このところ夜間に立て続けにやってきたのはアメバチ(ヒメバチ科)だった。アメバチは体色が飴色なのでついたわかりやすい名前だ。ちょっと見ではカゲロウやカワゲラの仲間のような雰囲気の昆虫だったが、2本の尻尾がない。
アメバチは蛾の幼虫や蛹に産卵し寄生する蜂で、アメバチの幼虫は最後には寄主を食い殺す。そのため有用天敵の益虫として農家からは歓迎されてはいるものの研究があまりされていないらしくデータが少ない。
お尻を上にあげているとき反対側から見ると胸はこんな感じ。寄生蜂のヒメバチ科は1万種もいて、アメバチも種類がかなり多いらしいがその同定は難しいという。
蜂らしくない寄生蜂の生き残り戦略は、他の昆虫に寄生することで華奢な体を補完するということにあるようだ。つい見逃してしまうようなゆらゆらと飛ぶ20mmほどの小さな体だが生きる意志は強靭なんだなー。