山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

国道でキノコ狩り!?

2024-11-04 21:39:31 | 食彩・山菜・きのこ

   和宮さまがお忍びでウォーキングをしていた時、国道沿いで食べられるキノコを発見したという。さっそく現地を見に行ったら、なんと、「ノウタケ」(ホコリタケ科)だった。久しぶりだ。かつてときどき公園で見た時もあったが、ほんとうに脳が転がっている怪奇な形をしている。ガードレールの手前の道路側にノウタケがあった。画像でも道路の白線が見えるから、歩いていると踏んでしまう所に奇跡的に出ていたのだった。

 

 表面を触るとスポンジを触っているようなビロード状の滑らかさがあった。同じ仲間のホコリタケは細かいとげ状があり、大きさも小さい。ノウタケはコブシくらいの大きさでシワがあるのが特徴だ。両方とも、食べられる。たくさん採れたホコリタケはシチュウーなどに入れて美味しく食べてきた。

  

 両方とも、肉が白いと食べられる。さっそく割ってみたら白かったものの、家に帰って食べる準備をしようとしたら、肉が黄色くなってきたので調理はやめることにした。ノウタケは癖のない味だが、いい出汁が出てうまい中華スープができるというが、残念。

 

 ノウタケの場所から10mほど歩いてみたら、ガードレールの内側すぐに「ムラサキシメジ」(キシメジ科)を発見。手が届くところに群落となっていた。ムラサキシメジは、植物を積み置くところに多く見かけるが、ここでは湿気がありまわりには枯れた植物が豊富にあった所だった。

 

 ムラサキシメジは場所によっては大量に収穫できるが、埃っぽい味が気になって積極的な料理はしてこなかった。バター醤油にニンニク・生姜を入れた炒め物だと埃っぽい味は解消され、美味だという。笠の表面は、見事な紫のものもあるが、中央にわずかな紫しかないものもある。仲間の種類も多いので、図鑑やキノコに詳しい人からの情報が大切だ。それにしても、食べられる野生キノコが国道沿いにあるとはなんという奇遇だろう。

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狭山茶名産地から踊るキノコが

2024-10-07 21:41:07 | 食彩・山菜・きのこ

 きょうのお昼前に宅急便が届いた。段ボールを観たらお茶のマークがあった。ひょっとすると狭山茶かもねと、いつものようにドキドキしながら段ボールを開けてみる。するとなんと、ピンクの包み紙のクッションの下からいい匂いのキノコがちらりと見えてきた。

 

 取り出してみると、天然のマイタケだった。送り主はわがキノコ・山菜の師匠だった。師匠のブログを覗くと、昨日午前4時ごろ集合し雨続きだった山梨の山を歩きながら、命がけで収穫してきたものだった。大きいのは3.6kgもあったという。それもなんと大小合わせて7株も群落を形成していたというのだから、そのそばできっと「マイタケ音頭」を踊ったに違いない。

 

 オラも昔は山中で遭難しそうになりながらマイタケを発見したときは、「マイタケ音頭」をひとり踊ったものだ。 濡れてしっとりした道なき奥山に颯爽と歩いた師匠は、そのようすを【分け入っても分け入っても濡れた山】と詠んだが、どこかで聞いたような気がした。そんな俳句は種田山頭火しかいない。【分け入っても分け入っても青い山】が本歌だ。さらりとその蘊蓄がはみ出してしまうのも師匠らしい。

 

 いただいたマイタケをよく見ると、色が微妙に違う。黒マイタケに白マイタケもどきということかな。根っこがあるから天然ものであることがわかる。料理が得意の和宮様は、「こういうものは早く食べるのが鉄則なのじゃ」と、さっそく天ぷらの準備にと下ごしらえに入る。

 

 すると、やや遅くなった昼食はもちろんマイタケの天ぷらだ。甘長唐辛子は畑からのものだが、これも採りたてのものだけにマイタケに合う。昨日の早朝に収穫したものが、きょうの昼には天ぷらとして食べられるという、「リニア」なみのスピードに信じられないほどの感覚をもって、美味しくいただいたことは言うまでもない。

 

 世界はいまジェノサイドが力ずくで強行されていることがフツーになってきた。日本では金で政治を歪めることがフツーにいまだ浸透している。原発もいつの間にかフツーに話題から消えた。そんな中、天然マイタケを探索していくというロマンは貴重だ。それも必要以上に取り過ぎないよう配慮しながら毎年の恒例としている幸せ。日本や世界が忘れていく自然とともに生きるというかつての「里山主義」の価値が人間としてとても深い意味があることを改めて感じ入るマイタケ便だった。

 

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ハトムギ茶を作る

2024-07-15 22:02:24 | 食彩・山菜・きのこ

 ハトムギ茶を毎日飲むと、「美肌」、「体の老廃物排出・利尿作用のデトックス効果」、「アレルギー炎症の抑制」、「生活習慣予防」などが期待できることは有名だ。ここ数年、ハブ茶とブレンドして飲んでいるが、コーヒーとともに利尿効果はてきめんだった。とにかく、野生化したときの生命力は半端ではない。最近は野生化したその苗を除草するのがひと仕事となっている。野生化したその一部の実を焙煎する。

 

 20分ほど中火で焙煎していると、いい香りが匂ってくる。焦がさないよう注意しながら焙煎を止めていく。そのころ合いはまだ習得していないが、焦げ具合で判断する。少し冷ましてから殻ごと粉にする。

 

 ミルで焙煎した実を数秒で粉状にする。約8割がた粉になる。ハトムギパウダーの完成だ。と言っても、実を厳選するほどの余裕はないので全粒粉状だ。ゴミは網でかなり除去しているが、一部混じっていることは避けられない。

 

  茶色くなったパウダーをお茶パックにスプーン大を二杯入れてみる。これだけだと、薄い蕎麦湯のような味でパンチがない。そこで、実際には、これと同量のハブ茶、つまり焙煎したエビスグサの種それぞれのパックを沸騰したやかんに投入してブレンドする。飲んでみると味は麦茶もどきとなる。分量によって、濃くなったり薄くなったりするが、濃すぎると胃に負担がかかる。やはり、漢方薬だからね。夏は冷やして飲んでいる。飲み続けると健康を維持できる気がしているけど、加齢に効果があるかどうかはまだわからない。エビスグサも野生化しているので、予算ゼロでハトムギ茶とハブ茶を同時に飲めるというわけだ。これを市販で買うとなると結構な価格となる。

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コゴミはワラビ・八ツ頭となった!?

2024-04-15 22:48:34 | 食彩・山菜・きのこ

 数株だったコゴミはいつのまにか広い畑となった。日陰だったデッドゾーンがいまやコゴミを踏まないように歩くようになったほどだ。おかげで、最近は食べきれないので近所や友人におすそ分けするようになってきた。ぐうたら農法そのものの真価?が出ている放任極地の畑だ。

  

 コゴミの収穫は一週間以内がいのち。一日でものんびりしていると、あっという間に時期を逃してしまう。きょうが最終日となりそうだ。ヤマビルも徘徊しているのでそそくさと収穫して、水洗いして近所に配る。さいわい、近所で栽培している人はいない。一昨日、焚き火会をしたときもその場で収穫して友人に食べてもらう。そのうえで、コゴミの根っこの株をプレゼントしたばかりだ。ついでに、ヤマウドの新芽の酢味噌あえを味わったり、裏山でワラビ採りも行う。

 

 近所にコゴミを持っていったら、肥料袋いっぱいのヤツガシラの親株と子株をいただく。親株だけで十数個もあったからオラの頭が八個あっても足りない。このへんが過疎地の醍醐味で、平身低頭して今回もありがたくいただく。

 

 さらに、近くの知り合いにもコゴミを持参したら、採りたての太いワラビをひとつかみいや両手でたっぷりいただく。これだけ状態のいいワラビがそろうのも過疎地ならでは贅沢だ。わが裏山では量は採れてもこれだけ太い良品は収穫できない。市場に出しても遜色ないワラビだった。山菜が身近に手に入る豊穣を都会は今こそ学ばなければならない。

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山菜を食べ始めた

2024-04-10 23:09:08 | 食彩・山菜・きのこ

 裏山の麓に「コゴミ」が一気に伸び始めた。芽が出るのが昨年より一週間ほど遅れてはいたが、収穫はもう遅いぐらいだ。急いで収穫して即座に水洗いしてごみを取り40秒ほど塩を入れて湯がいていく。ゆですぎると食感のシャリシャリ感がうしなってしまう。いつもの通り、醤油マヨネーズでいただく。縄文時代の遺跡からもコゴミの化石が発掘されており、日本人の食材としても貴重な栄養源でもある。

   

 とにかく、一気に伸び始めるので3月下旬から注意していたので、なんとか間に合った。これが三日ほど遅れるともう時期を逃してしまう。第2次収穫は週末になりそうなので、また様子をしばしば見ておくことにする。今度は、ベーコンか和え物で食べてみようか、楽しみな春到来だ。

 

 そのコゴミの隣には、いつもの「わらび」の群生地がある。きょうだけでもバケツからはみ出すほどの収穫があった。わらびは次から次へと芽が出るので安定的な収穫を楽しめる。そこがコゴミと違う。ただし、アクがあるので灰を常備しておくことを忘れてはいけない。和宮様はすでに収穫を終えていて先週にはご相伴させていただいた。

   

 ずいぶん少なくなってきたが、「タラノメ」も順調に芽を出してきている。きょうが初めて収穫したが、裏山のタラノキが見当たらない。棘だらけですぐ背が高くなるのでぞんざいにしてしまった結果かもしれない。来週には第二次収穫となるはずだ。

  

 畑に定植している「ヤマウド」から新芽が出てきた。これだけでも天ぷらにしてもじゅうぶんおいしい。一昨年はやや乱獲したせいかあまり採れなかったが、今回は自粛したせいか、期待できそうだ。バタフライガーデンでのヤマウドの生育は日当たりが悪いせいかやや遅れているが、やっと新芽が出てきた段階だ。今月下旬には収穫できそうだ。わが家では、山菜とともに春を迎える。

         

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コゴミを移植する

2024-03-22 22:15:25 | 食彩・山菜・きのこ

 わが家と裏山との境は日陰でしばらくデッドスポットになっていた。そこに、コゴミの苗を植え付けてからどのくらいたったのだろうか。コゴミにとっては環境が良かったようでどんどん増殖していき、最近では通路にまで進出してきた元気の良さだった。そこで、畑の方の日陰のあるスペースに十数株を移植することにした。

   

 コゴミの正式名はクサソテツ(草蘇鉄、コウヤワラビ科)。その若芽をコゴミ(屈)といい人気のある山菜だ。灰汁も無く、30秒ほど茹でればすぐ食べられる。若芽の1本だけを残して収穫すれば絶滅することはない。

  

 毎年、4月上旬には収穫が始まるからあと2週間もあれば収穫が始まるが、移植した苗は若芽をつけてくれるかどうか。コゴミは収穫してまもなく萎れてしまうので、スーパーなどに出回ることは少ない。その意味で、貴重な春の山菜だ。

 

 上の画像は、2022年4月11日に撮影されたものだが、それぞれのコゴミは太いランナーの地下茎によってつながっている。防草シートの下にもぐりこんだ根を掘り出すのに手こずってしまった。「放置するだけではいけないぜよ」というわけだ。これから雨が続くという予報なので水をやらなかったが、コゴミの自生地は水辺が多い。シャキシャキとネバネバの食感がたまらない。あと、二週間後が待ち遠しい。

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つまみ食いされたが…

2024-03-20 21:49:04 | 食彩・山菜・きのこ

 今年のフキノトウの生育は気候不安定のせいか思わしくない。今年は全部で20個くらいはできたのだろうか。往年は100個を超えていたのに。近所の放置された所には立派なフキノトウの群落が出ているが人様の土地なので見るだけなのが残念。

  

 だから、まずは採らないでがまんしていたのに、誰かがその芽を盗んでしまっていたのだ。被害は5~6個くらいだった。フキノトウは数年すると移動するように思えた。開拓者としてはたくましいが、同じ場所にいるのは飽きっぽいのではないかと推察している。5~6年もすると、その場所からいつのまにか消えてしまうことがある気がする。

  

 さて、その犯人だが、どうもフキノトウのそばにいたのはタヌキではないかと当局はマークしているようだ。しかし、様子に元気がない。ふつう、人間に見られたらすぐ逃げるのだが、その気配がなかった。正面の毛並みは立派だったが、腹側は疥癬病にかかっているようだった。食べ物が見つからない冬だったからだろうか。カメラを向けるとスタスタと茂みに帰っていった。

 

 あわてて、畑の脇の生き残ったフキノトウを収穫しててんぷらにする。フキノトウはもう終盤になっているようで今を採り残すと食べるチャンスはなくなる。

 

 温かいかけそばの上に、てんぷら・フキノトウを乗せ、畑で採れた「のらぼう菜」と近所からいただいた「ユズ」を添えていただく。今年初めてのフキノトウの味を堪能する。長い冬の寒さを越え、この苦みこそ春の到来を納得させてくれる。

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焙煎を忘れる

2024-02-14 22:42:07 | 食彩・山菜・きのこ

 わが大地で自由奔放に野生化していたハトムギ・エビスグサ・エゴマのご三家の収穫が終わり、いよいよ食べたり飲んだりの段階にやっと到達した。今年度はハトムギ4個・エゴマ3個・エビスグサ2個の合計9個となった。ハトムギは先行して種そのものを粉にしてハトムギ茶として飲み始めている。殻なども一緒に混じっているが市販のハトムギ茶と味はあまり変わらない気がする。今回はエゴマのパウダーを作ってみる。

        

 エゴマ油は一本2000円以上もする高級品だ。油を搾るのは失敗しているので、それは諦めて丸ごとパウダーを作ってみることにした。粒が小さいのでどうしてもカスが紛れてしまうが味に影響するかどうか、油分との兼ね合いや油の酸化具合が心配ではあった。市販のパウダーは油の搾りかすで製品化している。

   

 岩谷の「ミルサー」で種を粉状にする。案の定、油分がダマ状になってしまう。そうそう、ミルサーにかける前に焙煎を忘れる。これは味に重大な欠陥があることが予想される。とりあえず、大匙5~6杯分をミルサーの力を借りてみる。

   

 スクランブルエッグもどきの卵料理にオラのエゴマパウダーを混ぜ込む。塩・胡椒・チーズ・ルッコラ・バターなどをブレンドする。エゴマの量が少なかったか、チーズが邪魔したか、やはり焙煎していなかったせいか、今回はエゴマの味は充分生かせなかった。

 それはともかく、エゴマは別名「ジュウネン」と言われるほど、食べれば十年も長生きできるという健康食材だ。失敗しても食べられるだけでも感謝しなければならない。なにしろ、畑を邪魔してしまう問題児にもなっているからね。それを食べるなんて、イノシシやシカのジビエみたいなもんだ。次回はどういうレシピで展開するか、試行錯誤が始まった。

 

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野生化したハトムギを飲む!?

2024-01-22 22:38:33 | 食彩・山菜・きのこ

  なかなか入手できなかったハトムギの種を確保したのは三年前だろうか。たしか10粒くらいだったが、あっという間にぐんぐん増えていった。以前、和宮様のイボがハトムギを摂取することできれいになったことがある。お肌もきれいになるし、健康に良いことは間違いないが、栽培方法がわからなかった。とりあえず、種を蒔いて成り行きに任せる。その結果、野生化が始まり、収獲して唐箕で脱穀を始める。

         

 種を見ると、白いものが多い。光沢のある茶色いのが基本だが、いろいろな模様や色がある。最初は畑で栽培していたがその繁殖力にたまげたまま、畑の脇で見守っていたら野生化が始まったというわけだ。白いのや模様のあるものには実が成っていないのもあるのが分かった。

        

 なるべく、輝く黒褐色の実を中心に実を選別すると、収獲の半分近くを処分することになる。なんとなくもったいないので硬い実ならOKにしてみる。すると、味に雑味が出てしまうのではないかと予想する。ほんとうは、殻だけ取りたいがそれは技術的に難しそうだ。だもんで、実を粉砕してハト麦茶を中心にチャレンジする。

       

 最初はネットで強力だという粉砕機を注文したら説明書もない中国製だった。悪い予感がしたがやはりこれはまったく役に立たなかった。だもんで、家にあったイワタニの「ミルサー」を使ったらまずは30秒で粉砕できた。(※「だもんで」は静岡の方言)

           

 何回か粉砕すれば綺麗な粉状になるかもしれないが、先を急ぐので粉砕したものをお茶パックに詰める。これを少なめの熱湯のやかんに1個放り込んでしばらく煮だす。

         

 やっと、収獲したハトムギ茶を初めて飲むことができた。市販のハトムギ茶をいっぱい買い込んでいたが、それと比較しても遜色ない味だった。ここに、やはり野生化しているエビスグサことハブ茶をブレンドするとよりコクが出る。いくつかのハーブも野生化しているのでそれらもブレンドしてみたい。というわけで、積年の願いの一つが実現する。毎日のように飲んでいるコーヒーをちょっぴり控えなくちゃね。           

 

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二夜連続で天然マイタケ!!

2023-10-04 21:51:23 | 食彩・山菜・きのこ

 キノコの師匠から天然マイタケが贈られてきた。山梨の山奥で命がけでゲットした貴重なマイタケだ。オラも数十年前に参加したことがあるが、迷子になったり遅れたり採りたてのキノコ料理を無心したり、迷惑をかけっぱなしのキノコ修業だった。さすがに、現地に駆け付けるほどの体力はないが、オラと年齢が近いにもかかわらず今年もタフなおじさんたちは崖をよじ登って大量のマイタケをゲットしたようだ。

     

 師匠のブログからの画像には見事な天然マイタケが写されている。送られてきたマイタケはおそらくそのうちの一つに違いない。それほど見事な姿のマイタケだった。マイタケの発生場所はほぼ決まっているようだが、毎年発生するとは限らない。だから、それぞれの大木の位置情報や発生した年を覚えておかなくてはいけない。しかし、奥山の中でそれを覚えておくのは常連者でないととても覚えられない。オラにはミズナラの大木と言っても同じようにしか見られない。

 大自然がそこにあること自体が奇跡なのだ。そこが開発されたり観光地になったり戦場になったりしたらマイタケをはじめとしたキノコ群は絶滅してしまう。森全体を支えているのはじつはきのこ系の菌類だというのはあまり知られていない。

       

 さっそく、和宮様はマイタケ料理に腕を振るう。やはり、マイタケは天ぷらが一番のようだ。栄養素も香りもそこに閉じ込められ、それが旨さや歯ごたえにもなるという。「幻のキノコ」と言われたマイタケが人工栽培されたのが1970~80年代。それ以降、普通にスーパーにも置かれるようになった。それはそれなりにマイタケ愛の極致でもある。それを汗を流しながら危険を覚悟しながら天然マイタケをゲットしていく心意気はさらに小気味いい極地でもある。

            

 マイタケは、腸内細菌を活性化してからだの免疫力を高めるのをはじめ、抗がん・抗酸化作用、糖尿病対策などいいことずくめの食品でもある。だからといって、食べ過ぎると胃に負担をかけてしまう。それはマイタケに限らずキノコ全般にも言えるが。

   

 マイタケの炊き込みご飯も二日連続していただく。香りも歯ごたえも旨味も三拍子そろった料理となった。ついでに、高価なサンマも調子に乗って食べてしまった。

 ついでながら、マイタケを食べて踊ったほど喜んだということを、いにしえの「今昔物語集」に記載されていてそれが名前の由来となったらしい。それが最近では、食べたキノコは毒キノコの「ワライタケ」を食べたからではないかと言われているそうだ。話題がつきないマイタケである。

  

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