山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

穴を掘り大石に阻まれる梅雨の空

2013-06-30 21:22:28 | 農作業・野菜
 どんよりした一日が続く。
 これは植木を移植するチャンスとばかりに、穴を掘る。
 案の定、葛の根っこが作業を阻もうとする。
 そのうえ、小石どころか大石がこちらの意図を粉砕してくる。

                     
 いましかチャンスがないからと、作業を続ける。
 「あせらずゆっくりやれよ」と自分に言い聞かせる。
 掘るほどに石は倍近くの大きさになっていく。

       
 汗が眼に入る。
 気温は30度近いが、忘れた頃小雨もパラリとやってくる。
 午前も午後もTシャツがぐっしょりする。
 石や木材を使いながら大石を地上にあげていく。

                 
 ついに掘り出し成功。
 最後は石を抱きかかえるようにして穴の外へ。
 できるだけ力を使わないで取り出すのはまるでパズルのようだ。
 この穴には「ハクモクレン」を移植する。

    
 これはきょうの午前中に取り出した石。
 掘っていくうちにどんどん石が大きくなっていく。
 ここには、「キングサリ」の樹を移植する。

                         
 先日この石でてこずる。
 丸い石は意外に掘りだしにくいのがわかった。
 しかも、かなり重くて最後まで人力では無理だった。
 それでもなんとか、鉄の棒と木材や転がっている石で取り出す。
 この穴には大きくなった「梅」を掘り出して近く移植する予定だ。

 
 
    
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おみやげ創出も苦労だなー

2013-06-29 21:27:25 | 特産品・モノ
 先日、新東名高速道路でサービスエリアによって買い物をした。
 地元産静岡茶のパンを買ってみた。
 お茶でいろいろな特産物を工夫しているのがよくわかる。
 確かにお茶の味はする。

                       
 ついでに「紅ほっぺ」のあんぱんも食べてみる。
 うーむ、味の深さが納得がいかない。

 「おみやげ」のパンだと、旨味というところがむずかしい。
 最近では、店の奥でパンを作っていて、出来立ての手づくりパンがやはりうまい。
 それに比べると、また、山崎のパンとも比べると、旨味がいまひとつとなる。

 特産物を創出する厳しさを感じる。
 お客も舌が肥えてきている。
 野菜作りでも商品にすることがいかに厳しいものであるかを痛感するこのごろだ。    

                         
 
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梅雨のおかげで畑はにぎやか

2013-06-28 20:41:56 | 農作業・野菜
 いっせいに蕪ができたが、忙しくて収穫の余裕がなかった。
 すると、蕪がなんと大根になってしまった。
 夕飯に炒めて食べたら、味は蕪だった。
 そりゃそうだ。

                  
 失敗を覚悟していた「サトイモ」は、とりあえず全員無事だった。
 昨年は全滅だったので、ホッとする。
 芽が出るのにひと月ほどかかっている。
 雨粒を乗せているのが「サトイモ」らしい。

    
 「キウイフルーツ」も順調に育っている。
 できる範囲で剪定したり、摘果したりしてきたせいか、実が大きい気がする。
 棚の上にはみ出た徒長枝を剪定したいが、いまだに放任してしまっている。

                      
 トマトの収穫は本格的にはこれからだ。
 きょうは追肥を行う。
 「頼むぞー」と叫んだら、中玉トマトが赤面した!? 


トウモロコシにも同じように追肥をする。
 下が雌花、上が雄花。
 ヤングコーンを夕飯の炒め物にする。

 梅雨模様が続いたので、雑草も自由を謳歌している。
 雑草に埋もれた控え目な野菜を救出しなければならない。
       


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夕飯にナスタチウム初登場

2013-06-27 19:58:41 | 食彩・山菜・きのこ
 ほぼ一日中雨模様だった、きょう。
 そんななか、シュンギクとナスタチウムを収穫する。
 いっぱい採れたシュンギクは、半分を蒸し焼きにして、あと半分は生のままサラダとする。
 先日収穫したジャガイモも新たに蒸して、きょうの夕飯はすべて畑から採ってきた旬の野菜となる。

 ナスタチウムは初めて栽培したが、なんとか食べられるまでに成長してくれた。
 味はピリ辛と聞いていたが、他の食材と一緒に食べるとあまり感じられなかった。
 葉や花をそのままたべるとマイルドな辛さがあったが、ワサビほどではない。

 調理なしで食材を並べただけの夕飯だったが、腹は120%となる。
 生のシュンギクが意外にうまい。
 いのちを生み出す大地に感謝。
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夜の訪問者は黒かった!

2013-06-26 18:28:38 | 生き物
   隙間だらけのわが古民家は、夜になると虫の訪問者がにぎやかになる。
 とくに甲虫は、障子や電気カバーに激突するとデカイ音を立てる。
 「ゴミムシ」も意外に灯りをめざして飛んでくる。
 名前がもっとかわいくしてあげれば差別されることもないだろうに。

   
                     
 和宮様が大きなコメツキムシを捕まえた。
 仰向けにすると飛び上がるのが遊びになる。
 けっこう仲間もあるようで、これは「シモフリコメツキ」のようだ。

           
 畑の隣にある貴重な「クロミノニシゴリ」の木にきれいな幼虫だった「シロシタホタルガ」がやってきた。
 サナギを探していたが見つからなかった。
 どこかで成虫になって、「こんなに大きくなったよ」と、報告に来たのかもしれない。

 よーく考えると、黒い訪問者ばかりだった。
 それぞれがじつは愛嬌あるような気がする。
 クワガタやカブトムシばかりが夏の虫ではない。

 当り前のことだが、書店ではそういう本しか売っていない。
 せいぜい、ありきたりの図鑑を買うしかない。
 目立たない所にもっとスポットを当てていく感性を磨かなければならないね。

 自然豊かな過疎地に来て欲しい図鑑は、種類が多い蛾・カメムシ・カミキリ・蜘蛛・トンボなどだが、専門家向けの高額な図鑑はあるが、ハンディな図鑑が出版されていない。
 インターネットで膨大な情報の中から探すしかないのが現状だ。 
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超限界集落の「花桃まつり」に1200人ー島根川角集落

2013-06-25 22:00:51 | 市民活動・まち育て
 先日、テレビのドキュメンタリー「花桃の里にいらっしゃい」を見た。
 花桃の里は天竜の道の駅にもあるので、てっきりそこが舞台かと思った。
 それがなんと、島根県の山間部の「川角(カイズミ)」集落だった。

                     
 集落は13人。
 平均年齢は79歳。
 超限界集落だ。
 当然休耕田が多くなり、そこに花桃を少しずつ植えて1200本になるという。

     
 「天国にいちばん近い里」は、まさに桃源郷づくりを集落あげて取り組んでいる。
 13人しかいないのに、悲壮感がない。
 しかも、近隣によびかけて「花桃まつり」を取り組んでいるのだ。
 それが1000人以上も集まったという。

                   
 集落の長老たちの生きる心意気が素晴らしい。
 富士山の世界遺産登録が毎日流されるがされているが、どうも観光ビジネスの利害ばかりが報道されてしまう。

 人類学者中澤新一は、富士山は日本人のこころのよるべ・拠り所、太古の時代から崇めてきた意味を今こそ考えるときだと指摘する。

 浮かれる利害関係者と観光客との現世利益の風潮を思うと、この川角集落のなんと静謐な桃源郷の価値が輝いてくる。
 それは、テレビの安価なショー番組がゴールデンタイムを席巻しているが、じつは深夜に追いやられた「ドキュメンタリー」番組が懸命に健闘しているのと似ている。

 高齢になってもロマンを忘れない、いやそれを実現しようとするくらいの好々爺になりたいものだ。
 川角集落に頭が下がる。
 それを画像としてとりあげたスタッフにも頭が下がる。
 久しぶりにいいものを見させていただいた。

 
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林縁に「ツチアケビ」が

2013-06-24 18:53:36 | 植物
 となりの山の集落の師匠から「うちの林にツチアケビらしきものがあるよ」と電話があった。
 さっそく見に行く。
 以前は「ナンバンギセル」を見せてくれた。

                     
 歩道からすぐの所に「ツチアケビ」(ラン科)を確かに発見。
 葉がないがナラタケ菌と共生して養分をもらっているらしい。
 まわりを見るとシイタケ栽培でコナラのほだ木が数百本並んでいる。
 秋になってアケビのようなソーセージのようなグロテスクな姿が見られる。

   
                             
 ついでに、林のまわりを見てみる。
 神社の隣に「オカトラノオ」の壮観な群落があった。
 
                 
 その近くに「ムラサキニガナ」(キク科)が咲いていた。
 花は小さくて目立たないが茎の背が1m以上もある。
 ふつうの図鑑になかなか載っていなかったが、やっとたどりついた。
地域によってはこれも貴重な植物のようだ。

 杉の人工林に凌駕されたこの過疎地でも、その林縁には、貴重な植物や昆虫がなんとか点在している。
 オイラのブログもそれらに貢献できればと願っている。

 
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庚申講でキャンドルナイト

2013-06-23 23:00:06 | 行事
 2001年に「ナマケモノ倶楽部」が「自主停電運動」をおこした。
 「電気を消してスローな夜をキャンドルで」過ごし、エコと平和を語ろうというものだ。
 「100万人のキャンドル」運動へというムーブメントとなった。

 今月偶然、オイラが庚申講の当番となっていた。
 スーパームーンが雲で隠れていたが、庚申講でキャンドルナイトをやってみた。

                   
 残念ながらエコや平和の話はできなかったが、詩や絵本の朗読をやってみた。
 ローソクの灯が暗くて活字がよく見えなかったり、人前で久しぶりにやったことで、たどたどしいオイラの朗読となってしまった。

 詩は、谷川俊太郎の「ガイコツ」と写真詩「あさ」。
 絵本は、桂米朝の落語を田島征彦が絵本にした『じごくのそうべい』(童心社)。

 個人的には反省ばかりの夜となってしまったが、集落の長い歴史からは前代未聞だったことをよしと居直ることにした。
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ボチボチ新芽も顔を出す

2013-06-22 22:23:41 | 農作業・野菜
 台風がそれたので久しぶりの蒸し暑い日となる。
 「ナス」の覆いを取って支柱と枝を結ぶ。
 すでに小さな一番果がついていたので、その下の脇芽や元気のない葉を取る。
 葉の裏には2mmくらいの飴色の蟻がびっしりついていた。
 もちろん、カメムシも健在である。

                             
 雑草が「ニンジン」畑を占領し始めたので、草取りを敢行。
 肥料があると雑草も元気があるし、梅雨の雨はさらに雑草の応援歌となる。

                  
 すでに町では「キュウリ」の収穫が始まっているが、わが農園は種からやっと畝に移植して活着したばかり。
 ウリハムシ君が悪さしなければ、大量収穫となるはずだ。

 
 「ゴーヤ」もツルを伸ばし始めた。
 以前の勢いはないが、順調ということにする。

 裏表とも緑の「ツルムラサキ」も間引きしてなお元気いっぱい。
 夕飯のうどんにさっそく入れて今年初めて食べる。
 柔らかくてじつにうまい。

 「ミニトマト」も今年初めて食べたが、合格圏内突入。
 やや味に不満な「カブ」も糠漬けは、グー。
 食卓はこれでもかと採りたての野菜たちが並ぶ。
 スローライフとは満腹との戦いである。

  

 

                

                                  
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6月の尾上ガーデン(2013)その2

2013-06-21 18:15:37 | 植物
 春野町の尾上ガーデンには貴重な「マツモトセンノウ」が咲いているが、それに「絞り咲きマツモトセンノウ」があるのを発見した。
 マツモトセンノウの緋色の花に白い絣模様が入っているのだ。

                
 むかし京都嵯峨に「仙翁寺」という寺があり、その周辺に「センノウ」が咲いていたのでつけられた名前だそうだ。
 センノウとはそれを広めた人の名前らしい。
 今はその寺はない。

                       
 漢方の「トウキ」も咲いていた。
 葉を食べてみるとセロリの味がする。
 サラダにしてもいいかも。

 
秋になると以前はよくきのこ狩りに出かけた。
 もちろん、道がない所を歩く。

 しかし、道沿いによく見られたのが「チチタケ」だった。
 地域によってはマツタケ並みの値段で売られている。
 このチチタケを刺して持ち運ぶというのが、「チダケサシ」(ユキノシタ科)だ。
 もろいチチタケなので実際そうした利用法があるかは疑問だが。

                
 そのチダケサシに似ているのが「クガイソウ」(ゴマノハグサ科)だ。
 傘状の葉が9輪あるのでついた名前だそうだ。

                         
 キキョウの花と同じ姿だが、いっぱい花が付いていたのが「ハタザオキキョウ」(キキョウ科)だった。
 花を旗に見立てたのだろう。
 やっぱりキキョウは清楚にポツリとあるのがいい。

 尾上ガーデンは2週間ごとにキャストが変わっていく。
 庭の管理の大変さと山野草への情念がそこに葛藤している。
        
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