無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

新連載その2 「野菜だより」(学研) ~1㎡からはじめる自然菜園~

2014-02-05 05:14:41 | 日々の自然菜園
本日、ときどきの予報。


学研さんから「野菜だより」3月号が届きました!

自然菜園について、2月号に載せていただき、3月号から新連載開始です。
前回の2月号では、師匠の一人金子美登さんの次のページでしたので、冷や汗ものでした


今回からの新企画「1㎡からはじめる自然菜園」を始めるに至って、
自然菜園の基礎知識をまとめたのが、今回のテーマです。

自然菜園=自然農+自然農法+有機栽培といった感じですので、基本的に無農薬栽培を始めたい方に参考になればと思います。
自然菜園の特徴としては、耕さず草と共に野菜を育てるといったところは、目新しいかと思います。

そのため、通常よく使う道具の一つ、鍬は必須ではないのが特徴的かもしれません。

草と付き合う上で、必須はのこぎり鎌。
のこぎり鎌とは、通常稲刈りに使う、ギザギザのついた鎌のことで、500~800円程度で手に入る日本ならではの鎌。
野菜の周りの草を刈って敷く「草マルチ」、収穫など色々使える優れモノです。

草とどう付き合うのか、簡単にいえば、多年草の草を除けば、基本的に菜園で生えてきた野菜の周囲15cm以内の草は、根を抜かず草マルチにしていくことです。
ただ、実際始めると以外に難しく、草と野菜の微妙な駆け引きがありますので、マスターするには失敗も経ながら体感して習得していくしかありません。

最初のうちは、基本をマスターして、野菜を育てるために草を株下に草マルチしていくところから始めてください。


耕さないのが自然菜園の特徴にもなっていますが、
正確には、「耕す必要がなくなるように野菜と草と付き合っていく」といった感じです。

不耕起=耕さないと思われがちですが、実際は自然にミミズや野菜と草の根でかなり耕されフカフカになります。
もっというと、ただ耕さないことではなく、この自然に耕される「自然耕」が発揮できるように栽培することが大切になってきます。

そのため、通常の畝立てと異なり、草を刈っておき、後から畝に被せたり、通路に緑肥mixを播いたりします。


始める場所にもよるのですが、農薬・化学肥料などで土が疲弊していたり、お庭など畑の生き物がいない土には、
畝立ての際に、畑の生き物が育ち増えやすいように、最低限の補いをしておきます。

使用する堆肥も、自家製の完熟した自然堆肥5L程度が1㎡に適量ですが、
市販した物で代用しようとした場合、完熟堆肥と腐葉土を混ぜて使うことがお奨めです。

カキガラや油カスもそうですが、生えていた草やそれまでの土の履歴や、簡易土壌分析から必要であれば、量を調整してください。

つまり、ここで示した量は絶対的なものではなく、状況にあわせて加減していただければと思います。

今まで野菜を無農薬で育てて来なかった方、育たなかった方はご紹介した量を基準に投入していただき、
去年、無農薬栽培で野菜がそこそこ育っているようでしたら、減らしていただければと思います。


緑肥mixについても今回はじめてその基本的なブレンドの割合をご紹介しました。

緑肥mixとは、緑肥作物のイネ科とマメ科を数種類入れて作るブレンドのことで、今回は通路の中央などに播くための基本ブレンドです。

イネ科とマメ科を混ぜて播くとそれぞれ育ちやすくなるだけでなく、その菜園に適った生え方をするので一年草、多年草を混ぜておくのもポイントです。

通常、イネ科の多年草のオーチャードなどを使いますが、なければイタリアンライグラスでもかまいません。
ただし、市販のイタリアンライグラスの大半が一年草になっていることを記事を書いてからわかったものですから、購入するイタリアンライグラスは多年草のものかご確認いただきたいと思います。


市民農園などでは、数年で返さなければならない場合は、多年草の使用を避けた方がいい場合は、エンバク、一年草のイタリアンライグラス、クリムソンクローバーのみの使用にとどめ、毎年播いてしようするといいでしょう。

草マルチをしたくても、草が生えない菜園や草を生やしていけない貸農園では緑肥mixはとても重宝します。

まだまだ研究の余地はたくさんある未熟な自然菜園です。
この方法がベストではないので、各自研究してみてください。

また、ご質問などございましたら、このブログのコメント欄に投稿いただければ、私が在宅であれば割と早くお答えするようにしております。
現在、一人で切り盛りしておりますので、無料での個人的なご相談、見学などは一切お受けできないのでごめんなさい。


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自然農3原則
 ■耕さず
 ■草と虫を敵とせず
 ■持ち出さず、持ち込まず
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コメント (14)
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