山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

恐る恐るハチクを採りに行く

2012-05-31 19:20:56 | 農作業・野菜
先日、ヤマビルに首を吸われた洗礼があったので、きょうは塩水を入念に足元にかけて、いざ竹林へと向かう。
 ハチクがだんだん太くなってきている。
 ハチクの先端を見ると、岡本太郎を想起する。

          

 細いものは今まで捨てていたが、今回は収穫してみた。
 庭では久しぶりに焚き火が稼動。
 原発より安全で、自然エネルギー100%で夕飯もどきをになう。

                 

 廃材や枝を燃やして庭もきれいになった。
 そのうえ、ハチクを茹でてからコーヒーをいれて、ワラビ、ホウレンソウ、フキを熱湯で茹でる。
 夕飯はホウレンソウだけでずいぶん腹一杯となる。

                      

 そのうちに、和宮様手製の「ハチク御膳」をいただく。
 採り立てのハチクの食感が柔らかい。

 トウモロコシ・エダマメの種を撒き終え、ひとまず畑も一段落。
 そんなときに、ハチクの出番。
 「人生の楽園」はなかなかスローライフをさせてくれない。
 
 
 
 
 
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道路際の花の侵入者

2012-05-30 21:34:43 | 植物
 久しぶりに近くの都会に出かけた。
 その道路際には「オオキンケイギク」の群生が華やかだった。

 とくに森町の大田川沿いには見事と言うか、残念と言うか、河原や道路際では鮮やかなコンツェルンを結んでいる。
 というのも、このオオキンケイギクは、栽培・販売が禁止されている侵略的外来種なのだ。

     

 花期も終わりに近い「モチツツジ」が緑のなかのヒロインを演じている。
 花や葉を触るとベタベタする。鳥モチのように粘るのでこの名がある。

            

 目立たないが「ヤマハゼ」(ウルシ科)の花も意気盛んだ。
 江戸時代では和ローソクの原料として大切に栽培された。
 今ではウルシの仲間として、「かぶれるぞ」と脅され、邪険にされている。

                 

 日当りの良い所では「ノアザミ」がまだ健在だ。
 クマバチがうまそうに蜜を吸っている。
 そばによっても逃げようともしない。

 コンクリートがまだ土を駆逐しない所では、立派に春を謳歌するいのちがあった。

 

 

    
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「ガマズミ」の発見と血の粛清と!?

2012-05-29 19:54:55 | 植物
 連日草取りに追われるほどに、雑草のいのちはたくましい。
 予定外だったが、午前中はやっぱり草取りに追われる。

 午後からは急に暗くなり、雷雨が急襲。
 いつものように湧いていく雲の姿に見とれる。

        

 小降りになった道草山をふと見ると、装飾花らしい白い花が見えた。
 これは見に行かなくちゃと現場に直行。
 それは「ガマズミ」の蕾だった。
 里山でよく見かけるガマズミがわが道草山で見られるのはうれしい。

               

 ついでに、「スイカズラ」(スイカズラ科)の花も発見。
 花の色が白から黄色に変わるので、「金銀花」とも言われる。
 また、冬でも葉や茎が枯れないので「忍冬」(ニンドウ)とも呼ばれる。
 
 小雨の間に大工仕事をやりだし、夕方、家に入って着替えたら、首に巻いていたタオルに血がついていた。
 「やられた!!」

 今年初めて「ヤマビル」に首の血を吸われてしまった。
 ドロドロの血を吸ってくれればいいのだが、くねくねした姿は見たくない。
 雨の日は要注意なのだ。
 油断禁物!!
 
 
 
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満開になったぞ、ジャガイモ畑

2012-05-28 20:08:58 | 農作業・野菜
 ジャガイモの花って、とても素敵です。
 ジャガイモはスペインのペルー征服の記念のみやげとして西欧に広まりました。
 西欧の繁栄はいつも植民地支配と連動しています。
 大国の豊かさは素朴な民衆の血で支えられてきたことを忘れてはいけないと思うのです。

 さて、そんな血と汗にまみれた歴史を持つジャガイモは、怨みもせずに上品な紫のいのちをきょうも贈ってくれます。

             

 わがジャガイモ畑は次々満開の花をリレーしています。
 近所の長老は、「なかなか立派なジャガイモになったのー。」と言ってくれました。
 有機農法による土壌がだんだん効いてきたのに違いないと思うのです。

 1株を試し掘りして夕飯にしました。
 カメラに収めるのも忘れてホクホクの新ジャガを食らいつきました。
 6月中旬が掘り出しかなと感じました。

                  

 ナスの植付けを完了して支柱を立てました。
 不揃いの竹の支柱ですが、この間、伐りだした竹です。
 そのうちに、雷が鳴り出して家に引っ込んだころ、雷雨となりました。
 作業が終わって間もなくだったので、めでたし、めでたし、セーフ 。

 ナスは虫や病気に弱いので、無農薬で育てるのは手ごわい相手です。
 このところ失敗の連続。
 今年こそ!!!

           
 
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おやつにイチゴをちょっぴり収穫

2012-05-27 19:54:35 | 農作業・野菜
 5月上旬から冬越しのイチゴがポロリポロリと赤くなってきた。
 昨年は葉っぱは立派だったが実は惨敗。
 今年はその孫株を育てて冬をのりきった。

        

 来週後半は一皿いっぱいのイチゴが収穫できそう。
 昨年より一歩前進だが、収量はまだまだ。
 大きさも小さい。
 味はむかしの甘さ控えめの素朴味。

                    

 真夏のような暑さのなか、のんびりイチゴの草取りと整枝に一日を費やす。
 孫株ではなく子株も混じっていたようで、実がならないのもあった。
 新米百姓はきょうも入口でウドウドしている。   
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翁はゼイゼイしながら竹取りしたとさ

2012-05-26 20:17:46 | 農作業・野菜
 早春から今月まで、畝づくり、草取り、野菜の植付けと、あわただしい日々だった。
 お天気しだいで予定がおおはばに狂う。

 午前中、支柱用の竹を山から切り出す。
 竹を引きずりつつ荒い息をしながら急斜面を歩く。
 こうした肉体労働はいつまで続くのだろうかと翁は考える。

                 

 なんとか10本ほど運んできて枝を払う。
 資材を身近な所から調達できる幸せを確認する。

 こうして体を動かすことができるのが素晴らしい。
 これは経済成長に貢献できない「非国民」かもしれない。

 しかし、生きているという確認が出来る効果はとても大きい。
 翁はブータンの国家戦略を尊敬している。

 午後は道草山の草を草刈機でざっと行う。
 イタドリ・シシウド・竹が1m以上の高さではびこってきて歩くのもたいへんだった。
 さぞかし、草刈機も過労気味だったに違いない。

                      

 きょうも一日があっというまに過ぎてしまった。
 汗をかいたあとの夕方、春菊・スナップエンドウをいっぱい収穫できるのがまた良い、良い。
 このところ、アオムシ君になってしまいそうな食卓が続く。
 シャキシャキのスナップエンドウがラーメンで輝く。
 春の香り「春菊」を生で食べる。
 汗の代償がここにある。
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武人ジャケツイバラの武器

2012-05-25 21:16:01 | 植物
 和宮様の調査によれば、春野町から天竜にかけての一部の道路際で、ジャケツイバラを23箇所ほど発見した。
 また、最大の武器「刺」の入手にも成功した。

  

 ジャケツイバラは5月上旬から中旬にかけてしか発見できないのだ。
 しかも、崖の上のほうにあるので運転者には見つけにくいとくる。

      

            

 ジャケツイバラの武器はもちろん全身の刺である。
 花は魅力あるけどその武器のために人間も動物も寄せつけない。
 森の「ジョーズ」、サメと言ってもいいだろう。

                     

 そして今、孤高の武人「ジャケツイバラ」は花を落とし、森の中に隠れる。
 どんな批判にも目もくれず、みずからの信念を貫徹する武人。
 これからきっと武器の磨きにいっそう精を出すとともに、その刺でまわりを捕捉してしまうに違いない。

 「頑固一徹の武人よ、一年後、また会おうじゃないか。」

 
 
 
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「キツネアザミ」に騙された

2012-05-24 21:21:13 | 植物
 ときはいま、野菜ばかりが旬ではない。
 近所の道路わきにしっかり自生するけなげな花たちも春を謳歌している。
 その一つである「キツネアザミ」にしっかり騙された。

 これはいっけんアザミのようだが、アザミではない。
 アザミにある刺が茎にも葉にもない。
 花を見たらどう考えてもアザミだ。
 かくのごとく騙されるので「キツネ」のネーミングがつく。

              

 春のアザミと言えば、この「ノアザミ」しかない。
 国道脇の群落から数本いただいて玄関脇の主役になってもらった。
 似ている名前の「ノハラアザミ」は秋咲きなのだ。

                      

 わが畑の隣では、タンポポみたいな「コウゾリナ」(キク科、顔剃菜)の群落があった。
 茎がザラザラしていて髭が剃れるほどだという意味らしい。

    

 草のようだが低木の「ニワフジ」(マメ科)が廃屋の玄関脇に咲いていた。
 この仲間には、コマツナギ・クサフジ・ナンテンハギなどの草本があり、紛らわしい。
 かれらに会うたびに脳髄が撹乱される。

 百姓仕事の春は超忙しい。
 しかし同時に、彼らの繚乱たるいのちの讃歌を聴く余裕が欲しいものだ。

   
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アジサイじゃないよウツギだよ

2012-05-23 21:36:16 | 植物
 先日の散策会の瀬尻の山(金原明善の森)で多く見かけた「ガクウツギ」(ユキノシタ科)が、わが道草山にもあった。
 ガクウツギの花の純白が新緑の中でも目立つ。

 ガクアジサイみたいだが、装飾花つまり「ガク」片が同じでないのが特徴だ。
 花の匂いが強烈。
 栗の花の匂いにも似ている。

          

 その近くに、数本だが「フタリシズカ」も咲いていた。
 数が少ないと雑草のなかに埋もれてしまう。

                    

 昨年畑の際に移植した「アヤメ」は見事に花を咲かせてくれた。
 期待どおりのラインだ。

 花や樹木を育てるのは苦手だが、これはもっぱらアヤメの成長力のおかげだ。
 「今年はもう一つのラインを新設しよう」と珍しく意欲が湧いてきた。

        
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山里に機械音消え雲が湧く

2012-05-22 20:35:34 | 風景
 一昨日までは、新茶の刈入れが早朝からあちこちの山から響き渡っていた。
 昨日・今日と、近所の人のゆったりした姿がもどってきた。
 きょうはあいにく小雨模様。
 活気のあった茶工場もひっそりとしている。

         

          

 国道は崩落工事が終わってないので迂回路をまた奔る。
 この迂回路がまた眺望抜群なのだ。
 ときに迂回するのは正しい選択でもある。

                  

 終戦直後、ここに入植して開拓した人々は、この景色によってどんなに癒されたことだろうか。
 バーチャルな侵入者が日本を席巻している現在、太古から続く日本の湿気・雨が自然のいのちを人間の心をどんなに救ったことだろうか。
 ここの新茶もまたいまだ世話になっているのだ。

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