石垣の下に置いてある植木に水をやっていたところ、なにやら動くものを感じた。蛇だった。いよいよ蛇が出てくる季節になった。蛇だけでなく、これからむやみに茂みを歩けなくなるのが残念でもあるが。はじめはお互いやや慌ててしまったが、シマヘビは比較的冷静に退路をゆるりと探し出した。
シマヘビの特徴の4本の縦縞模様はやや不鮮明に思えた。長さは約1mくらいの成体。細いベロを揺らしながら石垣の穴に入ろうとしている。
何か所かの穴に頭を突っ込んでいったが、すぐにもどってくる。こちらがバタバタ対応すると、気性が荒いシマヘビは噛みついてくることもある。そういうときは、頭をふくまらせ尾を震わせて攻撃態勢をとることもあるので注意が必要だ。噛まれると毒はないが痛いらしい。
けっきょく穴は浅いのがわかったのか、穴は諦めて石垣の上の茂みへとゆっくり消えていった。わが家の周辺ではシマヘビに多く出会う。倉庫下の地面に棲家があるようだ。好物はトカゲやカエルのようで、それはわが家の周辺にはいっぱいいるので、食料には困らない。つまり、ヘビも常駐しているということでもある。お手柔らかにね。