山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

ひっつき虫注意報!?

2021-11-30 21:13:32 | 植物

 ここ数週間のこと、冬支度のための草刈りに追われる。畑のあちこちにある荒地状態の所はこの作業でずいぶん見通しがよくなった。ススキやコセンダングサなどなにしろ2mを超える雑草を野放しにしていたからだ。そのせいか、軍手や衣服には「ひっつき虫」がごっそりついてしまう。そのひっつき虫を捕獲するのが毎回のルーチンワークとなってしまった。

   

 ちゃんと取らないと、ちくちくして体が痒くなり座るのもおっくうになることもあるほどだ。そのほとんどが、熱帯アメリカ原産の「コセンダングサ」だ。なかには茎の根元が2~3cmもあるので、ナイロン草刈り機では刈ることもできない。

           

 コセンダングサの実の先端は「刺毛(シモウ)」という鉤を持っている。無理に引っ張ると衣服の糸がほつれてしまうので厄介だ。先輩が指摘するように草刈はやっぱり花が咲く前に刈ってしまうのが原則なのだが、ね。

    

 いかだ社『ひっつき虫観察便利帳』によれば、ひっつき虫には、ヌスビトハギなどの「かぎ爪型」、コセンダングサなどの「刺毛型」、オオバコなどの「粘液型」、イノコズチなどの「クリップ型」があると、類型化している。優れた児童向け図書だ。いや、高齢者にもとてもわかりやすい。

  なお、来月よりブログの更新を週三日を基本とすることにした。体力・知力・気力・記憶力の衰えは目に見えて絶望的となってきたからだ。老人力というものさえかなたになっている。とりあえず三日でさえも持続できればラッキーとしよう。それが生きているあかしでもあるからね。ブログをやれること自体が感謝でしかない。とりわけ300件前後の訪問者の叱咤激励、温かい声援がありがたい、それを忘れないブログでありたい。。

 

 

 

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レアな雲を目撃したぞ!!

2021-11-29 22:02:28 | 風景

  ここ数日寒さが続く。重たい腰を持ち上げて作業を開始しようとする。おもむろにいつものように空を見上げる。すると、山のかなたから刷毛で描いたような雲がやってきた。これはいつもの雲とは違うぞとあわててカメラを準備する。

     

 十分くらい経過しただろうか、見事な繊維状の雲が流れていく。こうした雲は一年に一回見られるかどうかのレアな雲だ。よその地域でときどき目撃することもあったが地元で見られるのはまれだ。山のすぐ近くから湧いてくるように見えるが、実際は5000m~15000mもの上空を流れる上層雲のようだ。普通の雲は水滴だが、この雲は氷が多く、強い風が吹くことで離ればなれの繊維状の流線の雲になるという。

     

 日本上空を通過するジェット気流で空高く流れる「空の女王」・巻雲(ケンウン)のお出ました。この巻雲には5つ以上のパターンがあるというが、もちろん詳細はわからない。そのうちの、毛状雲(モウジョウウン)というのがこれのようだ。先端から終端までまっすぐ伸びているのが特徴だ。天気予報では明日・明後日は雨模様だから、いっきに雨にしようというのが天の意思なのだろう。

     

 日本大学の田中総長が逮捕された。三年前、アメリカンフットボール部の暴力問題で報道陣の前に釈明すらしない田中学長にいくたびも怒りをもったが、やっぱりうやむやになりそうだったと思っていた。日本の民主主義の脆弱さ、同調圧力の伝統などを痛感してやまなかった。フジテレビの「バイキング」だけは活躍していたが日本のマスコミのジャーナリスト精神の劣化・沈黙にうんざりしていた。そんなとき、きょう彼の自宅の1億円の現金発見などから脱税容疑で逮捕された。巨悪を暴く検察の健全な心意気がうれしい。

 天の意思はまっすぐな「毛状雲」を選んだ。検察の取り組みと同じ意思が重なった。しかし、国会で何回も巨悪への解明が論議されてはきたが権力の闇を崩すには至っていない。今回の選挙結果でもすでにそれらの巨悪への憤りは風化してしまっている。そして、お笑い芸人にジャックされたマスメディアが「怒り」という感性を麻痺され、覇気を失っていく。

 

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久しぶりだー!!ウコン収穫

2021-11-28 21:25:27 | バタフライガーデン

  しばらくウコンを栽培していなかったが、春に種ウコンを植え付けておいた。ほとんど植えっぱなしのお得意のぐーたら農法だったが、先日掘り起こしてみたらそこそこ種ウコンの5倍くらいの秋ウコンができていた。申し訳ない気持ちで掘り出す。以前栽培していたのはおそらく8年前くらいだろうか。亡くなったセニョールさんから種をいただいたのが栽培のきっかけだった。

             

 ウコンは肝機能の向上・健胃・動脈硬化予防・コレステロール値低下・がん抑制など、オイラの健康にはもってこいの食材だ。しかし、なかなかその利用法が手がかかる。そのため、市販ではかなり高価ともなる。今回もやっぱり粉末にすることで用途を広げていくことになりそうだ。和宮様がさっそくその準備を始めてくれている。毎朝の野菜ジュースへの投入が定番となりそうだ。別名ターメリックだから、カレーの主要な香辛料でもあるから、その線も期待値が上がる。

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トマトハウスを死守したけれど!?

2021-11-27 22:29:54 | 農作業・野菜

  一昨日は風が強い一日だった。トマトハウスが狙いうちされた。頑丈に作ったつもりだったが、解体を始める途中だったのでビニールがうるさく風で舞うばかりだった。ハウスが飛ばされそうになったのでまずは体を重しにする。パイプの支柱が一部折れていた。風が収まったころにいそいそと解体を始める。もっと早くやればいいんだけどね。

            

 トマト栽培に雨除けは必要ない、つまり効果は期待できないという人もいるようだ。基本的には雨による病気の感染対策と言われている。近所からもそのように言われてきた。トマトハウスづくりは風で飛ばされないようにするには一日がかりで作らなければならない。風のある日にはビニールを張るのが一苦労だ。

            

 来年はハウスなしでやってもいいかなという気がしてきた。要するに、病気に弱いのは大玉トマトだ。屋根をしていても突然枯れてしまうこともしばしばだった。ミニトマトは屋根がなくても育つというのがが実感だ。トマト栽培一つとっても思うような成果はなかなか出ない。

 農業の深さを痛感する。その意味で、プロの農家の実力はいつも感心させられる。野菜で銭をいただく厳しさから学ばなければならないが、家庭菜園には緩やかな抜け道があるのがいいが。農業は生きる糧にはしても稼ぐ仕事にしてしまうとやっぱり失うものがある気がしてならない。

 

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本日は閉店

2021-11-26 21:07:57 | 農作業・野菜

本日は終日接続が悪く閉店とします。突風がひどい一日だったのでそのせいかなー?光ケーブルも来年にならないと通じないとのことだし。

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日本だけが食用栽培しているゴボウ

2021-11-25 22:14:24 | 農作業・野菜

 そろそろ、霜の心配も出てきたので先日あわててゴボウを収穫する。夏にはミニゴボウとして収穫したのに、しばらく放任していたら7~8cmくらいもある樹の根っこにもなってしまったようで、発掘に苦労する。ツルハシやスコップを動員したが、もちろん先端まで掘り出せなかった。さいわい、畑の土壌が悪かったせいか、多くの根は真っ直ぐに伸びていなかった。(画像は太い根っ子が一番下にあってよく見えない)

      

 さっそく、和宮様はじきじきに圧力鍋を駆使してゴボウを柔らかく調理をなさっていた。定番のキンピラごぼうは食べ出すと止まらなくなる。さらに、イノシシの肉に畑で採れた冬瓜・大根・ニンジンにゴボウを投入して煮物にする。何とかご相伴にあずかりホクホクで柔らかいゴボウを味わう。あの太い根っ子のようなゴボウがかくなる柔らかさとゴボウらしい旨みと匂いを発揮しているのが驚き桃の木山椒の木だ。

 ユーラシア原産の薬用だったゴボウを日本独自の工夫と技術で栽培に成功。世界でも日本だけが多様な食用栽培をしている。キンピラは関東以北、たたきごぼうは近畿圏という食文化の領域もあるようだ。風邪や皮膚炎にきく漢方薬としても効能がある。ありがたーい野菜だ。 

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史実の発掘 =「アテルイ」を継ぐ男

2021-11-24 18:28:08 | 読書

  歴代朝廷が 蝦夷(エミシ)の反乱に手を焼いていたのに、その蝦夷の側の史料が欠落している。歴史はいつも征服組の価値観が常識となる。TVでも映画でも戦国時代や幕末を描いていないと観客や視聴率を動員できない。しかしながら、最近はチラホラと蝦夷を取り上げられることも見られるようになった。そんな流れに東北の埋もれた歴史の発掘に情熱を注いできた、高橋克彦氏の小説『水壁-アテルイを継ぐ男』(PHP研究所、2017.3)を読む。

            

 山川出版社の『日本史小年表』には、他社には欠落している蝦夷の記述が比較的多く載せられている。

  (802年、蝦夷の英雄アテルイが降伏し京都を凱旋。坂上田村麻呂がアテルイらの自治権を朝廷に提案するが受け入れられずアテルイらは斬首)

 875年11月 出羽国渡島の蝦夷反乱、これを追討

 878年3月 出羽の蝦夷反乱  5月 藤原保則、出羽権守に任じ蝦夷を追討  6月 小野春風、鎮守府将軍に任じ蝦夷を追討

 本書はこの878年の反乱を題材に、蝦夷が秋田城を奪取する過程を生き生きと描いている。

     

 1993年に放映されたNHK大河ドラマ『炎(ホムラ)立つ』は、作者高橋克彦の原作をもとにその後の阿部氏や奥州藤原氏らの興亡を描いている。京都を中心とした歴史観ではなく、朝廷の圧力に屈せずそれ以上の文化をにぎにぎしく形成した東北の地域史を発掘している。まさに、「東北人の荒ぶる魂、ここにあり」にこだわる心意気が充満する。 

                 

 それは、さかのぼれば縄文文化の中心は東北にあったという自負でもある。つまり、歴史の中心は東北にあったと言いたいところなのだ。弥生人らの武力による征服組ではなく、穏やかに自然と共生してきた縄文人の伝統を保持してきた「魂」の美しさを謳歌したいところなのではないか。

  

  本書の結びには次のメッセージが書かれていた。

 「アテルイさまが果たせなかった夢をそなたらが引き継いでいくのだ」/ 天日子(ソラヒコ)の胸は大きく弾んでいた。/ 道はいつでも若い者らが切り開く。/ そう信じて進むしかないのである。」と。

             

 2011年の東日本大地震を体験した作者はきっと、この小説を描くことで東北人魂を掘り起こし、そして喚起し内外に宣言したのではないかと思う。ちなみに「水壁」とは何か。読み始めてわからずじまいだったが、表面的には川のことだったようだ。しかしここにいろいろな作者の思惑が込められているように思った。  

            

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春が来たって??

2021-11-23 21:05:20 | バタフライガーデン

  バタフライガーデン2ゾーンに「スミレ」家族が咲いていた。実生で育ったソシンローバイの苗を植えた隣だった。寒風が音を立てて叫んでいるというのに逞しい。勝手に生えてきた「スミレ」にしては道端ではなく庭の中央を陣取っている。

                   

 確かにその場所は朝から陽当たりがいい一等地でもある。ときどきそのそばで陽だまりの手作業をすると汗が出るほどの暖かさなのだ。しかも、とっくに種も吐きだしていて次世代の用意も抜かりがない。教育投資も理念も古いままの後手後手であるのに危機感がない、既得権益だけはしっかり守るという某国はぜひスミレの生きざまに学んでもらいたいと思う。

     

 アサギマダラが立ち寄った「フジバカマ」もしぶとく花をつけている。一部は種をつけているようだが来年も期待しているよ。株分けで増やしたほうが早いようだけれど。

 「秋風の ひにひに吹けば 藤袴 きる人なしに ほころびにけり」と詠ったのは、小倉百人一種に出てくる藤原基俊。わが庭の藤袴もそんな様相に近づいている。

 

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乾燥剤を土壌改良に!!

2021-11-22 19:12:24 | 特産品・モノ

 焼きのりやお菓子に入っている石灰の乾燥剤がずいぶん溜まってきたので、畑に撒く土壌改良剤にしようと袋を開ける。ついでに、どんな企業が乾燥剤を作っているのかを調べてみた。<( )内は、商品名・所在地>

 1)坂本石灰工業所(キングドライ、熊本) 32袋  2)黒沢石灰工業(シケナイ、群馬) 20袋  3)大江化学工業(ライム、大阪) 10袋  4)筑後物産(スーパードライ、福岡) 9袋 、 マルアカ(岐阜)  9袋  6)矢橋工業(ネオドライヤー、岐阜) 5袋  7)ミナミガタ商事(岐阜) 3袋  8)旭乾燥剤(大田区) 2袋  9)博洋(ドライパック、広島) 、紀祐産業(ハイドライ、兵庫) 、鳥繁産業(ドライカル、大分) 、イトー産業(テオドライ、千葉) , 各1袋 

             

 2年くらい溜めておいた石灰乾燥剤は合計すると94個もあり、販売会社は13社だった。そのうち、岐阜県の事業所が4社もあり、三分の一近くもあるのがわかる。一番多かった「坂本石灰」は、日本で初めて石灰乾燥剤を商品化したことで有名。いまだに一日2百万袋を生産しており、日本のトップクラスを保持している。やっぱりわが家と一致していた。

 岐阜が生産量ピカイチなのは、大垣市内に「金生山」という石灰岩でできている山の存在がある。したがて、岐阜の殆んどの生産会社がこの地区に集中しているという。(県別生産量では、生石灰は2位、消石灰は1位)

 

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さすがのギンナンだが!?

2021-11-21 22:01:39 | 食彩・山菜・きのこ

  気候変動に翻弄されている今の人類にもかかわらず、太古の苦節を経てきたイチョウは今年も子孫を振りまいた。ギンナンの雨は、いつも利用する道路をギンナンが占拠している。しかし、誰も獲りに来ないようで辺りに臭いもまき散らしている。もっと、採集する暮しもしていれば石油値上がりに四苦八苦しなくて、銭に追われることは少ないんだけれど。

        

 道路をよく見ると車に潰されたギンナンが散在している。これはまずいと縄文人のオイラがギンナン拾いを始める。まずは車の轍になりそうなところのギンナンを急いで収穫する。そうすれば、せっかく振りまいた果実がつぶれることなく、同時にわが家の家計を助ける。脱炭素のためには今までの暮らし方の質を下げることなのだが、一度便利さを覚えてしまうと今までのスタイルを下げることはできなくなる。だから、原発も止められない。

        

 いそいそとギンナンを取り始めていると、このバケツの3倍くらいの量の果実は収穫できたと思う。まだ、樹の脇に落ちているギンナンはあるにはあるけれど車の被害にはこうむらない所にある。だからそれには手を付けないで残りのギンナンをバケツに手早く入れる。最初は火ばさみで採っていたけれどだんだんめんどくさくなって鷲掴みするようになるほどの量だった。

 収穫した一部をまずは取り出して、水洗いをしゴミを取ってから果肉を強くもみもみすると白い種子が現れてくる。この果肉のくさいニオイは「酪酸」などの成分だという。 以前、捕鯨船にシーシェパードが異臭を放つ瓶を投げつけたのはこの酪酸の入ったものだそうだ。

           

 タヌキの糞の中からよくギンナンを発見したことがあった。タヌキだけは果肉ごと食べてしまうが、多くの動物はその臭いで近寄らなくなってしまう。逆に恐竜は好物だったという話もある。

 ということで、栄養抜群のスタミナ食でもあるギンナンを朝食にいただいている。食べ過ぎは厳禁なので10粒以上は食べないようにしている。自然はありがたい。街路樹のギンナンが臭いなんて言う前に落ちたギンナンを真っ先に拾いまくることだ。

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