山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

ハサミがあるかないか

2024-12-16 18:51:41 | 生き物

  わが家庭菜園ではハサミムシによく出会う。野菜のすぐそばにいることが多いので害虫ではないかと思っていた。そのハサミムシがのこのこ家の中にやってきた。そこで捕獲して改めて調べてみると、ハサミムシは「科」ではなく「目」の名前だということを初めて知る。つまり種類がそれほど多いというわけだった。画像の虫は山地性のハサミムシの「コブハサミムシ」のようだった。

 

 コブハサミムシは背中に複雑に折り畳まれた後翅があり、羽化や越冬前の時期に突如飛翔するらしいが、見たことはない。尾の鋏が大きく湾曲するものをオスのアルマン型、長く真っ直ぐに伸びるメスをルイス型という。繁殖を終えるとオスは死んでしまうが、産卵したメスは幼虫になるまで卵を外敵から守り続けるばかりでなく、幼虫に自らの体を食料として提供する。壮絶な子育てである。

 ハサミムシは害虫を食べてくれたり、腐った植物を食べてくれる生態系に寄与する分解者でもあるということだ。見方を変えなくちゃー。

 

 その一週間前に、ハサミムシに似た虫もやってきていた。形から尾っぽにハサミもなかったので「ハネカクシ」ではないかと推定した。世界では6万種はあると言われるほどの膨大な量があり、未同定の種類が未だある。したがってその研究者も少ない。しかし、ハネカクシの翅の収納の最大の特徴は折りたたみパターンが左右非対称の複雑な折りたたみ方ということで人工衛星にも参考にされているらしい。偶然にもコブハサミムシと同じような翅の収納だ。

 

 いっぽう、7~8年前に林の樹皮で見た橙色がある「アオバアリガタハネカクシ」は、「空飛ぶ硫酸」とか「やけど虫」とも言われていて、素手で触るとその体液でやけど症状になる害虫だった。捕獲したハネカクシは「オオハネカクシ」に似ている。危険なハネカクシもいるがこの膨大な量の昆虫に対して、研究によっては人間に貢献する可能性もあるわけで日本の教育研究費を充実するべきだ。無駄な国家予算があまりに多い。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハチのようなハエと侵入者の足跡

2024-12-04 22:46:26 | 生き物

 外に出ようと玄関の引き戸を開けようとしたら、見慣れないハチのようなものが外に出たいようでもがいていた。引き戸を開けて迂回路にしたが逃げようともしない。一途な性格だ。ハチの多くはよくあるタイプだ。2cmくらいのベッコウ色の翅がきれいだったので、とりあえず捕獲してみる。調べてみたら、「ベッコウバエ」(ベッコウバエ科)だった。翅には5個の丸い紋があり、背中には3対の黒っぽい縦条線があった。

  

 すでに弱っていたようだが、容器の中では仰向けになって暴れていたが元に戻れなくなっていた。腹部が黒いのはメスのようだ。ベッコウバエの餌は、樹液・糞・キノコだという。そう言えば、昨日わが家のバイオトイレの糞尿を取り出し畑の隅に埋めたばかりだ。春や夏にこれをやると、作業して数分でハエが大挙してやってくる。ハエの嗅覚の速さにいつも感心する。昨日はさすがに1匹も来なかった。ひょっとすると、その近くにいたのかもと類推する。

  

 その足で、畑に向かうとその近くに怪しい足跡があった。間違いなく、動物のものだ。これはどうも蹄のかたちなので、シカかイノシシに違いないと当局に報告する。すると、どうやらシカのようだという鑑識の頼りない回答があった。いつもだとシカの食害にやられてしまうが、もう畑にはシカが食べられる野菜や樹の葉はない。足跡から右往左往するシカの動きが見て取れる。最近、イノシシがおとなしくなったものの、今度はシカの出番かとため息をつく。

 それ以上に、人間界の罪はエンドレスだ。闇バイトにしても詐欺にしてもつまらん行為にうんざりだ。武道家で思想家の内田樹は、そうした現象群は日本人が「幼児化」している「結果だ」と明快な評決を下す。そうした結果を産み出してきた「集団的な思考停止状態」に絶望的だが、それに対して自分は何ができるかを卑近な例で提起している。それらを考えると、害獣諸君の狼藉はかわいいもんだ。それも人間が生みだした結果だもんな。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カマキリへの催眠術!!

2024-11-13 22:55:42 | 生き物

  冬に突入したのか、秋の終わりなのか、はたまた夏の延長なのか、不可思議な季節は相変わらず人間の欲望過多の行為に祟りを投入しているかのようだ。そんなとき、勝手に居候となったカマキリ2匹がオラをにらみつける。つい目と目があってしまう。

 

 前足・カマの内側に黒い模様があったのでおおきさが小さめなのも勘案して、この当該カマキリは「コカマキリ」に違いない。最新のニュースでは、アスファルト上で死ぬカマキリが多くみられるが、その原因は寄生虫である「ハリガネムシ」の妖術だという。ハリガネムシがそのようにカマキリを操っているのだと、京大の研究チームが解明した。

 

 たまたまカゲロウも来ていたので、カマキリはそれを狙っていたような気もする。翅の斑紋があったので「ウンモンヒロバカゲロウ」(ヒロバカゲロウ科)と思われる。いつの間にかいなくなったのはどうしてだろうか。カマキリの餌食になったのか。

  (ameblo.jpのwebから)

 以前、バッタがミイラになって草の茎に止まっている姿を畑で見たことがあるが、それも同じような現象のようだ。自分以外の生命体の命令によって動かされているのだ。同時にそれは、人間界も同じことが言える。つまり、「カネこそ全て」「人のことより自分さえよければ」「他国のことより自国第1主義」というカゲの言葉に支配され、追い込まれ犯罪や戦争や人間・地球への裏切りをやってしまう。夢遊病者のように。M・エンデの『モモ』の世界が現実となってしまった。

 わが家にいた2匹のバッタはハリガネムシのせいとは言わないけれど、先日死体となって畳に転がっていた。同じ居候の鬼軍曹・アシダカグモがこのカマキリを食べていなかったのが幸いだった。それで今、二匹のカマキリは野菜の肥料となっている。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チンチロリンからリーリーへ

2024-10-23 23:08:03 | 生き物

 先月末からときどき「アオマツムシ」(マツムシ科)がやってくる。からだが平べったくて左右のレモンイエローのラインがお洒落だ。オスは背中の模様が幾何学的だそうだが見たことはない。やって来るのはどういうわけかいつも緑一色のシンプルな装いのメスばかり。

 文部省唱歌「虫の声」の「あれマツムシがないている チンチロチンチロ チンチロリン」という歌詞が懐かしい。マツムシは実際に「チッチリ、チッチリ」と鳴くらしいが、「アオマツムシ」は「リーリー」とうるさいくらいに鳴くという。「青マツムシ 黙らすほどの 雨ならず」(片山由美子)と俳句で詠まれるくらい大合唱だという。わが家に来るアオさんはおとなしい。

 

 それより、好奇心旺盛で和宮様の料理レシピをじっと研究して動かない。ひょっとして餌がなくて腹がすいていたのかもしれない。アオマツムシの餌といえば広葉樹の葉や虫の死骸だからね。バッタと言えば草むらにいるイメージだが、アオマツムシは樹上にいることが多いという。樹上の方が安全だからだろうか。

 

 次にそのアオマツムシが向かったのはパソコンだった。知的好奇心が旺盛なのかもしれない。近くにいると作業の邪魔になるがそのしぐさを観るのもなかなか面白い。触角の髭を丸めて口できれいに磨いていることさえある。マツムシは激減しているが、暑さに強いアオマツムシはどんどん北上していてまもなく北海道へ生育圏を進出する勢いだ。明治になって中国から江戸にやってきたという帰化昆虫はやはりたくましい。ウマオイやコオロギが跋扈しているわが家だが秋の夜長の演奏会をいつやってくれるだろうか。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なぜそこに!?

2024-10-14 21:57:51 | 生き物

 和宮さまが突然叫んだ。「 なんでそこにー!?」と、シンクにいた「サワガニ」を指さす。雨の日にサワガニが玄関に進入したことはあったが、台所のシンクにまで進出したのは初めてだった。どうやってそこまで侵入したのかがまったくわからない。今まで発見したのは地べたや床がほとんどで、1m以上の高さにまでどうやって登って行ったのかが謎だ。

 

 わが家の貧しい家計を見かねて「食べてもいいよ」とでも言いにきたとしか思えない。だけど、以前「サワガニは悪い虫がいるから食べてはいけないよ」とジイヤから聞いているから、食べるのは勇気がいる。茹でて食べれば問題ないかー。ふつうは、雨模様のさなかにやって来るというのにきょうは晴れだよ。

  

 そして、畑で耕運機で畝立てしようとしていたら、突然アブがやってきた。というのも、直前に肥料として安い鶏糞を撒いたためらしい。大きさからクマバチのように見えたが、「オオハナアブ」だった。鶏糞を撒いてから数分しかたっていないのに、このやってくる速さには舌をまいてしまう。

  

 それも、数匹がやってきたから連絡を取り合っているのは間違いない。名前はアブとなっているが人間には刺さないハエの仲間だ。人間の嗅覚からでは到底できない昆虫の超能力だ。兵器を開発するより、これらの生物研究を支援する国のプロジェクトがもっと強力にあってほしいものだ。源氏物語が世界文学としていまだ評価が高い意味を考えると、文学をもっと応援すべきだ。また、アニメや漫画も中身のある作品を支援するべきだ。

 

 ついでに、いつも焚き火をする庭にサツマイモが侵入してきたらしい。当局は全く覚えがないという。この場所は焚き火で草木灰を作るために雑草や枝をふだんから積んであるところなのだ。ひょっとすると、サツマイモの断片が捨てられたのかもしれない。ここで焚き火をすればそのまま焼き芋ができるという算段だ。神のなせる慈愛はやはりわが赤貧を慈しんでくれているのを感じ入る。

 わが気ままな放任農法、「なぜそこに!?」もいよいよ本格的になってきた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

外にキボシ、内にビロードちゃん

2024-10-02 23:21:41 | 生き物

 強剪定で伐採したクワノキの上に「キボシカミキリ」がいた。班紋の配置からゴマダラカミキリかと思ったら、黒字に黄色い星だった。頭に縦の黄色一本線をはじめ、翅に縦2列の黄色の大きい星が並び、その間に天の川のような小さな星が配置されている。しかも、長い触角が白と黒とで構成されるなど、なかなかおしゃなカマキリだ。

 

 キボシカミキリは、クワノキなどの食害昆虫として中国・台湾からやってきた害虫らしい。オスはクワノキでメスを待ち伏せするというから、きっとキボシちゃんはじっとその機会をうかがっていたのかもしれない。というのも、近づいてもすぐに逃げなかったからね。いや、待ちくたびれて元気がなかったのかもしれない。

 

 いっぽう、夜のわが家では2cmくらいの小さな「ビロウドカミキリ」がやってきた。こちらも触角が長い。体長の2倍近くもある。同じように模様のないようなセンノカミキリ・ヤハズカミキリなどのシャレっ気のないカミキリも常連だ。ビロウドちゃんは個体数はあまり多くないというから邪険にしない方がいいようだ。

  

 ビロードちゃんはクワノキ・イチジク・サクラなどの枯れ木・伐採木に集まる。体はビロード状の微毛があり角度により色が変わるというが、見た目には黒にしか見えない。胸部の横には三角状の尖ったもの・武器?がある。似た仲間に「ニセビロウドカミキリ」という輩もいるらしいが、違いはよく分からない。

 畑の横にある大きなクワノキもこうした昆虫の生きがいになっていたのに気づく。生態系の多面性・複雑さ・生かし合う「共生」という、人類が失っている寛容さを考えさせられた桑とカミキリムシでもあった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昆虫が少なくなった!?

2024-09-25 23:32:18 | 生き物

  やっと秋が来たが、灼熱の夏だったせいか昆虫が少なくなった気がする。群落となっているヒガンバナに以前は多くのアゲハをはじめとする蝶がやってきたが今年は閑散としていて種類も少ない。その様子を目立たないように見てると、お互いの縄張り争いが見られるのが愉快だ。ときに、カメラを近づけるとお前は邪魔だと蝶から邪険にされることがある。

 

 今回は、複数の蝶の姿はあまり見られず一頭のアゲハが独裁支配しているように見える。ときには、小さな蝶も来るはずだが確認できていない。これらは熱帯都市化した日本の状況から、昆虫の過疎化が始まったのかもしれない。毎日のように食われる蚊も少なくなった。

 とはいえ、カラスアゲハ♀が来てくれたのはうれしい。体の大きさや翅の白帯の広さから「ミヤマカラスアゲハ」ではないのが残念だ。

 

 いっぽう、灯火のわが家に侵入する昆虫が小型化してきている。シジミチョウくらいの大きさの「ホソスジトガリナミシャク」(シャクガ科)の模様がユニークだった。武田信玄の家紋らしきものが確認できる。ひょっとすると、武田家の由緒ある家来だったか、間者だったか、確かめようがないが。

  

 同じくらいの大きさで、家の中ではあまり見ない「スケバハゴロモ」(ハゴロモ科)が来ていた。模様がベッコウ色でスケスケだ。なかなか上品ないでたちである。顔や体形は蝉のようで、蛾のようにやってくるがカメムシの仲間だ。つまり、うわべは上品だが基本的には植物の葉や茎から汁を吸ってしまう害虫でもある。よく見られるのは、茎にびっしりついて吸汁している「アオバハゴロモ」が有名だ。

   

 そして時々やって来るのが、「コクワガタ」だ。クワガタの同定は素人には意外に難しい。昆虫少年ではないオラはいつも困る。とくにメスがわかりにくい。コクワガタ・ミヤマクワガタ・ヒラタクワガタの違いはいまだ区別がつかない。翅の光沢で判断するらしいが夜は明かりの関係で同定に自信がない。昆虫少年ならなんということもないのだろうが、ジイジになるともっとわからなくなる。要するに、ぴちぴちのアイドルを見ても、残念ながらみんな同じような顔としか見られないようなものだ。

 

 またまたミニな輩がやってきている。大きさが畳の目よりやや大きい「コケガ」の仲間「アカスジシロコケガ」だ。今までは、「スジベニコケガ」という「人面」のあるカラフルな蛾もやってきて、その優美な装いにいつも感激していたが、今回はシンプルな4本の筋のあるコケティッシュな蛾だった。コケガの仲間は飛び回らないでじっとしていることが多い。幼虫は地衣類を食べるというので「コケガ」の名前がある。足は白と茶色の交互の模様がある。

 成虫は花の蜜を吸い、害虫ではないし、エレガントに目を引くまさにアイドルだ。しかも、中央の模様の二つの黒丸があるのがメスだ。二つずつ黒丸があり計4個の黒丸があるのがオスだというが、今度はオスにも会いたいものだ。昆虫が少なくなってきたのを実感する日々だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

元祖イモムシ!!

2024-09-18 22:22:39 | 生き物

  いただいた「ヤツガシラ」を畑の際に植えてから元気な葉が出てきた。しかし最近は葉にみずみずしさがなくなった。オラの視力がずいぶん悪くなってきたので最初はゴミがついていると思っていたが、わずかに動くのでイモムシの幼虫がわんさと付いていたのがわかった。当然、葉も食べられていて、若いヤツガシラの葉は全部なくなっていた。

 

 あわてて隣のヤツガシラを観たら、でっかいイモムシが先端が白い「尾角」を持ち上げて食事中のようだった。からだは新幹線のようでカッコいい。敵を驚かす「眼状紋」が前方に4つある。黒くすべすべした段階からこげ茶色のざらざらした「終齢幼虫」へと成長した姿がそこにあった。当然、大きな葉はずいぶん食べられている。

 

 まもなく蛹になるころになっているようで、オイラのごつい指くらいの太さがある。長さは10cmくらいはある。それに、昆虫食として立派な栄養源でもある。最近は畜産動物の飼料としても注目され、飼育されているという。

 

 といっても、ヤツガシラはオラにも貴重な食料でもあるので、ピンセットで駆除させてもらう。赤ちゃんは別にして、小さな幼虫を含めると全部で20頭くらいにはなったかと思う。

 

 成虫の「セスジスズメ」もスタイルが良い。そのデルタ飛行機型といい、その幾何学的な模様といいいかにも最先端のにおいがする。「スズメ」という名前が冠されるのもその飛翔力がスズメのように力強いところからきているようだ。(成体の画像は、芋活.comから)

 貴重なサトイモやサツマイモを食害する害虫ではあるが、子どもには身近な友人でもある。そこから「イモムシ」という名前が付けられたようだ。たしかに、イモムシは毛虫より安全で手に取れるのでかわいいし、デザインがモダンだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新種発見か !?

2024-09-11 21:13:51 | 生き物

 このところの驟雨は、お天気雨だったり、突然の強い夕立ちだったり、天気予報が追い付いていけない日々が続く。灼熱の熱さが一時凌げるのはもちろん、水撒きの手間が省けるのも大いに助かるが、そのぶん、雑草の元気すぎる成長率は高齢者には身に余る災害ともいえる。

 そんなとき、柿の葉を食べていた珍しい模様のイモムシを発見した。模様がいかにもモダンなので感心することしきりだったが名前がわからない。

 

 さっそく、愛用している小学館の「イモムシとケムシの幼虫図鑑」で調べてみた。しかしこの芋虫にピッタリのものは確認できなかった。ヨトウガとかシャチホコガとかヤママユガとかの仲間に似ている。

 

  上の画像は「オオシマカラスヨトウ」(芋活comから)だが、毛がないイモムシであり、気門である眼目もあるのは似ているが、模様は一致しないし、お尻の翼のような突起はない。

 

 さらに調べてみると、「アオバハガタヨトウ」(センスオブワンだふるweb)も似ているのがわかった。しかし、当該のイモムシの模様とは一致しない。ネット上では「日本産蛾類図鑑」の優れた労作があるが、そこでも発見できなかった。あれだけカラフルな模様なのにまた片っ端から図鑑を見ても見つからないとは、これは新種発見だと小さな胸を張ってみるが…。

 

 カメラも頭だと思ってついお尻を撮ってしまったようだ。両方を撮っておかないと相手を正確に取れえられないということを痛感する。柿の木と言えば、そこに群がる幼虫はふつう「イラガ」が多い。姿はじつに宝石のように美しいが、刺されると痛いのでかねがね注意を払う。今回はイラガとはずいぶん形が違う。

 なお、当該のイモムシの名前がわかっている方がいらっしゃればコメントいただければ幸いです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久しぶりのキマダラセセリ

2024-08-26 23:18:04 | 生き物

 キュウリやブルーベリーなどの収穫が終わり、わが畑はこぼれ種から野生化した野菜が主流になってきた。その代表格の「冬瓜」の花にセセリチョウが蜜を吸っていた。食事時は人間も昆虫も夢中になるものだ。カメラを向けてもあまり気にしない。セセリチョウと言えば、チャバネセセリとかイチモンジセセリを圧倒的に見かける。

 

 ファインダー越しでその翅の斑紋を見ると明らかに違う。これはしばらく見ていなかった「マダラセセリ」に違いないと見当をつける。図鑑で確認したらやはりそうだった。セセリチョウの多くは白い斑点模様が特徴的だからだ。来月には、やはり野生化したニラの花にセセリチョウ群団がやって来るが、そのほとんどが白点模様で占められる。ダイミョウセセリや大きなアゲハも来るが群団に追い払われる。気性が激しいのがわかる。

 

 マダラと言えば、6月中旬、その近くに5mmくらいの「マダラホソアシナガバエ」(アシナガバエ科)がいたことがあった。体は小さいけど翅にまだら模様があり、体が金緑色の宝石のような美しいハエだった。ハエとはいえ、アブのなかまだ。だから、小さい虫の体液を吸汁するらしい。種類も多いようで素人にはその同定は至難の業、オラはこの宝石のような小さな昆虫に出会っただけでもラッキーという世界だ。

 雷雨が迫ってきた。台風が近づいている。被災だらけの過疎の道路事情でいつも工事中。寸断されて陸の孤島にならないよう願うのみだ。 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする