山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

山に「落ち葉」がないって!?

2020-01-31 22:08:42 | 農作業・野菜

 一昨日完成した「堆肥場」に落葉を投入する。堆肥場の一番下の土の上には先日いただいた頑丈な青い防虫網を敷いておく。というのは、これをやっておかないとネズミが侵入してカブトムシなどの幼虫やミミズを食べられてしまうからだ。そこに分解しにくい木の枝などを入れて、その上に落ち葉を投入する。

             

 しかし、落ち葉といっても周辺に意外に少ないのがわかった。あったとしても圧倒的に杉の葉が多い。本命の広葉樹の葉が少ないのだ。そりゃそうだ、杉・檜ばかりの人工林だらけの森からは落葉さえも手に入らないのだ。仕方がないので車で30分くらいかけて探しに行く。それでもなかなか入手がむずかしい。あったとしても量が少ない。

     

 手持ちの篭を動員して二日かかってなんとか満杯にする。業者が道路清掃で枯葉を捨てていた場所を見つけて、まずは効率的に確保することができた。その落葉を篭に詰めて堆肥場に集めてからその上に糠を撒いて粘菌・微生物の餌とする。先日の雨で篭が重くて腰への負担が大きい。

     

 もっと大きな篭もあるがそれでは人力ではとても運搬できない重さだ。なんとか堆肥場を満杯にしてから、上から力いっぱい踏んづける。すると、あっというまに半分以下になる。1cmの土を作るには100年かかるという。粘菌・微生物のパワーなしではいい土壌ができない。さて、半年後くらいにはどれだけ熟成ができるか楽しみだ。これをもっと早くやっておけば良かったのだ。

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消防車って ポンプ車?はしご車?

2020-01-30 18:46:13 | 路上観察

  浜松市の検診の関係で「犬居」地区を歩くことになった。春野町の歴史はほとんどここ犬居が担ってきた面がある。診察後、近くの石レンガを歩いていたら消火栓のマンホールを見つけた。よくある左向きの消防車がデザインされている。消防車には、消火のためのポンプ車とレスキューのためのはしご車がある。機能が違うのだ。この両方を兼ね備えたのがマンホールに描かれた梯子付ポンプ車だ。消防車にもいろいろな種類があることはふだんあまり認識していない、ということがここから分かった。中央に浜松市の市章があった。

           

 あらためて市章を観ることはなかったが、カラーにすると納得する。上の緑が北部の豊かな森林、下の青が南部の浜名湖や遠州灘などを表している。下の白は遠州灘の白波で、市の躍進と発展を表現しているという。久しぶりに石畳の道を歩くと、家並みもありさすが町だと思うが、人影がないひっそり感はオイラが住む山間部と変わらない。

 この停滞は日本のいまを表現している3Dデザインかも知れない。歩きながら、オリンピックでこの停滞を隠蔽しようとする景気至上主義の金持ちやマスコミにごまかされてはいけない、なんて穿った思いがこみ上げてくる。

   吠える毒舌経済学者の金子勝さんの鉄槌は見事。氏のツイッターから目を離せない。

 【疑惑のデパート、玉ねぎ男セコウ】セコウの原発輸出政策は、世界で失敗し東芝を破綻させ、三菱重工、日立に大損失で、重電機産業をぶち壊した。その上に原子力村を役員に押し込み、粉飾経理拡大のあげくに、東芝の残滓まで、村上ファンドの餌食になろうとしている。

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廃材仕様の堆肥場完成

2020-01-29 20:02:41 | 屋外作業

雨もあがったのできょうこそ堆肥場完成のチャンスとばかりに4枚のパネルをせっせと畑へ運ぶ。波板側は内側に、木材で補強している側は外側にセットする。心配なのは最終的にぴったりサイズが合うかどうかだった。

 

 実際パネルを支柱に取り付けようとすると、支柱がやや斜めになっていたり、設置場所がなだらかな勾配があったのでやはり想定外の調整が必要になった。石や端材を土台に組み込んだり、土を掘ったり、支柱を真直ぐにしたりして高さも調整。

  

 そして、懸案の最後のパネル。今までの例だとオイラの実力からすると10cmくらいは違っても全く不思議ではない。しかし、微調整をしながら慎重にやってきたせいか奇蹟的にスムーズなセッティングができたのだった。

       

 誤差があまりなかったのが拍子抜けだった。じつはこれで完璧なのではなくて半分完成なのだ。つまり堆肥を切り返ししたときにもう半分必要なのだ。ただし、熟成が半年以降なのでそれまで手を抜く算段だ。というより、廃材が足りなくなってきたからでもある。それにしても、外は暖かい。汗がじわーッとにじんでくる。

 

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日本独自の映画文化=カツベン

2020-01-28 18:02:22 | アート・文化

 先日、周防正行監督の「カツベン」を観る。無声映画時代への「活動弁士」の活躍・人間模様をコメディタッチで描いた映画だ。映画の創生期には日本独自という無声映画を盛り上げたカツベンの存在が不可欠だった。

     

 それはきっと、江戸からの落語の流れや明治の川上音二郎など壮士節の背景があったのだろうか、語り言葉・話芸の文化が脈々と流れていた。新しい職業に生活とロマンをかけて舞台に立つカツベンの生き方にそっと寄り添った周防監督のまなざしが暖かい。

  (各画像はmovieWalker、公式hpから)

 レトロなドタバタはチャップリンの無声映画や寅さんを想わせるサービスが随所に散らばっている。上映の芝居小屋とその界隈のセットは、美術スタッフの並々ならぬ努力が感じられる。それは周防監督の映画へのいとおしい愛がふんだんにオーケストラのように奏でられていた。

   

 主演の成田凌の抜擢も成功して、先週発表された「毎日映画コンクール」では「主演男優賞」も受賞している。確かに、駆け出しでカツベンを始めだしてから実力を発揮していく成長ぶりをたくましく演じていた。作品としてはもう一歩感動がほしかったところだが、映画を愛する群像たちへのリスペクトが十分溢れていたことは確かだ。

 

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樹のウロに仏様が!?

2020-01-27 22:18:17 | 植物

 先日訪れた春野町砂川地区の巨樹「カゴノキ」の見事さを想う。正面から見るとそれはむかし縄文杉を観に行ったことを想いだす。表面のごつごつした瘤や風格が似ている。そこには人間と自然との怒涛の風雪を感じないわけにはいかない。1990年に春野町名木百選に選定されるだけのことはある迫力だ。

  

 カゴノキのあちこちには違う樹が芽生えているのも確認できた。つまり、この1本の木自体が森になっているのがわかる。そこに鳥や小動物や昆虫などの生き物も訪ねてきているわけだ。北限は茨城というから寒さには弱いようだが、照葉樹林とともに湿潤な温帯林を形成してきた。材が硬いので多様な建材や楽器・船のマスト・太鼓の胴など日常生活に利用されてきた。

  

 それに、樹のウロは完全に後背を貫いて反対側が見えている。そのうえさらに、この樹のウロのなかに円空が作ったような仏が立っているように思えた。そしてその周りに弟子たちが師の教えを聞き漏らすまいと聞き入っている様子も見て取れる。自然が創造した神業だ。

     

 樹の横を見てみるとその瘤は樹齢500年と言われる巨樹を支える生命の源のように思えた。カゴノキは成長が速いだけに樹皮が引き延ばされ、結果樹皮が「鹿の子模様」に剥がれていく。こうした貴重な巨樹をぜひとも後世に残していきたいものだ。

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堆肥枠を作りだしたが…

2020-01-26 19:31:59 | 農作業・野菜

 堆肥置き場の肥料を畑に撒くのも2年ぶりだろうか、その堆肥を畑に撒きながら思う。生ごみやバイオトイレからの肥料はせっせとやってきたが、肝心の堆肥づくりは本格的ではなかったことを思い知る。肥料を買うことは抑えてはいたがそれでも安易だった。本来なら毎年堆肥を作らなければならない、と。あらためて堆肥づくりを、つまり畑の土壌づくりを真剣に取り組んでいなかったことを痛感する。土こそ野菜作りの基本であることを頭ではわかってはいたが、それをおろそかにしていたことを反省する。

   

 ということで、堆肥置き場を庭から畑の直近に移動することにする。そのためまずは堆肥枠を作りだす。そこで大活躍したのがいただいていた廃材だった。垂木がなかったので湿気た板を使う。久しぶりに電動の卓上丸鋸を始動する。

      

 さらに、駐車場の屋根として使っていたポリカ波板の廃材があったので、これを板と共に枠の基本とする。しかし、波板のビスがないことがわかり急遽ホームセンターに買いに行く。部品としては環境に優しくないのがわかったが解体のときは丁寧にすることを条件に作業を始める。

        

 しかしあっという間に、箱入りのビス96個を使ってしまい翌日ホームセンターに買いに行く。囲い枠としては4枚だけなのにけっこう材料も部品も使うことがわかった。廃品を集めれば簡単にすぐ作れると思っていたが、波板ビスをはじめ板だけでも20枚近くも消費する。とはいえ、すべて手持ちの廃材で確保できそうだ。捨てる文化にあらがってきたがこういうときに廃材が役立つのが小気味いい。

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暖冬で野菜が元気

2020-01-25 19:18:21 | 食彩・山菜・きのこ

 いつもの冬だと畑に野菜の姿がないはずだった。それが今年は畑の野菜がますます元気になっている。遅く撒いたホウレンソウや大根は、霜でやられてしまうのではないかと思っていたが、なんとぐいぐい背を伸ばしているではないか。おかげで、毎日ほうれん草とロメインレタスのサラダをラーメンのどんぶりでバリバリたいらげている。

          

 娘が教えてくれたという大根サラダにも挑戦。生の大根を細く切ってそこに鰹節・醤油・きざみのり・ゴマ油を投入してかき混ぜていただく。なるほど、シンプルながら大根の旨みが直接に飛び込んでくる。

         

 今年は珍しくカリフラワーがうまく成長した。ブロッコリーより先輩だったカリフラワーは1個しかできないのは確かに物足りない。されど、貴重なので鶏がらスープの素・肉団子・タマネギを入れてスープをいただく。最後の1個になったカリフラワーは寒い夜の体をじわっと暖めてくれた。

 つい野菜を食べないで、間食やパン・肉・果物などに嗜好が向かいがちのふしだらな日々だったが、おかげでこの冬はそれをしのぐ野菜攻勢に追われている。さらに、野菜を腐らせてはいけないと近隣にせっせとお裾分けしている。

 地球の温暖化は阻止しなければならないが、暖冬はありがたいというジレンマにはまってしまう。そんな矛盾に満ちた人生を野菜は軽やかなステップで口中に侵入し踊りだすのだった。    

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土砂崩れした崖のてっぺんに!

2020-01-24 20:26:08 | 風景

 わが家から車で7・8分の川沿いの急峻な崖が、昨年大雨のせいで崩れてしまった。きょう、その近くを通ってみたら崖のてっぺんが白くなっていた。しかもその中に点でしか見えなかったが確かに何かが見えてきた。

 

 肉眼ではわからなかったが、カメラを望遠にしてみたら4人の人間であることがわかった。命綱は見えなかったがあの急斜面に立っているではないか。

       

 よく見ると、白っぽいマットレスのようなシートを斜面に貼っているように見えた。施工業者は、松下建設・東平商会・神工業の三社のようだ。大手ゼネコンではないのがいい。

          

 土砂や水の流出を防ぐ土留め工事にはどんな方法があるかはわからないが、生コンを吹き付ける方法やコンクリート枠を積んでいく方法などがよく見られる。ここではどんな方法が取られるかが注目だ。さいわい、直下は河川で人家がないのが良かったが、崩土が起きると川が堰き止められてしまう危険もある。まずは従業員の安全を祈るばかりだ。

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フジバカマを植えていこう

2020-01-23 21:44:29 | 生き物

 春野町の天狗の巨大な面がある春野文化センターの傍らで、たまたまアサギマダラの立て看板を視た。わが家にも2年ごとに発見することもあり、前々からアサギマダラを呼び寄せようと「フジバカマ」を栽培したこともあったが、いずれも失敗の連続だった。

 

 看板の隣には10本以上のフジバカマが植えられていた。季節柄枯れてはいるが写真からはここにアサギマダラが来たことがわかる。2011年10月10日に和歌山県から放蝶したものが、2011年12月31日に香港で捕獲された。これが2500kmの日本記録となっているという。わずかにしか植わっていない食草をどうやって見つけてるのかが不思議でしょうがない。

 中継地は、大分県姫島や奄美の喜界島が有名だが、海の上で漂いながら休憩している姿も目撃されている。食草のフジバカマ・ヒヨドリバナ・キジョランなどをなんとか栽培したいものだ。わが畑にやってくるアサギマダラを見るたびに「食べ物がなくてごめん」とつぶやくのだった。実際、死体となったアサギマダラを何回か見つけたこともあった。長距離飛行をなんとか快適に過ごしてほしいものだ。(画像の地図は、web「アサギマダラの不思議な旅」から)

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上品なガテマラ珈琲を満喫する

2020-01-22 18:57:17 | 特産品・モノ

 市井に住む隠居からグアテマラ産の珈琲豆をいただく。このところ、濃縮コーヒーばかり飲んでいたので、口直しにチャンスとばかりにコーヒーミルで粉にする。ミルで粉を引く余裕がなかなか取れなかったので、この時間が至福の時だ。

          

 このコーヒー豆生産のアンティグア地区は、マヤ文明が栄えた地域であるとともに、大航海時代にスペインが中米の原住民を大殺戮した拠点ともなった古都でもある。その高地に火山灰と豊かな雨量で森が形成されたなかにサンタバーバラ農園がある。

 

 ここで天日乾燥されたコーヒー豆は糖分を取り込み旨みの中核を形成する。まずはこの手の込んだ有機珈琲をブラックで飲んでみる。マイルドな飲みやすさで一気に飲んでしまった。ついお代りが欲しくなる。

         

 こんどはクリープを入れて飲んでみる。強烈な酸味やコクはもともとないのですっきりと喉をスルーする。農園の紹介では「森の中にコーヒーの木を植え動物たちの棲家をあらすことなく自然との共生をはかっています」というコメントも、温暖化激震の現在、とても気に入った。隠居さま、ごちそうさまー。  

 

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