山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

アマランサスの花?

2017-09-30 21:05:35 | 植物

 栄養価が高く、効能も凄い「驚異の穀物」=「スーパーグレイン」として注目されている「アマランサス」を栽培しようと通販で種を注文する。

 ところが、穀物の種のつもりでいたのに、到着した種は「アマランサス・レッドカシードラル」というヒユ科の花だった。

 つまり、間違って花の種を注文したわけだ。その種から花が咲いた。

 

                

 ケイトウみたいな花だったが見たこともない花だった。

 インド原産の1年草だが、ドライフラワーなどにも利用できるらしい。

 台風で何本か倒れてしまったがともかくも、手違いで珍しい花に出会えたことがさいわいだ。

 

       

 そのそばに、「ノアズキ」が咲いていた。

 ツル性なので絡まるとまずいが、花は奇形かと思われるような形が特徴だ。

 葉がクズの葉に似ているので「ヒメクズ」の別名がある。  

 

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秋の空はキャンバスだ

2017-09-29 21:05:55 | 風景

 きょうは雲一つない紺碧の空が続いた。

 といっても、日々刻々と変化するのもこの秋だ。

 5分もすれば雲の形がいつの間にか変化し流転していく。

 

              

 農的生活には空を見上げるのは自然の行為だ。

 しばらく眺めているとストレスが少なくなっているのに気づく。

 

          

 毎日空を見上げていても同じ形の雲は見ることはない。

 しかもそこには山があり森があり植物が見えてくる。

 よく見るとそこには昆虫や爬虫類などの生き物の小宇宙がある。

 

         

 サラリーマンをしているときはとてもこれらを見る余裕すらなかった。

 日本の労働はなんと貧しい世界に貶められているのだろうか。

 働くこと、生きること、希望が持てること、これらを一体的に感じられることが大切だ。思春期から50歳までの間に1年間農業に従事する法律を提案したいものだ。

 

       

 土の育む生命力に、つまり雑草のたくましさにも追われている現在に、汗を流す毎日でもある。そんななかに空と雲、さらには風が快い隙間を与えてくれる。

 それこそ風雲急を告げる総選挙となったいま、議員も国民もオイラもどういう落とし前をつけるのかが問われる。

 

 安倍総理は「ブームからは希望は生まれない」と渋谷で的確な演説をした。

 しかし同時に、既成の組織やそこにいる人間は硬直化し腐敗していくのは歴史の常道でもある。

 柔軟にしてブレない政治を実現するには、長い目で見れば政党ではなく政治家の人間性・識見が結果的にボディーブローとなっていく気がしてならない。

  

 

     

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アナログな手紙で人生を変える雑貨店

2017-09-28 19:04:42 | アート・文化

 雨の中、いつものように映画館に向かう。

 東野圭吾(ヒガシノケイゴ)原作の映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(廣木隆一監督)を観るためだ。「Hey!Say!JUMP」の山田涼介演じる不良グループが隠れた空き家は、かつて「悩み相談所」をやっていた雑貨店だった。

 そこに手紙を投函すると店主(西田敏行)からの返事があるというアナログ世界があった。そこには切ない人生が充満されている。

 ストーリーの突然の展開や魚屋ミュージシャンの未熟さが気になったが、映画全体に流れる「REBORN」=再生、という希望が包まれている。

 

            

 映画に出てくる「REBORN」の歌が最後の山下達郎の歌でメッセージとして締めくくられる。

 ひと夜だけのセットだが昭和レトロな店と商店街が現地の豊後高田市の協力でうまく作られている。

 

 圧倒的な存在感のある西田敏行の好演。

 名無しの権兵衛さんの「白紙の手紙」の意味がやっと伝わってくる。

 つまり、白紙の設計図しか持っていない若者たちそしてわれわれは、そこにこれからの自分自身を描いていける人生があるということを示唆している。

 

            

 読みたい本がそれこそ山積だが、原作をぜひ読みたい、と思った。

 自分で選択して自分を作っていく人生を歩いていく、これだね。

 民進党も社会党と同じ運命になりそうだが、要するに自民党が二つできたということだ。

 「しがらみのある人」の寄せ集めを次のステージにいかに高められるか、小池さんらの「白紙の手紙」にどんな設計図を描けられるか、そこに日本の未来がかかっている。

 

 

 

 

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蛇と蝉の抜け殻

2017-09-27 22:08:09 | 生き物

 裏の道草山で蛇の抜け殻を発見。

 このところ、蛇とは縁がある。アオダイショウの抜け殻のようだ。

 脱皮しない蛇は死滅するというが、生きものは脱皮が不可欠だ。

 民進党も解党の方向だが野党脱皮の鉤になるだろうか。

 

         

 蛇の抜け殻を財布に入れるとお金がたまるというが、それより、抜け殻を飾れば幸せになれるというほうがいい。

 蛇の脱皮は夏が多いというが、その幾何学模様が意外に美しい。

 

   

                  

 抜け殻ではないがアブラゼミの死骸が落ちていた。

 体の一部は誰かに食われていたが、翅はきれいに残っている。

 夏が去り、秋がやってきた。

 いのちの循環は確実に行使されている。

 わが体もその法則にのっとってじわじわと硬直し始めている。

 なんとかその法則に抵抗しているが時間の無窮が容赦なくやってくる。

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終日栗に振り回される

2017-09-26 22:35:41 | 野外活動

 わが「道草山」の栗が落ちてくる。

 1本の樹は枯れる寸前で実はできていないが、あとの2本のキャリアがまだ頑張ってくれている。今週末には栗拾い作業は終わるはずだ。

 まだ草刈りができ切れていなかった所を草刈り機でやっと終わらせる。

 イノシシも慎重に栗を食べに来ているようだが、友人が持ってきてくれたカプサイシン入りの忌避剤を撒いたせいか暴れていない。

 

         

 和宮様が栗の樹に「マスタケ」が出ているぞよ、というので見に行ったら確かに黄色いマスタケが出ていた。マスタケは鮮やかな橙色が特徴だったが。

 もう少し早ければ食べられたに違いない。地面の栗ばっかり見ていたから樹の上を観る余裕がなかったんだね。マスタケが出てきたということは、この栗の樹も老木となったということだ。

 

                  

 夏野菜や雑草の残骸と栗のイガを朝から燃やし始める。

 例によって、鍋でソーメンを茹でたが、焼き芋・焼き魚・コーヒーをやる余裕がなかった。それほどに、夏からの燃やす残骸が山ほどあったからでもある。

 そのため大きな声では言えないが、火を消したのは夜の後半になってからだった。

               

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尾上ガーデン2017.9月

2017-09-25 20:42:41 | 植物

 先日の打合せで秋の里山コンサートは11月25日に決まった。

 会場の尾上ガーデンは曼珠沙華が川沿いも庭も満開だった。

 川の対岸の林内にも見事な赤を描いている。

 

                    

 自分の庭だけではなく周りの段丘・森にも私財を投げ打って曼珠沙華を植えているのも相変わらず尾上さんの大志の大きさが出ている。

 コンサートの演奏者はハープ奏者に決まりそうだ。

 

         

 尾上ガーデンではワレモコウ(ワレモコウ科)が咲いていた。

 ずいぶん前、立山のほうに行ったとき残雪の中にワレモコウの群生に感動したのを思い出した。

 

 万葉集や源氏物語にも出てくるほどに昔から愛でられた「オミナエシ」(オミナエシ科)も咲いていたが、今日では自生地はなかなか見られない。むしろ、白い「オトコエシ」はよく見られるのに注目されていない。

 

                 

 コンサートの打合せが終わってから、スタッフの一人が二胡を弾き出した。

 工場の中に二胡のやるせなくも激しい情感のメロディーが響いていた。

 工場でもガーデンでも二胡の調べは人生をも自然をも謳っているのが伝わってくる。  

   

 

    

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「エンシュウハグマ」と「キッコウハグマ」 

2017-09-24 21:36:58 | 春野山の村

 秋らしい空と山並みにススキがよく似合う。

 そんな絶好の日和のなか、春野山の村で森林散策会を行う。

 杉を伐採して広葉樹を植樹したあとなので、周囲の山がよく見えるようになった。

 

                

 村内のほかの場所で、「エンシュウハグマ」を見つけていたのでそれと同じであると公言していたが、どうもこれは間違っていたようだ。

 そういえば以前、「キッコウハグマ」もあったのを思い出す。ただし、「キッコウハグマ」はしばし「閉鎖花」も多いようで、10月に入ってから開花かどうかがわかる。

 いずれにせよ、「エンシュウハグマ」と「キッコウハグマ」の両方が見られるのは素晴らしい。今回はまだ「エンシュウハグマ」は確認していない。

 

      

 最後に、ジビエ事業を始めた作業所の説明と見学を行う。

 かなり綿密な作業と新鮮なシカ・イノシシ肉のこだわりを行っているのが伝わる。

 途中で森林に関するクイズを解きながら、昼食は豪華な「ジビエ定食」で満腹となる。

 

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国道のヘビと蝶

2017-09-23 20:00:57 | 生き物

 近くの国道を歩いていたら蛇の抜け殻らしきものが横たわっていた。

 車に轢かれたのだろうか、それとも衣を脱いで変身したのだろうか。

 謎は残ったままだが急いでいたので先に進む。

          

 蛇の仲間に「シロマダラ」という黒い斑紋の大きい幻のヘビがいるらしい。

 といっても、個体数が少ないだけみたいだがその模様に似ている。

 

  

 オイラの畑には模様がはっきりしたツマグロヒョウモンがよく来る。

 それに似たヒョウモンチョウが道路の脇に来ていたが、からーが淡い褐色だった。

 これはツマグロヒョウモンではないなと、あとで調べたら「ミドリヒョウモン」♂だった。 オスは4本の太い黒い線が特徴だ。

 

 道路脇の雑草は業者が手際よく草刈りしていた。

 都会ではなかなか出会わない生き物に突然出会うのも田舎の魅力だ。

 

 

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蛇が通せんぼ、ツチバチ発見

2017-09-22 22:26:55 | 春野山の村

 「春野山の村」で小道の枝をよけながら歩いていたら、枝のような蛇が目の前にいた。

 道を横に通せんぼさせられたわけだが、動かないので枝と間違うところだった。

 マムシやシマヘビではないのはわかったが、「アオダイショウ」かと予想する。

 

    

 首の下がややオレンジ色だったので、ひょっとすると「ヤマカガシ」だったかもしれない。

 なにしろ、蛇の種類は少ないとはいえ、変異が多くてわかりにくい。

 蛇は触らずジャンプして道の前を進むことにした。

 

 ヤマジノホトトギスの花にツチバチが密を吸っていた。

 腹に黄色い斑紋がある「キオビツチバチ」だった。

 ハエのように体は剛毛に追われている。

 

 胸と腹が針のような細いものでつながっている「ジガバチ」は、自分の巣穴に獲物を運ぶのを見たことがあるが、「ツチバチ」は、そこを手抜きしているものぐさ蜂だ。

 というのも、地中のコガネムシの幼虫を探知して掘り進み産卵して、そこで寄生して成虫になる。だから巣は必要ないし、獲物を力づくで運ぶ必要もない。

 同じ蜂でもずいぶん違うものなんだなー。

 最近、静岡県知事の川勝平太の著作に注目しているが、その彼が師と仰ぐ生物と自然を統合した自然学を提唱している今西錦司へと興味をもち始めたところだった。

 今西錦司の生物の「住み分け」理論は、ダーウィンの進化論をしのぐものとされるが、そんな「住み分け」をツチバチとその仲間から思いだした。

 

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チャングムに出てくる「ツルニンジン」発見

2017-09-21 21:25:02 | 春野山の村

 日曜の散策会の会場である「春野山の村」で下見をする。

 群生の花はあまり見かけなかったが、ちらほらと発見がある。

 チャングムのドラマに出てきた「ツルニンジン」(キキョウ科)を発見。根っ子が朝鮮人参に似ているらしいが、朝鮮では山菜なのだ。なかなか出会えない花だ。

 

                  

 その近くで、「アオツヅラフジ」(ツヅラフジ科)の青い実も発見。

 この実は鳥が食べない有毒ということだが、甘いらしい。

 

 

 通路に沿って、「ヤマハギ」が咲き出している。

 オイラの畑には園芸種のハギが繁茂しているが、花は似ているが樹の形がまるで違っていて、枝があまり垂れていない。

 

          

 「山の村」のあちこちに「ヤマジノホトトギス」が咲いていた。

 花片が平らに開いているのが特徴だが、いわゆる紫の斑点が多い「ホトトギス」より上品だ。

 

 

 黄色い花の「キンミズヒキ」「ニガナ」「ジシバリ」も咲いていたが、1本だけだったが「オトギリソウ」を発見。

 鷹の傷を治せる秘薬「オトギリソウ」を人に漏らしてしまった弟が鷹匠の兄によって殺されたという物語がある。

 今も止血などに利用されている民間薬でもある。

 「春野山の村」も針葉樹が伐採され周辺の山並みが美しく見えてきたところが同時に見どころでもある。

 

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