山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

父の日のプレゼント

2024-06-17 22:38:55 | できごと・事件

 ここしばらく、娘から父の日プレゼントが届くのが恒例となっている。父らしいことをやれなかったのに申し訳ない気持ちでいっぱいだ。一緒に家族旅行もほとんどしなかったし、家族団欒をゆるりとした記憶がない。せいぜい、仲間との野外キャンプに連れて行ったくらいしかない。そんなダメおやじにもかかわらず、今年は早めにウナギを贈ってくれた。腰はだいぶ良くなったがさっそくウナギを食べて元気回復となる。

  

 また、実生で育てた枇杷の実も送ってくれた。今年はいつものカラスの食害は少なかったようだ。ありがたく一部を冷凍にしていただく。最近は果物もウナギも高価でなかなか買う気にならない。月に何回かまとめ買いで街に行っても1万円札があっという間に飛んでいく。したがって、このところ、夕方に半額とか30%引きをねらう習慣がついてしまった。なにしろ、年金しか収入がないのだから贅沢はできない。

 そういえば、父の日がいつから始まったのか記憶にない。1981年に「日本ファーザーズ・デイ委員会(FDC)」が設立されてから日本に普及されていったという。バレンタインデイと同じくいつの間にか定着していったわけだ。

  

 父の日はもともとアメリカが発祥で、1909年に南北戦争に従軍した軍人の父親に感謝を捧げる日が欲しいと牧師協会へ訴えたある女性から始まり、それが大統領の下まで届き、1966年に正式な国の記念日として認められていったという。しかもそれが、今ではアジアやアフリカまで世界中に広まっていった。できたら、平和の日とか、不戦の日とか、この日ばかりは争いをしない日なんてできないだろうか。どこかのスポンサーがつけば不可能ではないはずだけど。

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道路復旧急ピッチへ

2024-06-12 23:12:56 | できごと・事件

 台風や大雨による国道・県道の寸断はオラが利用する所だけでも十数か所にのぼる。こんなに集中的に道路が崩落・陥没・土砂崩れなどのオンパレードはここ数年酷くなってきた。地球からの「悲鳴」や「祟り」は人間の生きるありようへの警告でもある。この過疎地での出来事は、いずれ大都市を巻き込んだ大規模災害への前哨戦ではないかとも思わせる。

 

 ガードレールとともに道路の半分近くを抉られた所も立派に復旧が終わった。人間の力も素晴らしい。少しづつ改良しながら慎ましい前進を獲得していく。工事の主体者が大手のゼネコンではなく地元の小さな建設会社であるのがいい。ときどき知り合いの人の顔ぶれが見られるのも地元の企業が地域おこしに貢献しているのを確認できる。

 

 かなり片側通行が長かった川の合流地点での復旧も終了した。これが復旧しないと掛かっている橋も危なくなるので結構慎重に時間をかけて修復していった痕跡がわかる。とりあえずはこれら2例の画像を取り上げたが、この数倍の修復が終わっている。とはいっても、まだ復旧途中であったり、その復旧中にまた災害にダブルパンチにあったりした個所もあったようだ。買い物に出かけたとき、道路の片側通行がまだ3か所もあった。

 

 大雨が降った時や線状降水帯が続いたら、土砂崩れが想定される次の寸断個所も見かけた。今まで雨の流れが見られなかった所からすでに雨水が流出しているのに驚く。それも見方によれば防災というより自然自身が作り出した風流な景観にさえなっている。

  

 場所によっては、全く手つかずの土砂崩落の現場もあった。さいわい、現場に人家がなかったので良かったものの、大型台風が直撃でもあったら川沿いにある太陽光パネルにも影響があるとさえ思えてならない。見方を変えれば、この自然災害の繰り返しから、日本人は自然と人間との共存を考えざるを得ない運命にあるともいえる。だから、自然を畏怖し、その自然からの恵みに感謝する心がわいてくるのだ。これを失ってしまうと一神教の一方的な収奪路線にはまってしまう。それが「自国第一主義」となり、相手への寛容さを考えなくなる。この思考停止が今、世界を駆け巡っている。

 

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トリマーで腰を痛めるー

2024-06-10 23:31:20 | できごと・事件

 茶畑の一端が伸びてしまって近所の物干しが日陰気味になってしまったので、あわててトリマーで茶樹を刈る。本当は茶樹の全部をやりたいところだが、広すぎて時間がかかる。一部で高さを下げた刈込をやったがまもなく戻ってしまうのが悩ましい。しかも、トリマーが油漏れで動かないときた。

 農協でトリマーの修理を頼んだが、「部品があるかなー」と言いながら様子を見てくれた。さいわい、手持ちの部品を工面してなんとか修理してくれた。「修理代を払います」と言ったら、「いらないよー」と言ってくれた。ありがたい、ありがたい。その心意気がうれしい。

  

 このエンジンヘッジトリマーは、「TANAKA」というメーカーだった。30分も続けて作動させていると重さがだんだんこたえてくる。近所に迷惑をかけちゃいけないと一気に刈りこんだせいか、腰に負担がかかったようだった。作業が終わってから、腰を曲げるのがきつくなる。夕飯を食べるのもかがむ姿勢ができなくなる。一度座ると立つ動作が大変になる。歩くのがやっとの状態になる。しばらく横になってそのまま朝を迎える。

 

 数日後、ごまかしごまかし作業しながらなんとか腰の痛みがなくなってきた。もちろん、加齢による筋肉の弱さであるのが原因だ。なにしろ、若い時の腹筋は100回以上は平気だった感覚が、未だあるのがいけない。「腹を思いっきりこぶしで殴ってみな」なんて言って、まわりにやらせて鼻高々だった傲慢さがいまになって祟りとなった。今では座るのも起き上がるのにも「ヨイショ」と気合を入れないとできなくなってしまった。

  これから、「末期」高齢者であることの自覚を踏まえた作法をやらねばなりませんね。ちなみに、電動トリマーは重さは軽いらしけど、パワーはエンジントリマーにはかなわないのでは、とかブツブツ捨て台詞を吐く。

 

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シカの惑星かい!?

2024-06-05 22:41:10 | できごと・事件

    茶畑を伐根した跡にジャガイモを植え付けた。先日試掘してみたらなんとかできていたので、今週後半には収穫ができそうだ。だがしかし、上の列には白い花が咲いているが、下の列は葉が見事に食害されている。たしか、品種は男爵のはずだけど。畝の周りにはシカの糞があったから真犯人は堂々と証拠を残している。

 

 そしてさらにその後、大切に育てていたインゲンが二度目の食害を受けた。葉だけならまだしも、根こそぎ苗を抜いてしまうのは許せない。食害も想定して厳重にカバーをしていたのに。抜き取られた残骸があちこち散らばっていたのが残酷だ。というのも、前回食べられた跡に新しい種を蒔いていた、それが食べられていたからね。せっかく芽を出してきたというのに。

 

 よく周りを見たら、害獣柵が破壊されていた。シカもなんか箇所か侵入口を検討していた気配がある。そのうちで、支柱が古いのを知ってか、そこが折られていた所が侵入口だった。昨日の深夜に複数のシカの光る目を山側で確認したが、畑には家族でやってきたのかもしれない。

 

 またまた防獣柵の補強だ。市販の支柱はあまり役に立たないので最近は竹を多用するようになった。ただし、太さや長さがまちまちなので見たくれが悪い。また、横に渡した支柱がなかった所に長い横支柱もやっと補強した。さいわい、竹を多く確保していたので、太い支柱も長い支柱もすぐ供給できたのが愉快だ。予算ゼロだし。

 

 支柱が低いと飛び越えることがあるので、横の支柱を二重にしてみた。これもシカが体当たりすれば破壊されそうだが、抜本的解決ではなく、日本の財界や政治家に学んでとりあえずの対症療法でお茶を濁す。それを続けていくと予算がなくてもガードは固くなっていく、というわけだ。

 

 さいわい、被害はインゲンだけだった。トンネルでカバーしていたチンゲン菜などの葉物野菜は無事だった。また、芽を出し始めたキュウリやカボチャも大根も無事だった。このトンネルカバーは鹿よけだけでなく虫よけでもあるが、いずれ、カバーを外さなければならない。そのときは害獣柵だけで防護することになる。いやはや、シカに主導権を握られている惑星のわが畑であった。やれやれ、修復に忙しい。

 

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サポート詐欺か?!

2024-05-25 22:18:03 | できごと・事件

 数日前、パソコンをいじっていたら突然画面がフリーズしてマイクロソフトの警告がでていた。マウスを動かしてもまったくいうことが効かなくなった。ときどき、アメリカ大手ITがサービスの名目で誘導画面を出すことがあるので、またかとしばらくにらめっこする。

  

 画面がまったく止まってしまって消すことも再起動もできなかった。画面の中に、問い合わせの電話番号が出ていたが、ふつう、電話案内はやらないはずだと思い、これは怪しいとスマホで調べてみた。すると最近、パソコンの不具合を口実にサポート詐欺が横行しているというではないか。オラのパソコンは不具合だらけでいつも四苦八苦しているのを見透かされているのかとドキッとしていた。

 

 いつもだと、わからないときは、電源スィッチを押して取り合えずダウンして時間稼ぎしてごまかしていたが、この解消方法をスマホでは「Ctrl+Alt+Del」を同時に押して「タスクマネージャー」を選択し「タスクの終了」をオンするやり方が出ていたので、これをやってみた。すると、スムーズに元に戻ったのだった。

 

 誘導者は閉じるボタンを隠し、ユーザーが操作できないようにした上で、050や010から始まる電話番号にかけさせて、結局のところ、金銭がかかるように誘導していく仕組みだ。こうした画面が表示されてしまった場合、ESCキーを長押しすると、閉じるボタンが押せるようになるという。まったく、文明が「発達」しているというのになんてこったー。ジェノサイドといい詐欺といい、マスコミは情報過多に注意しながら、「本当のこと」をしっかり貫いてほしいと思う。

 

 

 

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上からも下からも

2024-05-22 22:23:21 | できごと・事件

 昨年の桑の実はカビによる病気のため全滅だった。今年は石灰をしっかり撒いて対策としたが効果はあっただろうか。実が赤くなってきたが、部分的に白いのもあるので今年も期待はできないかも。と同時に、実だけの枝があった。そう、葉が食べられていたのだった。ちょうど、シカの食べやすい高さの葉や枝が食べられているのを今年も発見。病気は残念ながら強く伐採する強硬手段しかないかも。

 

 クワノキのすぐ近くの畝にインゲンの種を撒いておいた。貴重なムラサキインゲンの種からほぼ100%の確率で芽が出始めたのが先月末のことだった。それが先週、その三分の二が食べられていた。当局に聞いたら、最近、アナグマが付近を徘徊しているから注意を呼び掛けたばかりだという。たしかに、害獣柵の周りは小さな穴があちこち掘られている。

 

 葉っぱだけ食べられていたので、シカの食害も考えられるが、柵を越えたり破った形跡はない。すると、隙間から侵入したアナグマが犯人らしいことは推測できた。隣の畝はトンネルシートで覆っていたので大根やチンゲン菜は無事だった。たまたまインゲンだけ裸のままだった。オラのわきの甘さがまたもや露呈する。しょうがないので、平さやの「ロマノ」インゲンの種を撒いていく。

 シカやアナグマからの上からのまた下からの食害があり、さらには病気と相成り、なかなか思い通りとはいかない春なのでした。とはいうものの、ほかの畝のほうれん草・水菜・ロメインレタス・パセリ・キャベツなどの野菜は比較的順調に生育しているので、ほぼ毎日、野菜サラダが食卓の必需パートナーとなっているのが素晴らしい。野菜価格高騰のさなか、畑があるのがありがたい。 

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ムカデ発生注意報発令

2024-05-06 22:58:03 | できごと・事件

 ゴールデンウィークが終わるというのに、この期間中もやはり毎日のように草取りに追われる。外に出るということは畑界隈の外作業をするということを意味する。そのうえ、早朝から聞こえてくる音は新茶を刈る機械音がこだましてくる。その音が止まると、軽トラのエンジンが走り出す。つまり、刈り取った茶葉を茶工場に急いで持ち込むからだ。新鮮な茶葉が勝負なのだ。人間の姿は見えないが、過疎地に生きるひたむきな息遣いが伝わる。

 わが家もいそいそと雑草を刈り取った後に畝立てをし、昨日はカボチャのポット苗を畝に移植し、きょうは少量の枝豆と落花生の種を撒き終えたばかりだ。中山間地は浮世の混雑とは違う世界に住んでいることを実感する。

 そんなとき、ガードレールに一休みする「ホオジロ」を見つけてホッとする。また、留鳥となった侵入外来生物に指定されている「ガビチョウ」の美しい口笛がいつもの風景に刺激を与える。

 

 連休前に、和宮様が風呂場で「ムカデ」を見つけたという。といってもきっと、好きな風呂場に転落して出られなくなって溺死するといういつものパターンに違いない。それにしても、見事な大きさだ。昨日は、掘り炬燵でパソコンの深夜ニュースを見ていたら、かたわらでのそのそと動くものがいた。それは先日のムカデより太くて大きいものだった。

 たまたまポットがそばにあったので、ムカデを熱湯地獄へと招待した。すると、関節がパキパキ縮まっていき三分の一くらいとなった。熱湯処理が一番効果があるからだ。いつもだと、ムカデ用のトングを用意してあってそれを使うのだけど。

  

 そしてきょう、台所の隅で同じような立派な大きさのムカデ第3号が出現した。残念ながらそれは捕り逃がしたが、どうも今年はムカデの当たり年になりそうな予感がする。それを受けて当局はさっそく、「ムカデ発生注意報」を発令し、注意喚起を促した。

 

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挿し木効果がじわじわと

2024-04-24 22:37:58 | できごと・事件

 挿し木で育った樹木がじわじわと増えてきた。一昨年に植えたレンギョウが花をつけて早春のスタートの先陣を切ってくれた。レンギョウの生命力を期待していた通りの結果が少しづつ出てきた。

    

 全部で20本ほどの植栽となったが、すべて挿し木による植樹だ。その隣には、道草山から爆発的に自然発生した「ノリウツギ」も同じくらい移植してある。春の黄色いレンギョウ、夏の白いノリウツギがバタフライガーデンの二大勢力となる。ほんとうは、ハナモモ・ソシンローバイ・ナンテンも咲いているはずだが、成長が遅かったりシカに食害されたりで難航している。

  

 

 3月にはピンクの花をつけた挿し木2年生の「ボケ」が見事に咲いてくれた。花の色といい長く咲いてくれることといい、最近気に入っている樹木だ。もともと、前の地主が植えたものだが、それを挿し木にしたものなので花色は同じだが、いずれ多様にしていきたい。

  

 だもんで、さっそく今が挿し木シーズンなので徒長枝となった枝を伐って挿し木を追加する。すでにこれも1年生ものを早めに20本ほど畑の脇に植え付けたばかりだ。最近は野菜の耕地面積を少なくして低木の樹木を増やしていく魂胆だ。つまり、自分の体力や年齢にあった小さな耕地面積にしていく方針にしていくわけだ。

   

 挿し木1年生のツツジも花を咲いてくれた。その理由に、挿し木の根っこを促進する植物成長調整剤の「ルートン」を初めて使ったが、たしかに効果はあるように思う。したがって、1年生のツツジも畑の周りに30本くらいは定植した。ツツジはシカの食害はないようなので一石二鳥という計算だ。

 

 さらには、挿し木予備軍にいた「オオデマリ」もこの冬を乗り越えたことが確認された。大量に作ったハナモモやクロガネモチなどの挿し木は残念ながら全滅してしまったが、オオデマリは生き残ってくれた。

  

 オオデマリの仲間の「ビバーナム・スノーボール」も2本だけ生き残った。花はオオデマリと似ているがやや小さい。違いの大きな点は葉に切れ込みがあることだ。成長はやや遅いが、オオデマリの兄弟としてこれからも増やしていきたい樹種だ。

 かようにして、挿し木効果はあるものの、夏と冬をいかに管理できるかどうかがいつもつまずいてしまう。夏の水やりと冬の防寒が手ごわいということだ。

 

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オラはイスラエルになったのだ

2024-04-22 22:55:24 | できごと・事件

 昨年の第二バタフライガーデンは「マツバウンラン」に占領されてしまった。最初はかわいい花が一斉に咲いたのでこれは素晴らしいと思ったのは束の間、まわりの草木がその圧力で咲かなくなったり、枯れてしまったり、の惨めな結果となってしまった。

  

 昨年は富良野みたいだと喜んでいたが、今年はオラがイスラエルになってマツバウンラン掃討作戦を実施した。一日かかって草刈り機をまわして土ごと除去する。なにしろ、2cmくらいの絨毯もどきがびっしり生えているから手ごわい。

 

 ところが、敵も開花中の花に紛れる作戦をとった場所があった。つまり、ハマスのように病院やテント村のような所に逃げ込んだわけだ。これは草刈り機は使えない。イスラエルのようにジェノサイドをやってはすべてが死の荒廃となる。参った。これは手作業で草取りしなければならなくなった。時間にして少なくとも3倍はかかってしまう。腰も痛くなったので、のんびりやるっきゃない。雨も降ってきたのでけっきょく、最後までやれずズルズルとしている。

 

 というわけで、開花してきたピンクのオキザリスの花を残しつつマツバウンランを除去していくのが今週の課題となった。マツバウンランが諸悪の根源ではないが、植えておいたシロバナタンポポやミセバヤが姿を消してしまった。一斉の掃討作戦は戦術的に有効ではないことは間違いない。根絶やしにするのは至難の業だ。あちらこちらに、きれいな紫の花を咲かせているマツバウンランがうらめしくオラを見ている。

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荒涼とした戦渦となった

2024-04-08 22:36:51 | できごと・事件

 一頭のオスジカの侵入は、和宮様のご令嬢夫妻が一日かけて構築された防獣網を数分のうちにほぼすべてを破壊した。網のスタート地点隣にあった桜の囲みも見事?になぎ倒した。ここにはなんども若芽や幼枝を食害されてきたが、囲いのおかげでようやく大きくなってきたばかりだった。さいわい、桜の木は折れてはいなかった。ただし、買って間もない花桃の若い枝が二か所だけ折れたのが最大の損傷だった。

 

 それにしても、シカのけん引力はイノシシと変わらないくらいのパワーだった。ふだんは、歩行がてら気ままに食害しているので、「まあしょうがないかー」くらいで済んでいたのだが、イノシシと変わらない戦跡を残していった。オスジカの剛毅な角が今回は網に絡まって仇となった。角のない雌だったらとっくに自由への逃走を実現できたであろうに。

 

 防獣の支柱はいかにも軟な代物だった。予算がないからつい安物買いに走ってしまったのも失敗だった。これからは金網を使っていかないとだめかもしれない。いなせなハンターも下は金網で上は網にする二重構造にするのがいいと助言してくれた。

   

 使用した鉄の支柱ポールもかなり折れ曲がってしまった。折れた支柱は、害獣からのものだけでなく突風・強風によって折れ曲がったものも少なくない。これでは、やや太い竹で代用してもじゅうぶん機能するのがわかった。手間はかかるがまわりの放置気味の竹林を活用すれば一石二鳥だ。問題はオラのからだがいつまでもつのかが課題ではあるが。

  

 シカが引っ張り込んだ網の残骸がまだ放置されたままだ。どうにも、片付ける気にはまだならない。春本番でやるべき野良仕事が山積しているからでもある。防獣柵の補修と構築は冬仕事としてやってきたので、目途がついたばかりだった。そして、いよいよ畝立てだ・種まきだといろいろな算段が脳神経をかけめぐっていたところだった。

  

 そういえば、角に網が絡みついたオスジカはいま、どこでどんな思いで生きているだろうか。まもなく狩猟期間が解禁になるという。すると、このオスジカはいかにも目立ってしまい狩猟のかっこうの対象となってしまう。願わくば山里に来ないで山奥での暮らしを模索してもらいたいと思うばかりだが。山奥ではガザ地区と同じで暮らしていけないかもしれない。

 

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