山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

地域アーティストの掘り起こし

2017-01-31 21:07:26 | アート・文化
 先日、天竜の中山間地のまちおこしで活躍中のNPO法人「元気里山」が運営する「マルカワの蔵」にひょいと寄る。
 130年前は呉服屋でその後酒屋だった3階建て木造を現在はアートギャラリーとして地域に開放している。
 前理事長の本島さんによれば2013年にここを運営してから、のべ500人ほどのアーティストが参加しているという。
 その日は、竹細工や着物の端切れを中心とした展示がぎっしりと並べられた。 

        
                                               
 竹細工は煤竹を利用した作品が多く展示されていた。
 古民家で100年以上かけて囲炉裏などで燻された煤竹は年々希少傾向にあり、ものによっては1本数十万円もするという。

          
 3階ではのぼり幡の端切れによるバッグが展示されていた。
 こののぼり幡も最近ではなかなか入手が難しくなってきている。
 それをこうして活用するのは文化遺産を継承するものでもある。

 2012年に設立されたNPO法人だが、こうして街中や中山間地の拠点としてスタッフが常駐している姿は貴重だ。
 名も知れぬ地域に埋もれたアーティストが少しづつ掘り起こされ、それを支援していく施設の存在意義は大きい。
 

                                                     

          

 

                           
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カボチャのタルトをぺろり

2017-01-30 19:08:37 | 食彩・山菜・きのこ
 きのうの焚き火で剪定した枝のほとんどを燃やすことができた。
 もちろんそのついでの火でいつものように、うどん・焼きカボチャ・コーヒーのコースをひかえめに堪能する。
 でかいカボチャ2個は、コールマンの重たいダッチオーブンで丸焼きにする。
 これでカボチャの在庫はなくなった。

 和宮様は、その収穫していたカボチャで手製のタルトを特別におつくりになった。

                               
 さっそくうやうやしくいただくと、「うまーい!!!」
 喫茶店で出されるケーキと変わらない。
 ひとりでまるまる全部を食べられそうだが、がまんがまん。
 今年のカボチャは例年より出来が悪かったものの、タルトで大団円とは、病みつきになりそう。

        
 毎日がトランプ旋風に翻弄されている世界のなかで、アメリカ大手コーヒーチェーンのスターバックスが、5年間に難民1万人を雇用する計画を発表した。
 アメリカのもう一つの顔・希望をかなえる意欲的なプランだ。
 日本の東芝や三菱の目先だけの小賢しい利益獲得奔走に比べて、スタバCEOのなんと壮大なドリームだろうか。

 明治の実業家にはそうした社会貢献する人物がいた。
 日本の現在の実業家も政治家も本質的な哲学や文化を欠落している。
 その結果は、日本の前途の険しさがますます現実のものとなってきてる。
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進化していくマンホール

2017-01-29 20:26:42 | 路上観察
 川崎市のマンホールには、市の花のツツジと七つの区を表すツバキが表現されている。
 汚水管なのだろうか、雨水管は傘マークがちょこっと入っているらしい。
 「11-M01」の番号は幹線番号なのだろうか。

                                  
 「単口(タンコウ)」とは、消防ポンプ車1台の取水口が一つの場合の消火栓ということらしい。
 「川」の「算木(サンギ)崩し」デザインは、川崎市を表現。
 「算木」とは、ソロバンとともに和算で利用された計算用具のことで、それをデザイン化したのが「算木崩し」というのだそうだ。


 このマンホールの用途がよくわからない。
 大量の空気を吸排する装置らしいが、上水道の空気弁のようだ。
 岡本太郎のような顔のデザインは、緑の目=自然とやすらぎ、赤い目=情熱と芸術、青の鼻=水とうるおい、黄の口=暖かいハートを表現しているという。 川崎の特徴と目標のデザイン化でもある。

                                    
 「低圧」の電気のマンホールは、東京都内公園にあった。
 というのも、桜はソメイヨシノ。

      
 旧佐久間町の汚水マンホール。
 シンボルの佐久間ダム、町の木=杉,町の花=シャクナゲ,個性的でわかりやすい。

                                    
 旧天竜市の市章のある消火栓。
 孫悟空のサルがかわいい。
 やはり、カラーは目立つのでこのところどこでもカラー化が多くなってきている。

マンホール観察がブームになる前にいくつかの画像を集めていたが、やはり都会中心の暮しでないと収集はむづかしい。
 杉並区の「すぎまるマガジン」が行政として先駆的な役割を担っていた。
 中山間地での「路上観察もどき」もこれから考える時期が来ているのかもしれない。

           
          

                                   

                               

                                

                                   

                               
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公園に落ちていた種を食べてみた

2017-01-28 00:45:12 | 植物
 ときどき訪れる「春野ふれあい公園」に落ちていたフジのたね。
 「食べると美味しいよ」と言われたことがある。
 さっそくいくつか拾ってくる。

                       
 それをフライパンで焼いてもいいが、オーブンレンジでチンしたほうが早めに食べられると思いつく。
 チンして皮をむいて食べてみると、意外や大豆に近い味がする。
 もう少し早めに拾っておけばもっといい味だったに違いない。
 「フジの実茶」なんかできそうだ。

                            
 さらに、公園の外の道路にも白い豆がいっぱい落ちていた。
 近くにはそれらしい樹木は見当たらない。
 それはきっとセンダンの実に違いないと見当をつける。

 公園の中のセンダン林に行ってみると確かにこの白い実が大量に落ちていた。
 これがなんで外の道路に落ちているのかが不思議だ。
 この林は薄紫の花がきれいなスポットなのに鑑賞する人が少ないのがいつも残念に思っていた。
 だから、公園の外にも進出したセンダンの涙ぐましい執念がそこにあった、と思わざるを得ない。
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鳶口で山の伐採木を降ろして

2017-01-27 00:03:17 | 屋外作業
 わが道草山には一昨年に伐採したコナラをはじめとした潅木が転がっている。
 それを鳶口で引きずり降ろしながら薪作りを始める。
 鳶口の先を枝の別れ際に置いて引っ張ると力をそれほど入れなくても降ろすことができる。
 ふつうは丸太に鳶口の先端を打ち込み引っ張ると重い丸太でもなんなく移動できる。
 昔ながらのツールはなかなかの優れ者だ。
 

                                
 枝ぶりが広いものはノコギリで切り、真っ直ぐになってきたものは電動切断機で切っていく。
 ダルマストーブの大きさに合わせて30~40cmくらいの長さに寸断する。
 寒さが気になる日々なのでダルマストーブに薪は欠かせない。

              
 これで枯葉は堆肥にするし、大小の枝はすべて薪になるし、燃やした灰は畑に撒かれるし、無駄のない循環型暮らしが成立する。
 しかもストーブの火で部屋や体を暖めるばかりでなく、ゼロ円のエネルギーで焼き芋や鍋物もできる。
 大量生産・大量消費による過剰な暮らしに対して、ささやかな異議申し立ての抵抗なのである。
 これで原発を阻止できるとは思わないが、そういうささやかな地産地消のエネルギーを活かすく暮らしを始めることが大切だ。
 

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菊芋のらっきょう酢漬け

2017-01-26 13:20:46 | 食彩・山菜・きのこ
 先月に作った菊芋のラッキョウ酢漬けを食べる。
 日向で菊芋の泥を落とすのを思い出す。
水が冷たかったが陽射しが暖かいのに救われる。

 昆布を隠し味に唐辛子も入れてある。
 味が沁みるのはもう少しのようだが、シコシコする食感はいい。
 来月あたりからしっかり食べられそうだ。
 できれば、去年おいしかった味噌漬けにも挑戦したい。
 
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捕りたての鹿肉をいただく

2017-01-25 00:02:13 | 食彩・山菜・きのこ
 わが家の前に近所のハンターがやってきた。
 「ちょうど今、鹿を追ってきたが取り逃がしてしまった」と言う。
 「さっき仕留めた鹿があるのであとで肉を持ってくるからね」と言って、夕方、解体したばかりの鹿肉をどっさり置いていった。
  
                                         
 さっそくニンニク醤油に一部の鹿肉をスライスして漬け込んでおく。 
 たまたまダルマストーブに火を点けたばかりだったので、その火をもらって七輪にも点火する。
 外は晴れだったが風が冷たく、室内の灯油ストーブでは室温がなかなか上がらない。

      
 土間で鹿肉を焼く。焼きながらその場で味わう。
 漬けこみ時間が短かったせいか、ニンニクがやや古かったせいか、味がよく滲みていなかったものの充分柔らかく食べられた。
 さすがに捕りたての鹿肉だ。

                                   
 ダルマストーブの上でダッチオーブンで焼いた焼き芋を主食にする。
 蓋を開けたのが早すぎたせいで焼き芋がやや硬かったので、もう一度焼き直す。
 串で出来上がりの芋を刺したときの感覚を覚えておくのが大切だ。 

                                     
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ニシンとシシャモの行末

2017-01-24 21:08:57 | 特産品・モノ
 町に買い物に行ったときのこと、数の子と子持ち昆布が半額で売っていたのでつい衝動買いする。
 半額という表示に弱いのである。
 おせち料理の余りなのだろうか、しばらく数の子を食べていない。
 正月に食べると子宝に恵まれるというが、その兆しは全くあり得ない。
 塩気を抜いて薄いそばつゆにつけて食べる。
 久しぶりの食感だ。

                                 
 子持ちコンブを食べるのは何年ぶりだろう。
 産地はカナダが断トツだが、ニシンの卵ではないらしい。
 代用にシシャモの卵になったのだが、そのシシャモも捕れなくなっていまは「カペリン」という魚だという。
 カペリン(別名・カラフトシシャモ)の卵を薬品で昆布に張り付けたものがほとんどだという。

 ちなみに、流通しているシシャモは「本シシャモ」ではなく、この「カペリン」が9割を占めるという。
 カナダで捕獲できなくなったらどうするのだろうか。
 と言いながら、「子持ち昆布」と「数の子」のプチプチ食感を楽しむ自分がいる。

 
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コーヒーで暖を取る

2017-01-23 20:50:03 | 特産品・モノ
 寒さが気になるある日の午後、品のいい長老が颯爽とやってきた。
 そしておもむろにコーヒーを取り出して、「飲んでみて下さい」と言い残してあっという間に消えていった。
 珈楽庵の珈琲だった。

                             
 珈楽庵と言えば、春野町のホープである宇野茶園の紅茶をメニューに入れてくれた浜松東区にある喫茶店である。
 オーナーと春野をつなげてくれたのがこのダンディな長老なのだ。
 夕方、さっそくお湯を注ぎ炬燵にあたりながら飲み始める。
 ちなみに、コーヒーカップは前職場の仲間からいただいた手づくりの作品だ。

                              
 香りもコクも素晴らしい。
 淹れたての珈琲が心身に駆け巡る。
 寒風の中で作業をしていたのでよけい暖かさが伝わる。
それになによりも、遠方からやってきた長老の心意気が沁みてくる。

       
 南米・アフリカの珈琲をブレンドした「フェアトレード有機珈琲」を入手した。
 製造者は神戸のトーホー。
 フェアトレードは発展途上国の生産者・労働者支援や環境保全につながる。
 最近、天竜区内でフェアトレードコーヒーをイベントや路上で販売する学生が出てきたのが頼もしい。

                                 
 ついでに、藤枝産のペットボトル「藤枝かおり」の緑茶を飲む。
 やはり淹れたてのお茶にはまだまだ距離がある。
 ただ、こういうチャレンジしていく精神が素晴らしい。
 デザインといい、キャッチコピーが秀逸。
 「その香りは花のように甘く、その色はやわらかな黄金色、その味わいは、深くまるみをおびている。」
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やっぱり手打ちそばでしょ!

2017-01-22 18:01:07 | 行事
 佐久間ダムのある急峻な山奥で開催された「新そばまつり」に直行した。
 廃校となった旧佐久間中学校の校庭に車を止める。
 駐車係は現地の人や中高生が活躍しているのがいい。

                             
 人気のあるそばはいつも会津の蕎麦でなかなか行列が少なくならない。
 並ぶのが嫌いなオイラはすいているほうの店に並ぶ。
 昼時にもかかわらず参加者数がいつもより少なくなってきている気がする。

   
                                  
 最初に食べたのは、「飛騨深山蕎麦」の自然薯そばだ。
 汁が薄めで自然薯も緩すぎる感じが不満だったが、手打ち蕎麦らしさはあった。

      
 二杯目には「NPO法人佐久間がんばらまいか」のかけ汁を食べる。
 こちらは素人なのか茹で過ぎと蕎麦が短いのが気になった。

                                
 知り合いが手打ち蕎麦を懸命に作っている姿が美しい。
 イベントを続けていくことは初回以上にむずかしいことを痛感する。
 つねに危機意識と課題を明確にしながらも楽しく続けていくのが大切だ。
 
 
   
 
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