『秋の夕焼け鎌を研げ』・・・子供の頃、夕焼け空を見ながら父が教えてくれたことばだ。
その頃は農家の人たちは、鎌を研いで翌日の稲刈りに備えたというのだが、現代では鎌で稲刈りをする農家はほとんどなくなってきた。
先日もテレビを見ていて、小学校高学年の子供たちが鎌を使って稲刈りをする風景が映し出されていた。しかし、今はコンバインという便利な機械があり、米作農家の人が鎌を使う風景はほとんど見られない。
そこで、コンバインの価格を調べてみたのだが、価格の高さに驚愕!!なんと高いものだと1200万円以上もするものもあった。
この高いものは、大穀倉地帯で使用されるものだろうが、それにしても家が1軒建つほどの価格だ。
我が家の近所で使用しているものは、刈り取り専用の物のようで、そこまでの価格ではないだろうが、米作農家の設備投資も大変なようだ。
その昔は、牛や馬を使って水田を耕し、鎌1本で刈り取っていたのが、今ではコンバインで刈り取る、耕運機で農地を耕すなど米作農業に大きな革命があったわけだ。
TPP交渉で農産物が大きな打撃を受けるといわれるが、美味しい安全な米作りを今後をどのようにして変えていくのだろうか?再び日本農業の転換期がやってくることは確実のようだ。