山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

「桜を見る会!?」をゆるりと…

2023-03-20 19:12:25 | 行事

  前日の雨で桜が散ってしまうのではないかと心配したが、ぽっかり晴れ間に恵まれた花見となった。ハナモモやソメイヨシノは全面開花とは言えなかったのが残念だったが、枝垂桜や見事なマンサクの黄色の花が尾上邸の庭を飾った。

        

 とりわけ、これだけの大木になったマンサクを見たのは初めてだった。まるで、満開の黄色い桜と言おうか秋のイチョウの黄葉と言おうか、豪快だった。春を告げるほんのりとした小さなマンサクしかイメージがなかった。

       

 尾上邸工場前で、税金・補助金・後援会からの予算のない自前の「桜を見る会」が行われた。わが家と同じ「ヒメコブシ」の花びらが舞う会場には20組ほどの親子らが参集した。こどもらも里山の山並みに囲まれた川・田んぼ・庭だけではなく、工場の屋根やデッドゾーンの探検を楽しんでいた。もちろん、ドラムカンカマドも登場。オイラもダッチオーブンの焼き芋で参入した。三々五々の交流がそこそこ始まっていて、参加メンバーのLINEグループ化も提案され、積極的に了承された。

         

 軽トラックの荷台でなんと、抹茶が振舞われていた。まさかそこで茶道教室が行われるとは想像だにしなかった。中学生や高学年女子が一時その弟子となった。チェンソーやナタでハードな伐採をしてきたイメージの強い黒ちゃんの引き出しの多さには舌を巻く。また、その友人の栗ちゃんは焼鳥を焼いて親子を喜ばした。60歳台を超えるおじさんたちとヤングママさんたちとのコラボが見事に実現していた。

         

 いつものように、七輪で食後にオイラがコーヒー豆をフライパンで焙煎したとともに、ハトムギとハブ茶の豆を焙煎していると男の子がやってきて手伝ってくれた。このブレンド茶は、最後の片づけが終わった時、「会」の締めとしてみんなに飲んでもらった。

         

 また、羽釜で炊いた赤飯がニッシーから提供された。シンプルだが味付けがいい。そんなことでいつものことだが、お腹がパンパンとなる。プレーパークのメンバーと尾上ガーデンコンサート仲間とが初めて出会うつながりもあったが、結果的に「一味同心」?となった空間となった。このコラボは、新たな地域づくりの根拠地になりそうな予感がする。

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蒼天に誘われた産業まつり

2019-11-16 19:10:49 | 行事

 浜松・春野の国道362号を走る車はどんどん「はるの産業まつり」会場に吸い込まれていく。天竜高校春野校舎の秋葉太鼓が蒼天の秋を叩く。ふだんの山里ではなかなか見られない食材や用具が一挙に開示され、飲食も楽しめる。

      

 ただし、売る側と買う側とがそれぞれ一方的に完結するだけの関係に疑問を持つことが多く、毎年参加することはなかった。が、地元から関係する人も多く、ふだん会えない人に会えるのも楽しみの一つだ。また、ここならではの食材に出会えるのも期待できる。

        

 初めて食べたのは、チョウザメの炭火焼きだった。食べてみるとまさに焼き魚の上品な味が魅力的だ。これはじゅうぶん商品化できると思えた。ただし、販売側はまだ慣れていないのがわかる。

      

 高校生が作ったスコーンを食べてみた。春野茶をブレンドしたものにチョコレートをかけてある。おじさんにはチョコは必要ないと感じるが、お茶の風味は伝わってくるのはグッドだ。それに、栞をサービスにいただき、そのマスコットキャラクター「はるてん」が一番良かった。春野を象徴する「きのこ・やしおつつじ・お茶・鮎・天狗・秋葉神社」らしきイラストが組み込まれている。

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蕎麦のはしごで「新そばまつり」

2019-01-19 17:26:13 | 行事

 お昼前に着こうと「新そばまつり」の会場・浜松市佐久間協働センター駐車場に急ぐ。今年で21回目を迎える。急峻な山々に包囲された佐久間は広い平地がないと言ってもよい。十数年前、住処を探しにやって来て山を独り占めできるような借景がとても気に入った場所でもある。会場に到着したときは来場者が少ない感じがしていたが、お昼ごろにはぐんぐん人の波が押し寄せていた。

      

 まず最初、行列に並んだのが会津磐梯からきた「高遠そば」だった。しかし、先に支払いをしてから並ぶのを知らないで並んでいた。前の人が教えてくれたのであわてて会計を済ますと、割りばしをくれた。割りばしの先端に赤とか黒とかの目印があって、順番が来たらそれを見せてメニュー替わりとなるシステムだった。

           

 「高遠そば」は、大根おろしをそばつゆに混ぜて食べるシンプルなもの。「かけそば」は、焼きネギとキクラゲにネギが入っている。われわれの感覚だとかけそばには何にも入っていないのが常識なのだが、ずいぶんリッチな「かけそば」だ。手打ちそばの味はもちろん汁のコクがうまい。三杯目に食べたのは地元の「かけそば」だった。さすがに、満腹になったが気がついてみると、みたらし団子も食べていた。

        

 物産展の長野・阿智村の店は、きのこやリンゴの詰め放題とかのアイディアをはじめ、品物の種類といい物量といい旺盛なパワーがある。それに対し、地元の物産の質量がどこも貧弱なのが残念。いわば、長野や福島の「外人」部隊と地元行政に支えられてなんとか現状を保っているような気がしてならない。「外人」の力を得ながら「地元力」を高めるしたたかさが必要だが、担い手の若い人が少ないのも致命的だ。

 春野町でも同じような壁にしばしば直面する。人ごとではないのだ。「外人」の力を借りようと動くのはまだ健全だ。むしろ、それすらやらず愚痴を吐くだけで流れに流されていく現状が少なくない。これでは大都市の一人勝ちとなる。いや、これは日本全体の過疎地を襲う課題でもある。担い手のパワーを養成する場の必要性を痛感してならない。

     

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久しぶりに「はるの産業まつり」に行く

2018-11-17 19:05:50 | 行事

 和宮様からの拝命により、43回目を迎える地元の「はるの産業まつり」に同行することとなった。つまりは買った荷物を運搬する任務である。開会前だったが浜松の巨大なゆるキャラ・出世大名家康と磐田市の霊犬「シッペイ太郎」が会場に迎えてくれた。悉平太郎は紅白の綱と赤い褌が特徴だ。

     

          

 会場には触れる移動動物園があったり、「チョウザメ」タッチプールがあったりしたほか、70店舗ほどの出店がぎっしり並んだ。職員や関係者の頑張りで舞台も例年以上の多彩な出演者で賑やかになってきた。隣の国道にはぐんぐん会場につめかける車の列で渋滞気味だ。

     

 過疎化に悩む町としてはそれは画期的なのは間違いない。しかし、モノの売り買いだけの「まつり」であったり、行事をこなすだけが目的だったりする陥穽におちいりがちだ。そんなこともあってしばらくまつりには遠のいていた。地道な商工業発展のための活動がなければこれはバブルなのだ。

        

 そんな疑問がいつも離れなかった。要の商工会の活動がまったく目に見えない。地元の気田商店街はシャッターだけが目につく。身近なスーパーは開店したのか閉店したのかわからないほどに活力がない。それらを一つずつ改善・前進していくための「産業祭」にしないとイベントの運営だけに目を奪われてしまう。まちづくりと商業発展とを一体にしないと本物は育たない。その意味での官民協働のイノベーション・心意気が問われる。賑やかな雰囲気が漂う中、そんな冷めた感覚がぬぐえない秋のイベント参加となった。

 

 

 

    

 

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フェアレディ「Z」のロゴもこんなに!!

2018-05-27 23:01:00 | 行事

 「第8回オールドカーin K’z ROAD」イベント会場のふれあい公園に初めて見に行く。公園入口にはさっそく「T型フォード」のトラックが特別展示されていた。アメリカがフォードシステムで自動車を大量生産していき自動車王国を席巻していく先駆的自動車だ。

 

          

 「Ford」のロゴの下には「made in USA」と誇らしげに刻印されている。1908年から1927年までモデルチェンジしないで生産してきた帝国アメリカを支えたフォードだ。

 そのアメリカに米日産初代社長として乗り込んだのが春野町出身の「片山豊」さんだ。かれをリスペクトする記念イベントが8回目を迎える。彼が開発したスポーツカー「フェアレディーZ」も多く集結した。

 会場の乗用車のロゴデザイン「Z」に絞って集めてみたら、微妙な違いがあるのがわかった。それぞれの車本体の貴重なデザインや性能は、車に興味のないオイラの範疇外なので、まずはエンブレムデザインに限ることにする。「フェアレディ」は貴婦人、「Z」はアルファベットの最後なので「究極」を表す。

 

       

       

           

                

                

 Z文字の大小、文字の中にある点は3個ありよく見ると四角型だった。また、Z文字も微妙な変化もあり、その文字の斜めの線だけ盛り上がっているのもある。輪の丸形もそれぞれ違いや装飾があり、その帯状の突起の有無も見どころだ。もちろん、背景の鮮やかな色彩もさることながら、ツルツル・ざらざらの感触も違いがある。

 食べ物や自動車部品の売店も出ていたが、地元春野町からの出店が少ないのが気になる。イベントの運営に追われ、地域への波及効果や狙いまでのコンセプトがやっぱり欠落している。                 

 

 

    

 

       

 

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大根を出すことにした

2017-11-24 20:06:10 | 行事

 明日の「里山コンサート」に大根を中心に出店することに急遽決める。

 というのも、いつも二股だった大根が意外にも真直ぐな大根を収穫できたことだった。

 畑の石が少なくなり土壌改良が進んできたということでもある。

 

 ドイツ原産の「紫大根」も順調だ。これを甘酢漬けで食べるとじつに旨かった。

 皮は紫色だが肉は白く、酢を入れると全体が赤くなっていく。しかも、パリパリとした食感が小気味いい。

 

             

 さらに、蕪と間違えた「北京紅芯大根」は、逆に外の皮は白いが肉は見事に真っ赤なのだ。

 同じように、甘酢漬けで食べると三日目以降くらいが食べごろだ。薄くスライスすればサラダの色づけに貢献できる。

 

    

 午後から「里山コンサート」の会場となった「長命寺」に行き、スタッフが出店の準備をする。風が強いのでテントは骨組みだけにし、机のセッティングをする。

 みんな慣れた手つきでテキパキとやるので短時間で終了できた。しかも、明日は穏やかな晴れ日和のようだ。

       

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お寺でハープコンサート

2017-11-23 21:16:54 | 行事

 町内でまちおこしに奮迅する地元の尾上さんが主宰する「里山コンサート」が明後日に迫った。

 会場を近くの「長命寺」に変更して、二人のハーピスト=北村直子さん・斉藤充子さんをお呼びする。お寺とハープとのコラボが見ものだ。

 きょうはときどき突風もあり寒さもバカにできない環境だったので、その意味でも会場変更は妥当だ。

 

          

 地元産の食材で構成されるお弁当も毎回大好評だ。(画像は一昨年のもの)

 一年に春と秋二回のコンサートをこの過疎地で開催するが、いずれも100人を越す参加者・スタッフに恵まれている。担い手も参加者も残念ながら地元が少ないのが悩みだが、スタッフの結束も参加者のリピーターも高揚しているのが心強い。

 あす、準備のためにお寺に駆けつける。地域のためならと快く会場を提供してくれたお寺の心意気にはいつも励まされる。和宮様はお弁当の献立や食材の確保にいろいろ配慮していただいている。

 オイラも準備をはじめこのところ毎回出店することにしている。菊芋の味噌漬けは納得いく味にやっとたどり着いた。  

 

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やっぱり手打ちそばでしょ!

2017-01-22 18:01:07 | 行事
 佐久間ダムのある急峻な山奥で開催された「新そばまつり」に直行した。
 廃校となった旧佐久間中学校の校庭に車を止める。
 駐車係は現地の人や中高生が活躍しているのがいい。

                             
 人気のあるそばはいつも会津の蕎麦でなかなか行列が少なくならない。
 並ぶのが嫌いなオイラはすいているほうの店に並ぶ。
 昼時にもかかわらず参加者数がいつもより少なくなってきている気がする。

   
                                  
 最初に食べたのは、「飛騨深山蕎麦」の自然薯そばだ。
 汁が薄めで自然薯も緩すぎる感じが不満だったが、手打ち蕎麦らしさはあった。

      
 二杯目には「NPO法人佐久間がんばらまいか」のかけ汁を食べる。
 こちらは素人なのか茹で過ぎと蕎麦が短いのが気になった。

                                
 知り合いが手打ち蕎麦を懸命に作っている姿が美しい。
 イベントを続けていくことは初回以上にむずかしいことを痛感する。
 つねに危機意識と課題を明確にしながらも楽しく続けていくのが大切だ。
 
 
   
 
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佐久間・新そばまつりでツルツル三昧

2016-01-16 19:19:07 | 行事
 朝早くに急遽、佐久間町の「新そばまつり」に直行する。
 今までだと列に並んでやっと手打ちそばを確保しなければならなかったが、早めに着いたので並ばずそばを確保する。
 最初に、温かい「飛騨深山の自然薯そば」をいただく。

                               
                            
                       
 次に、冷たい「会津の高遠そば」を食べる。
 つまりは、ざるそばというわけだ。
 日陰で食べると寒いので陽当たりの良い所でツルツルする。

       
 さすがに、腹もいっぱいになったので買い物がてら歩くことにする。
 地元の「野田やまびこ会」は、休耕地を借りてそばを栽培している。
 県外から来た店は慣れているせいか、商品もそのレイアウトも売り方も上手だ。

 最後に、地元の「かけそば」をネギ・七味・ユズで食べる。
 お昼前に三食食べるのはさすがにチョー(腸)満杯となる。

                               
 天気よし、山並みの鋸状凸凹よし、手打ちそばよし、スタッフの高校生らしき若さよし。
 18回も続いている「そばまつり」にかける住民の思い入れに頭が下がる。
 これがルーティンワークに終わらず、新しい課題に向かって突き進んでいくことを願って止まない。
 ごちそうさまー。
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イベント・組織を持続させる難しさ/産業まつり

2013-11-16 20:24:20 | 行事
 午前中にシイタケを収穫して天日干し。
 落花生も天日干し。
 それほどに秋晴れの一日だった。
 
 午後は近くの「産業祭り」に向かう。
 舞台では「健康体操」が行われている。
 おなじTシャツの女性たちが多いのは、組織力がすごいのだな。

 しかし、祭り全体はどうも活気がない。
 出店者も少なくなっていて、しかも地元の店も年々減少しているようだ。

                    
 組織が大きければ高ーい出店料は痛くないが、個人で出店の場合は赤字かも。
 「魂」とか「情熱」とか「こだわり」とかがないと、イベントは活気を失う。

 それがルーチンワークとなってしまうと、主催者もお客も魅力を見出せない。
 とりわけ、行政がらみだと担当者の戦略が問われる。
 浜松市は市長のふんばりで「協働」を掲げてきたが、実態はますます後退している。

 合併によって仕事も多忙化しているし、クリエイティブな仕事ができにくい。
 「町おこし」と連動しなければ、単なるモノの売り買いだけの市場になってしまう。
 型破りな住民と行政マンが参画できる仕組みが必要だ。

 自動車の誘導係はとある会社が請け負っていたが、「それを担う住民ボランティアを育てていればもっと安上がりに運営できるのになー」と、帰りの車でブツブツ。
 過疎の中山間地はますます迷宮入りだ。
 
 
                        
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