山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

梅の樹の根元にハーブを植える

2013-05-31 20:19:18 | 農作業・野菜
 3年目にしてやっと活着してきた梅の樹。
 冬は寒さに耐え、半端でない烈風にこらえ、石だらけの土壌に根を伸ばし、ツル植物の攻撃に歯をくいしばり、いのちを繋いできた。
 つまりは放任されていたわけだ。
 根元の雑草をかきとり、グレープフルーツミントを植える。

  
 現在あるミントは、ガムにあるような清涼感のある「ペパーミント」。
 これにまさるミントはあるのだろうかと、ためしに「アップルミント」の苗を買ってきた。
 売れ残りで、値段は1株50円に値下げされていた。

 
 雑草と石をホジホジしていたら、やっぱり出てきたデカイ石。
 小さな石も多くてじつは6株のハーブを植えるのにまる二日かかっている。
 隣の師匠の鉄棒を借りてきて、ジワジワと石を地上に上げていく。
 持ち上げた石の空間に他の石を積み上げる。
 汗をびっしょりかきながら50kgはあると思われる石の取り出しに成功。

                            最後の「スペアミント」を植えつけて、無事終了。
 この荒地ゾーンに、梅とハーブを中心としたガーデニングを構想しているが、いまだスタートまもなくの地点で足踏み状態が5年目。

 忙しいスローライフだが、その実現はまさにスローペースだ。
 茶園にお礼肥えが行われる。   

                                  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山里も外来植物のグローバル化すすむ

2013-05-30 21:17:09 | 植物
 入梅でますます元気になっていく外来植物。
 なかでも栽培するには届出が必要な「オオキンケイギク」の群落に出会う。
 わが山里にもいっせいに咲いている群落がいくつか点在している。

   
 まるでコスモスを思わせる、まさに金鶏勲章そのものだ。
 残念ながら、コイツがまわりの植物を駆逐してしまう。
 外来生物法で指定されている危険植物であることが知られていない。

                               
 その隣には、やはり外来植物の「ムシトリナデシコ」の群落が占めている。
 一見してきれいである。
 この生命力も道端にどんどん侵出して来ている。
 
                     
 そのムシトリナデシコの奥には、広大な「マツバウンラン」の群落が控えていた。
 壮観とも言える。
 荒地にはとくに進出が目立つ外来種だ。

         
 春先にはよく目立っていた「コウゾリナ」も力強い。
 茎を触ると親父の髭ズラのような剛毛がある。
 
 
            
 さらに路上では「セイヨウノコギリソウ」みたいな外来種が顕著だ。
 みんな花の群落は見事で、一つ一つの花も端正なのだ。
 しかし、路上や空き地に外来植物ばかりではたまらない。
 それも信号のない、自販機もない自然豊かな山里なのにだ。
 ジャパンはどこに行ってしまったのか。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カミキリも虎柄がお好き

2013-05-29 21:43:41 | 生き物
 ドクダミの葉にかわいいハチかなと思ってカメラを向ける。
 しかし様子からしてカミキリムシのようだった。
 調べてみたら「トラカミキリ」の仲間だった。

 ただし、虎柄のカミキリはいっぱいあってその模様が微妙に違う。
 最も近いのは「タケトラカミキリ」だったが、それでもピッタリの模様はなかった。
 「ひょっとすると新種かな」と思うくらいだ。

       
                  
 そのそばが駐車場だが、そこにダダッ子のような仰向けのコガネがいた。
 車に激突して落ちたのか、飛ぶのも歩くのも下手な「クロコガネ」。
 起こしてやったが警戒してか、逃げていかない。
 仰向けでもがくクロコガネの姿に共感する。

                          
 黒光りしているカメムシの仲間を発見。
 デザインがなかなかシックなセンスである。
 しかし、こいつは「ヨコヅナサシガメ」といって、相手の虫を刺殺するサシガメ最大の横綱なのだそうだ。

 カミキリもコガネもカメムシも実に多様な種類がいる。
 それぞれに図鑑もあるくらい豊富なのだが、みんな○万円もする専門家書籍だ。
 ハンディな図鑑が欲しいが、きっと売れないんだな。

 これで昆虫少年はますます少数派となる。
 昆虫に夢中になるくらいなら、「塾へ行け、スィミングへ行け、勉強しろ」と、言われてしまう。
 利益優先主義・効率第一主義は、「景気がいちばん」という思考を優先する。
 閉塞の時代こそ、文学・ポエム・自然が大切にされなければならない、とあえて言おう。   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

晩春のきょう収穫した野菜は

2013-05-28 17:43:20 | 農作業・野菜
 冬越しした「ソラマメ」の実ができていた。
 ソラマメは毎年苦戦しているが、その理由は教科書をよく読んでいなかったせいもある。
 やっぱりだ。
 それでもなんとか期待に応えてくれて、とりあえずの収穫となる。

                  
 早春に撒いてほとんど芽がでなかったと諦めていたところに、わずか生き残ってくれた「カブ」の戦士。
 葉は虫たちのレストランになっていた。
 
         
 順調な「ニンニク」を試しに掘り上げる。
 分球もすすみまもなく掘りあげの時期に近づいたようだ。
 ニンニクも冬ごししたツワモノだ。

                    
 というわけで、きょうの野菜の主な登場人物が並ぶ。
 スナップエンドウも初めて収穫へ。

 すでに、夏野菜のトマト・ナスの苗が30m近くに伸びてきた。
 今週末にはまもなく、キュウリ・カボチャも畝に移植の予定だ。
 その次には、ゴーヤ・トウモロコシ・ピーマンの芽が出始め、デビュー待ちだ。

 畑は今、いのちの開花のシンフォニーとなっている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

先が見えない竹藪なんだ

2013-05-27 20:24:37 | 農作業・野菜
 裏山にある隣の師匠の竹やぶに一緒に行く。
 そこはびっしり「ササ」が生えていて、まったく藪の奥が見えない。
 すぐ近くはイノシシの浴場が見えたくらいだ。
 この竹やぶでササ50本くらいを伐る。

                            
 足場もないので道を作りながら直径1~2cmほどのササを伐採していく。
 うまくいけば、ササ1本から3本の支柱が確保できる。
 師匠が約1mくらいで支柱を作る。
 合計150本ほどになった。

          
 畑にもどってナスの支柱を立てる。
 ササの皮や枝を取りながら、なんとか即日でできた。
 いっしょに同行してくれた師匠に感謝したい。

 またこのナスの苗10本も近所の人から譲ってもらったものだ。
 昨年、感激して収穫できたパブリカにも支柱を立てることができた。

 この畑にはそうした近隣の方たちの穏やかな優しさがにじんでいる。
 さらに言えば、オイラの友人たちからいただいた苗が豊富に畝を飾っている。
 まさに人生の楽園を実感するパラダイスなのだ。
 ただし、雑草と石が多すぎるけれどね。

 そんなとき、以前、茶園の援農をしたときの御礼として「二俣町」からわざわざ「新茶」を届けてくれた。
 そうそうさらにおとといは、集落の長老が「キャベツができたよ」と新聞に丁寧にくるんで届けてくれたっけ。
 ありがたい、ありがたい。
 荒野がまだ目立つこの「道草庵農園」は、人の輪の結晶が散らばっている。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白幡登さんのやしお窯を見学する

2013-05-26 20:18:03 | 春野山の村
 静岡県余暇プランナー協会ご一行約40名が春野山の村と陶芸作家白幡登さんの工房を訪れた。
 オイラは「春野山の村」から白幡邸までの散策ルートの自然観察のサポートを担当した。

     
 圧巻は白幡さんの古来の手法による登り窯だ。
 7軒の山の集落の人も交代で焼き上げる。

                    
 釉薬を使わず、自然の灰だけの力で焼き上げる。
 白幡さん会心の作品が並ぶ。
 それでも400点くらいの作品を焼いても数点しか納得いくものがないという。

    
 その後、「春野山の村」のショートカットしたコースをまわる。
 エビフライならぬ、リスの食痕のある松ポックリを発見。
 数日前に群生していた「ギンリョウソウ」がいっせいに消えていた。
 さすが、「ユウレイタケ」と言われただけのことはある。

                   
 いちばん目立った花は「コアジサイ」だった。
 植栽していないのに通り沿いに群生して咲いているのが素晴らしい。
 「エゴノキ」も桜のように満開だった。

 好々爺のようなそれなりの人生を駆け抜けた集団が快い。
 急いで家路にもどり、芽が出た「エダマメ」の苗約40株を植えつける。
 それだけで息が切れそうになる。                   
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山里のナニコレ珍風景

2013-05-25 19:39:21 | 路上観察
 先日の龍山の森林散策会でも魅力的なナニコレ珍風景があった。
 ポツリと散在する山奥の道路際にあった消火器付き冷蔵庫。
 冷蔵庫が燃えたらこれならすぐ消火できる。

 いやそうではなくて、消火活動に出動したあとに冷たいものでも一杯やろうという、気配りの物件に違いない。
うーむ、他の解釈はいかに。

                  
 そのうちに、山の奥深くに突然巨大な戦車のような機械が置いてあった。
 林道のような狭い道によくこれだけの物体が鎮座しているものだと感心する。
 技術系の参加者によると、これは大きな庭石の形成機なのだそうだ。
 そういえば、巨大な岩石があちこちに転がっている。

 
 急傾斜地を歩いていた。
 すると今度は、ガードレールの裏に水道管のようなものを発見。
 確かにこの地域での水の確保は死活問題だ。
 蛇口も見えるし、汲み上げた水を勾配を利用して配水しているようだ。

                          
 昼食は天竜川を見ながら食べる。
 そこに「門」が見えた。
 どうやらここに昔の橋があったようだ。
 「これを利用してドラゴンでも出てくると面白いんだけどねー」といつものように突然マロンさんはつぶやく。
 弁当は地域活性化の先頭に立つNPO法人「ドラゴンママ」の母ちゃんたちだからだ。

 ひと気の少ない山里にも、うなるナニコレ珍物件があるではないか。
 愉快を背中に長い帰り道を走った。
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

呉越同舟のジャガイモサミット!?

2013-05-24 22:50:00 | 生き物
 きょうは一日中、草刈りにくれる。
 背が高くなったヨモギを両手で抜いていく。
 ヒメスイバの群落は根っこが深いのでたちが悪い。

 そんななか、近所の長老がキャベツを届けに来た。
 「ジャガイモはもう食べられるよ」と言われた。
 そのジャガイモを見ると、バッタの赤ちゃんが葉を食べている。

 
 隣の苗では「ナガカツオゾウムシ」が来ている。
 カツオのような衣服を着ているが、なんでここに来ているのだろうか。

                 
 天敵の「オオニジュウヤホシテントウ」がいると、間違いなく食害される。
 手で潰すしかない。
 翅に黒丸の大きいのが二つあるので「オオ」がつくんだろうな。

                          
 食事に来た連中を狙うブラックスパイダーが忍者のように控えている。
 この忍者の正体を調べたがわからない。
 全身黒い蜘蛛は珍しい。

         
 よく見受けられる「イオウイロハシリグモ」もいた。
 白い線が体にあるが、模様や色が個体によって微妙に違う。

 目の前のジャガイモにこれほどの世界があるなんて驚きだ。
 かくしてジャガイモサミットは開始されたのであった。
 「早く収穫しなければ」と、サミットをにらむオイラだった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ささやかに咲く、実る「はるの山の村」

2013-05-23 20:49:58 | 春野山の村
 今度の日曜日、「はるの山の村」で案内ガイドをすることになった。
 昨日、その下見に行く。
 目立たないように咲く「カキノハグサ」(ヒメハギ科)を見つける。

                   
 通路上に「フモトスミレ」を発見。
 葉の裏が赤紫色で、表面はやや斑入りのようだ。
 もちろん花は終わっているのだろうが、踏まれてきたのに違いない。

      
 道にぐいと枝を伸ばしているのは「モミジイチゴ」。
 黄色い実はちょうど食べごろのキイチゴだ。
 村内はこうしたイチゴの種類が多くて同定が間に合わない。

                              
 よく見かけるが、この時期には赤い若葉がきれいな「シシガシラ」。
 長い群落があって、この若葉の高さや形の違いが面白い。

 大きな声では言えないが、「ギンリョウソウ」群落も発見できた。
 黄色い花の野草は「ニガナ」「ジシバリ」「オニタピラコ」の三種類だった。

            
 見事な「ヒメシャラ」がある。
 このまわりには珍しい樹がいっぱいあるが、地味なのが幸いして注目が集まらないのが良い。

                  
 葉が裂けていないカエデを発見。
 「ウリカエデ」か「ホソエカエデ」か、見分けができなかったが、すでに実をつけている。
 樹皮が緑色のはずだがごわごわしてわかりにくい。
 きっと、ここまでくるのにいろいろな体験があったに違いない。

 じっくりつきあうと、「はるの山の村」の多様さが伝わってくる。
 案内ガイドはゲームもどきの方法を考え中。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

道草農園レポート 野菜ももりもり

2013-05-22 20:53:13 | 農作業・野菜
 悪い土壌とオイラのテキトー手抜き栽培で、種から芽が出ない畝や成長の悪い野菜もあるけれど、期待を受けてたつ野菜もあるのだ。
 ホウレンソウは芽が出ないけれど、その隣のカブはぎっしり葉を伸ばしてきたので間引きをする。
 味噌汁に入れたらなかなか美味だった。
 新鮮なのがよいよい。

  
 1年前から放任していたイチゴからなんと実ができた。
 すでに誰かが食べた跡もある。
 甘味は薄れたがしっかりイチゴだった。

                 
 なんといっても、ジャガイモは期待できそうだ。
 先日、追肥し土寄せしたばかりだが、ついに花が咲いた。
 わが荒地農園はジャガイモの甘味がいい。
 土壌が悪いのがおジャガにはいいというわけか。

                         
 さらに、ブロッコリーを収穫。
 久々の手ごたえだ。
 これならもっと植えとけばよかったと皮算用。

 荒地だったわが「道草農園」もやっと野菜の楽園になろうとしている。
 就農して5年、中身は家庭菜園だが、食べ物がつねにある幸せを満喫中である。
 以上、5月中旬の菜園レポート終了。

                 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする