朝起きたら室温は9度だった。一桁になったのは今年初めてのことだった。外を見たら一面霜が降臨しているのがわかった。どうりで寒い。

室内ではふだん靴下を履かないがそのまま寒いのをがまんして外に出てみる。圧巻だね。自然の摂理の厳粛を隅々まで貫いている。わがもの顔だったコセンダングサもさすがに霜の脅威で萎れていた。シシトウやトウガラシの葉も萎れてきたのであわてて来訪中の娘に赤いトウガラシを収穫してもらった。

紅葉のカエデも葉を広げながらも「霜焼け」を甘受している。あわててニンニクのススキマルチの作業を優先する。畑の雑草の山を運んで急遽焚き火することにする。火おこしに自信のある娘がファイヤーキーパーに専念してくれた。

背の高さほどもあった雑草も娘の奮闘でずいぶん小さくなってきた。雑草の多くはやはりコセンダングサやカボチャのツルだった。雑草のマルチを畑でやってきているがやはり種がこぼれることを考えると燃やしたほうがいい。

火がもったいないのでうどんを茹でることになる。麺類にこだわる和宮様もエプロンをかけて茹で加減の指導にくる。畑のシュンギクを収穫してうどんに入れる。ついでに、焼き芋や焼きサンマの常連と殻付生落花生も参入しメニューも多彩に。夕飯はこれで決まり。霜に始まり焚き火に至るあわただしい一日となる。娘の活躍で畑の片づけ作業も数日分は稼いだのも特筆すべきことだった。