山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

3億円のきのこキムチを食らう

2019-10-31 20:12:55 | 食彩・山菜・きのこ

 きのこ名人から手作りの「きのこキムチ」を送ってくれた。なんとそれは31000万円もするものだった。大雨・台風のはざまで命をかけて収穫したものだからその価値はあるに違いない。しかし、赤貧に甘んじる年金生活者のオイラにはとても払えないのでただにさせてもらった。

         

 さっそくいただくことにする。うーむ、ムキタケはやっぱりうまい。チャナメツムタケ・クリタケ・エノキタケ・ナメコは茶色の傘をしているが総じてきのこハーモニーが伝わってくる。なかなかこれだけの種類のきのこは確保できない。

  

 そこに、和宮様とつながる大奥夫人の「クリタケ」の絵がさらりと添えられていた。しかも、都会に行かないと確保できないような胚芽パン・丸いフランスパンのブルーム・ぶどうパンも同梱されていた。さっそく、こちらもかぶりつく。山奥のきのこと都会のパンとが口の中でコラボする。

 このように自然と都会とが融合して生きるのが日本の針路だと思う。きのこ名人夫妻の生き方が中山間地にすむオイラの脳髄を刺激する。自然の恵みを発見する力、それを活かす力、それを分かつ力、それを暮らしの中に貫く力、これらが劣化して止まらない日本の精神を救うのだと思えてならない。

 たまたま午前中、近くの某宗教の指導者がやってきて立ち話をしばらくしていたのもその点のことだった。すぐお昼のチャイムが鳴ってしまったのであわてて長話を中断することになった。そしてその後貴重なきのこキムチを昼食に添えたのは当然の成り行きだった。合掌。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

注連縄の稲わらマルチが贅沢だね

2019-10-30 19:45:32 | 農作業・野菜

 先日の神社の注連縄づくりで余った稲わらをいただいてきた。大きな入れ物に4杯分くらいにもなった。最近の稲の収穫はコンバインで刈り取るがそのワラは粉砕されて田んぼにまかれて肥料となる。したがって、注連縄のわらを確保するには手作業で稲を刈り取らなければならない。だから、事前に協力者を確保して予約しなければ注連縄のわらは確保できないのだ。皮肉な現象だなー。

 

 いただいてきた残りの稲わらは、ブロッコリー・カリフラワー・白菜の畝のマルチにたっぷり使う。おかげでか、生育がとっても順調だ。天候が不順な日々が続いていたけれど、ここはユートピアとなったようだ!?

 真直ぐなわらは、和宮様がじきじきに種まきした大根の畝にマルチングする。そのためかここも順調だ。後日、間引きしてサラダにする。こうして、だんだんと稲わらマルチがわが畑の風景となってきた。これから寒くなるのでますますわらマルチの効果が出てくるはずだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「木通」って読めるッ?

2019-10-29 20:04:39 | 植物

 わが家の玄関に行くには一人歩けるくらいの小路を通らなければならない。夜は照明がないので暗闇と仲良くしなければゴールに行けない。しかも、途中に「テイカカズラ」がいつのまにか垂れてしまい、身長150cm以上の人は頭を下げないとひっかってしまう。千利休が切腹の原因とされた大徳寺の門の上の利休像に拝礼させる仕組みのようなものだ。そのおかげか、先日頭を下げてテイカカズラ下の地面を見たとき「木通」の皮がいくつか落ちていたのを発見。

         

 「木通(アケビ)」は、ツル・茎を切って吹くと空気が通る、からついた漢字という。アケビは草本ではなく木本なのを忘れがちだ。「木通(モクツウ)」というと、茎を輪切りにして乾燥させた漢方の生薬で、血行・利尿・鎮痛によいとされる。

 さて問題は、アケビの実の中身がなかったことだ。そういえば、上の木にあるヤブツバキの木には野鳥がよく来ていたことを思いだす。何べんも下からのぞいてみてもアケビの実は見つからない。かなり上のほうにツルが伸びているようだ。毎年、このアケビの皮が落ちていることでやっとアケビの存在を再認識させられる。そしてまだ一度も、あの甘い実は口には入ってない。それにしても、そんなこもごももあのテイカカズラのおかげで頭を下げる大切さを教えてもらっているというわけなんだなー。  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子規も育てた命がけの「ヘチマ(糸瓜)」

2019-10-28 21:17:11 | 農作業・野菜

 存在の重さに耐えられるか、心配になってヘチマ(ウリ科)を収穫する。重過ぎそうになった十数本を裏の畑から腰を痛めないよう運ぶ。短いヘチマの一部はみそ汁などに食用にしていた。耐病性へちまの品種には、「浜名」「天竜」「浜北」「あきは」など浜松にちなんだ名前が多い。それは浜松出身の織田利三郎が戦前の輸出振興に寄与した背景があるようだ。

           いちばん長かったヘチマは64cmもあった。ずっしり重い。ヘチマと言えば、正岡子規の俳句「糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな」という、痰切りの薬として植えたへちまを読んだ壮絶な句がある。ヘチマの実ができたときにはもう自分は仏だよという諦観と達観さらにユーモアが伝わってくる名句だ。

          

 風呂ではもっぱらヘチマタワシを愛用している。最近は捨てるつもりだった軟弱なタワシが気に入っている。新しいタワシは肌に痛いくらいだがこれは肌に柔らかくフィットするのだ。女性の肌にぴったりなソフトなタワシではないかと思う。見たくれは悪いけど実用的でじつに優れものだ。

 ほんとうはヘチマの実の表面が黄色っぽくなったころが収穫どきらしい。しかし、台風対策で事前収穫したり、地面に接触した重い実は腐ってしまったりしてきたので、重量級の実は収穫することにしたのだ。これだけヘチマがあればオイラの体は皺もなく柔肌でピカピカ間違いなし!?裸を見せられないのが残念!?

    

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

穴あけジャックの正体は!?

2019-10-27 17:28:42 | できごと・事件

 先月あたりから農機具倉庫の入口手前の地面に小さな穴が開いていた。直径7cmくらいの穴だが心当たりがない。石を詰めてみたら数日後その石がなくなっていた。ぐーたら当局に相談したら、ネズミかモグラではないかという。

                     

 当局はやっぱり何にもしてくれないので、昨年収穫したトウガラシを粉にした自然農薬を穴に入れてみることにする。穴がどのようになっているかはまるでわからない。

       

 どのような反応が出てくるかはわからないが、きょうの午前中にとりあえずやってみる。トウガラシの粉を大量に作っておいてよかった。

     

 夕方、その穴をのぞいてみるとだれかがなんと土を塞いでいるではないか。これだけ土を内側から運べるのはモグラかもしれない。この倉庫の床下は蛇の住まいにもなっているが、蛇は穴を掘ったり運んだりはしない。あらためて、トウガラシ効果の大きさに感心する。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

飛来するアサギマダラもジョウビタキも

2019-10-26 21:20:11 | 生き物

 「朝からジョウビタキがにぎやかだぞえ」とジョウビタキの好きな和宮様が声を上げる。いよいよ晩秋の到来だ。そんな声のなか、ヨメナにアサギマダラが止まっていた。長距離ランナーのアサギマダラは数年に一度くらいでやってくる。毎年来てほしいと食草のフジバカマを植えるのだがいつも枯らしてしまう。

 アサキマダラは近寄っても動きが緩慢でかなりお疲れのようだ。翅には日付や標識コードのしるしがなかったのでどこからやってきたかはわからない。これから台湾へ行くのだろうか。浅黄色は新選組隊士の羽織で有名だが、翅にもほんのり浅黄色がステンドグラスのようだった。食草のフジバカマは毒草なので、ゆらりと飛んでも鳥からの攻撃は避けられる。

 しかし、カラスたちはこのチョウは危険だという信号をどのように受け取るのだろうか。その秘密はアサギマダラの模様にあるのだろうか。常連で有毒のウスバシロチョウの模様は白黒の網模様なので、色というより網状模様にヒントがあるのだろうか。いずれにせよ、元気に旅立ちしてもらたい。空飛ぶ使者は深まる秋を演出してくれている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暴れた雨後に虹を掛けた

2019-10-25 18:28:28 | 風景

 河川を決壊したり、溢れたり、土砂崩れを起こしたりして大暴れのこの大雨。千葉では半日で1か月分の雨量を記録したという。断続的にわが家の周りも雨の踊りが盛況だ。おかげで畑作業が休業中。ますます遅れに遅れる農作業に諦めと安堵とが交差する。そんな夕刻前、立派な円弧を描いた虹が掛かった。大きすぎて📷に入らない。

 そういえば、虹はなぜ「虫偏」なのだろう。調べてみると、中国では虹は「天空を貫く蛇」を表すという。右の「工」とは、穴を開けて貫くという意味だそうだ。
   虹(「主虹」)の外側にはもう一つの虹があった。それを「副虹(フクコウ)」という。主虹の外側は赤色、内側は紫色というが紫色は確認できない。反対に、副虹には外側は紫、内側は赤というがここでも紫は確認できなかった。
 英語の「虹」は「雨の弓(rainbow)」、仏語は「空にかかるアーチ(arc-en-ciel、アルカンシエル)、と国によって受け止め方が違うのが面白い。自然の持つ二面性につくづく思い入る虹だった。    

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

栗の渋皮煮をいただきます

2019-10-24 16:40:50 | 食彩・山菜・きのこ

 いつもよりは少ない収穫だった栗も和宮様お手製の渋皮煮としていただく。やはり間違いなくうまい。要するに栗の甘露煮ということだ。一昨日、国内外に新天皇に即位したことを宣言した「即位礼正殿の儀」があったが、和宮様お手製の渋皮煮を贈るべきかどうかぐーたら当局は検討したようだ。しかし、数万円もした和食コースの宮中晩さん会の後なので、あまり糖分を取り過ぎないのが王道であるという結論を下したようだ。

      

 渋皮煮は今月上旬から作り始めた。水切りした栗の外皮の鬼皮を剥く。この作業が地味で時間がかかる。傷つかないよう慎重に剥いていく。同時に、外から見えにくいが、虫食いや不良品は直感で除去する。

              

 アク抜きを繰り返す。これも辛抱強くないとやってられない。汁が透明になるまで続ける。そして、砂糖を加えてじっくり煮込んでいく。基本的に大きい栗でしかも健康な栗をより選ったものだが、この段階でも痛みのある栗は除去される。

         

 そしてついに、ホームセンターで購入した瓶に栗を詰めていく。逆さまにして真空状態にしてできあがり。お世話になっている近隣にもお裾分けすると、手元にはいくらも残らない。これで1年間はじゅうぶん保存できてちょっとしたお茶菓子にもなる。自然の恵みに今年も頭が下がる。

 近頃、自然災害が連日報道されるなか、わが家でも裏山にある栗の樹が心配だが今のところ土砂崩れもなく、むしろ縄文時代以降からの豊饒を与えてくれる。渋皮はポリフェノールの一種でタンニンが含まれているが、老化防止の役割も担っている。イノシシも渋皮ごと食べているので、この時期はスーパーパワーがあるということか。

   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドデカイ椎茸ゲット!

2019-10-23 18:19:05 | 農作業・野菜
 やっと、シイタケを収穫する。このところ、大雨や台風や秋野菜の植え付けなど、忙しさにかまけてほだ木に掛けていた寒冷紗を取り除くことができなかった。というのが言い訳で、じつはほだ木のまわりの雑草がすごくてなかなか刈り込むのができなかったというのが本音だ。きょうは久しぶりに晴れ間が見えたので、「きょうこそ」というわけで寒冷紗を取り除いたのだった。
       
 すると案の定、デカくなり過ぎたシイタケが出ていた。このほだ木は若くして亡くなった真ちゃんからいただいたほだ木だ。このほだ木も古くなってきて今年で終了の予定なので多くの収穫は期待できない。次の新しいほだ木は隣の山のコナラから確保してある。これもシイタケ農家のMさんからいただいたものだ。ありがたい。 
          
 収穫したシイタケは雨でどっしりしたものだった。さっそく、そのうちの一つを夕飯の煮込みうどんに入れる。味はやや大味ではあるが今年の秋の初めての食彩となった。これから、ほだ木を整理して処分するものと残すものとを見極めることにする。シイタケは英語やフランス語でも「シイタケ」で通用するという。また、ブータンでは日本人が広めて栽培が始まり今では人気の食材になっている。             
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森林性ゴキブリがやってきた!!

2019-10-22 19:01:11 | 生き物

 秋の台風に翻弄されている日本列島の夜、のそのそわが家に侵入してきた虫がいた。ゴキブリかと思いきや、近づいても動きが鈍い。これはふつうのゴキブリではないと直感した。畑で「オオゴキブリ」を以前捕獲したことがあるが、この個体は翅がない。翅がないゴキブリっているんだ?

          

 調べてみると、亜熱帯性の「サツマゴキブリ」のようだ。1979年に八丈島で初めて発見された新顔だ。ソテツなどの観葉植物の運搬に付随して上陸した侵入生物らしい。九州あたりが北限だったが今では静岡・愛知・神奈川・千葉などで確認されている。寒さに弱いので家屋に浸入したのかもしれない。今までは暖かい海岸地域で見られたようだが、内陸部側のわが中山間地で確認されるのは珍しいのかもしれない。

 と同定したものの、微妙なところで違和感があった。というのは、「オオゴキブリ」の幼虫にも似ていたからだ。成虫と思っていたのが間違いのもとかもしれない。サツマゴキブリには縁取りがあるのに、これはないから結論的には「オオゴキブリ」の幼虫だった、というのが順当のようだ。これでも幼虫だからこれから翅が生えるわけだ。というわけで、森のお掃除屋でもある「オオゴキブリ」を畑に解放したのだった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする