山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

落花生はほぼ全滅だったのに!?

2024-11-18 21:39:18 | 農作業・野菜

  植えるのが遅かったのでやっと収穫に乗り出したのが、落花生の二つの畝。しかし、よく見るとその根元に落花生の殻が散乱している。不吉な予感がよぎる。あわてて、収穫してみるが肝心の生さやが見あたらない。それになんと、畝に野球ボール分の地下道がまっすぐ通っているではないか。

  

 残っているのは未熟な子房柄の鞘ばかり。ひと月前の試掘では順調に育っていたのを確認したのに、がっかりだー。あきらめきれずネズ公の見逃した落花生探しを始める。以前はカバーをしていなかったので、アナグマに荒らされこれも見事に全滅だった。それから今回、カバーで覆ったものの今度は地下から侵入とは想定外。

 

 とりあえず、ネズミ様のおこぼれをいただくことにする。すぐにと茹でてみたがやっぱり食べるところが少ないか、食べられない状態。トホホ、落花生を割って南京豆を取り出す喜びが体験できなーい。 次回は唐辛子を撒いてネズ公を退散させるっきゃない!! ネズ公も体重の25%の食料を確保しないと生きていけないそうなので必死だ。だから、ネズ公もモグラのトンネルを仁義無用で利用しているらしい。モグさんにはメリットがあるのだろうか。

  

 無農薬菜園をやるわが家なのでミミズも多く、モグラも健在だ。そんなおり、知り合いから和宮様に献上された大量の落花生を偶然にも入手することができた。この品種は「おおまさり」と言って、茹で豆用落花生として作られたジャンボ落花生だ。待ってましたとばかり、鍋いっぱいの茹でた「おおまさり」に食らいつく。食べだすとエンドレスになるので途中から食べる量をセーブする。

 困っているとき、救ってくれる人が身近にいることが心強い。このところ、そうした近隣からのいただきものや献上品などが食卓を豊かにしてくれる。それは和宮様が周りの人々に余った野菜や手作り加工品などをときおり差し上げているのが程よい流通網になっているのは間違いない。ありがたい!! 深謝!!

 

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栗に平身低頭する

2024-09-30 23:05:58 | 農作業・野菜

枯れ枝がポロリと落ち始めている栗の老木だが、なんとか糊口をしのぐ量の栗をわが家に供給してくれている。栗の実はイガの中に本来3個あるはずだが、現在、1個が圧倒的で全体的にも小粒になってきている。

 

 早朝・深夜にはおとなしいイノシシが上手に鬼皮・イガを残して侵出している。かつては6:4くらいでわが家に恩恵があったが、最近はこちらの高齢化で3:7くらいに後退している。食欲と体力がやや減退気味のジイジにとっては食べられるだけでも幸せだが、かつては宅急便で知人にいっぱいおすそ分けできていたが今ではひっそりとしている。

 栗の木といえば三内丸山遺跡で発見されて、従来の縄文時代は緩慢な狩猟採集経済だけでなく計画的に栗林を栽培していることが明確になった。縄文時代の定義が変わるきっかけともなった。奈良時代では持統天皇が全国に栗の栽培を奨励するなどで、高価な果樹が貴族から一部庶民に広まり、さらに江戸時代では参勤交代をきっかけに全国的に広まっていく。

  

 焚き火で栗の枯れ木を燃やすことがあるが、杉の木と違って栗の木はなかなか燃え尽きない価値ある広葉樹だ。また、明治以降の鉄路の枕木としても重宝された。わが家でも肥料も与えない放任栽培の典型的な果樹として、平身低頭の食物となっている。往時は栗が主食になった時期もあったくらいだ。

 

 そろそろ、わが家への栗のプレゼントは終わりとなる。同時並行として、ミョウガが日の当たらない裏の畑で頑張っている。去年は少なかったが今年は成績がいい。さっそく、ミョウガの大好きな知人にたっぷりお贈りすることになった。しかも、近所からもミョウガをいただいた。だもんで、毎日贅沢にミョウガを食べ過ぎたせいか、このごろは物忘れが甚だしいことしきりだ。

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畑の「製薬工場」=カボチャがうまい!!

2024-08-21 23:17:07 | 農作業・野菜

 今年の夏はカボチャが豊作となった。というのも、北海道産のカボチャがおいしかったので和宮様のご命令で取っておいた種を3月に種を蒔き、5月にその苗を畑の端に定植をしたものだ。今までは、ほとんどがイノシシやシカや虫の餌食になってしまった失敗の黒歴史が続いていたので、今回は防獣柵の中に植え付けさらに防虫カバーをしたので20個以上の収穫となった。

 さっそく、近隣におすそ分けしたところ、けっこう好物にしている家も多くおおいに喜ばれた。たしかに、カボチャ栽培は広い場所を占領するし、動物の格好の餌ともなる。

 

 最近はカボチャをそのまま輪切りにしてレンジでチンをしてそのまま食べるようにしている。何もつけないで素朴な甘みを楽しもうというわけだ。言い換えれば、忙しい農作業の手間を少しでも省きたいという面もある。しかも、カボチャは栄養分の塊であるとともに糖尿病や抗酸化作用にも活躍する。

 

 カボチャの種は世界各地で食用にもされ、塩炒りがうまいという。ビタミンやリノレイン酸の宝庫でもある。だもんで、今までの放任栽培を反省しなければならない。ツルの育つ方向はいつも雑草の多い畑の脇に伸ばしているので、収穫はその雑草をかき分けてはじめて実の存在を発見するという体たらくだった。ほんとうは、活着した親ヅルを摘心しなければならないのに、放任のままだったので、ツルが伸びている割には実が少なくなってしまっている。

 なお、この品種は市場を席捲している西洋カボチャの「えびす」のようだ。スーパーでは外国産のものも多く出回っており、消費者は一年中確保できる環境にある。

 

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福岡の今を創った男たち!!

2024-03-15 21:57:14 | 農作業・野菜

  明治維新が終わって間もない、明治12年(1879年)福岡に「玄洋社」が誕生した。その顔触れを見るとそうそうたる人脈と幅広いビジョンを持った活動に目を見張る。事実上歴史に抹殺されたその歩みを発掘した、石瀧豊美『玄洋社発掘 / もうひとつの自由民権』(西日本新聞社、1997.8)を読む。

 民権運動といえば高知の「立志社」が有名だが、「玄洋社」の名前は知らなかった。オラの生齧りの知識からは壮士的な右翼組織くらいにしか思えなかった。

  

 しかし、その社員名簿や関係者には地元の実業家・政治家に根差した人脈が多いことがわかった。総理大臣になった広田弘毅、吉田内閣のときの副総理で朝日新聞福社長・緒方竹虎、作家夢野久作の父であり政財界のフィクサー・杉山茂丸。

 日独伊三国同盟を支持していた衆議院議員・中野正剛は、日本のアジア主義は白人の帝国主義に対抗するものの「別個の帝国主義」の傾向を持つとして、独裁的な東条英機と対立する。学生だった竹下登は中野正剛の演説を聞いて感動し政治家を志し戦後総理となった。柔道家で黒龍会主幹の国家主義者・内田良平は、フィリピンのアギナルド・インドのボース・中華民国の孫文らの革命運動・独立運動を支援する。

  

 知られていない接点として、中村天風は「玄洋社の豹」と言われるくらい狂暴だったが頭山満に預けられ、その後軍事スパイとして満州・蒙古で暗躍、戦後は自己啓発の思想家として松下幸之助・稲庭和夫や松岡修造・大谷翔平らに影響を与え実業界やサラリーマンにファンがいまだに絶えない。かくのごとく、オラが知っているだけの著名人を挙げたが、福岡県人なら玄洋社に関係するもっと多くの人脈を羅列するに違いない。

 

 注目するのは、地元の代議士・警察・侠客・経営者・県知事・格闘家・ジャーナリスト・軍人・医者・大学教授など多様な階層からの人物が参集し、その一部は、藩閥政府への対抗とする萩の乱・福岡の乱・秋月の乱などへ元士族が命がけで参加している。

 外務大臣だった大隈重信を暗殺しようと爆弾を投げ未遂事件を起こし、右足切断の重傷を負わせたメンバーもいたくらい武闘路線も断行していた。それらの活動は戦後のGHQににらまれ右翼団体とされ解散させられた。そうした活動の資金は、炭鉱経営に着手していたことにある。その経済面への突っ込みがあると本書労作の価値もより高く評価されると思われた。

 本書増補版の表紙中央には玄洋社を産み出したと言われる眼科医の女傑・高場乱が牛に乗っている絵がみられる。そして彼女の「小伝」が章立てに加えられている。というのも、母屋の治療院の離れに弟子たちが建設した「興志塾」があり、高場乱は荻生徂徠の流れを汲む古典、論語・孟子・史記・三国志などを伝授していた。ここから、頭山満をはじめとする玄洋社の個性的な中心人物が輩出していく。今でいう松下政経塾のような場所のようだ。

 

 さらに、黒田藩の藩校として「修猷館」が開校され、明治末には県立学校となったが、名前は今も使われている。ラグビー・柔剣道・野球などのニュースにもときどき出てくる。ここの出身者にも、金子堅太郎・緒方竹虎・中村天風・中野正剛・夢野久作・広田弘毅・團琢磨などがおり、玄洋社の活動をはじめ政財界・文化の一翼を担ってきた。玄洋社の柔道は強いことで有名であったのも、興志塾・玄洋社・修猷館の存在は見逃せない。本書の社員名簿などの資料編が圧巻だ。

   (読売新聞西部本社編、2001.10)

 要するに、玄洋社は右翼とかテロ組織とかの範疇では語れない柔軟な組織ということだ。それは、頭山満の人間力の賜物だと言っても過言ではない。日本の似非アジア主義のなかで、頭山満のアジア主義は無私の「敬愛」精神にみなぎっている。政治と金にまみれた今日の政治家は玄洋社の基本を大いに学んでほしいものだ。「読売新聞西部本社」が発刊した『頭山満と玄洋社』には、地道な資料を画像化している。こうした発掘作業が歴史学者をはじめとしてレッテル貼りされた封印からの解放を期待したいものだ。

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焚き火の効能

2024-03-04 22:29:43 | 農作業・野菜

  2月末から3月初旬にかけて、毎日のように防獣柵の補修に追われた。同時に、柵に絡まっていた周辺のツル植物等を除去していく。その草取りの方が時間がかかった。ツル植物のアケビ・ボタンヅルをはじめクサイチゴ・ススキ・コセンダングサ等に手こずる。普通なら、除去した雑草は肥料として活用もしたが、放置していると逆襲にあってしまう。その結果、火あぶりの刑を執行せざるを得なかった。なにしろ、その積んだ残骸が1m50cm近くの山になっていたからね。

   

 それらの植物の上に剪定した太い枝を乗せておくと舞い上がる火の勢いを抑制することができる。焚き火はこのところ直火ではなく、半切りしたドラム缶でやっている。すると火の安全上でも管理がやりやすくなるのがわかった。いつもだと、火の有効利用として定番の焼き芋ができるはずだったが、サツマイモの確保を忘れていたので、火を七輪に移して「クサヤ」を焼き始める。

  

 さらに、燃え残った火でハブ茶の原料になる「エビスグサ」の焙煎もフライパンで行う。香ばしい匂いが出てきたらOKだ。それをお茶パックの袋に入れてヤカンに放り込む。それとミルサーで粉砕したハトムギもパックに入れる。つまり、野生化したエビスグサとハトムギのミックス茶の出来上がりだ。ハトムギは買えば高価だが、こうすれば予算ゼロで雑味はあるものの効能は確保できるという算段だ。

 燃やした灰はドラム缶いっぱいとなった。これをひっくり返せば、水を掛けなくても数日後には自然冷却され、畑へと追肥される。こうした循環によって、困っていた野草を処理し、肥料代も節約できるし、焼いた食材を食べられるうえに、竹などの支柱や剪定した木の枝などの残骸を処理し、それらのことで畑もきれいになるという一石五鳥となる。

 焚き火をやるときは、できるだけ雨が降った後の湿っている日にする、風力を天気予報で確認して風力2未満くらいの日にする、最初に燃やすものは落ちている杉の葉とか個人情報のある郵送物の紙などから燃やす、など気を使っているのだ。   

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冬は補修が日課となった

2024-02-07 22:25:46 | 農作業・野菜

 春から秋にかけて畑の防獣柵がたびたび破壊される。そのたびに一時的な補修はしたが、晩秋にはあきらめてそのままにしておいた。破壊者の主犯はシカである。壊されたところに突風が吹いてダメージは連鎖となっていく。場所によっては体当たりしたような箇所もあり、購入した支柱が曲がってしまったのもあった。

       

 そこで、寒風の中少しづつ補修をすることにする。まずは購入したやわな支柱は使わないで近くの太めの竹を伐ってきてそれを支柱にしていく作業を手始めとしていく。その竹を2mくらいに伐り、先端をナタで細くして土中に建てていく。ついでに、畑の範囲を広くとって、葉を食害されていた幾本かのアジサイの救出を兼ねて防獣柵の面積を拡大した。 

 支柱を立てるだけでは強度がないのがわかり、打ち込んだ支柱と支柱をつなぐ横の竹棒を補強していく。それにはかなりの長い竹の確保が必要となった。幸い近くに竹林があるのでそれで調達する。ただし、長い竹は車に乗らないので徒歩の往復で運搬していく。これも足腰のリハビリだと思い込むと負担にはならない。

 また、柵の周りにはススキやツタ植物が酷かったのでそれも根から取り除いていく。おかげでずいぶん時間がかかったがなんとか小さな畑の一つが一件落着となる。ハンターも正月返上で害獣駆除でがんばっていたが追いつかないという。そして、なんと次の防獣柵の補修が待っている。

 

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それでなかったら 枝に止まるはずがない

2023-12-11 21:25:27 | 農作業・野菜

 先月の11月中旬、近所から籠いっぱいにいただいた渋柿。あまりに多いので知り合いにもお裾分けしてから、さっそく皮を剥いて天日干しへと急展開に作業を早める。            

 柿を吊るす場所がないので外の物干し場所で天日干しするのが日課となった。つまり、毎朝柿を吊るしたままの物干し竿を屋根のある小屋からそのまま外へ運搬する。和宮様も焼酎で柿を塗るという手間は手抜きしない。というのも、以前、カビで全滅したことがあったからだ。11月下旬には吊るした柿は柿色から茶色に変わり始めた。

          

 12月上旬には、黒くなってきたのでつまみ食いしながら味を確認する。へたの部分に渋みが少し残っているので、間もなくで完成だ。ひどい渋みを太陽は甘味に変えてしまうパワーに感心する。        

 最近はほぼ間違いなく渋みも消え、毎日のなくてはならない食材となった。一日に5~6個は食べている計算にもなる。と同時に、お世話になっている近隣にも届ける。100個以上もあった干し柿はもう手元には20個くらいしか残っていない。

           

 というのも、ここ数日間干している周りにタヌキが徘徊していて、追い払いしなかったその隙に10個以上は食べられてしまった。あわてて、家にしまったと同時にタヌキはピタリと来なくなった。

           

 知り合いのピュアな作家・高尾五郎さんに干し柿を贈ったら、素敵な詩を載せたはがきが送られてきた。詩人・田村隆一が珍しくわかりやすく謳った「木」という詩だった。教科書にも載った詩だ。

  木は黙っているから好きだ / 木は歩いたり走ったりしないから好きだ
  木は愛とか正義とか わめかないから好きだ /   ほんとうにそうか   ほんとうにそうなのか
       見る人が見たら  /   木は囁いているのだ  ゆったりと静かな声で
  木は歩いているのだ 空にむかって  /   木は稲妻のごとく走っているのだ 地の下へ
       木はたしかにわめかないが    /   木は   愛そのものだ   

  それでなかったら小鳥が飛んできて
       枝にとまるはずがない     /     正義そのものだ  

  それでなかったら地下水を根から吸いあげて
       空に返すはずがない     /    若木    老樹    /     ひとつとして同じ木がない
       ひとつとして同じ星の光のなかで     目ざめている木はない
      木     /     ぼくはきみのことが大好きだ

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線虫の増殖も抑制効果

2023-12-06 22:34:07 | 農作業・野菜

 お茶やコーヒーに次いで飲んでいる「ハブ茶」。その原料は「エビスグサ」(マメ科)という。中央アジアまたは北アメリカ原産の外来植物で、日本には中国経由で漢方薬として江戸時代に伝わる。

 これもわが農地にあちこち勝手に野生化して猛威をふるっている。唐箕で莢を吹き飛ばし、種を確保する。

         

 莢ごとフライパンなどで蓋をしてから焙煎もできるという。莢を見るといかにもマメ科らしい出で立ちだ。高さが1m以上にもなり倒れると他の野菜にも影響も出る。しかし、周りの土中の線虫の増殖を抑制しコンパニオンプランツとしても利用されているうえに、マメ科なので土壌の改良にも貢献している。

           

 エビスグサは別名「ロッカクソウ」とも言われ、種子の形状が六面体らしいがわかりにくい。エビスグサの葉は食用にもなり、サラダやスープに加えると風味を引き立てるというが、まだ試してはいない。エビスグサは便秘や肩こりの緩和、眼精疲労などに効果があり、漢方で言う「決明子」の決明には明を開くという意味があり「目を良くする(決)種子」に由来するという。

       

 種をフライパンで焙煎してから、お茶や出汁用のパックに大匙1杯~2杯を入れてヤカンに投入する。沸騰したら火を止めて、冬には温かいまま飲んで、夏にはそのまま冷めるのを待って冷蔵庫に入れておく。

          

 色は麦茶に似ていて紅茶みたいだ。味はよりソフトな感じなので子どもでも飲める。種を多く入れたり、長く沸かしているとさすがに味はきつくなる。手間を考えるとこれを機会に、健康茶としてもっと飲んでいきたいと思った一連の作業だった。

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足踏み脱穀機と唐箕の出番だ

2023-12-04 23:01:11 | 農作業・野菜

 わが土地に勝手に野生化したエゴマ・ハトムギ・エビスグサの「ご三家」を収穫した。だが、それらを収穫したものを保管する容器や場所をどうするかであたふたしてしまった。かなり嵩張るのでそれを種がこぼれないような入れ物が必要。たまたまお茶を収穫する目の細かい網目の袋が数枚あったのでとりあえずそれを使う。

 そしてさらに、駐車場の奥にしまってあった足踏み脱穀機と唐箕を取り出すのに手間がかかった。毎年晩秋に出番があるのだが、やや遅い脱穀作業となってしまった。

      

 もと畑だったところはエゴマが侵出。種はすでにこぼれているのはわかったが、それでも経験則でいえば3割ほどはまだ実が残っている。あちこち散在しているエゴマを収穫していく。以前はエゴマの葉を使って料理もしたがどうも葉が硬いのが気になった。エゴマ油を獲るのもいくつかのハードルがあり、簡単ではないのが分かった。結局、エゴマの種をすりつぶしてゴマにしていくのが近道のように思えた。

            

 足踏み脱穀機で実を採っていくが、種が小さくてはっきり見えないのが不安だった。種以外の残骸のところにたまっているので、箒で丁寧に集めていく。エゴマは中世末期までは灯火の主役だった。菜種油に主役を明け渡したものの、現在は健康志向からその栄養効果が注目されてきた。

  

 唐箕に取り出した種などを入れてハンドルを回していくと、種はしっかり種だけが集まったのにホッとする。唐箕は優れた農具であるのがわかった。電力を使わずに大まかながら分別ができるのが気に入った。地球に負荷かけずに食材を産み出していく生産用具はこれからも注目に値する。

              

 種は0.5mmより小さいかもしれない。ここに油分があるとはなかなか実感できない。外はときおり突風が吹きつける。さいわい、駐車場の屋内で作業をしているので強風が来ても今のところ心配ない。エゴマは別名ジュウネンともいい、食べることにより十年長生きできるということから命名されたといる。だからもっと、レシピを豊富にされていくのが望ましい。わが家でも模索していく宿題となった。

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高級緑茶かそれとも…

2023-11-27 21:54:52 | 農作業・野菜

 ここ数週間、雑草天国のわが土地でやっと道らしきものを開通することができた。雑草に負けて成長できなかった植物も少なくなかった。今年で移住15年になるが、今年ほど雑草が叛乱した年はなかった。とりわけ、コセンダングサの猛威は半端ではなかった。そんな雑草の海で、野生化したハトムギ・エゴマとハブ茶の原料のエビスグサを収穫していく。

 すると、手袋や服に「ひっつき虫」がついてきた。手袋についたその虫を集めてみると高級な茶葉のようだった。

         

 やはりその90%がコセンダングサの実だった。家に戻る前にそれを除去しないと家の中までひっつき虫が侵出してくる。下着や靴下にもそれが付いてしまうと作業するにも小さな痛みが気になる。サルのノミ取りではないが、ひっつき虫を除去するのが日課となってしまった。日なたでブツブツいいながら除去作業を続ける。

      

 ハトムギの野生化は範囲も量も昨年の倍に広がった。その根元の幹は2cmクラスもあった。両手で鎌を引かないと幹が切れないほどだ。これだけハトムギが繁茂してもその商品はとても高価だ。やはりその実の硬い殻を割るのが難しいからに違いない。昨年はそれがうまくいかなかった。

   

 また、エゴマもなんだかんだとあちこちに勢力を伸ばしていた。収穫が遅くてその半分くらいしか収穫できなかった。茎が少し青いくらいがいい。枝が縦横に伸びるのでそれを保管する容器が少ない。今回はシートの上にため込んだが、目の細かい大きめの袋があるとよいのがわかった。エゴマは油を取りたいところだが技術的な面や手間からそれは難しいのも分かった。これからはゴマやお茶にするつもりだ。いよいよ。足踏み機の出番となった。  

     

 

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