山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

穏やかな陽ざしをたわわに実る

2025-01-27 21:35:48 | 野菜・果樹

 近所の裏山に実った柑橘みかんをいっぱいいただく。先日は花ユズなどをダンボール数箱をいただいたばかりだった。朝の野菜ジュースにはそのユズを毎日2個前後を投入したものだった。急峻な斜面にある小さな柑橘園には植えて間もないシークワーサー・デコポン・イヨカン・キンカン・カボスなども芽生えている。端に実っていた「夏ミカン」は全部収穫していいよ、と言われたので、1個だけ残してありがたく全部いただいた。まるでわが家の専属みかん園になったみたいだ。

  

 もう1本の「夏みかん」も適度に収穫したら、合計段ボール3箱分ほどになった。これは毎朝1個分はジュースに投入されている。残りの柑橘類はその地主が収穫して懸命に近隣に配っている。十年ほど前は、畏友の天野貢さんの山奥から段ボール5~6箱分を収穫してきて、この地主にも数箱引き取ってもらったことがあった。立場が逆転したのが面白い。果樹が大木になると個人では対応できなくなっていることが多い。

  

 そういえば、天野さんが病死する数カ月前、ハッサクの収穫をするために木に登っていたところ失敗して落ちてしまったことを想い出す。背中全体が内出血で紫色になっていたが、天野さんが近所の人に応援を頼んでくれて数人の女性が来てくれた。結果的には病院へ行ってシップをすることで事なきを得たことがある。このことから、後期高齢者はもう昔の杵柄は通用しないことを自覚すべし、ということだね。だもんで、果樹の持ち主が高齢者になると収穫できなくなり放置せざるを得ないということになる。

 

 このたびいただいた「ハッサク」も背負い篭いっぱいになっている。果樹園の地主は処分に困っているだろうから、今度はオラのルートで食品ロス解消のため適度に配分していくということとなる。果物は買えば高価なのでなんとも、贅沢な過疎地での豊穣ドラマでもある。だから、都会の人が過疎地や地方とつながると豊かさをお互いが共有できるのになー。

 

 

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桃栗3年柿8年ゆずの大馬鹿18年 !?

2024-11-20 23:17:02 | 野菜・果樹

   近所から声がかかり、ユズとカボスの収穫に行く。近所の裏山の斜面には柑橘類の果樹が並んでいて、ここ数年丸抱えでわが家がその果実をいただいている。というのも、酸味が強い果実の消費は普通では結構持て余してしまう。さいわい、わが家の野菜ジュースには酢や梅肉エキスを入れて柑橘類をほぼ毎日数個使っているから、年間にするとかなりの消費量となる。ニンジンの葉をはじめ訳あり野菜も活躍しているので野菜ロスはかなり少ない。

 最初は箱ザル3ケースの花ユズを収穫したが、「もっと持っていきなよ」と言われて、次の日同じくらいを収穫。その分は知人におすそ分けする。

 

 いただいた大量のユズやカボスは冷凍にしてわが家で穫れる野菜やブルーベリーやキウイをブレンドしてシコシコのどを潤して健康を保っている。上の画像は、左から花ユズ・本ユズ・獅子(鬼)ユズの大きさ比較だ。本ユズは「ユズの大馬鹿18年」というくらい、実ができるまでには時間がかかる。しかもとげが鋭く痛い。(画像は望月農園webから)

 しかし、花ユズは「一才ユズ」と言われるくらい数年でたわわな実が採れるし、果汁も多いので鍋料理などに重宝する。わが家では、皮を刻んで冷凍にもするので一年中薬味は欠かさないし、果汁はポン酢にも活用できる。

  (画像はedit oitaから)

 上の画像は左から、カボス・ユズ・スダチ。果実の大きさ・果肉の色・種の数が比較できる。カボス生産量は大分県が全国の95%を占めるほどの圧倒的なパワー。ユズの生産量は四国が全国の80%でそのうち高知県が54%のシェア、木頭村ユズが有名だ。

 

 近所のカボス(香母酢)を収穫してたら、「全部採っていって下さい」との張り紙の伝言があったのでお言葉に甘えてすべていただく。画像にある数のおよそ倍をいただくことになった。

 大分には樹齢2~300年もある古木のカボスがいくつかあり、古くから栽培されてきたことがわかる。さらにオラが注目してきた大分県村一品運動」の中でも、かぼすはその旗手としての役割を果たすようになったのは自然の成り行きだった。和宮様には毎年のように大分カボスが献上されている。見ず知らずだった近隣とのありがたいつながりが生きる希望に弾みをつける。

 

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スーパーフード「アマランサス」一本!!

2024-10-09 21:46:52 | 野菜・果樹

  春に「アマランサス」や雑穀の種を蒔いたところまったく芽が出なかった。芽の出る気配がなかったのでそこにインゲンの種を蒔いてしばらくしてその収穫をしていた時だった。ケイトウの花のようなものが出ていたので駆除せずそのままにしていたら、なんと2mほどの高さになってしまった。そこであらためて、これはアマランサスではないかと思い当たる。インゲンはすっかり収穫が終わり片付け作業をして、次の畝立てを開始しようとした時となっていた。ひょろっとしたアマランサスは倒伏の恐れがあったので支柱を打ってとりあえず補強することにする。

 

 アマランサスは、和名で「ヒモケイトウ」と言われるほどイネ科の雑穀ではなくヒユ科に属する。したがって、日本には鑑賞植物として江戸時代にやってきた。しかし、アマランサスは南米ペルー原産で、BC6年ごろのアステカ文明では主食で栄養価が高い植物だった。精白せずそのまま茹でたり炒めたりできるリン・マンガン・鉄などのミネラル豊富なスーパーフードとして最近は注目されているが、まだまだ知られていない。

   (画像は岩手・富沢商店から)

 WHOはアマランサスを「未来の植物」として評価をしている。近所でも一時栽培していたようだがいつの間にか消えてしまっていた。日本の白米至上主義の現状では雑穀で生業を営むのは難しそうだ。わが家のように玄米に5穀米をブレンドしている家はまだ異端でもある。低カロリーで老化防止や便秘にも良いというのに、築きあげた旨味をちょっと下げることは抵抗がある社会意識だ。だから、電力を減らすことより便利さのために原発もやめられない。日本の政治に利権が絡まる構造をなかなかやめられず許してしまうのと似ているというと飛躍だろうか。

 アマランサスの収穫は来月上旬ぐらいかもしれない。その間に台風が来ないことを祈る。初めての収穫を待って健康を維持したいものだ。きょうから衆議院は解散し選挙が始まる。変わらない政治に期待はしていないが、今回は政権交代が予測できそうだ。しかし、野党は批判ばかりで成熟していない。大きな過ちをしたら政権が変わる風土を育てないと政治は変わらない。

 

 

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ブルーベリーの収穫が始まった

2024-07-24 23:11:33 | 野菜・果樹

 うだる灼熱地獄の連日のなか、わが家庭菜園でのブルーベリーの収穫が始まった。そう言えば、戦後生まれのオラの記憶ではいつごろから市場に出回ったのかわからない。日本では、1951年(昭和26年)ハイブシュ系の数品種を、1962年(昭和37年)にラビットアイ系品種を導入し、1980年代には、水田転作や中山間地向けの推奨作物として高冷地を中心に栽培生産されるようになったという。

 だから、まだまだ新参者の果樹であることには違いない。たしかに、オラがブルーベリーを食べ始めたのは90年代に入ってからのように思われる。

  

 そもそもブルーベリーが世界に広がったのは、17世紀、ヨーロッパからアメリカに侵出した移住者が、ネイティブアメリカンからわけてもらい、そのおかげで、冬の厳しい寒さと飢えから生き延びることができたという。そこから、新参者のアメリカ人にとってブルーベリーは「命の恩人」であることをわすれてはならない。

 

 わが菜園のブルーベリーは、畏友の故天野貢さんからたくさんいただいた苗が育ったものだった。おそらく、その苗は13年以上は経ったと思う。最初は50cmほどの苗だったものがゆっくり成長し、今では2m以上も大きくなった。彼の厚い支援のおかげで今年は実がいちだんと大きくなってきたのは間違いない。先達の彼が遺してくれた果樹や野菜は今もってわが菜園に生きている。

 

 ブルーベリーは品種が多くて栽培の上ではいまだに混乱しているわが菜園だ。初期には赤い実となるので、ラビットアイ系の品種が多いのがわかる。ラビットアイ系は、暖地での栽培に向いており、甘味系で育てやすいが、皮の厚みや種のざらつきがやや気になる。ノーザンハイブッシュ系は寒冷地に適した系統で、果実は酸味系で大粒。舌触りは繊細で滑らかなのが特徴だ。主にこの2種が畑に混在している。

 

 ヨーロッパから勝手に土地を略奪した入植者は、労働の疲れを癒すために、ブルーベリー茶(葉や根)を愛飲した。近年ブルーベリー茶には、血液の清浄作用があることが明らかになったという。現代のアメリカ人はネイティブアメリカンに感謝の念と領土を捧げなければならないと思えてならない。

 宮崎県と宮崎大学が研究・試行したブルーベリー葉には「ポリフェノールの王様」と呼ばれるプロアントシアニジンが果実の7倍~10倍と豊富に含まれていることがわかり、血圧や血糖値を下げる効果、脂肪を減らすダイエット効果、美肌効果、ドライアイや眼精疲労の改善効果などの機能性があることが判明したという。これはぜひ、やってみる価値はありそうだ。 

 

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「上越丸えんぴつナス」の心意気!!

2024-07-22 22:37:54 | 野菜・果樹

 今まで、毎年挑戦しているのにナスの生育がうまくいかなかった。それが今年に限ってじつにスムーズに実をつけてくれたのだった。その理由は分からないが、永田農法を一部導入したせいかもしれない。といっても、特製の液肥を撒いたに過ぎないけれど。ひょっとすると、和宮様のご令嬢が直接植えてくださった偉業のせいかもしれない。

 

 さらには今回、鳥獣除けのネットを初めて利用してみた。カラスは実を盗み、シカは柔らかい葉を食害するからでもある。それがアブラムシへの警告にもつながったのかもしれない。結果的には、次々実を結んだナスはソーメンや冷や麦などの柔らかな具としてわが胃袋に投入された。残念ながら、その画像を残す前にツルっと口に入れ込む食欲第一主義が勝っていた。

 

 ところで、「上越丸えんぴつナス」という旨い伝統野菜が新潟にあるのを知った。「えんぴつ」と言うと細長くて、先がとがっているイメージがあるけど、そのナスを在来の卵形のナスと交配するうちに、上越地区の特産野菜となり「上越丸えんぴつナス」と命名された。

 ぷっくりとした丸さに少し先端がとがっているのが特徴。あくが少なく、果肉がとろけるような食感で、煮ても焼いても揚げてもおいしいナスだと評判だ。

 

 この上越地域在来のナスを守ろうと、平成26年に農業者3人で「上越丸えんぴつナス研究会」をつくって、種の保存と広く知ってもらおうと意気旺盛な活動をしている。その少数精鋭の心意気が素晴らしい。確かに、トロっとした甘みがたまらない。たまたまオラの歯が入れ歯直前の状態であるので、その柔らかい食感が気に入った。

 

 新潟県はナスの作付面積が全国一位で、新潟市は一世帯当たりのナスの購入量も全国一位という。収穫量では高知県が一位だが、消費量では新潟は第一位。新潟はナス王国でもある。初夢に見ると縁起が良いとされた「一富士二鷹三なすび」のことわざがあるが、家康はなすびが好物だった。当時、静岡の三保折戸地区で作られた「折戸なす」は、地温が高くなる砂地を利用して旬の早い技術があったという。

 明治以降、、その栽培は途絶えていたが、国の研究機関で保存されていた折戸なすの種をもとに生産者と連携して平成17年折戸なすの復活を果たした。現在家康公を祭る「久能山東照宮」に「折戸なす研究会」によって毎年初物の折戸なすが奉納されている。在来の伝統野菜の継続は、こうした心意気あるグループが活躍しているのが心強い。

 
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やっぱりキクイモを育てることにした

2024-06-19 22:24:04 | 野菜・果樹

 以前、セニョール先輩からいただいたキクイモが大繁殖して、畠どころか荒野も道路にも野生化してしまった。毎年露天掘りのように収穫していた。しかも、その泥を除去するのが一仕事で、秋から冬の寒さの中冷たい水洗いでブルブル震えながらの作業だった。その後、キクイモを畑から排除しつつ小さなカスまで焚き火で燃やすなど根絶に成功したのは3年前のことだったか。

  

 それが最近、菊芋に含まれるイヌリンが血糖値の上昇を抑える効果があり、また、カリウムは血圧の上昇を抑えることが再び注目されてきた。糖尿病予備隊員であるオラはやっぱりキクイモを食べなきゃと思い直し、いつもどおり急遽、ネットで種を購入し、ジャガイモ栽培を失敗した跡地に植え付けることになった。

 

 その後、畑の畝ではなく「雑草園」の根っこを除去した所に移植して定植することにする。もちろん、肥料はやらず水だけにする。大変だったのはこの雑草の根っこのしつこさだった。根っこの絡みはやはりツルハシの出番だ。鍬やスコップより出番はツルハシの方が多いのがわが耕地の特徴でもある。もちろん、「収穫」したツル性植物優勢の根っこは放置するのではなく焚き火の「エサ」にしないと周辺ではびこってしまう。

  

 キクイモはおよそ10本くらいを植え付けた。問題は照り付ける暑さだが、梅雨を見越して雨の降りそうな前日に作業を行う。その作戦が効いたか、一本も萎れることなく無事だった。あとはなにもせずに得意のグータラ農法で秋を待って収穫するだけだ。さて、どんな騒動がこれから起きるか戦々恐々だが、味は意外にうまいのが救いだ。放置してしまうと個体がぐんぐん増えていくから、どんどん収穫するのが野生化を止めるコツのようだ。

 

 

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上を向いてばかりの生き方は疲れます!?

2024-01-27 18:11:43 | 野菜・果樹

 やっと、キウイの剪定を終わらせる。寒さと寒風の中の作業なので老体にはこたえる。だもんで、4日間をかけてのんびりやることにする。今回は幅十数センチの古木を数本強剪定する。ここ数年、オラたち人間もキウイも後期高齢者となっているのでお互いにやれる範囲のことだけをやることを暗黙の同意としている。

                                                        なにしろ、秋には「エノキタケ」か「ナラタケモドキ」らしきキノコが生えてきてしまったからね。食べられそうだったんだけど、和宮様からダメ押しの命令が出たので逆らえませんね。

 

 伐ったところは墨汁を塗って雑菌が入り込むのを防止してみた。寒い日にはノコギリを使うのがいい。さすがに汗こそ出ないがじっとしているよりはいい。上ばかり向かって作業しているので、長くやっていると首が痛くなるので、適度に首を回すようにしている。人生上ばかり見てはいけない。下を見ることも大切なのだ。また、オスとメス株の枝が出会うように今回はかなり注意したが、こう言う出会いも人間の出会いと同じく思う通りにはいかない。

  

 なんだかんだで、棚の下は伐った枝の集積所となった。注意して歩かないと転びそうになる。毎年のことだが一年のうちにこんだけ溜まってしまう。しかし、これはいつの間にか、焚き火の原料となり、灰となり、またここへこんどは肥料として配布される。まさに、循環型農業を推進している気になっている。

 

 理想通りの剪定はいつもながらできないが、ジャングル状態からは脱出したのは間違いない。ほんとうは、魚の骨のようにきれいになるのがいいが、キウイも自由を求めているので思う通りには行かない。しかも、天に向かって伸びようとするからそれをなだめるのが難しい。収穫量も往年のようにはいかないが、朝のジュースにはいまだ欠かせない食材として活躍してくれている。

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「香酸柑橘」の代表

2023-12-22 00:45:14 | 野菜・果樹

 十数年前からときどき尾上さんち周辺でユズの収獲にお邪魔したりしていた。その近隣には大きくなったユズの木が多いが、みーんな高齢者となり収穫もできなくなったので、剪定を兼ねて収穫をしてきた。どうやら、農協が植樹を推進していたらしい。だもんで、その収穫量も段ボール数個にもなるのがフツーだった。最近はこちらも後期高齢者となりご無沙汰していた。そんなとき、先日どっさりユズを届けてくださった。(冒頭画像は2012.11のもの)

   

さっそく、調理に突入。ユズの皮をみじん切りにしたものは冷凍にしてうどんやそばの薬味に使う。そうすれば、一年中使うことができる。絞った汁は醤油と混ぜてポン酢にする。

 今年の冬至は12月22日だが、その日にユズ湯に入るのが江戸以降のならわし。冬至は湯治、柚子は融通と語呂合わせして風呂に入り、柚子で身を清めその強い匂いで邪気を払う。そうして、本格的な冬に備え無病息災を願うという気合いの日だ。

           

 とにかく種が多い。この種も焼酎に入れれば、化粧水に滑らかなお肌の手入れに有効だ。   

「桃栗3年、柿8年、梅はすいすい13年、柚子は大バカ18年、りんごニコニコ25年、 女房の不作は60年、亭主の不作はこれまた一生、あーこりゃこりゃ」と言われるほど、実生からの栽培は時間がかかる。そのため、ほとんどの苗は接ぎ木などから増やしていく。

   

 千切りにした皮をいよいよユズジャムにしていく。絞り汁の残骸の内果皮の袋も栄養があるのでジャムに入れる。「香酸柑橘」(コウサンカンキツ)とは、甘味がないためすぐには食べれれない酸味や香りが豊かな柑橘類のこと。その在来種は約40種あるという。その代表格がまさに奈良時代から栽培されてきたユズだ。

       

 カインズホームで買ってきた瓶にジャムを詰める。十数個作ってお世話になっている近隣に配る。こうして、かつて農家収入に貢献したユズも高齢者になったものの周りの人をちょっとしたほっこりする存在となった。長い棘に何度も刺されたけれどね。

 

 

  

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栽培発展途上のキウイ!!

2023-11-17 21:44:09 | 野菜・果樹

  わが家の放任農業の優等生であるキウイを収穫する。長い夏だった今年の異常気象はわが農作業にもあちこち影響した。したがって、キウイも短い秋のため収穫が例年より10日ほど遅くなった。和宮様のご命令も日々の天候を踏まえての緻密なご託宣だった。今年の収穫量は往時の四分の一ほどしかなかったが、一つひとつの個体は大きい。わが家の柿も栗もキウイも人間もみーんな後期高齢者となってしまった。

           

 キウイも老木になって、所々にキノコが生えるようになってしまった。このキノコはおそらくナラタケモドキと思われる。いっぱい群生すればこれも食べられる。根元周辺ではときどきブンタンくらいの大きさの「オニフスベ」も発生したこともある。これも食べられるがその時期を見分けるのがむずかしい。新しい幹を育てればいいのだがなかなか太い幹を伐採する勇気が出ない。

    

 たわわな実もいくつかあったが実が例年より少なくなったことは事実だ。とはいえ、味の旨さの美味は変わらない。品種はヘイワードだが、これはニュージランドのヘイワード・ライトさんによって発見・開発栽培に成功、原種の小さなサルナシを改良して緑の果肉の大きいものだった。1920年代のことで、そこからアメリカやカナダに栽培が広がる。それから、昭和40年(1965年)ごろアメリカから日本に輸入される。だから、果樹としてはまだ発展途上の存在かと思われる。

            

 最近は果肉が赤っぽいものや黄色のものや皮ごと食べられるものも出てきたが、どうも甘すぎてなかなか決定打にはもう一歩というところ。とはいえ、食物繊維・カリウム・鉄分などは果物の中ではトップクラス。夜食べると睡眠中の腸内環境にいいらしい。中山間地にはよく見かけるキウイ棚だけどその多くはジャングル状態が多い。もったいないね。剪定だけでもやってあげるとわが家のように小さな生き甲斐が見えてくるのだが…。

 

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ブドウじゃないけど、最盛期だよ

2023-08-04 22:55:56 | 野菜・果樹

 ブルーベリーを故天野貢さんからいただいてから十数年となる。その木が背の高さを越えて今年は過去最高の収穫を迎えた。最初は膝ほどの高さで実ができるかどうかもわからずのスタートだった。成長がゆっくりだったのがぐうたらなオラにはぴったりだった。失敗して枯らしてしまったこともたびたびあったが、挿し木をしたり新たに購入したり友人からいただいたりしながら、今では数十本となった。おかげで、今年はブドウのようなたわわな実も出てきた。

       

 ほとんど放任状態の生育だったが最近は肥料をあげるようになってきたせいか、樹も期待に応えてくれるようになってきた。市場に出していないので収穫したものは近隣や友人にお裾分けしている。基本的には生食もしているが毎朝の野菜ジュースにはたっぷり混ぜ込んでいる。

       

 日によっては、1kgを超えることもある。先日大きめの粒だけを計ってみたら600gを超えた。大・中・小と大きさによって分けている。ややすっぱい「小」はジュースやジャムにする。さすがに、大きいものは甘いのは言うまでもなく生食。

 とはいうものの、甘いかどうか収穫どきの判断がじつに難しい。収穫しても完熟するわけでもないので、そのタイミングは研ぎ澄まされた感覚に頼るしかない。

           

 収穫には和宮様が先頭になって馳せ参じてくださる。和宮様も味を確かめながら収穫判断の難しさにため息を漏らすほどだ。実にちょっと触ってポロリと落ちるくらいがいい。やはり触って柔らかくなったのがうまい。例年だとヒヨドリやシカの食害もあったが、今年はどういうわけか少ない。知人から提供された害獣除け忌避剤の効果もあったのかもしれない。

 オラが若かりし頃には、まだブルーベリーという果物は出回っていなかった。1990年代観光農園でブルーベリーを初めて食べた記憶があるくらい。歴史はまだ浅いが、原産の北米ではネイティブインディアンが大切に栽培してきた。イギリスから移住した入植者・アメリカ人が飢えを克服できたのは、ネイティブインディアンがトウモロコシやブルーベリーを紹介してくれたことを忘れてはいけない。

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