本日、
。

昨日は、東京のせたがや自然農実践倶楽部さん(通称:せた農さん)に最後のグループコンサルを行いに行ってきました。
思い起こせば、5年前の「東京で自然農をはじめよう!」がすべての始まりでした。
東京の一等地の住宅、公民館、小学校に囲まれた一角にある自然農の畑に通っている元生徒さん2人が中心になり、私に畑を指導してほしいと依頼がありました。
その時の畑は、今とは全くと言っていいほど違い、ドクダミ、スギナ、チガヤ、セイタカアワダチソウなどの根がびっしり張った空き地と知らない方が見たら勘違いするほど状態でした。
5年ほど、自然農を取り組んだが、ダイズがやっと育ち、それ以外は育たないのでどうにかしてほしいとの依頼で、
まずは、現地を視察と、自然農で講演会を行ってほしいとのことで、東京に伺ったのを思い出します。
実際に、土に竹の棒を挿すと、30㎝も刺さらず、土は関東ローム層特有の茶褐色の色に、元田んぼの粘土を多少感じる団粒化されていない単粒状の土といった感じで、
臭いはドクダミ臭がメインでかすかに嫌気性の臭いがあり、これでは野菜全般は難しいと感じましたのを昨日のことのように思い出します。
土などとうって変わって、集まっている方々はとてもユニークでやる気に満ちた方々で、その自然農への情熱にほだされて、なにかできることがあれば、精一杯やろうと思いました。
ところが実際にやるとなると、最低3年はかかる仕事だと思いましたし、
特定多数の人間が関わりって、週に1度の自然農でしたので、グループコンサルという形で、お仕事を始めました。
※グループコンサルとは、通常の菜園コンサルに加え、年に何回か直接現地指導(フィールドワークと講座)をしながら、菜園指導と、ワークショップを併用する自然菜園コンサルティング。
12/18(日)せた農講座 9:00~10:15 自然観察講座(外)

まずは、恒例の自然観察タイム
現状の畑の状態を草や野菜の状態を観ながら、野菜が畑がどうして欲しがっているのか、
何がまずかったのか、何が良かったのか、どのようにお世話をしたら、いいのかを一緒に考えます。
今月のテーマは、「冬の畑お世話」です。

トマトが寒くて枯れてきています。
そのままにしておくのも自然ですが、トマトの株元では、多年草のチガヤが復活し、また空き地のような状態に戻りつつある流れがありました。
そこで、この時期までには、トマトであれば、どこかで見切りをつけて30㎝以内に切って敷きつめた方が、
株元によく光が当たり、トマトは草マルチと共に土に触れることで、春までに生き物の糧や隠れ家(越冬地)になり、春までには土に還っているでしょう。
そうすれば、トマトの生命は次の生命にスムーズになれると思いました。

4年前は、トマトもそうですが、ブロッコリーが育ち、キャベツ、ハクサイが結球するなんで思いもしなかったし、実際できなかったので、
今年は今までの4年間の生命の営みの結果育ってくれたことに感謝しつつ、
今野菜はどうしてほしいのか、来年、再来年を見据えてできるお世話を行いました。
10:30~12:00 講座「春夏秋冬 自然農の営み」【室内】

屋外のワークと並行して、座学の講座も年5~6回行いました。
それは、私も含めて元々農家ではない場合、農業に対して知識も体験もない素人ですから、
体系的な知識や、メソッドなどを学び、予備知識としたり、野菜自身の今後のことを前もって繰り返し、学ぶことをが必要だからです。
最低限の知識と考え方を知っておくと、その後自分に合った本を見つけて読み解くことができるようになります。
そうすることで、自分自身で学び、考えることができるようになるきっかけになると思うからです。

今回も素晴らしいテーマをいただき、1年間の自然農の取り組みを教えてほしいとのリクエストだったので、
「春夏秋冬 自然農の営み」と題し、
一般的な農薬・化学肥料を使った場合の家庭菜園や農業の1年間と、無農薬・無化学肥料で耕さず自然農で取り組む場合の1年間の流れを学びました。

せた農の会員でもあり、この機会を与えてくれた友人が、ボランティアでグループコンサルの様子を4年間映像に残してくれました。
雑誌でも、書籍でも、講座でも伝えきれないなにかを動画で配信(シェア)できるといいなーと想っています。

ランチは、公民館の調理室を借りて、畑の野菜や大豆などで調理された食事をいただきました。
4年前は、畑のドクダミ茶位しかなかったのに、今回は黒大豆、ダイズ、味噌でいろいろなメニューが生まれ、葉物野菜などいろとりどりの菜園メニューに感動しました。
13:30~14:45 各自の畑の自然観察(外)・質問タイム(各自の成果と反省)


4年前には30㎝にも満たなかった作土層も、現在、60cm位にはなり、土は確かに変わってきていました。



土を掘り起こしてみても、表土10㎝位までは、いろいろな草の根が絡み合い、臭いは森の腐葉土に近い芳醇な臭いに変わってきました。
このような土は、堆肥などを入れただけでは生まれません。4年間の生命の営みが重なり合ってはじめてできる野菜と草と土の生き物などが作ってくれた土でした。


その後は、個人各自の畝(区画)をみんなで見て回り、
実際にやっている方の疑問点、要望にあった野良仕事は何か、畑や野菜はどうしてこうなったのかを観て回りました。
元々同じフィールドなのに、かかわる方やかかわり方、育てた野菜によって全く違う世界が並立している様が興味深かったですね。
15:00~16:30講座「自然農での苗づくり」【室内】


最後に、リクエストされたのが、育苗に関してでした。
せた農さんでは、自分たちで育てた野菜から種を自家採種し、それで苗を育て始めていますが、なかなか難しいとのことで、
今回は限られた時間でしたので、なぜ育苗するのか、直種まきと育苗では何が違うのかを、野菜グループ別にご紹介し、
その後は質疑応答で、各自の疑問や悩みに向き合いました。
3年のはずが、プラス1年で、さらに学びが深くなり、今後のせた農さんのご活躍が楽しみです。
来年、2月は京都、鎌倉、東京で講演会を行っていただけるということですので、いろいろなご縁で機会が生まれそうな気がしております。
来年も楽しみです。
2017年の自然菜園スクールの募集は、12月末にはホームページで行えればと思っております。
来年は、新しい自給稲作コースの増設、自然菜園実践コースのバージョンアップなどお楽しみに~。
自然菜園スクール安曇野校の3月は、菜園プランと緑肥mix蒔きになります。
ちなみに、1月からの城山公民館講座も3回に分けて菜園プランをご紹介します。お楽しみに~
2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
、城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
来月新年一回目は1/11(水)は、18:30~長野市城山公民館で自然菜園講座です。
※1月は、いつもの第1水曜日ではなく、第2水曜日なのでご注意ください。
来年度の新春「これならできる!自然菜園入門講座~春準備編~」
1/11(水)-病虫害に負けない無農薬栽培の土づくり
2/3(水)-菜園プラン① 連作障害の出ないプランの立て方
3/2(水)-菜園プラン② 菜園プランを強化する


昨日は、東京のせたがや自然農実践倶楽部さん(通称:せた農さん)に最後のグループコンサルを行いに行ってきました。
思い起こせば、5年前の「東京で自然農をはじめよう!」がすべての始まりでした。
東京の一等地の住宅、公民館、小学校に囲まれた一角にある自然農の畑に通っている元生徒さん2人が中心になり、私に畑を指導してほしいと依頼がありました。
その時の畑は、今とは全くと言っていいほど違い、ドクダミ、スギナ、チガヤ、セイタカアワダチソウなどの根がびっしり張った空き地と知らない方が見たら勘違いするほど状態でした。
5年ほど、自然農を取り組んだが、ダイズがやっと育ち、それ以外は育たないのでどうにかしてほしいとの依頼で、
まずは、現地を視察と、自然農で講演会を行ってほしいとのことで、東京に伺ったのを思い出します。
実際に、土に竹の棒を挿すと、30㎝も刺さらず、土は関東ローム層特有の茶褐色の色に、元田んぼの粘土を多少感じる団粒化されていない単粒状の土といった感じで、
臭いはドクダミ臭がメインでかすかに嫌気性の臭いがあり、これでは野菜全般は難しいと感じましたのを昨日のことのように思い出します。
土などとうって変わって、集まっている方々はとてもユニークでやる気に満ちた方々で、その自然農への情熱にほだされて、なにかできることがあれば、精一杯やろうと思いました。
ところが実際にやるとなると、最低3年はかかる仕事だと思いましたし、
特定多数の人間が関わりって、週に1度の自然農でしたので、グループコンサルという形で、お仕事を始めました。
※グループコンサルとは、通常の菜園コンサルに加え、年に何回か直接現地指導(フィールドワークと講座)をしながら、菜園指導と、ワークショップを併用する自然菜園コンサルティング。
12/18(日)せた農講座 9:00~10:15 自然観察講座(外)

まずは、恒例の自然観察タイム
現状の畑の状態を草や野菜の状態を観ながら、野菜が畑がどうして欲しがっているのか、
何がまずかったのか、何が良かったのか、どのようにお世話をしたら、いいのかを一緒に考えます。
今月のテーマは、「冬の畑お世話」です。

トマトが寒くて枯れてきています。
そのままにしておくのも自然ですが、トマトの株元では、多年草のチガヤが復活し、また空き地のような状態に戻りつつある流れがありました。
そこで、この時期までには、トマトであれば、どこかで見切りをつけて30㎝以内に切って敷きつめた方が、
株元によく光が当たり、トマトは草マルチと共に土に触れることで、春までに生き物の糧や隠れ家(越冬地)になり、春までには土に還っているでしょう。
そうすれば、トマトの生命は次の生命にスムーズになれると思いました。

4年前は、トマトもそうですが、ブロッコリーが育ち、キャベツ、ハクサイが結球するなんで思いもしなかったし、実際できなかったので、
今年は今までの4年間の生命の営みの結果育ってくれたことに感謝しつつ、
今野菜はどうしてほしいのか、来年、再来年を見据えてできるお世話を行いました。
10:30~12:00 講座「春夏秋冬 自然農の営み」【室内】

屋外のワークと並行して、座学の講座も年5~6回行いました。
それは、私も含めて元々農家ではない場合、農業に対して知識も体験もない素人ですから、
体系的な知識や、メソッドなどを学び、予備知識としたり、野菜自身の今後のことを前もって繰り返し、学ぶことをが必要だからです。
最低限の知識と考え方を知っておくと、その後自分に合った本を見つけて読み解くことができるようになります。
そうすることで、自分自身で学び、考えることができるようになるきっかけになると思うからです。

今回も素晴らしいテーマをいただき、1年間の自然農の取り組みを教えてほしいとのリクエストだったので、
「春夏秋冬 自然農の営み」と題し、
一般的な農薬・化学肥料を使った場合の家庭菜園や農業の1年間と、無農薬・無化学肥料で耕さず自然農で取り組む場合の1年間の流れを学びました。

せた農の会員でもあり、この機会を与えてくれた友人が、ボランティアでグループコンサルの様子を4年間映像に残してくれました。
雑誌でも、書籍でも、講座でも伝えきれないなにかを動画で配信(シェア)できるといいなーと想っています。

ランチは、公民館の調理室を借りて、畑の野菜や大豆などで調理された食事をいただきました。
4年前は、畑のドクダミ茶位しかなかったのに、今回は黒大豆、ダイズ、味噌でいろいろなメニューが生まれ、葉物野菜などいろとりどりの菜園メニューに感動しました。
13:30~14:45 各自の畑の自然観察(外)・質問タイム(各自の成果と反省)


4年前には30㎝にも満たなかった作土層も、現在、60cm位にはなり、土は確かに変わってきていました。



土を掘り起こしてみても、表土10㎝位までは、いろいろな草の根が絡み合い、臭いは森の腐葉土に近い芳醇な臭いに変わってきました。
このような土は、堆肥などを入れただけでは生まれません。4年間の生命の営みが重なり合ってはじめてできる野菜と草と土の生き物などが作ってくれた土でした。


その後は、個人各自の畝(区画)をみんなで見て回り、
実際にやっている方の疑問点、要望にあった野良仕事は何か、畑や野菜はどうしてこうなったのかを観て回りました。
元々同じフィールドなのに、かかわる方やかかわり方、育てた野菜によって全く違う世界が並立している様が興味深かったですね。
15:00~16:30講座「自然農での苗づくり」【室内】


最後に、リクエストされたのが、育苗に関してでした。
せた農さんでは、自分たちで育てた野菜から種を自家採種し、それで苗を育て始めていますが、なかなか難しいとのことで、
今回は限られた時間でしたので、なぜ育苗するのか、直種まきと育苗では何が違うのかを、野菜グループ別にご紹介し、
その後は質疑応答で、各自の疑問や悩みに向き合いました。
3年のはずが、プラス1年で、さらに学びが深くなり、今後のせた農さんのご活躍が楽しみです。
来年、2月は京都、鎌倉、東京で講演会を行っていただけるということですので、いろいろなご縁で機会が生まれそうな気がしております。
来年も楽しみです。
2017年の自然菜園スクールの募集は、12月末にはホームページで行えればと思っております。
来年は、新しい自給稲作コースの増設、自然菜園実践コースのバージョンアップなどお楽しみに~。
自然菜園スクール安曇野校の3月は、菜園プランと緑肥mix蒔きになります。
ちなみに、1月からの城山公民館講座も3回に分けて菜園プランをご紹介します。お楽しみに~

2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
、城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
来月新年一回目は1/11(水)は、18:30~長野市城山公民館で自然菜園講座です。
※1月は、いつもの第1水曜日ではなく、第2水曜日なのでご注意ください。
来年度の新春「これならできる!自然菜園入門講座~春準備編~」
1/11(水)-病虫害に負けない無農薬栽培の土づくり
2/3(水)-菜園プラン① 連作障害の出ないプランの立て方
3/2(水)-菜園プラン② 菜園プランを強化する