山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

明治8年創業の醤油屋さんの看板

2016-11-30 21:32:43 | 特産品・モノ
 春野町の山里で見つけたレトロなホーロー看板。
 浜松市浜北区小松で明治8年(1875)創業した明治屋醤油の看板だ。
 現在は5代目が引き継ぎ、工場見学や醤油搾り体験もでき、醤油味・塩麹味・味噌味のアイスも人気という。
 醤油の大手メーカーの熟成期間は約半年だが、明治屋は1年半~3年かけて、コクと旨みにこだわっている。

                            
 ホーロー看板は、1950年代から70年代に広まった広告媒体だが、1975年ごろから消えていった看板。
 最近は昭和レトロとして人気、オークションでも高値で取引されている。
 建物とマッチしている「高嶺醤油・ソース」の看板が盗まれることなくローカル老舗の誇りを保ってほしいと願うのみ。
 
 
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畑のおそうじはきりがない

2016-11-29 20:03:10 | 農作業・野菜
 裏の畑の隣に大きく伸びた「ホウノキ」が葉をいっぱい地面に散りばめている。
 土壌の栄養にはいいが隣の地所にも進出している。
 早急に枯葉を集めて堆肥にしよう。

                          
   
 畑に残された竹の支柱をだいぶ抜き取ったが全部ではない。
 半分以上は焚き火の有力な火力となる。
 また、1m以上もある草を刈り取ってはみたものの、肥料にするか、マルチに利用するか、焚き火で燃やすか、思案中。

                             
 
 先日焚き火で燃やした草木の灰を畑に戻す。
 有機肥料はわが畑の主要なアイテムなのだ。

 数日かかってススキを刈り取り、なくなった道をやっと回復する。
 隣との境界にアジサイを植えたが先日の霜で葉がしぼんでしまった。
 畑のおそうじはまだまだ終わらない。
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トウモロコシの饅頭だって!?

2016-11-28 18:51:50 | 特産品・モノ
 春野町隣の森町の知り合いから「夢饅頭」をいただく。
 昨日、森町で「町並みと蔵展」のイベントがあり、そこで限定販売した特産物だ。
 森町一宮の地元有志と菓子匠との協働で、地元産のトウモロコシ「甘々娘」と餡とを混ぜ込んで創ったものだ。

                            
 さっそく食べてみるとほんのりトウモロコシの風味が伝わってくる。
 「夢」と刻印されたところに企画・制作した「遠江一宮駅夢づくりの会」の住民の心意気がしっかり表れている。
 できれば、形をトウモロコシもどきにするとか、トウモロコシの粒を生かすとか、デザインを斬新なものにして他の饅頭とは違う差別化をしたらよかったかなというのが感想。

      
 それにしても、地元産の特産物を作って行こうとする地元の意気込みが素晴らしい。
 こうした心意気が存在するかぎり日本は健全だがしかし、残念ながらそういうムーブメントはあえいでいるのが今日の現状だ。
 そういう隙間に「トランプ現象」が入り込むものだが、日本はアメリカよりすでにその症状が起きていることにマスメディアは覚醒していない。
 なにしろ、トランプより巧みな紳士的な言葉でディベートするからシッポが見えないし、だから反対勢力も牙を研ぐのを忘れている。

                                
 このごろの天候は猫の目のように変わりまくる。
 そのため、大幅にペンキ塗装作業は遅れ、農作業も遅々として進まない。
 とくに、シイタケやショウガの天日干しをはじめ洗濯したものを干すことに影響が出ている。
 すると、乾燥機に頼ってしまうので電気代がかさむ。
 
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秋雨に生ラッカセイ焼く時間

2016-11-27 20:00:38 | 野外活動
 午前中、畑のおそうじに時間がけっこうかかる。
 午後は予報どおりちらほら雨が落ちてきた。
 軒下で七輪を使うことにする。
 炭は先日の焚き火のときに残った消し炭だ。

                             
 株ごと乾燥させていた落花生から莢を取りながら、七輪の上のフライパンで莢ごと炒めていく。
 従来だと焚き火をしながら炒めていくので焦がしてしまうことも少なくなかった。
 きょうは雨の日なので七輪に専念できる至福のときだ。
 ある程度焼いてから、炬燵の中に入れておく。
 すると、水分が取れてカリッとしたピーナッツが食べられる。

      
 植え付けて生落花生をかなり収穫したつもりだが、莢にすると収穫はさほど多くない量だ。
 暗くなってきたが炭火がまだあったので、イワシを焼くことにする。
 七輪を土間に移動させてイワシを焼いて夕飯のおかずにする。
 土間の機能は素晴らしい。
 煙は虫よけの効能もある。

7月に永六輔が永眠した。
 「生きているということは、誰かに借りをつくること。
  生きてゆくということは、その借りを返してゆくこと。」
 フットワークが素晴らしかったエイさんの言葉が刺さる。
 
 
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ついに霜小僧が襲ってきた

2016-11-26 20:32:51 | 風景
 朝起きてみると和宮様が「外を見りゃんせ。真っ白になってるぞよ」とのたまう。
 歯を磨きながらあわてて外に出てみる。
 今年初めての霜小僧=Frost Jackの登場だ。

                          
 太陽は山の紅葉に愛をささやいている。
 茶畑もその太陽の愛をじっと待っている。
 愛はときに過酷を強いるときもあるが、この季節はすべての生き物の心を温める。

           
 残念ながら「クウシンサイ」はJackの仕業で全滅となる。
 ピーマンは昨日和宮様が気を聞かせてすべてを収穫していたのでセーフ、危ない危ない。
 これからは霜小僧の跋扈する世界となる。
 今回は無事だったが大根の収穫を早めにしないと大根の地上の部分が凍ってしまう。
 スローライフはけっこう忙しい。
 
 
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ショウガ・コンニャクの収穫完了

2016-11-25 18:13:12 | 農作業・野菜
 順調に育っていた「ショウガ」を二日にわたって収穫を完了する。
 これからの季節を考えるとショウガの出番は多くなる。
 泥を取るのにけっこうな時間がかかる。
 収穫は簡単だがその後の処理作業は4倍くらいの時間がかかる。

                           
 ショウガを1年中使えるようにするには乾燥させるのがいい。
 それもショウガパウダー=粉にしておけば食卓にも料理にも常備できる。
 手間がたいへんなので買えばかなり高いものになる。
 和宮様の奮闘がまたまた開始する。

                            
 霜が降りる前にと、あわてて「コンニャク芋」を掘り出す。
 1cmほどの子芋(生子・キゴ)もいくつかできていた。
 これは春になったら種として利用するが、食べるには3年ほどかかる。

 
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若手茶農家の「お土産」

2016-11-24 18:42:33 | 特産品・モノ
 先日実施した里山コンサートで配られた三軒の若手茶農家からの「お土産」が良かった。
 「うの茶園」の袋には、自家製の「黒トウモロコシのビスコッティ」が絶品だった。
 収穫した黒トウモロコシを乾燥させ石臼で粉にしたイタリアン風ビスケット。
 在来種の黒トウモロコシの甘い食感がじわじわと広がっていく。
 これは地域の特産物になりそうだ。

                             
 さらには、無農薬・有機質肥料を貫いている「煎茶ティーバッグ」が同梱されていた。
 一番茶を使用した高級な茶を使用している。
 生産地域全体で有機栽培をしている稀有な集落は「JAS認証」を獲得している。
 イラストや写真満載でカラフルなパンフレットには生産農家の思い入れがこもっている。

       
 「八十八(ヤソハチ)農園」は、ギフト袋に一番茶の「ふじみどり」が入っていた。
 「ふじみどり」はワイルドなアッサム種だが、お茶通好みの緑茶だ。
 また、その二番茶は紅茶に加工して山の紅茶としてティーバックにしてある。
 さらに同梱されていたのは肉厚の「角切り乾しシイタケ」、これは楽しみだ。

                                
 三つのお茶の実をアクセントにしたギフト袋が素晴らしかった「栗崎園」。
 お茶の実約500個近くを確保するのも大変だったに違いない。
 老舗茶園らしいコンパクトな包装で、山の「煎茶」、「抹茶入り玄米茶」、「和紅茶」の三点セットが詰められていた。
 
 それぞれの茶園の特徴が出ていて、お互いの刺激にもなっているのがさらなる効果を生んでいる。
 これらの「お土産」が春野の優れた茶農家の思い入れの形になっていくことを願ってやまない。
 
 
 
 
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すっきりと短い秋でも焚き火あり

2016-11-23 17:40:01 | 野外活動
 剪定した樹の枝が山積みだったり、モロヘイヤの太い古株などが散乱していたので、急遽お昼近くから焚き火となる。
 乾いた端材さえあれば多少水分が含んだ雑草や野菜残渣も燃えていく。
 数か月に1回は製材所で材木の端材やおが粉をいただきに行くのが役に立つ。

                         
 点いた火がもったいないのでうどんを茹でることにする。
 遅いランチタイムとなるがいつものとおりぐーたらを貫徹する。
 ついでに七輪も登場してもらう。
 そして生落花生を焼いたり、シイタケを焼いていったのはもちろんのことだ。

                          
 屋根裏で発見した鉄鍋を初めて使ってみる。
 それでいただいたサトイモを蒸してみる。
 定番のサツマイモもダッチオーブンでじっくり焼きあがる。

 山積みされていた残骸がきれいになくなった。
 その火力の迫力は、人類が火を使用したのは生きる知恵・革命であったことをつくづく想う。
 直火ができない暮らしは正常ではない。
 いつの間にか、あたりは暗くなっていった。 

                             
 
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ナメコを収穫して蕎麦汁に

2016-11-22 18:07:12 | 食彩・山菜・きのこ
 ついにナメコが続々出てきたのであわてて収穫する。
 ナメコはゴミがつきやすいので丁寧に収穫しないと失敗する。
 バケツに入るくらい収穫できたのでそのほとんどを元の職場に送ることにする。

                         
 傘が大きくなったナメコも収穫するが、この大きさは市場には出ない。
 放っておけばシイタケくらい大きなナメコもできる。
 既成概念がいかに固定的で一面的なものかを知る。

          
 夕飯はナメコ入り蕎麦になった。
 和宮様入魂のなめこ蕎麦は食べ始めるとなめこが次々出てくるうえに、なめこの出汁の旨みが効いているので汁を残さず完食したのはもちろんだ。

                               
 雨の影響でシイタケも好調だった。
 先日開催された「春野産業まつり」もシイタケだらけだったという。
 七輪でシイタケを焼いて食べるのはやはり最高。
 冷えてしまってからでも旨みは変らない。
 
 
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鉱山の負の遺産が知らされていない!

2016-11-21 19:47:18 | 旅行・散策
 昨日の森林散策会は、仲間の楠さんの事前準備の見事さと共に、道の駅もどきの「ドラゴンママ」さんの地域おこしの情熱が伝わった。
 「ドラゴンママ」に並ぶ商品はすべて地元産にこだわった開発商品だ。
 お昼に食べた500円のお弁当は、味の旨さはもちろん地元産の豊富な食材で作られているうえに、見た目にも豪華だった。
 食べるのに夢中で画像が撮れなかったのが悔やまれる。

     
                                  
 山奥で見た神社の杉の木は上から下まで溝があった。
 案内役の相佐さんによれば、雷が落ちたときの印しだという。
 また、見上げた杉・ヒノキの皮が一部剥がれているのは、ムササビが来た痕跡だという。
 
                           
 廃校跡地だった公園では、地元自治会長が鉱山物のかけらを用意してくれた。
 近くに「峰の沢鉱山」があり、1956年(昭和31年)往年は1000人を越える鉱山関係者が住んでいたという。
 戦前は中国人や朝鮮人を強制連行・強制労働で銅を産出していた。
 しかしそれを語る人はなかなかいない。

        
 中国人労働者の三分の一が栄養失調で死亡したり、朝鮮人が半分近く逃亡したり、サボタージュをしたり、争議もあったという。
 日本の中枢産業を支えた鉱山の栄枯盛衰の歴史を懐かしむのは良いとしても、日本の植民地支配の負の遺産に目をつぶってはならない。
 黄銅鉱石の輝きを見ながら、鶴見俊輔の「忘れないこと」の意味を思いだす。       
          
 
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