山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

荒地の帝王 = コセンダングサ

2014-09-30 21:56:38 | 植物
 いま、わが家の雑草のチャンピオンは、帰化植物の「コセンダングサ」だ。
 1mくらいの高さがある。
 黄色い花は管状で目立たないが、蝶やハチはけっこう密を吸いに来ている。
 センダングサより、小型で葉も少なく、花も小さいので、「コ」がついたという。

                       
 ヒッツキムシと言われる実は、衣服についてしまうと取るのが面倒だ。
 ガムテープで取ろうとしてももなかなか取れない。
 
    
 コセンダングサに混じっていたのが、「アメリカセンダングサ」だ。
 名前からして大型に聞こえるが、わが荒地ではコセンダングサのほうが大きい。
 花の下にある「総苞」が長いのが特徴だ。

             
 近所の田んぼに群生していたのが、「センダングサ」だ。
 キク科の特徴である「舌状花」の黄色い花びらがあるのが、他の仲間と違う。
 その花びらも2枚や3枚だったり揃わないのが意外。
 
 これら三つのセンダングサを同時に見られるのがさすが山里だ。
 残念ながらセンダングサ以外は帰化植物なのが気にくわない。
 この管状の花が横向きだったり、下向きだったりすると、「ガンクビソウ」の仲間がある。
 できたらガンクビソウたちを招待したいところだ。
    

 
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わが家の居候 バッタくん

2014-09-29 21:18:16 | 生き物
 相変わらず、夜の訪問者は続く。
 ウマオイは常連だが、「アオマツムシ♀」(コウロギ科)が突然やってきた。
 マツムシはチンチロリンと鳴くが、アオマツムシはチリチリチリと鳴くが、まだ確認していない。

                       
 パソコンに興味があるらしく、そこからなかなか離れない。
 バッタを上から見ると、キリギリスは△型だが、マツムシは船のような平面型だ。
 ヒゲを舐めながらきれいにしているのが面白い。

    
 土間に多いのが「カマドウマ」だ。
 子どものときのバラックの家でよく見かけたのを覚えている。
 斑紋があるので「マダラカマドウマ」らしい。

                   
 顔や翅の形から「クサキリ」らしいが、褐色型は初めて見る。
 かようにして、虫たちと触れ合えるのが山里の暮らしだ。
 都会ではなかなかありえない贅沢を日々体験している。

 御嶽山の突然の水蒸気爆発の迫力。
 以前、夕張の次に破綻すると言われていた王滝村に泊まったことがあった。
 閑散とした村からその現実を味わいながら、清冽な川と澄んだ空気の冷たさ、さらには山並みの美しさに感動する。

 そしてまた、キャンプ場のバイオトイレを経験する。
 わが家にバイオトイレを導入しているのはその経験が大きい。
 地方創生というが、地方を切捨ててきた発想を変えずして地方がよくなることはない。
 第1次産業に生きる確かさを総力で意味づける・支援することが大切だと思う。
 
  

                            
 
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ジョロウグモの子ども発見

2014-09-28 21:57:10 | 生き物
 畑でモダンな蜘蛛を発見。
 古代南米や古代中国の容器に描かれているような模様だ。
 モンゴロイドたちはジョロウグモの模様の斬新さに宇宙を感じたのだろうか。

 蜘蛛の図鑑がなかなかないので、パソコンで調べるが見当たらない。
 たまたまジョロウグモの画像を見ていたら、それはジョロウグモの幼体ということがわかった。

 クモにもモダニズムの旗手がいるんだ。
 農的暮らしをしていると、生まれて初めて見る世界に出会う。
 戦後のサブカルチャー史を毎週ETVで楽しく見ているが、自然界にも負けないくらいのアートがあることを取り上げてもらいたい。

 人間は昆虫たちにもっと学ぶべきなのだ。
  
 
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サツマイモ無事収穫

2014-09-27 20:50:38 | 農作業・野菜
 昨日の残りの作業、サツマイモの掘り上げ作業を行う。
 土壌の肥料が多すぎたためか全体的にはがっしりした太目のサツマイモとなった。
 茎と葉の残骸が山と積まれる。

                         
 ひと畝で合計4箱の収穫だ。
 来週から芋と栗が主食争いとなる。
 米食がまたあとまわしになってしまう。

     
 栗を拾いながらゴミをとり、虫食いがないかを点検する。
 合格したものを軽く洗い、日なたに干していく。
 なんだかんだ手間がかかる。

 収穫の秋、イノシシも連日来ているようだ。
 夜間だけでなく日中も人間の隙を見つけては栗を食べている。
 5日連続出没していることになる。
 畑を荒らされるのがいちばん恐れるが、今のところ紳士的なのかもしれない。
 ヒガンバナの球根を食べつくされたという報道もあり、そこも心配だ。
 イノシシたちの解放区が必要だ。
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幻のトンネルは100%天然ワインセラー

2014-09-26 21:42:57 | 旅行・散策
 先日の散策会で旧国鉄佐久間線のトンネルを利用したワインセラーを見学した。
 幻の佐久間線は、天竜二俣駅から飯田線・中部天竜駅を結ぶ35kmの国鉄線だった。

 1967年着工し、50%進捗していた1980年、国鉄再建法により中止となる。
 そのためこの「相津トンネル」は浜松市に管理移管され、地元有志が結成した「地域産業観光研究会」がワインセラーの運営を担うこととなった。

    
 入口の扉は天竜材でできている。
 ワインの販売もしているとのことだが、倉庫としてしかみられない。
 もう少し営業の工夫努力があるといいなと思う。

                      
  
 扉にはステンドグラスがあり、ブドウをあしらった工芸品がロマンを誘う。
 その立地と空間はヨーロッパのワインセラーに並ぶ環境だという。

     
 一年を通じてこの空間は16度から18度を保っており、まさしく天然の貯蔵庫となっている。
 電源喪失の心配もなくエコで低リスクの環境にある。

                       
 奥の1ラックでは100本ほどのボトルが置くことができ、年間15500円で利用できるという。

 道草山はイノシシの解放区となり、ミミズを求めて斜面がボコボコとなってしまった。
 落ちた栗は食べてもいいけど、ボコボコにしてしまうのはいけません。
 あわてて、畑のサツマイモを半分ほど掘り出すが体がぐったり。
 あとの収穫は明日に延ばすことにする。
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道草山はイノシシのレジャーランドとなった !?

2014-09-25 20:39:34 | 野外活動
昨夜から台風の雨が続く。
 近くの国道は雨量により全面通行止めとなった。
 午後には解除となったが、直撃でなかったのがさいわい。

 雨で道草山に栗が多めに落ちていたので拾いに行く。
 ところがなんと、先客がいた。
 山のあちこちにミミズを探した跡もある。
 それより何より、栗が食べられている。
 ついに、イノシシが出没したのだ。

                       
 イノシシも雨を予測して食べにきたのに違いない。
 お昼近く、雨が収まってきたので焚き火をする。
 濡れていた枝・栗のイガや雑草・生ゴミを燃やしていく。
 隣の師匠にも声をかけて後片付けした竹の支柱も燃やしていく。

     
 いつものように、ダッチオーブンで焼き芋を焼き、小さ目の栗を茹でてみる。
 おやつは焼き芋、夕飯の主食は栗となる。
 無造作に積んであった枝などがキレイになくなっていった。

            
       
 午前中、栗にいた幼虫が夕方には倍くらいの排泄物を出していた。
 顆粒の糞を出す幼虫は「クリミガ(栗実蛾)」というらしい。
 いのちの営みをお互いにシコシコとやっていたんだね。                

                    

                   

                    
 
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9月の尾上ガーデン2014

2014-09-24 19:35:39 | 植物
 秋のしなんばたコンサートは11月15日(土)に決まった。
 会場である尾上さんの庭を久しぶりに訪れる。
 庭と土手沿いには赤い彼岸花が列を成す。
 「景観にヒガンバナの絨毯を敷き詰めたい」と語る尾上さんの夢がまた広がった。

    
 そんな一角に、ほんのりしたクリーム色の「シロバナマンジュシャゲ」が群生する。
 どちらも絵になる花だ。
 残念ながらコンサートでは見られない。

                    
 ステンドグラスのような色を輝かせて「アサギマダラ」が密を吸っていたのが、「サワヒヨドリ」だった。
 この画像は開花はこれからだが、ほんのりしたピンク色が特徴だ。

   
 「シュウメイギク」が菊ではないのを知る。
 ほんとうはキンポウゲ科なのだそうだ。
 つい名前に惑わされてしまう。
 それは世の中の事象に流されることと同じだなーと反省。

                     
 庭の入口まもなくに「ツリガネニンジン」が咲いていた。
 むかしは痰切りの生薬や山菜として利用されていた。
 高麗ニンジンのような強壮成分はないそうだ。

   
 その近くに「シロハギ」が清楚に咲いていた。
 白花というのもいいもんだと確認する。
 ミヤギノハギの園芸品種ということだ。

                      
 20年前くらいに思春期向けの自伝的小説『シオンの花の恋物語』というのを読んだことがある。
 新聞記者だった永畑道子の情感溢れる文章に感動する。
 当時、永畑さんの講演を聴いてその識見と感性に注目していた。
 彼女が書いた「白蓮」(朝ドラの「アンと花子」に出てくる蓮子さん)の本も買ったがいまだ読んでいなかったのが惜しい。 
    
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栗がほろほろ落ちてきた

2014-09-23 21:09:23 | 農作業・野菜
 今週に入ってからわが道草山の栗がやっと落ちてきた。
 今年はやや小粒な感じがする。
 以前は大きい栗が3粒も入っているのがあったが、今年は2粒が多い。
 不順だった天候にもかかわらず、喜びを届けてくれているのに感謝あるのみだ。

  
 「ミニトウガン」の苗が勢いをつけてきた。
 やっとこのごろ、実をつけはじめて見つける楽しみが増えてきた。
 なお、自然に生えてきたデカトーガンもぐんぐんヘチマ並みの大きさになってきている。

                    
 気温がぐんと下がってきたのか、小玉スイカの成長が止まってしまった気がする。
 小玉スイカの素晴らしいところは、葉が枯れても実は残そうとするけなげな命のリレーを死守しようとする行為に感心する。

        
 「ナタマメ」第1号がいつのまにかできていた。
 7・8cmほどの小さな莢も確認できた。
 これから次々できていくであろうことが予測される。
 初めてなので料理方法がまだよくわからないが、楽しみが増えたことは間違いない。

 いただいたキャベツの苗をやっと植えつける。
 種はあるが相変わらず、畝づくりが遅れていて撒くチャンスがずれていく。

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幸せを呼ぶ青いハチ =「ルリモンハナバチ」を発見

2014-09-22 22:12:37 | 生き物
 昨日の散策会で希少種の「ルリモンハナバチ」を大発見!!
 青い鳥ならぬ「青い蜂」がいることはうろ覚えだったが、まさか身近にいたとは思いもよらなかった。

                       
 自治体によっては絶滅危惧種に指定されている。
 昆虫の中でも「青色」の体を持つ昆虫はけっこう珍しい。
 ミツバチの仲間だが、群れを作らないアウトロー。

       
 それもそのはず、他の蜂の巣にちゃっかり産卵して、手抜き育児をしてしまうという。
 まるで有名大スターのような存在を誇示している。
 
 スズメバチの獰猛さを考えれば、ルリモンハナバチの平和な存在が貴重だ。
 ニュースになる出会いだったことを幸せに思う。
 まさに「幸せを呼ぶ青い蜂」だった。
   

                      
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山里の散策は探偵になること

2014-09-21 21:27:35 | 植物
 天竜の道の駅「花桃の里」周辺で森林散策会に参加する。
 雨具をリュックに積めたが秋晴れの天気だった。
 最初に出会ったのが見事な「キツネササゲ」(マメ科)。

                          
 これだけ集合しているのはなかなか見られない。
 同じような三出葉のツル性の植物としては、白と紫混合のヤブマメとかツルマメの花に出会うことがある。
 その多くは群生していない。
 大発見のツル性「キツネササゲ」だった。

  
                     
 わが家の畑にもあった「カラスノゴマ」(シナノキ科)にも道端でときどき出会う。
 花は下向きに咲くが、バナナのような実は上に向かってできるようだ。
 カラスが食べるくらいの小さいゴマができるというがまだ確認していない。

            
 ついでに黄色の花と言えば、ツル性の「ヒメクズ」(マメ科)も何本か出会えた。
 葉がクズの葉に似ているのでついた名前だ。
 似た仲間にタンキリマメがある。

                      
 地元が総力をあげて花桃を栽培しているが、そこに「ピーナッツバターカボチャ」の実がなっていた。
 形が瓢箪のようだ。
 ナッツ風味のスープがうまいらしい。

 アザミに青いハチを発見。
 「ルリモンハナバチ」というのがあとでわかった。
 ハチに青いハチがいたことに驚愕。
 知らないことがまだ沢山ある。
 もう少し生きてみることにする。

          
 

                        
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