山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

秋雨前線の森を歩く

2015-08-31 23:19:45 | 春野山の村
 今週、NPOが運営する「春野山の村」で早朝散策会がある。
 そのお手伝いのために、同所の下見を単独で行う。
 初めて見たのは、「シロソウメンダケ」だった。
 食べられるそうだが、あまり食欲はわかない。
 雑キノコも毎日の秋雨のせいか、村のあちこちで見られる。

        
 地面に這うような小さなハギを発見。
 小さな白い花も見られた。
 「ネコハギ」と言うらしい。
 全体としては「ヤマハギ」が多いようだ。

                       
 林内のあちこちで気になった楓は、幹が青い「ホソエカエデ」だが、ウリハダカエデとそっくりだ。ほかには、「ハウチワカエデ」も確認した。

                       
 細い道に赤い実がたくさん落ちていた。
 鳥が好物の実らしい。
 葉の形から「ミヤマガマズミ」のようだ。
 丸い実と言えばまだ青かったが、「モチノキ」「イヌツゲ」があった。

     
 カラムシに似ている「ヤブマオ」の葉に、「フクラスズメ」の幼虫がいっぱい食事中。
 葉をめくると体を揺らして威嚇してきた。
 デザインは岡本太郎並みの見事なファッションだが気性は激しいようだ。
 村内全体では、「ボロギク」や「ベニバナボロギク」が咲き乱れ、綿毛が漂っている。

            
 村内はずいぶん択伐が進んできて、周りの山の眺望がよくなってきた。
 切り株の周りには多様な樹木の幼木が芽を出している。
 そんな中で、棘が多い「カラスザンショウ」の幼木があちこち見受けられた。
 あと、「ヤマウルシ」や「ヤマハゼ」の幼木も元気だった。
 
 中堅どころでは、「シラカバ」「オオバヤシャブシ」「ミズメ」「アベマキ」「ヒメシャラ」「エゴノキ」「ソヨゴ」「ネジキ」「ホウノキ」「アカシデ」「リョウブ」「モミ」などを確認する。  
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四万十のウナギが飛んできた

2015-08-30 14:46:11 | できごと・事件
 先日、和宮様の誕生日に合わせて娘から宅急便が届いた。
 さっそく開けてみると、箱入りのウナギが入っていた。
 そういえばふだん、ウナギとは縁のない赤貧の暮らしだった。
 
                             
 中国産のウナギは価格的には手が届かないわけではないが、数年来買わない方針は続いている。
 子育てはきわめてへたな親だったが、こうした気遣いをしてくれる結果にはひたすら頭を掻くのみだ。
 
          
 きょうの外は一日中雨だったので、昼食にはゆっくりと「うな丼」を味わうことができた。
 さすがにうまーい。
 畑で採れた野菜を消化するのに追われるほど食べ物には苦労はしていないが、ハイレベルな食材や料理とは無縁だった。
 娘たちの成長をウナギとともに味わうこととなった。
 ありがとう。

 
 
 
 
 
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今年もトロロアオイがデビュー

2015-08-29 21:47:30 | 植物
 ここに入植してすぐに播いた種はネットで購入したオクラだった。
 そのときサービスしてくれた種が、「トロロアオイ」でもあった。
 そのトロロアオイは7年間ずっと畑のどこかで花を咲かしてくれている。
 そういう勝手に花を咲かしてくれるのがズボラなオイラには合っている。
 来年もよろしくね。

                                 
 今年はわが家だけでなく地域でも急に増えてきた「タカサゴユリ」。
 コンクリートの隙間からど根性タカサゴユリが咲いていた。
 畝を作るとき、ときどきその根っ子が出てくるが、外来植物だとわかってはいながらもついつい捨てられない。
 だから畑の隅にだんだん個体が増えつつある。

             
 根っ子が漢方薬になるという「イノコズチ」が雑草軍団の幹部になっている。
 このイノコズチは明るい所にいるので「ヒナタイノコズチ」らしい。
 日陰に生息する「ヒカゲイノコズチ」はごっつい感じがある。
 ヒッツキムシでもある。

 きょうは雨予想だったので、久々街に買い物に出る。
 郵便局でおろした紙の貨幣がどんどん無くなっていく。
 街はやはりバーチャルな紙から成り立っているのがわかる。
 
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こぼれ種のトマト群生に支柱を立てる

2015-08-28 20:55:59 | 農作業・野菜
 トマトハウスのトマトはかなり食べつくした。
 あとは脇芽で育ったトマトが頼りだ。
 でもでも、畑の片隅でこぼれ種で育った実生のトマトが雑草化していた。
 
 なんとか食べたい一心で支柱を立てることにする。
 しかし、かなりこんがらがっていて時間ばかりかかってしまう。

                                 
 草刈りをしたり、支柱づくりをしながらの整枝なのでこれで二日がかりなのだ。
 このトマトは一昨年のトマト畑の実から芽を出したらしい。
 枝豆を収穫した後に出てきたトマト軍団に敬意を表すべく、整枝と共に肥料も少しあげる。
 裏の畑にも同じようにトマト第2部隊が出てきているので、雨と相談しながらそこにも手に入れたい。

           
 今年不調だったナスが復活してきた。
 肥料のあげかたか、整枝のやりかたか、虫やウイルスの攻撃か原因はわからないが、とりあえず持ち直したのがうれしい。
 さっそくいくつかを食卓に登場してもらった。
 やはり焼きナスがうまかったね。
 感謝あるのみ。

           
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久しぶりのムカデ

2015-08-27 20:14:54 | 生き物
 久しぶりにムカデと出会う。
 もちろん第1発見者は和宮様だ。
 ただし、いつもの室内ではなく隣の路上だった。
 室内での侵入はしばらくないのでほっとする。
 熱湯をかけたので大きさが委縮している。

                             
 近所の軒下に巣がある「ツバメ」が一休み。
 食事はわが畑の虫をいっぱい食べてくれる。
 アキアカネと虫を山分けをしているのかも知れない。

       
                                
 夜の訪問者には蛾が多い。
 裏表に模様があるが、じつに地味なので、図鑑でも見当たらない。
 つまり、残念ながら名前がわからない。 

                            
 畑に来る蝶の常連は「ツマグロヒョウモン」だが、メスのほうが派手で目立つ。
 地味なオスのほうを見る回数が少ない。
 ツマグロヒョウモンは本来熱帯系の蝶なので、ここで見られるということは、温暖化が進行しているという証左ということか。 
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草刈りをひたすら急ぐ 

2015-08-26 21:41:48 | 農作業・野菜
 トマトやキュウリはすでに峠を越え、夏野菜から秋野菜へと変えていかなければならない。
 しかし、伸び切った雑草は津波のようにオイラの背丈に迫るほどだ。
 耕運機で耕したもののなかなか畝づくりができないままだったので、逆に雑草に天下を取られてしまった。

                 
                              
 芝生のようにびっしりはびこっていたのは、帰化植物の「ヒメスイバ」だった。
 このところ雨も多かったので土が湿っているほうが雑草は根こそぎ取りやすい。
 草取りした雑草はマルチにしたり、肥料にしたり再利用していたが。
 繁殖力が半端じゃない「ヒメスイバ」は、すぐ復活するので燃やすことにする。

     
 連日の草刈りで畝が少しづつ出来上がっていく。
 きょうは、断続的な雨の合間にトウモロコシ畑の片づけをする。
 雨が降ったときは、プランターに白菜の種まきをする。
 雨が止んだらまたトウモロコシ畑の片づけの続きをする。

 二つの台風が直撃しなかったので胸をなでおろす。
 被害としては昨夜の強風でモロヘイヤが倒れたので支柱を立てて保護する。
 明日以降からは、ニンジン・大根・ホウレンソウなどの種まきができそうだ。

     
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ついにカボチャを初収穫、パプリカ順調

2015-08-25 21:51:02 | 意見・所感
 いよいよカボチャを収穫した。
 駒形の同じ大きさのカボチャだ。
 食べごろは9月末ころだ。
 ヘチマ型のヒダカボチャは来月上旬ごろになりそうだ。

                          
 何者かに食べられていた「パプリカ」も今は順調な大きさと色合いとなっていた。
 原産地はなんとハンガリーとのこと。
 トウガラシの辛みを抜いて品種改良することで、生活習慣病の予防対策として推奨していったという。
 
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粉末バジルを作る

2015-08-24 20:03:24 | 食彩・山菜・きのこ
 和宮様が丹精込めた「バジル」を収穫する。
 粉末にするには、イワタニの「ミルサー」を利用。
 今までこれで、ウコン・ショウガ・ニンニクなどの粉末を作ってきた。

        
 収穫したバジルの葉を洗い、家庭用乾燥機で乾かす。
 けっこう電気代もバカにならない。
 乾いた葉をミル容器に入れ、カッターのある部品と合わせて、ミルサーに装着する。

                                      
 上から押すとスイッチが入り、あっというまに粉になる。
 バジルの濃厚な匂いが漂う。
 小さめのバジルの株約10本分の粉を作っていく。

      
 大量にあった葉を粉にするとじつに小さくなる。
 ウコンやショウガでも同じ感想をもつ。
 市販されている粉末がチョー高値なのも納得がいく。
 炒めたり、茹でたりしたとき、パラリとこの粉末を入れるとうまいのは予想がつく。

 台風接近のせいか、天候が不順だ。
 曇天を利用して、落花生や空芯菜などの苗を植え付けたり、草取りをおろおろ行う。                

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幻の県道を歩く

2015-08-23 19:02:23 | 旅行・散策
 今月の森林散策会は、浜松天竜区の横川道の駅を出発する。
 そこはスタートまもなくアスファルトの道が途切れた。
 山を越えとなり町に至る県道になるはずの幻の道ということだった。
 参加者は40人くらいの多数の参加だ。

                       
 以前、ここを散策の研修コースにしたが、草茫々で歩くのが難しかった。
 そこを地元の人が事前に草刈機で歩きやすくしてくれたのがわかった。
 目立たないこんなところにも田舎の持ち味が込められている。

    
 ところどころには、「クサギ」(クマツヅラ科)の花が見られ、アゲハチョウなどのレストランとなっている。
 花が落ちると、濃紅色のガクと藍色の実が美しい。

                          
 道路際には、帰化植物の「アカバナユウゲショウ」(アカバナ科)の桃色が目立っていた。
 午後から咲き始めるので「夕化粧」と名付けるセンスが秀逸だ。
 自然が作ったアスレチックのようなアップダウンを登山気分で歩く。

       
 林縁では「センニンソウ」(キンポウゲ科)の花を発見。
 わが畑で猛威を振るっている「コボタンヅル」の花に似ている。
 この花の実が白い綿毛を出すとまさに仙人のような見事な白髪となる。
 途中で登山靴の底が剥がれそうになったが、なんとかゴールに着く。

 コースのなかではいろんな植物と出会ったが、自分の知識の曖昧さが遺憾なく露呈する。
 画像ですますのではなく、実物を図鑑で確認する作業をこのところ怠っていたせいだ。
 さらには脳の委縮がはなはだしく、植物の名前が出てこないのも致命的だ。                

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またまた「ボクの前に道はない」

2015-08-22 20:25:30 | 農作業・野菜
 雨が降るたびに雑草軍団の軍事化が強固となる。
 雑草を敵視しているわけではないので、畑の邪魔にならなければ平和共存を貫いてきたつもりだ。
 夏に入って同じところを何度も草刈り機を使っている。

 農薬だけは使いたくないが、残念ながら多くの人は農薬使用については当たり前となっている。
したがって、近くの田んぼや川は水生昆虫などが激減している。
 むかしは乱舞していたホタルも今では絶滅している。

            
 いつも通る畑への道が通行止めとなった。
 雑草もさることながら、カボチャが横断してしまったからよけいに通れない。
 光太郎も叫んだ。「ボクの前に道はない」と。

 「道」とは、固定的なものではないことが分かった。
 魯迅が言うように「歩く人が多くなれば道ができる」のだ。

                                   
 道への保全努力を怠ると道はなくなる。
 魯迅は、「希望とは道のようなものだ」と喝破した。
 道づくりを貫徹する意思と過程が大切だ。

 閉鎖された道を少しづつ切り開いていく意思と行動を止めないことだ。
 と自分に言い聞かせる。
 それにしても通行止めの道がいくつもある。  
  



                             
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