春野町で行われた「ラブファーマーズカンファレンス」全国集会に参加する。今回の新しい取り組みは準備段階から参画してもらうプログラムを志向したことだ。ここにスタッフの苦労と煩悶の揺らぎと新たな戦略が見て取れる。会場入り口前では子どもたちが占拠したり、ヤギが参加者を迎えてくれていた。
今年で5年目を迎えるが、第1回目からオイラが危惧していたことはこの集会をサポートする主体は誰か、どこか、ということだった。集会の中身はそこそこよく練られているし、企画の斬新さも見受けられる。そこは少ないスタッフで良くここまで運営してきたとも言える。しかしながら、致命的なのはサポーターを集約する余裕がないことに思う。
だから、負担が一部のスタッフにのしかかり、イベントを運営するだけで精一杯にになってしまっていることのように思われる。すると、イベントのためのイベントになってしまうという空回りが起きてしまう。したがって、1年ごとの獲得目標を組みたてることから始まる、そして長期目標にじわじわと近づいていることを確認しながら次を歩くことだ。
そのためには、時間がかかるがスタッフの打ち合わせを積み重ねることが欠かせない。その場合のスタッフの範囲はどこまでかということにもなるが。少なくとも、地元の住民がほとんど参加できていない。それをどう見るかということだ。これは地域づくり全般の共通課題でもある。だから、壁は果てしなく高い。しかし、ここからがスタートなのだ。そのためには、足元の現実から玉ねぎのように皮をはがしていくことだ。その皮を栄養にして次の皮を剥くしたたかな勇気を醸成することだ。まずは知恵を出し合う時間を作ること以外には活路はない。