きのこ名人から手作りの「きのこキムチ」を送ってくれた。なんとそれは31000万円もするものだった。大雨・台風のはざまで命をかけて収穫したものだからその価値はあるに違いない。しかし、赤貧に甘んじる年金生活者のオイラにはとても払えないのでただにさせてもらった。
さっそくいただくことにする。うーむ、ムキタケはやっぱりうまい。チャナメツムタケ・クリタケ・エノキタケ・ナメコは茶色の傘をしているが総じてきのこハーモニーが伝わってくる。なかなかこれだけの種類のきのこは確保できない。
そこに、和宮様とつながる大奥夫人の「クリタケ」の絵がさらりと添えられていた。しかも、都会に行かないと確保できないような胚芽パン・丸いフランスパンのブルーム・ぶどうパンも同梱されていた。さっそく、こちらもかぶりつく。山奥のきのこと都会のパンとが口の中でコラボする。
このように自然と都会とが融合して生きるのが日本の針路だと思う。きのこ名人夫妻の生き方が中山間地にすむオイラの脳髄を刺激する。自然の恵みを発見する力、それを活かす力、それを分かつ力、それを暮らしの中に貫く力、これらが劣化して止まらない日本の精神を救うのだと思えてならない。
たまたま午前中、近くの某宗教の指導者がやってきて立ち話をしばらくしていたのもその点のことだった。すぐお昼のチャイムが鳴ってしまったのであわてて長話を中断することになった。そしてその後貴重なきのこキムチを昼食に添えたのは当然の成り行きだった。合掌。