山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

逆輸入か「サイオン」カー

2019-10-17 14:11:34 | 自動車・エンブレム

 ホームセンターの駐車場でSCION(サイオン)車のロゴを初めて発見。サイオンは米国・カナダ向けトヨタブランドだ。2003年に発売して100万台を超えた若者向け乗用車だったが、2016年発売を停止。ユーザーの平均年齢は36歳という若さだ。サイオンの意味は、若枝とか御曹司とか名門の子孫とかいう成長にまつわる言葉だが、どういう由来でエンブレムの採用をしたかはわからない。エンブレムの{S}は、忍者の手裏剣を想起してしまうが、米国での日本の魂発露を感じさせる。

           

 車のバックボディーには、空気抵抗などを考えたパーツを採用したらしいロゴを張り付けている。車音痴のオイラにはどこにそのパーツが使われているかはわからない。米国トヨタが生産したのを日本に逆輸入したようで、フロントもバックもなかなかこのエンブレムを見ることは稀だ。

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なぬーッ!「IMPUL」だって!

2019-09-13 09:34:46 | 自動車・エンブレム

 高速道路のSA駐車場はフロントエンブレムを探す宝庫には違いない。初めて見るロゴには歓喜はするが、丹念にうろうろするわけではない。あくまでトイレや建物へ行く道すがらの一瞬の発見に掛けるのだ。

 そこで見慣れない「インパル」というエンブレムを発見。これは日本一速い男と言われた元レーシングドライバー・星野一義代表の「KKホシノインパル」社のものらしい。同社は、自動車部品の開発・販売を行う企業で、主にニッサン向けのパーツ販売が多いようだ。野球選手のイチローが星野ファンだという。

 

 ニッサンに「X-TRAIL」の車があるので、それをベースにしたドレスアップカーということに違いない。ニッサン子会社でスポーティーなデザインを得意とする「NISMO」(ニスモ)と、上質な素材・インテリアを得意とする「AUTECH」(オーテック)とがかかわったプレミアムデザイン車のようだ。どおりで格好いい。 

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フェラーリのような伝説のトヨタ車

2019-09-12 22:45:39 | 自動車・エンブレム

 高速道路のSAの駐車場でかっこいい車を発見。あとで調べてみたら、トヨタが1984年~1999年にかけて製造販売してきた人気のスポーツカーらしき「MR2」だった。MR2とは、「Midship Runabout 2seater」の略だ。エンジンが「船体」の真ん中近くに配置しているので「Midship」。「 Runabout」とは「その辺を気軽に走り回る」というのが真意。「2seater」は2席だけの座席。

             

 フロントエンブレムは、MRを図案化した猛禽類のデザインで若者の心を揺さぶる。ロゴの中にも、Midship Runabout の造語を入れている。日本の自動車ロゴは極めて少ない。だから初めてこのロゴを見たときは、外国車と推察した。外国の車は猛禽類がお好きなようだ。いかにもフロンティアらしい誇りも感じるが西洋の驕りも感じてしまう。

 スズキの「ラパン」は、ミッフィーのうさこちゃんがロゴとなっている。ラパンとはフランス語でウサギを意味する。しかし、外国車にはジャガー・馬・虎・ライオン、さらには蛇・サソリとかの能動的な動物が主流だ。ダッヂの羊が珍しいくらいだ。そこんところが、産業革命や戦火を背景にした自動車の歴史・苛烈な吸収合併とロゴデザインとの宿命があるのかもしれない。

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BMWの黒銀バージョンのロゴ

2019-07-31 21:04:35 | 自動車・エンブレム

見慣れないBMWのエンブレムを発見。1917年以来採用している、青と白のバイエルン州の旗をあしらったエンブレムはよく見かけるが、黒いバージョンは初めて見た。BMWの前身はもともとドイツの航空機製造の会社だった。それがラップ社だった。

        

 BMWのロゴの由来は、バイエルン州の空と白い雲の中でプロペラが回っているという説が今まで有力だった。しかし現在は、ラップ社のロゴとバイエルン州の旗とをベースにしているという説が有力になってきている。ラップ社の黒い丸枠が生かされているわけだ。

            

 BMWは第二次世界大戦で軍需企業として急成長したが、戦後は東ドイツの国営企業になったが不振が続いた。今では赤字を出していない安定的な経営状況だ。航空エンジン製造の伝統を生かしたこだわりの技術に人気がある。

     

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ファッションデザイナーが作った「ミニ」車

2019-07-30 22:44:48 | 自動車・エンブレム

 街中で以前見つけた不思議なエンブレムがやっと解明できた。しかもその下には緑のブリティン島がつけられていた。ということはイギリスの「ミニ」ということになる。ミニは、1959年に誕生し2000年に生産終了した。それらをまとめて、「クラシックミニ」とか「ローバーミニ」という。

 イギリスにミニが誕生したのは、スエズ危機・第二次中東戦争が背景としてある。つまり石油の供給が難しくなりそうな情勢にあり、コンパクトカーの生産が期待されたなかで生産されたものだ。

           

 このミニは、イギリスのファッションデザイナーのポール・スミス氏がデザインしたものだという。七宝焼きらしきエンブレムにその名前が確認できる。1998年発売の特別仕様車だ。このエンブレムは今では9万円弱もするという。さすがにデザイナーらしい色使いで、個人名を入れていることが珍しい。2001年以降のミニはBMWが経営権を獲得。最近はミニの車がふつうにみられるようになった。

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イタリアとドイツとの戦争が遺した「跳ね馬」秘話

2019-07-12 20:51:39 | 自動車・エンブレム

 高級スポーツカー「フェラーリ」を保有していると言えば垂涎の的となる。そのエンブレムにまつわる物語がまた面白い。フェラーリのロゴは、イタリアの国旗の下に「跳ね馬」をあしらっている。背景の黄色は、フェラーリ発祥の地のイタリア・モデナ市の色でもある。

 第一次世界大戦で撃墜王と絶賛されたバラッカ少佐の愛機に跳ね馬のロゴが付けられていた。というのは、彼は、撃墜させたドイツの戦闘機についていたロゴの跳ね馬(STUTTGART出身者なのだろう)を戦利品として獲得したからと言われている。

               

 その後、1921年のレースで優勝・圧勝したフェラーリ氏にこの「跳ね馬」の紋章をバラッカの親である伯爵夫妻が授与してから、フェラーリ車のロゴとなった。ポルシェとフェラーリとのからみの秘話がそそられる。ただしこの物語には諸説ある。それぞれの地域がポルシェ・フェラーリという高級車のエンブレムに反映されているところに誇りが感じられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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MG車のオクタゴン・八角形のエンブレム

2019-07-11 21:21:34 | 自動車・エンブレム

 洗練されたイギリスのMG社製のオールドカーは今見てもカッコいい。1953年型のスポーツカーらしいが、戦後間もなくの時期に生産されたもので、疲弊したイギリス経済を立て直すのにも貢献したという。というのは、生産した車の半分は戦勝国アメリカ向けに輸出していたからだ。いかにもイギリス紳士らしいダンディーな出でたちだ。

        

 車輪にもMGのエンブレムが施されている。MG社創立は諸説あるようだが、1910~1924年にこの種の車が生産されている。名前の由来は、1910年最初に売り出した販売店名が<Morris Garages>だったことかららしい。

           

 直線から作られたMGのエンブレムは、1927年から使用開始。当時は幾何学図形をモチーフにした「アールデコ」全盛の時代の影響があるようだ。こんな小さなロゴにも時代が反映されているのかと小さな発見に喜ぶ。この八角形のロゴは「オクタゴン」と呼ばれる。そういえば、八本脚の蛸は「オクトパス」だったね。

 

 現在のMGは、中国の「上海汽車」グループの傘下に組み込まれている。モリスさんの個人企業があれよという間に大きくなったが、今では中国に買収されるという自動車企業の仁義なき戦いのすさまじさにいつも考えさせられる。しかし、MGを所有する「MGオーナーズクラブ」の会員は世界に5万人もいるほどファンが多く、発言力・影響力もあるという。

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数学記号のエンブレム?

2019-07-02 14:41:44 | 自動車・エンブレム

 道の駅駐車場で不思議なエンブレムの車を発見。英字の「U」を横に倒したシンプルなデザインだ。「⊃」記号は数学か論理学かどこで使うかわからないが、高校の理数系の授業でも扱うらしい。「AB」というように使う場合、「AはBを含む。BはAの部分集合。」という。ということはつまり、このクルマはいろいろな分野の人が集まって作られた結晶なのだということを言いたいのじゃないかと勝手に推論してしまう。「車⊃技術」だとね。

       

 車の後ろを見たら、本車はホンダの「フィット」であるのがわかった。ホンダがこうしたエンブレムを使うのは珍しい。ここで面白いのは、「Fit」のロゴの位置が右後ろにある場合は初代のフィットで、左後ろにある場合は2代目だという。すなわち、この車は初代のフィットだということになる。

 しかも、現行のフィットのロゴは「FIT」と表示している。そのうえさらに、初代のFitの「i」の点丸の色が、青色だと1300ccで、赤色だと1500ccと、区別している。したがって、この車は、「i」の点丸が青だから1500ccで、さらに少量生産でもあったという。なにげないエンブレムにはこうした生産者の「遊び心」があるのがきわめて魅力だ。今にして思えば、本車の所有者はけっこうこだわりの人だったと感服する。「⊃」のエンブレムもこの所有者個人がつけたものかもしれない。

 

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ルノー栄光のスポーツカー

2019-06-12 22:11:34 | 自動車・エンブレム

 

                       

スーパーカー「デ・トマソ」の近くに、ルノーのスポーツカー「アルピーヌA110」があった。1960~70年代でモータースポーツを牽引した軽量のスーパーカーだ。フロントエンブレムは今の剛毅なルノーからは考えられないほどの控えめなシンプルデザインだった。あまりに小さくて車のそばまで行かないと確認できない。そのせいか、ボディにはルノーのエンブレムをでっかく見せつけている。

            

 最初は車種をアルペンと呼んでしまったが、フランス式に「アルピーヌ」と呼ぶのが正式なのだ。そこには世界ラリー選手権(WRC)やル・マン24時間レースでも優勝するなど、たくさんの戦績を残すほどの技術力と戦意が込められている。ルノーは一時国営になったこともあり、今でもフランス政府が大株主なのは、前会長のゴーン問題ではじめて知った次第だ。

 

         

 アルピーヌには丸型のヘッドライトが4灯あるが、この車には6灯もあった。このオールドカーをモデルに2017年に「新型A110」を復活するなど鼻息も荒い。ニッサンを含め従業員が30万人ともなるヨーロッパ最大の自動車会社・ルノーの動向が世界の車の今後を占う。

 

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スーパーカーを大量生産した「デ・トマソ」車

2019-06-11 20:33:39 | 自動車・エンブレム

 スーパーカーに見慣れないエンブレムを発見。イタリアの「デ・トマソ」の「パンテーラ・GTS」だった。会社の創立者がアルゼンチン出身のレーサー「アレハンドロ・デ・トマソ」。そのため、アルゼンチンの国旗:「水・白・水」色をバックに古代エジプトの女神「イシス」の象形文字を組み合わせたロゴをエンブレムにしている。

  

 「デ・トマソ」は1959年イタリアで設立(2015年に中国が買収)。「パンテーラ」はフォードのエンジンを導入してコストを削減、スーパーカーの量産に成功。1971年に初代を発売、「GTS」は1973年型の三代目。現在は生産終了しているが、中古車でも1000万~2000万円するという。

        

 タイヤにも色付きのエンブレムをはめ込んでいる。トヨタは同じ神の英語名「アイシス」を使用、フロントエンブレムは「I」を表示、こちらはけっこう道路ですれ違う。パンテーラのタイヤは「B・Fグッドリッチ」製。1870年、化学者B・Fグッドリッチ博士がアメリカで設立した航空宇宙製造会社だったが、1988年、フランスの大手「ミシュラン」がタイヤ部門を買収。鳴り物入りのスーパーカーも、その裏では仁義なき買収戦争にさらされている。

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