前日の雨で桜が散ってしまうのではないかと心配したが、ぽっかり晴れ間に恵まれた花見となった。ハナモモやソメイヨシノは全面開花とは言えなかったのが残念だったが、枝垂桜や見事なマンサクの黄色の花が尾上邸の庭を飾った。
とりわけ、これだけの大木になったマンサクを見たのは初めてだった。まるで、満開の黄色い桜と言おうか秋のイチョウの黄葉と言おうか、豪快だった。春を告げるほんのりとした小さなマンサクしかイメージがなかった。
尾上邸工場前で、税金・補助金・後援会からの予算のない自前の「桜を見る会」が行われた。わが家と同じ「ヒメコブシ」の花びらが舞う会場には20組ほどの親子らが参集した。こどもらも里山の山並みに囲まれた川・田んぼ・庭だけではなく、工場の屋根やデッドゾーンの探検を楽しんでいた。もちろん、ドラムカンカマドも登場。オイラもダッチオーブンの焼き芋で参入した。三々五々の交流がそこそこ始まっていて、参加メンバーのLINEグループ化も提案され、積極的に了承された。
軽トラックの荷台でなんと、抹茶が振舞われていた。まさかそこで茶道教室が行われるとは想像だにしなかった。中学生や高学年女子が一時その弟子となった。チェンソーやナタでハードな伐採をしてきたイメージの強い黒ちゃんの引き出しの多さには舌を巻く。また、その友人の栗ちゃんは焼鳥を焼いて親子を喜ばした。60歳台を超えるおじさんたちとヤングママさんたちとのコラボが見事に実現していた。
いつものように、七輪で食後にオイラがコーヒー豆をフライパンで焙煎したとともに、ハトムギとハブ茶の豆を焙煎していると男の子がやってきて手伝ってくれた。このブレンド茶は、最後の片づけが終わった時、「会」の締めとしてみんなに飲んでもらった。
また、羽釜で炊いた赤飯がニッシーから提供された。シンプルだが味付けがいい。そんなことでいつものことだが、お腹がパンパンとなる。プレーパークのメンバーと尾上ガーデンコンサート仲間とが初めて出会うつながりもあったが、結果的に「一味同心」?となった空間となった。このコラボは、新たな地域づくりの根拠地になりそうな予感がする。