行だが、車種がわかればもっと多面的な傾向があふれてくるにちがいない。

 

 

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狐像が見どころ

2017-08-27 22:01:35 | 歴史・文化財

 墨田の錦糸町駅近くに、小さな「千種(チグサ)稲荷神社」があった。

 江戸時代からムラの守護神としてあったらしいが、震災や空襲にも被害がなかったことで

 今も町会を中心とした「千種講」が丁寧に整備している。

 

  

                      

 白狐の自由な彫り物がいい。

 今まで見てきた稲荷神社の多くが魅力を感じなかったが、下町らしい心意気を感じた。

 

 手水盤の周りに置かれた4匹の狐の石像も自由闊達だ。

 狭い稲荷神社にもかかわらず精神の自由さが表現されている気がする。

 

                     

                       

 二対の狐像の表情も優れている。

 左側の狐は「玉」を、右側は「鍵」を持っていた。

 花火屋の屋号の「玉屋!」「鍵屋!」の掛け声はどうもここから由来しているらしい。

 地元の人がこの神社を誇りにしているのが伝わってくる。

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東京でスカイツリーを見ただ!

2017-08-26 21:36:40 | 路上観察

 数十年ぶりに東京の下町に行く。

 乗り換えの駅「錦糸町」を降りてみたら、「スカイツリー」が見えた。

 

   

 現場前から距離があったせいか、スカイツリーを見たり、写真を撮っている人は一人もいない。

 スカイツリーに興味があったわけではないが、滅多に来れないので恥を捨ててカメラを向ける。

 

                     

 地上160階、634mのタワーは世界一の高さをめざしていたが、ドバイの「ハリファタワー」が828mのため、世界第2位となる。

 

                    

 タワーに少し近づいてみたが、なにせ途中下車だったし時間もないのでアタックは断念する。

 2012年に完成というからもう5年前になる。

 日本の多くの駅前の商店街をはじめとする都市の景観は乱雑きわまりない。

 都市計画や景観の思想デザインが欠落している。

 

 

 その意味では、スカイツリーが見える都会として整備している努力の跡が確認できた。

 強烈な動機がないと東京の景観を変えていくのは難しいが、文化と歴史を育てる視座を貫徹する覚悟が行政や地元にほしいものだ。

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奇跡のハーブ「マンジェリコン」

2017-08-25 21:09:38 | 特産品・モノ

 血糖値を下げ血液サラサラにする注目のハーブ、「マンジェリコン」の苗をいただく。

 ブラジル原産で現地では肉料理の調味料として、また薬草として利用されているという。

 

                                                   

 ただし、あまり販売されていないレアなハーブなのだ。

 これをお茶として飲むのだが、これが超絶苦いのだそうだ。

 一年草なのでまずは大きめの鉢に移植して、自信はないが挿し木・挿し穂をめざす。

 糖尿病予備軍の優秀なオイラとしては魔法の薬草になりそうだ。

                              

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二つの事故渋滞に巻き込まれるの巻

2017-08-24 22:52:34 | 路上観察

 高速道路を遡上して川崎宿に向かう。

 しかし、二つの事故のためにしっかり渋滞にはまる。

 富士山もうつろな表情しか見せない。

 何十年ぶりだろうか、8時間ほど缶詰にされる。

                                                 

 暇なので、興味のない自動車だがそのロゴマークを改めて見ることにする。

 圧倒的に7割は「トヨタ」車だった。

 目撃した 「トヨタ」「ホンダ」「スズキ」「マツダ」は、みんな創立者の名前にちなんだ頭文字のロゴマーク。

 

   

 目撃した外国車は、「アウディ」「BMW」「フォルクスワーゲン」「メルセデスベンツ」のドイツ車が圧倒的だった。

 「アウディ」の4つの輪は、4者が合体して創立した姿を表現。

 「BMW」は、「バイエルン地方のエンジン工場」という意味の頭文字。バイエルン州の青い空と白い雲のカラーと、回転する飛行機のプロペラとを表現しているという。

 「フォルクスワーゲン」の頭文字「V」と「W」は、「国民の車」の意味。

 「メルセデスベンツ」の名前の由来は、同社の富豪ディーラーの娘の名前で、星マークの三つは陸海空を示すという。

 というわけで、渋滞の中で見られた狭い空間ながら、外国車はドイツが圧倒的だった。

 

                                         

 ただし、1台だけイタリアのフィアットに買収された「アバルト」社の車を発見。

 サソリマークが忘れられない。

 これで今後、渋滞に出くわしても楽しく過ごすことができそうな気がする。

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ブラック仮面の正体は!?

2017-08-23 21:24:44 | 生き物

 畑で発見した黒い仮面の幼虫を発見。

 尻尾の感じはどこかで見ていた気がしたが、顔面がブラックとは。

 一体何者だろうか。

 

                      

 成虫は、木陰でときどき見られる地味な「コノマチョウ」だった。

 「翅の先端がかっこいいな」とかねがね思っていたが、オイラと同じようにとてもシャイなのだ。(成虫画像はweb「昆虫エクスプローラ」より)

 

                   

                  

 また、どぎつい色と棘を持つ「ツマグロヒョウモン」の幼虫は、毎年のように出会えるのがうれしい。(成虫画像はweb「昆虫エクスプローラ」より)

 

             

 シジミチョウくらいの小ささだけど、模様が斬新な蛾を発見。

 よく見ると女王様が踊っているような姿だ。

 名前は「シロオビノメイガ」(ツトガ科)というが、ホウレンソウの好きな害虫でもある。畑にはほうれん草は今はないが、雑草のアカザを食べているようだ。

 畑と雑草の世界は、こんなにも豊かな昆虫がいつの間にか生息している。

 生産だけの農家だとこんな多様な世界を見る余裕がなくなってしまうに違いない。

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君の膵臓食べたい!?

2017-08-22 21:57:53 | アート・文化

 雨模様の先日、話題の映画「君の膵臓食べたい」(監督・月川翔)を見に行く。

 表題からはホラー映画かもね、とあまり期待していなかったが、青春恋愛映画でもなく、お涙頂戴難病物語でもない、その距離感がさわやかだった。

 死にゆく難病のサクラの天真爛漫さと閉じこもりの暗い「ボク」との対照の関係が物語の展開とともに変化していくところが見ものだ。

                    

 臓器移植のように死んでも生きているというような、生きることの意味を感じさせる映画でもある。

 隣に座っていた人からは嗚咽がしばらく聞こえていた。

 原作にはなかった12年後の「ボク」の小栗旬の地味な抑えた演技が光る。

 

              

 

  主題歌を作ったミスチルの桜井和寿さんの次の歌詞が秀逸だ。

 「思い出の角砂糖を 涙が溶かしちゃわぬように

 僕の命と共に尽きるように ちょっとずつ舐めて生きるから」

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