山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

梅仕事が終わっていよいよ

2020-06-30 17:19:28 | 食彩・山菜・きのこ

 和宮様お手製の怒涛の梅仕事が終わり、いつもの穏やかな日常を取り戻したこの頃、最初に作った「梅肉エキス」はすぐ食卓の戦力となる。梅の数は例年より少なかったものの、これでも青梅約450個は使っている。青梅を店で買えば結構な金額にもなる。梅を快く提供してくれた尾上さんには頭が上がらない。

 青梅がやや黄色くなってきた6月中旬ごろ、「梅シロップ」をつけ込む。これには生梅約11.5kgを使う。氷砂糖ときび砂糖を投入し、これで濃縮シロップ(ジュース)ができていくのを待つ。その間に、梅干しづくりを並行して行い、これには約5.7kgを使う。例年だとこの倍以上を作ってきたが、ここ数年は塩分控えめの高齢者らしく作る量を控えめにしている。

  

 先週にはエキスを吐きだした梅が浮き上がり、梅シロップがほぼ出来上がり、いつでも飲めるようになってきた。しかし、断続的な梅雨が続き、まだ飲む機会には至っていない。やっぱり、からりとした夏空の下で冷たい梅ジュースを飲むのが最高だ。

 今晩は大雨が続き土砂災害が起きるのが心配だ。実際、近所の山側の道路で倒木があったという防災無線が流れ、しばらく通行止めになるという。

 

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夏野菜の出番となりました

2020-06-29 22:33:27 | 野菜・果樹

 種が古かったせいか、成長が危なかった「クウシンサイ」がやっと元気になってきた。今までの経験から「初心者の期待の星・空芯菜だから」と安心していたが、やっと本来の生命力あふれる伸びやかさを見せ始めてくれた。また、間引きをしていなかった「ニンジン」も、期待に応えて伸びやかな姿を見せてくれた。一時畑からの調達ができなくなって購入していたが、いよいよ常連となって復帰。葉っぱもジュースの一員となった。

        

 わが畑の今の旬は「インゲン」だ。2~3日毎に収穫している。ちょっと収穫が遅れると太目になってしまう。生で食べてみても結構いける。初期は根っこ側に実が多くできるので坐りながら収穫するのがキツイのが難点。

  

 そして、きょうの昼飯はパクチー入りの焼きうどんだった。いよいよ「パクチー」の初登場だ。和宮様も「パクチーが焼うどんとピッタリ合う食材であるぞな」と感激する。畑で採れたインゲンも仲間入り。夕飯はパクチー入りのサラダとする。これにも絶賛の和宮様であった。

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エケベリアと100円ショップ

2020-06-28 20:57:29 | 植物

 近くの道路で多肉植物「エケベリア」(ベンケイソウ科)を数本拾う。バラの花のようなロゼット型の葉が魅力的だった。2016~17年ごろは、中国人バイヤーが暗躍して数百万円もする多肉植物が売買された。そういうブームのきっかけは、100円ショップのようだ。100均用に15万株も生産していたという農家もいたほどだ。最近はさすがにブームは去ったようだが、たしかに100円ショップによく見かけたことがある。

 その多肉植物の中でも、このメキシコ原産のエケベリアはトップクラスの人気がある。種類も園芸種が多く3000種くらいもあるらしい。手をそれほどかけなくても増殖もし、インテリアとしても室内に飾ることもできる。

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インゲンがやっとまともに

2020-06-27 21:18:10 | 野菜・果樹

 今までインゲンというと、病気や虫害にやられてまともに収穫したことがなかった。それが、裏の畑で育てたせいか、次々収穫が続いている。いちばん美味しいと思ったのは、茹でただけのインゲンをそのまま食べることだった。少し食べるのがあきてきたら、マヨネーズをつけて食べるのがいい。そのため、あっというまに無くなってしまう。

  

 和宮様が胡麻和えを作られていた。それも、昨年収穫したエゴマの実を擂り潰したものだった。ふつうの胡麻より食感がゴリゴリしてエゴマ味そのものを感じられる。このバリエーションもなかなかおいしい。2~3日おきくらいで収穫するのが楽しみになってきた。実は2連の対生となっているが、たわわな?4連の実を発見して収穫したときが最高だ。  

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「人間、死ぬから面白い」

2020-06-26 15:59:37 | 読書

  渡辺京二『無名の人生』(文藝春秋、2014.8)を読んだ。いつもだとその難解な文章に手を焼いていた渡辺氏の文章だったが、インタビューを本にしたせいで読みやすくなっていた。歴史・文明の論文が多かった彼の著作だったが、意外にも、自然体の渡辺京二が隣の好々爺のようにさらりと語った幸福論・人生論だった。

          

 水俣の作家・石牟礼道子さんを世に紹介し彼女の編集を担当していた渡辺氏は、彼女の文学の根本には、「小さな女の子がひとりぼっちで世界に放り出され泣きじゃくっているような、…この世のなかに自分の生が露出していて誰も守ってくれないところから来る根源的な寂しさーーそれがあの人の文学の中核」であることを紹介し、渡辺氏は「人間はみな、本来そういう存在です」ときっぱり語る。

 

 そうして、「人間も、町並みも、自然の風景も、根本的には三つ子の魂百まで、その個性は変りようがないのです。けれども、それが世代交代することによって新たな創造があり、そこに喜びや価値観が生まれるのです。人間、死ぬから面白い。…人間、死ぬからこそ、その生に味わいが出てくる」とくくる。

       

 本論では「人間の幸福とは、掴みどころのないもの」であるが、「自分の人生をあるがままに受け取れるかどうか、そこにすべてがかかっている」と断言する。経済成長・景気が幸福の尺度とする世の風潮に対して、経済成長がなくても生活は豊かになるという証明を、渡辺京二氏は労作『逝きし世の面影で』で提起した。幸せを暮らす術を知っていた江戸庶民の暮らし方から膨大な例証をあげている。

      

  そのことから、「われわれは、みな旅人であり、この地球は旅宿です。われわれはみな、地球に一時滞在することを許された旅人であることにおいて平等なのです。」と、金儲けや名声を得られなくてもこの地上の光を受けたと思える「気位」が大切だと結論する。

 その意味で、表題の通り、無名のまま死んでいくのが本望というのが作者の立場だ。本書はすらすらと読めてしまい、世俗的な処世訓になりかねない。しかし、石牟礼道子さんらと共に水俣病闘争の先頭にいた渡辺京二氏の言葉だけに、その言葉の重みはずっしりとしかも軽やかに伝わってくる。         

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昼は里帰り、夜は光を

2020-06-25 21:46:24 | 生き物

 わが家で見られるホタルガは「シロシタホタルガ」(マダラガ科)だ。飛翔のようすはヘリコプターのようなゆったりと飛ぶのがいい。長い距離は飛べない。その「シロシタホタルガ」は、自分が孵化した古巣の「クロミノニシゴリ」の葉に里帰りしていた。

            

 翅に横一直線の白帯があるのですぐわかる。「ホタルガ」は、ややV字型の白帯、「シロシタホタルガ」は横一直線だが左右がかみ合わないほうが多い。それにしても、食樹が「クロミノニシゴリ」というあまり知られていない樹だけに特化しているのが頑固一徹を感じられる。その不器用さが魅力的だ。里帰り嬉しいね。

  

 昼の部の次は、夜の部だ。灯火に飛んできたのが「ツマオビアツバ」(ヤガ科)だった。画像は原稿用紙の上に着地した「ツマオビアツバ」だが、その大きさがわかるほどに小さい。幼虫は杉や松を食べるというからこの界隈にはふつうに生息していることになる。ちっちゃいだけでなく色も地味だし、個体数が多いわりには注目を浴びない蛾でもある。

           

 色も灰白色のものもいた。翅の上下に黒い横線があり、その間に?マークというかワラビマークというか、伸びやかなラインが描かれている。漢名で書くと「褄帯厚翅蛾」ということで、この蛾の特徴が表現されている。カタカナだけでなく漢名で見るとその由来が納得できることがある。着物の裾の「褄」を使うなんてなかなかしゃれているではないか。見向きもされない蛾もこうして注目してみると奥が深いことが予見できる。 

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荒地を花樹のパラダイスに

2020-06-24 21:32:40 | 屋外作業

 畑の隣に手つかずの荒れ地がある。いつもはススキや雑草の楽園になっていた。放置していると、雑草が周りに侵出するし、マダニやヤマビルも心配だ。そこで、意を決して草刈りを行い、花樹を植えることにした。はびこっていたススキやクズの根っこ掘りには手を焼いた。

     

 最初に、挿し木で育てた紫陽花を畑側の隣に7~8本植栽する。さいわい、梅雨の雨でなんとか枯れずに活着してくれたようだ。花もどっこい持ちこたえてくれた。あまりの挿し木の苗は国道の法面に植栽する予定だ。挿し木が苗になる活着率は50%くらいだっただろうか。植栽する苗になるには2年はかかる。

      

 紫陽花の奥には、実生で育てた「ロウバイ」を4~5本植える。葉っぱはシカが食べてしまうのでとりあえず支柱の周りに肥料袋をかけて「行燈仕立て」で防御する。また、挿し木で育てた桜の「松月」も同じように植栽する。汗がぐっしょりTシャツを濡らす。近所からいただいたチップライト肥料(木材クズ発酵堆肥)がとても役に立った。ありがたい。      

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そういえば梅雨は紫陽花の出番

2020-06-23 21:50:25 | 植物

 畑の脇に挿し木で育てた紫陽花がたわわに咲いているのを発見する。というのも、そこへ行く道が雑草の海になっていて近づけられなかったからだ。つまりは、そういう状態はヤマビルが生息している可能性があるということでもある。何とか近づいてみると、なんと紫陽花の花が雑草の道を塞いでいたではないか。画像は枝を剪定した後なのでその様子はわかりにくいが、花の重さに耐えられず雑草でなくなってしまって道にはみ出ていたのだった。

          

 紫陽花は言うまでもなく日本原産だ。がそれは「ガクアジサイ」をさし、画像にある「手まり咲き」紫陽花は逆輸入の西洋紫陽花ということになる。昨年は強剪定したせいかあまり花は咲かなかったが、今年は花数がすごく多かった。

            

 あわてて、道にはみ出してしまった枝を伐っていつものように活け花にしていく。5か所くらいに紫陽花を配置していく。薄い水色がだんだん青色となり最後は濃青色となっていくのが見どころだ。

          

 紫陽花が有毒植物であることはあまり知られていない。牛やヤギが食べて死亡した例があり、人間も葉を食べた客が吐き気・嘔吐・めまいなどの症例がある。また、古くからマラリアの漢方薬として利用されてきた。

  これでこれから本格的にはじまるシカやイノシシとの攻防で防御できれば最高なのだが。梅雨をチャンスにいま少しづつ畑の周りに紫陽花を植栽しているところだ。    

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夏野菜の初収穫つぎつぎ

2020-06-22 21:16:57 | 野菜・果樹

 今年のインゲンは元気がいい。毎年のように病気にかかってまともな収穫ができなかったインゲンが、今年は安心して収穫できそうだ。和宮様の好きな野菜だ。さっそく、「インゲンは天ぷらがうまいのじゃ」と天ぷら料理に励んでいた。

       

 今回はあまり植えていないミニトマトだったが、なんとか初収穫第1号を迎えることができた。今年は突風に襲われることがなかったのも幸いしたようだ。問題は大きなトマトの方だ。5本あれば1本は突然枯れてしまう。繊細な野菜の一つだ。

           

 去年はキュウリの大収穫を確保できたが、今年はどうだろうか。害虫のウリハムシがかなりやってきたが本体の成長が早かったのでなんとか凌げそうだ。苗が小さいうちにウリハムシに食べられると致命的になる。残念ながら、ウリハムシ対策の有効な手段はまだ入手できていない。

 

 ネットカバーをしていたため実がすでにできていたのを確認していなかったので、あわてて収穫したのがピーマン・シシトウ・甘長トウガラシらだった。昨年は甘長トウガラシが遅くまで収穫できて食卓を支えてくれた。ピーマン・シシトウは一昨年は好調だったが、昨年は思うように成長がいかなかった。かように、毎年の収穫実績はまちまちだ。これでは百姓としては生活できないことになる。対外的には「わが家は家庭菜園をやってます」とごまかしてはいるが、それは間違いでもないものの百姓への道は遠く、深い。  

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乾燥材を肥料にする

2020-06-21 19:53:38 | 農作業・野菜

 溜まりにたまった乾燥材の数々。煎餅などの菓子袋や焼海苔にはけっこうずっしりした乾燥材が入っていることが多い。この中身の石灰を取り出して畑に撒こうというわけだ。1年に1回はこうした小さな作業を行う。乾燥材をゴミ箱に入れるのではなく畑に返していこうというわけだ。これも小さな循環型社会への一歩ではないかと自己満足する。

          

 意外にも石灰の乾燥材メーカーは多様でもなく、数えるほどの会社しかないのがわかった。その中でも、「土壌改良剤」として再生出来ることを明記しているメーカーは少ない。ほとんどは、水に捨てると発熱して火傷することがあるとか、口や目に入ったときは医師に相談を、とかの注意書きのみが多い。

        

  乾燥材の石灰は、吸湿前の「生石灰」の状態で、それが水と反応すると「消石灰」となる。畜産農家や鶏舎のある農家はこの「消石灰」で殺菌・消毒している風景はよく報道される。これよりアルカリ成分がやや少ないのが「苦土石灰」(苦土はマグネシウム)で、ホームセンターなどで販売されている。オイラは畑で使うふだんの石灰は貝殻を砕いた「有機石灰」を使うことにしている。

 ついでに、菓子袋などに「シリカゲル」もときどき入っていることがある。それは余った種の袋などに入れるようにして、これもできるだけ捨てないようにしている。 

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