山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

蓮華をもつ聖観音

2009-09-30 18:37:28 | 石仏・石造物
 左手に蓮華を持つ「聖(しょう)観音」。いわゆる「観音さま」だ。観音には、十一面観音とか千手観音とか異形・人間離れのかたちの像があるが、この聖観音はその基本的な人間に近い姿で、蕾の蓮華を持つシンプルなもの。一般的には、右手で蕾の蓮華を開花させるしぐさが表現されていて、蕾にある煩悩を救い、開花させる意味があると言う。この石仏は、右手に錫杖(しゃくじょう)を持っているのが珍しい。地蔵菩薩を併せているのかもしれない。人々の善な心を促す杖ということなのか。

 頭部に阿弥陀如来の小仏・化仏を配しているのが普通だが、形が大きいので十一面のつもりかも。
 江戸時代以降は、女性に人気のある観音様だ。どこか子どもっぽく、かわいい。(浜松市細江町)
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メスがクロでオスがオレンジ

2009-09-29 18:00:40 | 生き物
 マリーゴールドの花にはいま蝶の来訪がひきりなしです。
 メスが黒く、オスがオレンジ色というややこしい異色な「メスグロヒョウモン」が密を吸いにきました。メスはなんと、橙色と黒の豹紋がありません。裏も表も薄黒色です。はじめは、オオイチモンジという蝶かなと思ってしまうくらい似ていて、とてもヒョウモン蝶とは思えません。オスとメスがこれほど模様が違うなんて意表をつきますね。
 やっぱり人間と同じく変わり者がいるんだなー。
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イガで一日暮らしたとさ

2009-09-28 18:01:45 | 農作業・野菜
 雨が降りそうな気配なので、午前中に2回も栗拾いをし、分解が遅い栗のイガの入った肥料袋約10袋分を燃やしました。イガを燃やすのに朝から夕方までかかってしまいました。その間に、畑の畝づくりをしたり、イガ栗から栗を取り出したりして、ばたばたの一日が「矢のように」暮れるのでありました。
 おかげで、庭もきれいになり、道草山もきれいになりました。燃やしたイガの灰はもちろん畑に還元されるのです。
夜は大雨になったので、イガ燃やしを日中やりきったのは正しい判断でした。

 そうそう、イノシシはどうやら毎晩のようにやってきて栗を上手に食べているようです。食べ方は、栗をいくつか集めていっきに食べているようすです。時間によってイノシシと人間が住み分けしている道草山でした。
 
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アズキの原種のヤブツルアズキ

2009-09-27 20:19:09 | 植物
 草茫々の荒地畑に蝶型の黄色い花が控えめに咲いていた。アズキの原種と言われるヤブツルアズキだ。
 淡紫色の花の「ヤブマメ」も近くでツル性どうしで絡んでいたりする。
 ヤブツルアズキの線形の豆果は確かにミニアズキのようだ。この豆を集めて食べてみたい。できれば赤飯としたいところだと、すぐ食べることを考えてしまう。
 荒野の中にも、輝くいのちの営為がある。
 嫌われ者の雑草の一つ一つはこうしたドラマで成り立っているのだなあー。海原のような荒野の雑草をいまのうちにしっかり見ておかなくちゃね。いつまでも荒野のままでは畑にならないからね。
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珍しいクロコノマチョウ

2009-09-26 19:59:08 | 生き物
 蛾のような飛び方で、それにしては大きいなと思ってよくみたら、羽の裏が枯葉模様だった。この蝶は蛇の目蝶の仲間で、クロコノマチョウ(黒木間蝶)というのだそうだ(秋型♀)。熟れた柿の実を食べにきたらしいが、なかなか羽の表を開かないので、遠くからずいぶん観察していたら、一瞬羽ばたいたとき、オレンジ色の蛇の目が上側に見られた。近づくとすぐ逃げるので遠くからシャッターをきった。
 人間と同じく、蝶の中でも異端はいるんだな。
 このところ、蝶が忙しくしている。
とくにツマグロヒョウモンのオスが目立つが、キタテハなど、普段見られない顔ぶれもやってくる。
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栗の雨

2009-09-25 21:43:59 | 農作業・野菜
 今週は栗ウィーク。日曜あたりから栗が落ち始め、最近では朝夕の栗拾いが日課となりました。しっかり収穫しないとイノシシくんのバイキング会場になってしまいます。針葉樹の多い山々ではその出没はやむをえないとも思うのですが、人間の都合ばかりが通用しないということですね。
 縄文時代の青森三内丸山遺跡は、大規模な栗林を栽培・管理していたことで知られています。また、栗の巨木の柱が建造物に利用されていることも記憶に新しいことでした。
 栗の枯れ木を燃やしていたらなかなか燃えにくいのですが、それを見たとなりの師匠に怒られました。「栗の木は腐りにくいから、燃やすんではなく、杭に使わなくちゃ。もったいない!」と。なるほど、丸山遺跡の栗の木とつながるんだー。
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「廃校に地域力がはじけるとき」

2009-09-24 18:41:49 | できごと・事件
静岡に来る前に務めていた職場の実践のまとめを執筆し、出版しました。
 都会の廃校を公設民営の子育て支援施設としてリニューアルし、まちづくりを視野にいれた住民参画の施設に成長していく姿を描いたものです。
 以前、NHKTVの「ご近所の底力」の番組にも紹介されたことがあります。掛川市長らも視察に来るなど、全国から視察がいまだ続いている注目の施設です。
 (出版社は「萌文社」、価格は2100円、興味のあるかたは書店で注文ください)

 マイブログを今年の3月に開設してから、なんとのべで10000件を越えました。毎日7・80名くらいの訪問者がいます。ありがたいことです。
 ブログを書くことが、過疎に生きる自分を立て直す大きなきっかけにもなっておりますので、今後とも叱咤激励のコメントをいただければさいわいです。
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助っ人現れる!

2009-09-23 21:07:50 | 出会い・近隣
 荒涼とした遊休地に強力な助っ人が東京から来た。
 雑草の根が絡む大地に鍬を入れ、一夜城ならぬ一夜畑を実現してしまった。
 朝のまどろみに朦朧としている周囲の空気の中にもかかわらず、助っ人はいつのまにか黙って荒地に立ち、指にタコを作りながらも朝飯前の一仕事をやってのけたのだった。起きて間もないTシャツはすでにびっしょりだった。
 そうして、あとは種を撒くだけの状態にまでしていった。さらに、雑草の森を切り開き、車が通れるくらいの道を切り開き、ついに荒地を一周できるように開通したのだった。加えて、収穫してくれた栗をイガから取り出したり、分解が遅い大量のイガを燃やしてくれたりして、一週間くらいかかる作業を二日間でやり遂げてしまった。人とのつながりは実にありがたいものだ。
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ヤマビルじゃないよコウガイヒルだよ

2009-09-22 23:02:57 | 生き物
 日本髪をかきあげるときに使う小道具、コウガイに似ているという「クロイロコウガイヒル」が庭から参上しました。ナメクジを食べるというのは賛成でーす。ミミズはあまり食べないように願いまーす。
 ヤマビルのように血を吸わないのがいいのですが、ヘビのようにくねくねしているのはやはり近づきにくいでーす。
コメント (2)
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蝶のようなオオゴマダラエダシャク

2009-09-21 19:49:13 | 生き物
 和宮が「珍しい蝶みたいなのがいるわよ」と手招きする。
 あわてて駆けつけると、尺取虫の「オオゴマダラシャクガ」がとまっていた。
 幼虫はカキノキを食樹するという。そういえば、カキノキが近くにある。したがって、都会にもよく見られるシャクガだ。シャクガは種類が多いので同定がむずかしい。
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