山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

台風がよけてくれましたね

2010-10-31 18:40:41 | 風景
 台風一過のわりには小雨模様の一日でしたね。
 私がかかわったイベントは中止ということでした。
 その会場近くの県道は今月6日、大きな崩土があり、一時通行止めでしたが現在は片側通行しています。

 急激な大雨や長い雨が続くと心配になるのが土砂崩れです。
 これは急峻な日本の地形のなせる運命と言えるでしょう。
 森の国日本の豊かさを構成する事件であるともいえますね。

 都市化だけが豊かさの象徴のように言われますが、それ以上に、日本人の価値観や感性や文化を生み出してきたのはこうした自然であることを忘れてしまった今の日本です。
 その意味で、徴兵制のかわりに、ひと月間、農林業に従事するという制度ができないものでしょうかね。「国民皆農林体験制度」なるものです。
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きのこが乱舞する今年です

2010-10-30 19:12:21 | 食彩・山菜・きのこ
 国道の脇の枯れ木にきのこがたくさん出ていたので、写真を撮ろうと近づいたところ、なんと、なんと。
 確かに見た・食べた記憶がある「ヒラタケ」の群生だった。
 籠いっぱいにいただくことにしましたが、ずっしりと重い。
 それでも、全体の10分の一ほど。
 これほど見事にきのこが群生しているのを見たのは初めてのことだ。
 とても一人では持ちきれないほどの量だ。

                        

 家に帰ってからさっそく塩漬けを開始したが、いちばんでかい鍋に入りきれない。
 まるで、バナナが房ごと積まれているような感じだ。
 25cmくらいあるような大きいのもあった。

       

 まずは、バター炒めでいただくことにした。
 とても米を食べるどころではない。
 きのこの迫力に負けてしまった。
 ご馳走様でした。合掌。
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美味!! 山採りきのこのキムチ漬け

2010-10-29 18:53:58 | 食彩・山菜・きのこ
先日、私のきのこの師匠から、キムチ漬けが送られてきた。
 「ムキタケ」のキムチ漬けだ。
 ムキタケはホタテのような食感でじつに美味いのだ。
 これはお店ではなかなか入手できない。
 この山採りきのこをしばらく口にできないでいた。
 それを察してか、師匠がじきじき手作りキムチにしてくれたのだ。

 しかも今回は、山で採れたクリタケ・チャナメツムタケ・ムラサキシメジもブレンドされている。
 当然、あつあつご飯に載せてといきたいところだが、その前に試食と称してガボガボと直接食べてしまったのである。
 ああ、なんという意地汚さなのだ。
 食欲には勝てない、秋である。
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雨の里山歩き

2010-10-28 20:09:56 | 食彩・山菜・きのこ
 台風の影響で朝から雨模様の一日だった。
 雨の日は買い物の日と決めてある。
 そのついでに小さな里山をのぞいてみた。
 昨年はお目にかかれなかったが、モミの木近くに出る「アカモミタケ」がさりげなくでているではないか。
 樹上から滴る雨が幹を伝わってどくどくと流れている。
 その流れの終着点の根元には、白い泡ができている。
 
                                              

 林内が整備されているのできっとキノコがあるに違いないと、そのモミの木の近くを歩いてみたら、マンネンタケ(マンネンタケ科)を発見。
 これのデカイのはよく床の間に飾ってある。
 マンネンタケは広葉樹にでて、似ている「マゴシャク」は針葉樹に出るとのことだ。

    

 またその近くには、「ハナビラニカワタケ」(シロキクラゲ科)が枯れ木に出ていた。 これは酢の物にするとうまいそうだ。

 総じて、キノコの量は深山にはなかなかかなわないが、鑑賞するには実に多様な姿を見せてくれる。
 針葉樹の中で10%もいかない広葉樹の存在だけでもこれだけ楽しめるのだから、広葉樹がもっと増えていけば楽しみがもっともっと増えるというものだ。

 森を市場原理だけで木材生産するのは生物多様性に反する。
 森は市場原理とはちがう原理がいのちなのだ。
 私には多様な森こそ心のセラピーになっている。          
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ススキVSセイダカアワダチソウ

2010-10-27 19:43:16 | 植物
 先日、珍しく遠出したときの風景で目に付いたのは、菜の花畑かと思うほどのセイダカアワダチソウの見事な群落だった。
 それが所々に散在していて、見ようによってはきれいな黄色い花畑に見えたのだった。
 
 セイダカアワダチソウは、「要注意外来生物リスト」に掲載されるほどのお尋ね者である。
 つまり、まわりの植物を駆逐してしまうからである。

 ところが、畑のあるわが荒地をよく見たらなんと、そのお尋ね者がいるではないか。
 数こそ少ないが、付近の荒地にも控えていたのだ。

 ほおっておけば、在来種のススキがセイダカアワダチソウに駆逐される日はそう遠くない。
 あわてて駆除はしたが、こんな中山間地にさえ外来種が侵出しているなんてその生命力はすごい。そういえば、外来種の「ビロードモーズイカ」も畑にサボテンのようないかつい葉を出していたっけ。

 世界の奇跡と言われる日本の豊かな自然の中にも、世界の潮流や都市化による開拓植物が侵出してくる。
 それはまるで、貿易自由化のようなグローバルな地球規模の潮流にさらされているわけである。

 この小さな寒村でも世界の趨勢にさらされているんだなー。
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ムジナ!?に翻弄される!!

2010-10-26 21:24:20 | できごと・事件
地域の祭が終わった夜半のこと、帰宅してみると、倉庫の引戸が開いていた。
 「おかしい、閉めてあったはずなのに」
 と思った瞬間、犬のような動物がその戸から脱兎のように逃げていった。
 「しまった。やられたー」
 落花生を収穫したものの、忙しくて干したり実を採ったりできないまま、丸ごと倉庫に放置していたのだ。
 倉庫の中は落花生の食べかすだらけだった。

 あわてて戸を閉めて遅い夕飯をしていたところ、その倉庫辺りから不規則音がするではないか。
 すぐに外に出たら、なんと戸が開いているではないか。
 すぐにカギを閉めた。

 真夜中のこと、間違いなくその戸を開けようとする音がする。
 雨戸をそっと開けて倉庫をのぞいて見たら、タヌキかアナグマ(ムジナ)か、灰色っぽい動物がしきりに戸を開けようとしているのがかすかに見えたのだった。
 カギがかかっていたのでさすがにあきらめたようで、まもなくいなくなった。

                

 寝ているときにも、板をガリガリする音がかすかに聞こえてくるので、何回か雨戸越しでのぞいたが姿は見えない。
 朝起きて倉庫の周辺を見たら、1mほどの横板を壊して床下に侵入したようだ。
 さいわい、落花生のある土間へは到達できなかったようで被害はなかった。
 
 そういえば、5日前の夜、居間の床下でゴソゴソ音がするので近寄ってみると、音の大きさから犬より小振りの四足の気配がしたのだった。
 棒でつついて音を鳴らしたらいなくなった。

 人間を恐れない小動物に翻弄され包囲されたわが家である。
スリルとサスペンス満点の田舎暮らしになったものだなー。
  
 
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にぎわい復活の横須賀街道文化展

2010-10-25 19:40:17 | 風景
 昨日、遠州灘近くにある横須賀街道を初めて訪問した。
 そこでは、商工会や建築士やアーティストが参画した町並み文化展なるものが開催されていたからだ。
 ふだんはひと気がまばらな街道だが、この日ばかりは続々と人並みが途切れないのだった。
  
                    

 旧街道らしい家屋が散在していて、背景としては恵まれているかもしれない。
 しかし、所々は空き家があったり、空き地があったり、日本のどこでも見られるような空虚さが漂っている。
 そんな現状を変えようとするまちづくりの活動が12年も続いているのがここである。

            

 活力あるまちを実現する上で、アーティストの果たす役割が大きい。
 来場者が参画できるコーナーはいつも人だかりができる。
 まちづくりには孤高のアーティストではなく、平場の目線で非日常性をえぐる参加型アートが決め手かも知れない。

  

 過疎に生きる我々としては、この文化展から学ぶものはなんだろうかと、しきりに考えてみるのだが妙案が出てこない。
 ただし、なんとかしようとする人的ネットワークの存在がまずはスタートにはちがいない。
 背伸びをしないゆったりとした遊び心の粋が感じられる文化展だった。
 
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鎮守の祭りはしっとりとパワフルだ! 2

2010-10-24 21:34:05 | できごと・事件
闇夜の国道の山車を迎えるのは山並みや木々ばかりではない。
 小さな集落ごとに地元の人々が山車を待ち、到着すると見事な打ち上げ花火が夜空の静寂を破る。

          

 こんな過疎な集落でも、かくもこどもや青年がいたのかと思うほどに山車の前後に群がる。
 子どもたちは脱兎のごとく体をくねらせ走りまわり、自らの躍動感を表現してはばからない。

               

 45歳以下の青年が祭りの運営の主役だ。
 これからの地域の希望の星なのである。



 小さなお宮の供物も日常の凛とした生活感が出ている。
 ニンジン・大根・ゴボウ・ショウガ・白菜・コンブ・サトイモなどが形よく献上されている。
 どこを見回しても、控え目だが自然体の躍動が沁みてくるムラの一大劇場なのである。
 かつての日本が置き忘れた品性がこの中山間地にあったのだった。


 
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鎮守の祭りはしっとりとパワフルだ!!

2010-10-23 23:54:08 | 行事
 ムラの祭りは朝早くから始まる。
 ワラをしごいて、まずは注連縄作りだ。
 お昼には集落の小さなお宮にその注連縄が設置される。
 その間に、小さなお宮はきれいにされ、お宮への道が清掃される。

                

 お宮は小さいけれど、幟旗は高い。
 ムラビトの心意気も高いが、すべてが自然体だ。

 

 この小さな牛頭神社は、ルーツをたどれば、祇園神社・八坂神社とつながる。
 防疫体制が不十分だった時代は、疫病は深刻だった。
 そこにインドの牛頭天王信仰と混淆して、各地に疫病根絶神社が誕生したらしい。
 民衆にとっての「てんのう」といえば、この牛頭天王だったようだ。




 
 
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捕まえたぞ イノシシ!

2010-10-22 19:26:13 | できごと・事件
 1m足らずの、ウリボウがやや大きくなったくらいのイノシシが捕まった。
 といっても近隣の地域なのだったが、仕掛けられた鉄の檻に嵌まったのだった。
 檻に近づくと懸命に鉄格子に体当たりする。
 小さいけれど大人でも倒れてしまうくらいの迫力あるパワーだ。
 
 しかも、檻の餌を近づく前に、扉が上から閉まっても開けられるように石や木をかましていた。たまたま木が腐っていたので扉が下まで落ちてしまい、逃げられなくなったというわけだ。
 猪突猛進の体力だけでなく、知力もたいしたものだ。
 イノシシは知的で繊細な生き物であるという気がしてきた。

 きょうのわが畑にはイノシシらしき足跡があったが、すでに落花生をすべて刈り取ったあとなので被害はなかった。
 ということは、彼はそこからいずこへ向かったのだろうか。
 
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