山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

初めて「天浜線」に乗る

2013-11-30 20:35:28 | 旅行・散策
 中山間地のふだんの交通手段は自動車に依存している。
 機会あって初めて「天浜線」(天竜浜名湖線)に乗る。
 「日本の原風景に出会う旅」にぴったりのローカルな一両車だ。
 控え目でも自己主張の強いデザインが清冽である。

     
 いくつかのかわいいトンネルも通過する。
 先頭の車内左に運転席がある。
 基本的に1時間に1本のワンマン運転だから、切符も運転手が集める。

                        
 駅の近くだけ複線になる。
 乗っている乗客はもちろん少ない。
 旧国鉄から第3セクターによる経営だが、そこそこ努力はしているようだがなかなか山里まで情報は来ない。

   
 終点の天竜二俣駅の隣に公園が新設されて、そこに旧国鉄時代に活躍した「キハ20」系気動車が展示されている。
 日本の高度成長経済を支えてきた車両でもある。

                    
 同じく隣には「走るホテル」と言われた「ブルートレイン」も鎮座していた。
 当時としては冷暖房完備の高級感のある寝台特急列車(東京ー下関)だ。
 これらむかしの車両を修復するボランティア活動があるのが素晴らしい。

 こじんまりしたそれぞれの個性的な駅が原風景を必死に守っている。
 里山・茶畑・小さな町等の謙虚なたたずまいに酔いそうであった。
 いつか各駅停車でゆっくり旅をしてみたい。
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ハクサイを縛って霜対策

2013-11-29 21:43:42 | 農作業・野菜
寒風が空気を追い詰める。
 すると、空気は阿鼻叫喚の声をあげながらすべてにあたりちらす。
 そんななかで、ハクサイを縛る作業をこなしていく。
 二人でやると作業は効率よい。
 ハクサイも場所によって育ち方がずいぶん違う。

                      
 竹マルチの続きをする。
 ネギさえも霜でやられてしまうので竹の葉で防寒していく。
 竹は生分解がとても遅いのでふつう、こうした使い方はしないらしいが、循環型にこだわるオイラとしては、これはこれでのんびりやっていこうと思う。

    
 植木の「カンツバキ」にも同じようにマルチをする。
 蕾を持っているので、なんとか咲いてもらいたい。
 この場所は一日中陽が当たらない条件の悪い環境なのだ。
 じつはわが家も冬は一日中陽が当らない。

 風の雄たけびがときおりわが家を震撼させる。
 こうして自然は、人間の生き方の「学力テスト」を実施するのだ。   

                       
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竹でマルチをやってみる

2013-11-28 17:51:34 | 農作業・野菜
 伐採した竹を有効利用ということで、竹マルチをやってみる。
 四隅に竹の支柱を打ち込み四辺に葉のついたままの竹を渡し固定する。
 葉の枝をまばらの所にマルチする。
 ニンニクとワケギ・アサツキの畝に作る。

                       
 風のいちばん当りそうな「ニンニクと玉ねぎ」の畝は、丹念にマルチをしておく。
 竹の支柱だけで40本ほど作る。
 そのとき掃った枝でマルチにする。

  
 「ニンニク」だけの畝にも竹マルチをする。
 ニンニクやネギの葉は寒さに強いはずだが、ここでは霜にやられてしまう。
 大量のヒモも使う。
 ロープワークを知っていると農業ではとても役に立つ。

                  
 霜よけのために「ハクサイ」の先端を縛る。
 ひとりでやるより二人だと効率がいい。
 3箇所のハクサイの畝を午後やり遂げる。

 寒風が心を折ろうとする。
 手がかじかんでヒモを結ぶのも辛い。
 でも、これで防寒対策はかなり進展させることができた。
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畑の周辺を大掃除

2013-11-27 18:29:57 | 農作業・野菜
 道草山に進出してきた竹や込み入った竹を伐る。
 おそらく50本は伐ったに違いない。
 場所によってそれぞれの性格と運命があることに気づく。
 この竹を畑の防寒に使用してみる。

                   
 一方、伸び放題だった隣の道路際の雑草を草刈機できれいにする。
 少しずつやっていったので一週間ほどかかっている。
 ほとんど利用者はいないが、やはり人間の存在を少しは知らしめたほうがいい。

 畑とその周辺の残骸が少しずつきれいにしていくのがこの時期だ。
 和宮様はあいかわらず「天日干し」の出し入れに追われている。
 太陽の存在が貴重であることを痛感する。
 都会にいるときは頭ではわかっていたが、いまは体が叫んでいる。
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臨海点を越える「想像力」の創造を/宇野常寛さんから

2013-11-26 21:54:14 | 読書
 NHKの討論番組で若手の論客の一人に評論家宇野常寛さんを前々から注目していた。
 同じ業界の牙を抜かれた評論家に対する彼のイライラが気になっていた。
 そこで、代表作『ゼロ年代の想像力』(早川書房/2008年)を読んだ。

 難しいカタカナも多く、マンガ・アニメのサブカルチャー論も展開していて、おじさんにはとても理解できず、数ページ読むたびに舟を漕ぐありさまだった。

 「もはや世の中は何も私たちに与えてくれない。正しい価値も、生きる意味も、すべて私たちは自分で調達しなければならない。」
 換言すれば、閉じ籠もりの90年代から「私たちの生きるこの世界は、自由であり、可能性にあふれている。」と宇野さんは結ぶ。

    
 宇野さんがそれを示すマンガとして<よしながふみ>の『フラワーオブライフ・全4巻』(新書館/2004年刊)を推奨していたので、それも読んでみる。
 少女マンガもどきの狭い社会が大嫌いなオイラとしては、イケメンの羅列やオカマ・生徒と教師との恋愛とかはとても受け付けられない学園物語だった。
                       
                 
 クラスでいちばん目立たなかった三国翔太の存在が大きくなる展開にホッとする。
 主人公の硬直した春太郎より描き方に深みがある。
 それは4巻の表紙絵にも象徴的に描かれている。
 このへんの救いと希望が宇野さんの言わんとするところかもしれない。
 



  
 
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焚き火に焼き芋に

2013-11-25 21:17:07 | 農作業・野菜
 風が止んだ日は焚き火のチャンス。
 晩秋から冬は枯れ枝や枯れ草や古くなった支柱を整理するのが大きな作業だ。
 ナスの枯れ枝がかなりあったので急遽焚火をすることになる。

     
 隣の師匠もやってきて梅やツツジの枯れ枝などを搬入。
 師匠のナスの残骸も燃やしたので喜んでいた。

                      
 燃やすだけではもったいないので、焼き芋をする。
 ダッチオーブンがこのところ全稼動している。
 収穫した「安納芋」がまたスイーツのようにうまいのだ。


    
 午後から雨模様となる。
 焚き火もさっさと終了し、昼食は焼き芋を胃に詰め込む。
 ほんとは、医者から赤信号を出されている胃にはよくないんだけどね。

 天日干ししていた黒大豆を莢から取り出す。
 寒いときは炬燵にあたり、テレビを見ながらの「ながら作業」となる。
 ボール山盛りの大豆ができあがる。

 例年は「枝豆」としてほとんど食べつくしたのだが、今年は他の作物も多くて、食べる余裕がなく、初めての「大豆」収穫となった。
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エコな「天日干し」は保存の基本 「ウコン」「ショウガ」編

2013-11-24 22:38:11 | 農作業・野菜
 
 空とにらめっこしながらせっせと「天日干し」へと励む和宮様。
 これがなかなか忙しい。
 やっと収穫した「ウコン」をよく洗ってから乾かし薄くスライスする。

  
 天気予報はわが中山間地ではあてにならない。
 「ウコン」をしっかり天日干ししたら、電器乾燥機で仕上げをする。
 もしくは炬燵のなかで乾かす。
 それを粉にして出来上りという工程がまっている。

                   
 
 「ショウガ」もよく洗ってから乾かし、同じようにスライスする。
 そして充分天日干しして粉にしていく。
 寒い朝の暖かい飲み物はこのショウガやウコンが活躍する。

 太陽の恵みを体内に取り入れてパワーをいただくということだ。


 

                       
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待望の干し柿を吊るしたぞー!

2013-11-23 18:31:48 | 農作業・野菜
和宮様は柿がとみに好きだ。
 干し柿はさらに好物なようで、「干し柿してみたいなー」とつぶやいていた。
 そこへ「渡りに船」とばかりに、先日友人から渋柿をいただく。
 干しやすいようにヘタをT字上に残してある。

                      
 さすがわが友よ。
 寒風に干すことになったが、どこも日当たりがいまいち。
 とりあえず、物干しに干して夕方は取り込む。
 表面がだんだん糖化しているのがわかって楽しみ。

     
 隣の師匠から間引き大根をいただき、汁物に入れてみる。
 柔らかくて甘い。
 
 そしてきょう、「手打ちそば」をいただく。
 細く切られた麺の腕前のとおりプロ並みの旨味。

 あらためて人の輪に感謝する。
 この輪がある限り、飢え死にすることはない。
 もちろん、孤独死もない。
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原木ナメコをあわてて収穫

2013-11-22 21:17:11 | 食彩・山菜・きのこ
 わが家の原木栽培のナメコがまたまたいっせいに出ている。
 市販のナメコは、菌床栽培が殆んどだ。
 なぜ原木栽培しないのだろうか。

                     
  昨年は一握りしか収穫できなかったが、今年は5本くらいの原木から次々ナメコが発生している。
 しかし、気温が低すぎたり、雨が少ないととその成長も止まってしまう。
 このところの天候はそれにピッタリなので、急遽収穫することにする。

             
 しかし、土の上にほだ木を置いてあるので、枯葉やゴミが曲者だ。
 無理にはがすと傘の皮がやぶれてしまう。
 水道の水でゴミを取りながらの作業は寒風のなかでは辛い。

 
 市販のきれいなナメコは菌床栽培だからこそ作業の効率化があるわけだ。
 かつての自分もそうだったが、原木栽培も菌床栽培も念頭になかった。

 「原木」を山から入手する過程の大変さを考えると、「原木きのこ」は値段を倍にしてもOKと今では納得できる。
 とはいえ、それでは売れないのが現実。

 生産現場と消費現場の乖離を埋めなくてはならないのだが。
 そんな思いを持ちながら、夕飯はナメコ入りの煮込みうどんで心身を温める。   
  
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冷たい風が吹くなかの畑のいのち

2013-11-21 20:58:31 | 農作業・野菜
 風が冷たい。
 かじかんだ手や体は労働を拒否しようとする。
 急冷の空気はキウイの葉をあっというまに枯らしてしまった。

       
 そんな気候にもかかわらず、昨年絶滅したのではないかと思われた「セリ」がもう若芽を伸ばしている。
 昨年はお休みしていてきょうの来る日を待っていたんだな。
 つまり、「もう食べてみてもいいよ」という合図かもね。

                      
 近所からいただいた「レタス」の苗もなんとか葉を伸ばしてきたので、さっそくサラダでいただく。
 お礼としてきょうは寒冷紗を掛けた。

    
 原木シイタケも順調に育ってきている。
 雨が止まったので水をやりたいが気がついたときが夕方で、明日に延ばす。

                     
 大根を1本だけ引っこ抜いてみる。
 真直ぐではなかったが、味噌汁に入れたらとろけるように柔らかい。
 来月あたりが収穫かな。
 人間よりよっぽどしぶとく寒さに対峙している。   
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