山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

「打掛錠」をセットする

2021-04-30 21:18:38 | バタフライガーデン

  バタフライガーデンの防獣柵(第1期)はほぼ完成に近づいた。あとは、入り口をどうするかでいろいろ迷う。とりあえずは紐で左右のネットを縛っていたが効率が悪い。そのうえ、縛り方が緩いとダラーンとしてしまう。いろいろ考えたが、「利休に聞け」ではなく、「ホームセンターに行け」というわけで、錠前の部品を探し回る。その結果、「打掛錠」が簡単でフィットするという予想を立てた。それには、丸竹ではなく角材がいいと言うわけで入り口は角材にする。

              

 そして購入してきた「打掛」錠をセットする。すぐ終わると思っていたが意外にも時間がかかった。角材同士がずれると嵌らないし、ビスがきちんと打っていないと錠が入らないのがわかった。何回か失敗を繰り返しながらなんとか上下2か所のセットを終了する。

 近所では同じような防獣柵の門扉をでかい洗濯ばさみでセットしていたが、オイラは握力がないのでそちらは断念した。もう少し大きい打掛錠が良かったが部品がなかった。とりあえず、これで害獣による樹木や草花を食べられないようになるはずだ。盗掘をする2本足の動物へも若干の抑止力になればとも願う。

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そして和宮様への献上品!?

2021-04-29 22:28:28 | 特産品・モノ

昨日につづき、山菜の師匠から和宮様に献上品?があった。狭山茶の主産地の入間市観光協会が販売している「いるまんじゅう」だった。オヤジギャグっぽいネーミングや市章が気になるが、「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と謳われるように、饅頭には狭山茶が使用されている。製造は長野の高森町だった。

                 

 食べてみるとたしかに、お茶の持ち味が素朴に出ていて懐かしい。そういえば、わが集落のお宮の祭礼では鏡餅とお饅頭が奉納される。そのかたちといい味といい里山の素朴さが沁み出てくるところが似ていてほっこりする。

 また、入間市には「ありっと」(Art/Library/Information/Tea)という博物館があり、地域にしてはスケールの大きいお茶を中心とするミュージアムがある。お茶の常設展・お茶セミナーも充実している。静岡よりよっぽどお茶の文化財が揃っていてその発信に力を入れている。しかしその地元では意外にその価値が知られていないように見える。

     

 狭山茶の規模は小さいながらそれぞれの茶園の持ち味がある。師匠から同梱されていたなかに、長谷部園の和紅茶があった。もちろん狭山茶だ。ダージリンより和紅茶のほうが味が深いというのがオイラの感想だ。静岡全体でもわが集落でもわが家でも茶畑がどんどんなくなってきている現状がある。そんななかで、懸命に生き残りをかけている茶園の息遣いが伝わってくる。「師匠、お茶に饅頭という組み合わせは懐かしい組み合わせでした。ありがとうございました。」 

 

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「煮干し」か「いりこ」か、「納豆」か「テンペ」か

2021-04-28 23:02:19 | 特産品・モノ

 街中に住む畏友から宅急便で健康食品が届いた。鉄分・コレステロールに難あるオイラの体を見抜いているらしく、煮干しの「アーモンド小魚」が入っていた。ポリポリとアーモンドとブレンドしながら食べるのが小気味いい。瀬戸内海で獲れた鰯のようだ。

               

 同時に、創業明治34年の老舗「石丸弥蔵商店」の鰯の「いりこ」もあった。こちらのほうは前者よりソフトな食感だった。食べ出すと止めるのにかなりの勇気がいる。「煮干し」と「いりこ」の違いがわからなくなった。一般論から言えば、ほとんど同じということだ。

 厳密にいうと、「いりこ」(炒り子)は小さな雑魚を「炒って」干した「小魚」、「煮干し」は小魚(雑魚)を煮てから干したもの、と区別することもあるという。

      

 さらには、インドネシア発祥の大豆発酵食品「テンペ」も同梱されていた。納豆菌ではなくテンペ菌で発酵させた自然食品だ。茹でた大豆をバナナの葉で包むと葉に付着しているテンペ菌が発酵を促進してくれるという。新潟の「マルシン食品」が製造、大豆が国内産であるのが素晴らしい。

      

 すぐさま、畑の野菜を採って来てテンペそのままを入れてサラダにする。食感はチーズのようでもあり、他の食材を邪魔しないくせのない栄養食品だ。そのため、こちらもぐいぐい食欲を盛り立ててくれた。これらを毎日のように食べれば、血液はさらさらになるだろうし、骨や歯も丈夫になるだろうし、なによりも思考力を少しは増進してくれること間違いなしだ。健康や自然食品に関心を払う友人の配慮にただただ感謝するばかりだ。 

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「鉄の馬」は人間を幸せにしたか

2021-04-27 22:22:21 | 読書

 いつのまにか、藤原辰史『トラクターの世界史/人類の歴史を変えた<鉄の馬>たち』(中公新書、2017.9)を読んでしまった。アメリカで発明されたトラクターは、自動車の発展と共に農民から国家から熱い期待をもって迎えられた。それは労働からの解放のはずだった。

              

 馬や牛による農耕が「鉄の馬」に変わり、アメリカでは民間での作物大量生産、ソ連・ナチス・中国の国家主導へと、資本主義も共産主義をもとりこにする「名馬」だった。しかしそれは、作物を大量生産するものの、土壌の圧縮、化学肥料の大量使用、多額のローン、事故の多発など地球や農家の暮しへの負担も深刻になっていく。

               

 また、農業の機械化は同時に軍事的利用にも拡大し、ほとんどのトラクター企業は戦車開発を担うようになっていく。後進国であった日本は、戦後急速に農業の機械化を実現し、農地面積あたりの台数では他国を圧倒するほどとなる。日本の4大メーカーのクボタ・ヤンマー・イセキ・三菱農機は世界市場へと躍進し、おひざ元のアメリカをも脅かす存在へとなっていく。そう言えばむかし、これらの企業のCMをよく耳にしていたっけ。ちなみにオイラが使用している耕運機は三菱農機だ。

   

 著者は最後に、トラクターは人間を自由にしたか、と問う。「たしかに、トラクターは農民たちに夢も誇りも自由も与えたが、それだけではない。農民たちに新たな縛りを与えている。その事実を、ゆめゆめ忘れてはならない」と警告する。

 世界史的な視点からのトラクター通史が今までなかったので、著者はソ連・東欧・ナチス下のドイツ・イタリア・アメリカ・日本などの資料を丹念に集めたが、その膨大な量や言葉の壁の困難さを想う。トラクターの無人化も出てきた現在、トラクターの歩みの二面性は今も進行中ということになる。人間はトラクターのご主人様になったのだろうか。

 

 

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ポポーの花が咲いたよ

2021-04-26 21:43:21 | 野菜・果樹

 昨年亡くなった畏友セニョールさんからいただいていた「ポポー」(バンレイシ科)の木に花が咲いた。ネイティブアメリカンが古くから親しんでいた果樹らしい。つまり、北米原産で、「アメリカン・カスタードアップル」といわれるくらいトロピカルな味だそうだ。

 育て方がわからなかったので放置状態だったが、年数からすると今回は果実が着きそうな気配だ。ただし、違う品種がもう1本あるといいらしいが、セニョールさんから品種まで確認できていなかった。実はあけびのような形で、味が柿にも似ているので、日本では「アケビガキ」ともいう。夏の終わりに熟すということだが、そのころ合いを見極めるのが難しそうだ。熟してから7日も持たないので今まで流通していない逸品の果樹だ。セニュール遺産はしっかりここで残っている。

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ハギを植え、タイムも植える

2021-04-25 22:03:53 | バタフライガーデン

 昨日、珍しく本気で穴掘りしてハギの株分けをしたので、きょうはそのハギを植え付けていく。茶畑跡を掘ってみると30cmくらいから瓦礫がわんさと出てくる。やはりここは大昔河川だったに違いない。とりあえず、肥料を混ぜながらハギを4株植え付けていく。

                 

 茶畑跡はしばらく放置していたので土壌が硬くなっていた。すぐに植え付けていきたいところだが、植木がまだ大きくなっていない。おおまかなプランはあるがきっちりしたプランがない。オイラの詰めの甘い自堕落が露出してしまう。

    

 先日、ホームセンターから購入した「クリーピング・タイム」(しそ科)の苗も植え付ける。「クリーピング」とは、「這う」という意味で、その名の通り横に這っていくハーブの仲間だ。雑草を防除もしてくれるグランドカバーにぴったりだ。はじめは草とばかり思っていたが「木本」だという。

                   

 日本には「イブキジャコウソウ」という自生種の仲間もあり、それは以前栽培もしたが失敗。ほんとうはこれを増やしたいところだが、生命力の強いクリーピングタイムにグランドカバーを託したわけだ。これがグランドカバーになっていけば、シバザクラのようになるはずだ。

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萩の株分けに手こずる

2021-04-24 20:53:50 | バタフライガーデン

  7年前くらいに、半額で購入した萩の苗10本のうち2本だけがいまも生き残っている。かなり密集してきているので、そのうちの1本をバタフライガーデンに移植することにした。午前中には終了するだろうと思っていたら、とても無理であるのがわかった。

                

 1~2cmほどの太い根っ子が縦横無尽にその周りを走り、移植を阻止しようと邪魔するのだ。のんびりやるっきゃないと、剪定鋏で根っ子を1本1本伐っていく。しかし、中央部分は木の瘤状態でとても株分けもできない。倉庫から道具を動員してあれこれ試すがなかなか決定打が出ない。

           

 萩は草ではなく樹なのだということを思い知る。鑿で少しづつ切り込みを入れるがノミ自体が曲がってしまいそのまま使っていたら折れてしまった。それではとハンドまさかりや鋸を持ってきて木の割り込みを行ったらだいぶ進んできた。まさかこうなるとは想定外だと、ブツブツ言いながらツルハシも振りながらやっと株分けの糸口が見えてきた。とっくにお昼を過ぎていた。

       

 夕方になってやっと4つの株を確保し、残りはそのまま植えたままとする。夏ごろには花が咲き始めていたが今年はどうだろうか。古代から親しまれてきた日本原産の萩をなんとか復活したいものだ。なにしろ、万葉集でいちばん詠まれた花なんだから。

            

  きょうはバタフライガーデンに移植はできなかったが、とりあえず水に浸けて明日には定植といきたい。マメ科なので荒地でもしっかり大地に根を張るので、この萩がそうであったように道路側で見事に花が満開となるという妄想だけはいまも健在だ。久しぶりに筋肉痛が心配だ。

 

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ネギも生姜もどーんといただく

2021-04-23 18:41:10 | 出会い・近隣

 近所から肥料袋に入ったネギと生姜をそれぞれどーんといただく。いつも畑に張り付くように作業をしているおばちゃんからだ。孤高ともいえるような作業姿にいつも励まされてきた。そこまで徹しきれないオイラの甘さを撃つような所作は、その野菜のみずみずしさにも表れている。

           

 昨年はネギの畝を三度もイノシシの狼藉にやられ壊滅状況だった。そんなようすにおばちゃんは胸を叩くように「これ、どうぞ!!」と渡してくれたのだった。それに応えようと、この周辺ではネギの先端を切ってから植え付ける方法なので、それにならって植え付けることにする。というのも、今まで先端を切らずに植え付けたもののあまり成功しなかったからだ。教科書通りにやったつもりだったが相変わらず自信が持てないでいる。

   

 わらがないので根っこ近くにはススキを敷いていく。一昨年はうまくできたのだが、おばちゃんのような元気なネギができるといいのだが。和宮様はネギのファンでもあるのでプレッシャーがぐいとかかる。

   

 ネギばかりではなく「大生姜」もどっしりいただく。昨年はいただいた生姜でショウガパウダーにしてお礼にしたが、植えた生姜の半分くらいが軟腐病にかかってしまった。まだまだおばちゃんの達人の領域にはほど遠い。

 

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ほほえましい「眺め」ではないが…

2021-04-22 20:47:45 | 生き物

 大根も白菜もキャベツも種蒔きが遅かったこともあり、また食べきれなかったこともあり、今では満開の野菜の花を迎えてしまった。そこに常連のカメムシである「ナガメ」が群がってきた。しかも、交尾したまま防虫網の上で動いている。しかし、どこから侵入したのか、防虫網をくぐっていたナガメもいた。もちろん、吸引もしている。

       

 ナガメは、漢名だと「菜亀」と表現すると特徴がわかる。アブラナ科の野菜が好きなカメムシだ。どちらがメスだろうか。もちろん昆虫界では大きいほうがメス。メスがいなければ基本的に種の存続はできない。オスメスのデザインの色も微妙に違うのがわかった。

        

 左の画像(web「生き物屋ガラパゴス」から)は、東南アジアの「ジンメンカメムシ」のキーホルダー。ユーモアがある人面だ。右側は畑にいたややえばっている人面。これらのデザインは、鳥類が近づかない警戒信号ということだ。本人は真剣だがその生き残り戦略は見方によっては喜劇となる。

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光回線工事が始まったらしいが

2021-04-21 21:51:11 | できごと・事件

 今年に入ってから光回線の工事が始まったという連絡があった。そのため、ケーブルがあるルートの樹木の伐採が始まったがそれで接続できるかどうかはまだわからない。そういう詳しい説明がないまま伐採が終わったようだ。

                

 わが家はまだADSL回線しか開通していない。そのためか、たびたび回線が切れたり開通速度も遅い。それが光回線が通じても今までより便利になるのだろうか。とりあえず、SO-NETに相談したらまだ光回線が通じていない地域なのでサービスはできないという。

                

 光回線の遅れはコロナ対策と同じく致命的だ。お役所的なNTTの対応も気になる。中山間地を活性化するにはこうした地域に官民あげてIT産業と従事者を配置していってほしいものだ。官民の連携もちぐはぐだ。とくに地方ではITの活用が浸透していないので、シリコンバレーではないが起業家を養成する拠点にもしていってもらいたいと強く願う。

 その意味では地方には廃校がわんさとある。その活用に頭を悩ませているのが実情だ。コロナ禍をチャンスに保守的な教育委員会はぜひ腰をあげて地域づくりに人材育成に起死回生を図るときではないか。

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