無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

意外と難しかったピーマン類の自家採種

2020-09-11 04:10:56 | 日々の自然菜園
本日、時々の予報
まだまだ30℃越えの暑い信州です。

いよいよ明日9/12(土)19:00~20:30『オンライン自然菜園Q&Aセミナー』第3回
5分でわかる自然菜園ミニ講座は、ミニ講座『自然の流れに沿った旬やさい栽培法』です。
★次回は、10/25(日)19:00~ 5分でわかるミニ講座は、「野菜と草のちがいとは?」です。

【速報】
★10/4(日)は、初『オンライン自家採種Q&Aセミナー』も本日、開催決定!ミニ講座は、「F1(交配種)とは?」を予定しております。
★10/31(土)は、第2回目『オンライン自然稲作Q&Aセミナー』
ミニ講座は、「草を抑える秋起こし」を予定しております。
いずれも19:00~20:30開催予定です。

詳細やお申し込みは、自然菜園Lifestyleネットショップ
(まだアップされておりませんので、速報です)


先日、畜産センターからウコッケイのヒヨコが来ました!
うちの鶏は、ほぼ廃鶏で20羽前後常におり、中にはウコッケイなどもいたのですが、6年前の引っ越しを機会に、廃鶏の入手が難しくなったこと、ウコッケイたちが老化し、天寿を全うし、次々亡くなっていったので、
今年から改めてウコッケイによって鶏を自給自足(自家更新)するために、若いウコッケイを中心に買い足しを行いました。
ウコッケイは、自分たちで、卵を抱卵し、羽化させ、育てるので、子育てが上手なので、
来年からはウコッケイたちにヒナを毎年育ててもらおうと思っております。


実は現在、トマトを中心に自家採種のピークで、嫁さんの協力のもと、実の収穫、追熟、かき出し、発酵、洗い、乾燥で超農繁期です。
今週は、リモート取材が2件。そして、原稿が7本あり、なかなか強烈です(笑)






今年は、自家採種23年目になりますが、ようやくピーマン類の自家採種が安定してきそうです。

ピーマンは、意外と自家採種大変でした。
1)まずシシトウやトウガラシのように育ちやにくく、
2)完熟するまで樹に着果させておくと実がカビたり、傷んだりし、
3)交雑しやすく(自家受粉率50%、他家受粉率50%)近くにトウガラシがあると辛くなったりします。
4)追熟も難しく、
5)せっかく実ったのに、種がカビが生えやすく半分以上カビさせてしまったり
6)保存中に虫が湧いたり、発芽率がいまいちだったり、

なかなか安定した自家採種に至るようになったのはここ最近です。

色々試行錯誤していく中で、キュウリ、トマト、ナス、トウモロコシなどの自家採種につづき、
天候は不安定でもようやく今年から安定できそうな予感です。


これは、カリフォルニアワンダー(ピーマン)で、完熟すると真っ赤になり、パプリカそのものなので、パプリカの栽培をやめました(笑)




こちらは、バナナピーマン。
薄い黄緑色、黄色、オレンジ、赤と完熟に向かって大きく、色が変化するので、キレイです。

意外と育てにくかったピーマン類も自家採種が安定してきたことで、育てやすくなってきました。

というのは、育てやすい系統を選抜し、自家採種していくことで、より育てやすくなっていくからです。

今年は、春の2月の講演会で「自然菜園育ちの固定種タネ」としてこの12年自家採種しながら育成してきた無農薬家庭菜園の固定種のタネたちが、全国でこの悪天候でもよく育っているとレスポンスがあり本当に嬉しいです。

家庭菜園で育てやすい固定種の品種を国産でなおかつ、無農薬・無化学肥料で育て選抜し、育成する10年越しの目標が現実化してきたからです。




こちらは、煮びたしにすると最高の「高台寺とうがらし」シシトウです。


これらのピーマン類を完熟したら、天気を見極め収穫し、数日追熟しておきます。

うちでは温かく、風が抜ける階段が適地っぽいです。








それから、風通しの良く雨の吹き込まない天日で、数日乾燥させ、








さらに追熟乾燥を促してから、種を手で取っていきます。


最後に、タマネギネットに入れて、1日天日乾燥させた後、半日陰で風通しの良く、雨が絶対当たらないところで、約1ヵ月ゆっくり乾燥させて、
乾燥剤を入れた密閉容器に入れて保存完了です。

ピーマン類の種子の寿命は、室温低湿保存で2~3年です。

ピーマン類のタネは、トウガラシのような辛いものであっても虫とカビが湧きやすく、
好発芽で状態がよいものは、大概は1~2年が限界でした。
長期保存できるように、今試行錯誤しております。こちらも近年中にめどがつきそうです。

あー長かった。と思いがちですが、年に1度のことですので、あっという間の20年。20回。

自家採種マニアな私ですが、この10年は「誰でも簡単に、高品質な自家採種ができるように」工夫、試行錯誤を重ねてきました。今なら、ピーマンの自家採種のポイントもお伝えすることができそうです。

そろそろ経験も技術も安定し、昨今の固定種ブームもあるので、そろそろこのようにブログやオンライン自然菜園セミナーなどで、魅力と技術を普及に力を入れていこうかと思っております。

【内示】
明日の自然菜園Q&Aセミナーは現在、自然稲作などQ&Aの幅が広がってきているので、
ご要望にあった自家採種のQ&Aセミナーも準備中です。10月位に行う予定です。カミングスーン

自然菜園の無料動画がたくさん↓
自然菜園Lifestyleチャンネル(YouTube)


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

意外と難しいピーマン類の自家採種

2020-09-11 03:23:23 | 自家採種
本日、時々の予報。
まだまだ30℃越えの暑い信州です。

いよいよ明日9/12(土)19:00~20:30『オンライン自然菜園Q&Aセミナー』第3回

5分でわかる自然菜園ミニ講座は、ミニ講座『自然の流れに沿った旬やさい栽培法』です。


先日、畜産センターからウコッケイのヒヨコが来ました!
うちの鶏は、ほぼ廃鶏で20羽前後常におり、中にはウコッケイなどもいたのですが、6年前の引っ越しを機会に、廃鶏の入手が難しくなったこと、ウコッケイたちが老化し、天寿を全うし、次々亡くなっていったので、
今年から改めてウコッケイによって鶏を自給自足(自家更新)するために、若いウコッケイを中心に買い足しを行いました。
ウコッケイは、自分たちで、卵を抱卵し、羽化させ、育てるので、子育てが上手なので、
来年からはウコッケイたちにヒナを毎年育ててもらおうと思っております。


実は現在、トマトを中心に自家採種のピークで、嫁さんの協力のもと、実の収穫、追熟、かき出し、発酵、洗い、乾燥で超農繁期です。
今週は、リモート取材が2件。そして、原稿が7本あり、なかなか強烈です(笑)






今年は、自家採種23年目になりますが、ようやくピーマン類の自家採種が安定してきそうです。

ピーマンは、意外と自家採種大変でした。
1)まずシシトウやトウガラシのように育ちやにくく、
2)完熟するまで樹に着果させておくと実がカビたり、傷んだりし、
3)交雑しやすく(自家受粉率50%、他家受粉率50%)近くにトウガラシがあると辛くなったりします。
4)追熟も難しく、
5)せっかく実ったのに、種がカビが生えやすく半分以上カビさせてしまったり
6)保存中に虫が湧いたり、発芽率がいまいちだったり、

なかなか安定した自家採種に至るようになったのはここ最近です。

色々試行錯誤していく中で、キュウリ、トマト、ナス、トウモロコシなどの自家採種につづき、
天候は不安定でもようやく今年から安定できそうな予感です。


これは、カリフォルニアワンダー(ピーマン)で、完熟すると真っ赤になり、パプリカそのものなので、パプリカの栽培をやめました(笑)




こちらは、バナナピーマン。
薄い黄緑色、黄色、オレンジ、赤と完熟に向かって大きく、色が変化するので、キレイです。

意外と育てにくかったピーマン類も自家採種が安定してきたことで、育てやすくなってきました。

というのは、育てやすい系統を選抜し、自家採種していくことで、より育てやすくなっていくからです。

今年は、春の2月の講演会で「自然菜園育ちの固定種タネ」としてこの12年自家採種しながら育成してきた無農薬家庭菜園の固定種のタネたちが、全国でこの悪天候でもよく育っているとレスポンスがあり本当に嬉しいです。

家庭菜園で育てやすい固定種の品種を国産でなおかつ、無農薬・無化学肥料で育て選抜し、育成する10年越しの目標が現実化してきたからです。




こちらは、煮びたしにすると最高の「高台寺とうがらし」シシトウです。


これらのピーマン類を完熟したら、天気を見極め収穫し、数日追熟しておきます。

うちでは温かく、風が抜ける階段が適地っぽいです。








それから、風通しの良く雨の吹き込まない天日で、数日乾燥させ、








さらに追熟乾燥を促してから、種を手で取っていきます。


最後に、タマネギネットに入れて、1日天日乾燥させた後、半日陰で風通しの良く、雨が絶対当たらないところで、約1ヵ月ゆっくり乾燥させて、
乾燥剤を入れた密閉容器に入れて保存完了です。

ピーマン類の種子の寿命は、室温低湿保存で2~3年です。

ピーマン類のタネは、トウガラシのような辛いものであっても虫とカビが湧きやすく、
好発芽で状態がよいものは、大概は1~2年が限界でした。
長期保存できるように、今試行錯誤しております。こちらも近年中にめどがつきそうです。

あー長かった。と思いがちですが、年に1度のことですので、あっという間の20年。20回。

自家採種マニアな私ですが、この10年は「誰でも簡単に、高品質な自家採種ができるように」工夫、試行錯誤を重ねてきました。
そろそろ経験も技術も安定し、昨今の固定種ブームもあるので、そろそろこのようにブログやオンライン自然菜園セミナーなどで、魅力と技術を普及に力を入れていこうかと思っております。

【内示】
明日の自然菜園Q&Aセミナーは現在、自然稲作などQ&Aの幅が広がってきているので、
ご要望にあった自家採種のQ&Aセミナーも準備中です。10月位に行う予定です。カミングスーン

自然菜園の無料動画がたくさん↓
自然菜園Lifestyleチャンネル(YouTube)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする